TOP > 高校留学World情報通信 > 人気なのには理由がある!高校生の留学先としておすすめの国4選
留学先を選ぶとき、いったいどこの国がよいのか迷いますよね。アメリカ・カナダといった昔から人気の国や、最近では自然が豊かで環境の良さから、オーストラリアやニュージーランドといった南半球へも高校留学人気は高まっています。
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留学先を選ぶとき、いったいどこの国がよいのか迷いますよね。アメリカ・カナダといった昔から人気の国や、最近では自然が豊かで環境の良さから、オーストラリアやニュージーランドといった南半球へも高校留学人気は高まっています。
留学には、行き先の高校の授業内容や特色を理解することも大切ですが、同じくらい「どの国に留学するか」を吟味することも重要です。おなじ英語圏といっても、国が変われば気候も生活スタイルも異なります。
アメリカのロサンゼルスに留学すれば、1年を通じて温暖な気候で過ごしやすく快適ですが、カナダのカルガリーで学ぶ場合、冬場は氷点下20度以下の環境で通学しなければいけないかもしれません。高校留学で人気の4カ国をピックアップし、それぞれの留学事情とおすすめポイントを紹介します。
・アメリカは交換留学、私費留学、公立留学などと留学種類が多く人気ナンバーワンの留学先
・アメリカは他の国よりも学費が高いが授業の質も高く進路の視野が広くなる
・カナダは世界で住みやすい国ランキングに上位に入り治安も良い
・オーストラリアは公立でも授業の質が良く4学期制なので入学時期を抑えられやすい
・ニュージーランドは自然に満ちており成績不良や不登校の生徒でも入学しやすい
小さい頃から海外旅行の影響で海外に興味を持ち中学3年生の時にカナダで高校留学を決意。英語力が皆無な状況で渡航しながらも持ち前のコミュニケーション力で色んな国の友達を作ることができた。高校留学の経験が自分を大きく成長させてくれたといっても過言ではない。現在は高校留学の素晴らしさを伝えるためにディーサイド留学情報センターのカウンセラーとして勤務。
一般社団法人海外留学協議会(JAOS)が2017年に発表した、留学業者40社に実施したアンケートによれば、中高あわせた交換・私費留学の渡航先として人気の国 は、アメリカが第1位(4,998人)でした。
2位にランクインしたのは、従来からの人気国であるカナダを抜いてオーストラリア(3,662人)。続いて3位にカナダ(2,455人)。4位にニュージーランド(2,405人)。5位にイギリス(1,528人)という結果になっています。
大学進学も見据えた層には、アメリカが圧倒的な人気を誇ります。いっぽうで、近年は海外情勢の不安定さから、オーストラリアやニュージーランドの人気も高まっています。このオセアニア地域の2カ国は、古くから移民を受け入れていた国であり、留学生へのサポートも充実しています。英語圏の留学であれば北半球で、と限定されるのではなく、より留学先の選択肢が広がったといえるでしょう。
[1]一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査 2017
自由の国アメリカ。マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学をはじめとする世界有名大学ランキング に名を連ねる大学への進学を視野に入れたアカデミックな留学から、短期の語学留学まで、幅広い層に人気です。
東海岸なら、アメリカ最大の都市ニューヨーク。アート・ファッションからグルメまで世界の最先端を発信するエキサイティングな都市です。また、マサチューセッツ州のボストンも学術都市として留学生に人気です。歴史も古く、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など名門大学が多いことでも有名です。
温暖な気候や、おおらかな雰囲気を楽しみたい方には、西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコもおすすめです。平均気温は年間を通じて高低差が少なく、ロサンゼルスにはディズニーランドやユニバーサルスタジオ。サンフランシスコはゴールデンゲートブリッジやフィッシャーマンズ・ワーフなど、人気の観光スポットが目白押しです。
