TOP > 高校留学World情報通信 > 留学経験はどう活かす?就活時のアピール方法・活かせる業界も紹介!
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英語力を伸ばすためや異文化への理解を深めるために、留学したいと考えている方も多いのではないでしょうか。留学することで間違いなく成長できますし、自信を持つきっかけにもなるでしょう。しかし留学したとしても、進学時や就活時に留学経験をうまくアピールできないかもしれないと悩んでいる方もいるかもしれません。
これから高校受験を控える学生であっても、長期的なキャリアプランを持っていることは重要です。この記事では就活で留学経験を活かす方法やアピールポイント、留学経験を活かしやすい企業について紹介します。具体的なアピール文章も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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「留学した経験を進路やキャリアにどのように活かせば良いのか」と悩むこともあるでしょう。何となく「留学経験があります」とアピールしても、採用担当者や面接官から「留学経験をどのように活かせますか」と改まって聞かれると、返答に困ってしまうかもしれません。
まずは、留学経験の活かし方を考えるために、留学をすることで得られるスキルやメリットを洗い出しましょう。
留学経験で得られるものを考えると、「英語力」を思い浮かべるかもしれません。しかし、英語力はもちろんのこと、そのほかのスキルも向上できるのが留学です。ここで紹介するスキルは高校や大学生活はもちろん、社会に出てからも求められるスキルです。それぞれのスキルの活用方法を紹介します。
海外留学によって、自主性が育まれるケースは珍しくありません。まず、自らの意思で留学を決意する過程でも自主性が成長します。さらに、異なる文化や環境で生活することで自己管理スキルや、自立心が養われることもポイントです。
海外では自分の意見を持ち、それを表現する機会が多く与えられることから、日本で生活するより自主性が育まれやすいことも覚えておきましょう。
異なる文化で生活することは、柔軟な思考力や適応力の習得にもつながります。留学中は新しい環境や未知の状況に適応する必要があるため、日本で暮らすよりも応用力を鍛えやすいともいえるでしょう。
留学先では、さまざまな国の文化や習慣に触れられます。単に留学先の文化だけでなく、留学生同士の交流から他国の文化にも触れる機会を得られることもポイントです。言葉の壁や文化的な違いを乗り越える力は、進学や就活でもアピールしやすいでしょう。
異なる背景を持つ人々との交流を通じ多様な価値観を学ぶことで、グローバル社会に求められる広い視野を身につけられることもポイントです。また、さまざまな価値観に触れることで、自分の人生観や世界観も広げられるでしょう。多様な価値観に裏付けされたイノベーティブな思考により、日本の常識に囚われない発想ができることもアピールポイントになります。
異なる言語や文化背景を持つ人々と生活することで、必然的にコミュニケーションスキルが向上することも留学ならではのメリットです。言語能力はもちろんですが、非言語的な表現や共感力も高められるでしょう。リーダーシップを発揮することはもちろん、多様な人が存在するコミュニティ内でフォロワーシップを発揮できることもアピールしやすいポイントです。
留学では楽しいことだけではなく、外国ならではの困難な状況に直面することもあるかもしれません。そのような逆境を乗り越える力を身につけられることも、留学で得られるスキルの1つです。ストレス耐性を重視する企業も多いため、留学を乗り越えたという事実そのものがアピールポイントになるでしょう。
留学経験で得られるものも加味すると、留学経験者が進学や就活でとくに活かしやすい強みは3つです。ここで紹介する強みをキャリアプランに活かしたい方は、積極的に留学することをおすすめします。
英語圏へ留学した場合は、授業や日常生活は基本的にすべて英語で対応しなくてはなりません。友人とのコミュニケーションでは英語のヒアリング力やスピーキング力を高められますし、授業では資料を読むリーディング、レポートを書くライティングが必要になるなど、英語の基本スキルである「聞く・話す・読む・書く」のすべての力を底上げできることがポイントです。