アメリカの教育行政は各州にゆだねられています。ビザの関係から、公立校へ留学できるのは、基本的には交換留学のみですが、一部で私費留学を受け入れている学校もあります。高校卒業の正規留学を目指す人は、私立校に留学するのが一般的です。
公立・私立ともに、学校独自のカリキュラムを用意しています。授業は日本の学校のようなクラス制ではなく、自分の履修科目を選択し、授業を行う教室へ移動します。自由と自己責任の国、アメリカ。高校生活でも他人の意見に耳を傾け、自分の考えを発信する場面がたくさんあります。
アメリカ留学の選択肢のひとつに、ボーディングスクールへの入学があります。私立校の寄宿舎で生活する高校です。ほかの高校とは違い、生徒の人間的な成長と優秀な大学への入学を目指しています。留学には、厳しい英語条件をクリアする必要があり、学費も平均的に500万円~600万円と高額になります。
公立校への交換留学プログラムの場合は、年間約150万円。私費留学の際は、約250万円から高ければ400万円以上と学校によって大きく異なります。
世界各地から留学生が集うアメリカ。現地の学生だけでなく、世界中に友達を作るチャンスです。アメリカの大学進学を目指す学生もおり、互いによい刺激を受けられます。公立校の受け入れは基本交換留学のみと限定されているため、他国への留学と比較して、私費留学の場合費用が高くなる傾向があります。
[1] 出典QS World University Rankings
安心して留学できる国、カナダ。英語や成績に関係なく、留学生を受け入れている高校も多く、学費や治安の面でも留学生にとっては魅力的な国です。
きれいなアメリカ英語を学べる、という点でも人気のカナダ。留学先として注目の都市は、「世界一住みやすい街ランキング」で常連のバンクーバーや、カナダ最大の都市で国際的な美術館や演劇が楽しめるトロントがあります。
国土面積はロシアに続いて世界2位と、広大な土地を有するカナダ。気候条件も州によって異なります。カルガリーなど、場所によっては冬場は氷点下20度近くまで下がるところもあります。公用語に英語とフランス語を採用しており、モントリオールのあるケベック州では、英語とフランス語の2か国を学べる学校もあります。
アメリカと同様に、教育システムは州の管轄で運営されています。カナダには公立・私立と合わせて約5500の学校があり、ほとんどのカナダ人が公立校へ進学しています 。私立校の多くはカトリック系の学校で、宗教系の学校が大半を占めます。
授業は科目を選択し、卒業に必要な単位を取得する形式です。移民を受け入れ、多国籍文化に慣れていることから、留学生にもフレンドリーな環境が特徴的です。現地の生徒でも、英語が母国語でない割合も多いことから、ESOL(非ネイティブのための英語授業)など英語学習のサポート体制が充実している学校も多いです。
公立校への留学が一般的なので、正規留学ではアメリカと比較して学費を安くおさえることができます。公立校の場合は、年間200万円~250万円。私立校の場合は、年間250万円~600万円となっています。
カナダ西海岸の最大の都市でありながら、緑豊かなバンクーバーのように、自然の多さを楽しむことができる環境が魅力的です。学校以外に、少し街から離れてハイキングや山登りを楽しむチャンスもあります。場所によっては、冬場に雪が大量に降ったり、氷点下まで気温が下がることもあります。寒さに弱い人は、同じカナダでも留学する都市をじっくり吟味したほうがよいでしょう。
青い空と、おおらかな国民性のオーストラリア。広大な大地のように広い懐で他者を受け入れる国民性はフレンドリーなことで知られています。学期制度が日本の高校と異なるため、夏休みを利用した短期留学も人気です。
高層ビルと緑あふれる自然が融合した都市が多いのが、オーストラリアの特徴です。国内最大の都市であるシドニーでも、緑豊かな公園や、街を横断する入り江を行きかうフェリーなど、人と自然が美しく融合しています。また、世界最大のコアラ保護区など多くの観光スポットを有し、温暖な気候なブリスベン。リゾートライフとシティライフを両方楽しみたい、という方におすすめです。