このように留学中は英語漬けになるため、日本で勉強する学生や社会人よりも圧倒的に高い英語スキルを身につけられます。英語力を高めることを最優先の目的として留学してもいいでしょう。
なお、留学先として一般的な英語圏の国はアメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドです。留学先に悩んでいる方は、この6か国を候補に検討してみてください。
留学では、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流する機会を持てます。そのため、国際感覚を養いやすく、これはグローバルにビジネスを展開する企業にとってアピールしやすい強みです。
たとえば、世界の国々はそれぞれ価値観が異なり、ルールやマナーも違います。そのため訪日外国人をもてなす際に、ふとしたことで不快にさせてしまうかもしれません。そのような事態を防ぐためにも、訪日外国人をお客様とする企業にとって国際感覚を身につけた人材は喉から手が出るほど欲しい人材なのです。
昨今ではインバウンド対策として、各国から訪れる旅行客に対応するスタッフを求める企業も少なくありません。そのため、都会のみならず地方で就活する際も、留学経験で養った国際感覚が強みとなります。
バイタリティ(活力や積極性)が優れている点も、留学経験者が活かしやすい強みです。そもそも留学するだけで、一般的な学生と比べるとバイタリティが豊富であるといえるでしょう。しかも留学先の国では、日本よりも積極的に自分の意見を主張することが求められます。このような背景から、留学経験を根拠としてバイタリティの豊富さを強みとする方も少なくありません。
ここまで紹介した留学によって得られる経験や強みをふまえ、留学経験を活かせる企業やキャリアを紹介します。それぞれの職種でどのように留学経験が活かせるか紹介するため、ぜひ参考にしてください。
英語でのコミュニケーション能力や逆境へ立ち向かう精神力を活かせる職場としては、外資系企業が挙げられます。外資系企業ではクライアントやパートナー企業との交渉や関係構築で異文化コミュニケーション能力が求められますし、日本企業にはない価値観に適応しなくてはなりません。
また、外資系企業は日本企業よりも成果に厳しく、困難な状況でも売上や利益を追及されることも多いです。しかしその分、日本企業より報酬条件が良いことも外資系企業ならではの特徴といえます。
このように高い報酬が見込める反面、国際的なコミュニケーションやストイックな姿勢が求められる外資系企業は、留学経験を活かしつつ成功を収めたい方には最適な職場だといえるでしょう。
留学中に培ったバイタリティと柔軟な思考は、変化の激しいスタートアップ・ベンチャー企業との相性がよいでしょう。スタートアップ・ベンチャー企業では常識に囚われず、新しい環境や文化に適応する力が求められます。また、グローバル市場への拡大を目指す際は国際的な知見も欠かせません。
外資系企業のように既に成功した会社で働くのではなく、小さな会社を自分の力で大きくできることもスタートアップ・ベンチャー企業で働く醍醐味です。留学するときのように、未知の環境で自分の力を試したいと考えている方にも向いています。
日系グローバル企業も、留学経験を活かしてキャリアを築ける選択肢です。海外市場への展開や国際的なプロジェクト管理では、留学で培った異文化への理解が欠かせません。また、日本本社と現地法人をつなぐ英語力やコミュニケーション能力も求められます。
だれもが知る有名な日本企業に入社しつつ、留学した経験を活かしたい場合は、ぜひ日系グローバル企業で活躍してみてください。自動車産業や半導体産業など、日本の技術で世界と戦うこともやりがいがあるでしょう。
英語力はもちろん、日本と海外の文化の違いへの知識を活かしたい場合は、翻訳・通訳もおすすめです。とくに日本と海外それぞれの文化的ニュアンスを理解していることは、優秀な翻訳・通訳には欠かせません。
たとえば、「People will talk.」という慣用句がありますが、これを日本語にすると「人の口に戸は立てられない(人のうわさや批判は防げない)」という諺です。助動詞「will」には習性を表す意味もあるため、直訳すると「人は話してしまうものだ。」となります。しかし、そこから「人は黙っていられない」という意味を捉え、日本語ならではの諺に変換しているのです。
このように日本と英語圏の文化をつなぐ表現は、翻訳・通訳ならではの醍醐味といえるでしょう。大きな組織でマネジメントするよりも、自分の実力や技術をメインにキャリアを築いていきたいと考えている方は、ぜひ翻訳・通訳の仕事を選んでみてください。
最後に、留学経験を就活に活かすためのアピール方法をケース別に紹介します。それぞれ例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
まずは、「なぜ留学したのか」を明確にアピールしましょう。自分の行動にしっかりと理由付けすることで、ロジカルな思考があることも伝えられます。また、自分のキャリアビジョンや価値観を伝えてもいいでしょう。このとき「親や先生に勧められた」、「友だちが留学していた」などの受け身の理由ではなく、あくまで主体的な行動であったことを伝えた方が好印象です。
中学生の頃に読んだ小説の主人公がグローバルに活躍する姿に憧れており、私も国際的なビジネスに貢献したいと考え高校留学を決意しました。異文化を理解し、多様な価値観を取り入れることで、将来は国際ビジネスの現場で架け橋となることを目指しています。
留学中に身につけたスキルや経験を具体的に示し、個人的な成長もアピールしましょう。この成長したスキルをどのように活用しているかも紹介できるとベストです。なお、留学経験による成長というと、英語力をアピールすることが多いかもしれません。
しかし、留学によって英語力が向上することは当たり前といえば当たり前です。留学した経験によって、人間としてどのように成長したかをアピールしてもいいでしょう。
留学中、私は自分の意見を伝える大切さを知りました。海外で暮らしていると自分の気持ちを察してくれる人はいないため、伝えるべきことは怖気づかずに伝えるようにしています。しかしその反面、さまざまな背景を持つ人々とのコミュニケーションを通じて、異なる主張同士をまとめて皆が納得する解決策を提示する大切さも学びました。
このような留学で培った経験を活かし、今ではサークルのリーダーとしてチームメイトそれぞれの意見を取りまとめています。
たとえ留学中にトラブルがあったとしても、その逆境や困難を乗り越えた経験をアピールできます。失敗したことよりも、その失敗をどのように克服したかを重視する学校や企業も多いです。論理的に失敗原因や課題を究明し、その結果としてどのような教訓を得たのかもアピールしてみてください。
留学中に言語の壁や文化的な違いに直面しました。最初は意思疎通がうまくいかず、スムーズにコミュニケーションできない場面も多かったです。しかしそのような壁を乗り越えるために、積極的に現地のコミュニティに参加しコミュニケーションスキルを磨くことに注力しました。この経験から、困難な状況であっても解決するためには自分から積極的に行動することが大切だと実感しています。
留学中もっとも努力したことは、とくにアピールするべき要素です。なにをもっとも努力したかによって、人間性を表すことにもつながります。このとき、留学した理由との関連を意識することで、意思を貫徹する能力があることもアピールできるでしょう。
国際ビジネスの現場で活躍する能力を身につけるために留学したので、とくに力を入れていたのは言語習得に関わる行動です。毎日の語学学習はもちろん、現地のボランティア活動にも参加し、実践的な言語スキルを高めました。最終的にはボランティア活動の中心メンバーにもなり、英語での組織運営能力を身につけることもできました。
留学すると英語力はもちろん、自主性や柔軟な思考力、異文化コミュニケーションスキル、逆境にもめげない心など、さまざまな力を身につけられます。これらの能力は間違いなく就活にも役立ちますが、真に役立てるためには適切にアピールすることも必要です。
外資系やスタートアップ・ベンチャー企業、日系グローバル企業などいずれへ就活するにしても、自分の力で物事を切り開く力は重視されます。主体的に留学を志し、留学先で身につけたスキルや価値観を積極的にアピールしてみてください。
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