そのほかに、ビクトリア朝の歴史ある美しい建物や、移民文化により成熟した食文化が楽しめるのがメルボルン。トロピカルな雰囲気や青いサンゴ礁を見てみたいならケアンズ。サーファーのメッカである美しいビーチのあるゴールドコーストなど、多くの留学生に人気の都市を有しています。
オーストラリアでは、公立校でも盛んに留学生を受け入れてます。新年度は2月からスタートしますが、4学期制のため希望があれば年に4回、留学生を受け入れるチャンスがあります。
他国と同様に、授業は選択制で自分の興味や進路にそった授業を選択します。公立校によっては、入学前に一定の英語力を要求する学校もあります。その場合は、高校入学前に、英語教育機関で留学生向けの「高校進学準備コース」を受講してから留学します。
留学生もクラブ活動に参加でき、国民的な人気種目であるラグビーやソフトボールを楽しむこともできます。
公立校・私立校ともに、卒業をめざした正規留学が可能です。公立校の場合は年間230万円~280万円。私立校の場合は年間400万円~600万円となっています。
豊かな自然やフレンドリーな人々。留学生にとっては最高の環境が整っている国です。一方、現地の人の話す英語は「オージー訛り」と呼ばれ、最初は聞き取るのに苦労するかもしれません。
神々の箱庭、と呼ばれるほど美しく荘厳な自然を有する国ニュージーランド。最大の都市であるオークランドは、移民の増加とともに多国籍文化を形成しています。島国ということから、フレンドリーながら少しシャイな国民性は、日本人と似通ったところがあります。
国内最大の都市であるオークランド。帆の街ともよばれ、小さくまとまった都市ながら、海沿いの経済中心地として発展を続けています。世界各国からの移住者を受け入れており、都市の成長速度は留まることを知りません。海外にいながら、日本をはじめとするアジア各国の料理を楽しむこともできます。
雄大な大自然を楽しみたいという方には、ハミルトン・ネイピアといった北島の地方都市や、南島への留学がおすすめです。美しい湖畔の小さな街クイーンズタウンは、世界有数のリゾート地として、スキーをはじめとするウインタースポーツが楽しめます。どの都市でも、キャンプ・フィッシング・カヤックといったアウトドアスポーツが盛んです。
オーストラリアと同様、新年度は2月からで4学期制を導入しています。私立校でも公立校でも積極的に留学生を受け入れており、2週間だけという短期の受け入れから、卒業を目指した正規留学まで希望にそった留学プランが可能です。
ニュージーランド教育資格認定機関(NZQA)が高校の教育レベルを管理しており、高校の教育水準は一定に保たれています。他国のように教育委員会がなく、留学の受け入れは各高校と直接やり取りするため、高校と留学生の距離が近いといえます。留学生担当のカウンセラーを常任させている高校も多くあります。
少人数制を導入しており、1クラスの人数が20人以下が一般的。先生が個別に生徒の状況を把握しやすいため、授業でわからないことがあれば積極的に質問しやすい環境になっています。
公立高校では、年間220万円~280万円。私立高校では年間300万円~500万円となっています。
留学費用も比較的安く、治安も安定しているニュージーランド。人口が少ないので、緑の中でのんびりと過ごしたい人におすすめです。しかし、自然がいっぱい過ぎてやることがなく退屈になってしまう人もいるので、場所選びには要注意。アウトドアスポーツやラグビーを楽しみたい人には最適です。
人口の多さや構成する人種の割合、大都市か自然に囲まれた田舎かなど、留学先の環境は選択した国・都市によってまったく異なった様相をみせます。
好きなスポーツがあれば、その種目が本場の国を選んでみてもよいでしょう。あこがれの大学がある都市に留学すれば、学内を一足先に見学できるチャンスがあるかも。
「英語を上達させたい」「海外の高校を卒業したい」という留学の目的とは別に、自分の好きなものを思い浮かべると、あなたにぴったりの留学先がみつかります。