海外の高校留学、中学留学などの正規留学をサポート
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カナダでの高校留学はこんな方にオススメ! 日本人留学生にとって、最もポピュラーな留学先 公立高校での卒業留学が可能なカナダでは、入学に際して高いレベルの英語力や高い成績などを求められることがなく、一般的な生徒であれば誰でも入学留学が可能です。生徒の適性や興味、希望に沿って留学先の高校を選ぶことができるため、生徒の好きな環境で留学することができるというメリットもあります。 また、カナダの教育委員会は留学生をサポートする体制が非常にしっかり整っているため、学力や英語力に多少不安のある生徒でも安心して留学をすることができます。「英語力や学力にそこまで自信のない生徒」や「費用を抑えて卒業留学をしたい生徒」、「安全な国でのびのび生活したい生徒」などにはカナダがお勧めの留学先No1と言っていいでしょう。 カナダの高校留学時に必要な出願書類まとめ カナダの高校留学を目指す際には、いくつかの重要な出願書類を準備する必要があります。 主に以下のような書類が求められる場合が多いです。 なお、学校によって求められる書類は異なります。 【主な出願書類】 書類名 内容・注意点 願書(Application Form) 学校や教育委員会指定の様式で必要事項を記入 成績証明書 直近2~3年間の学校成績を英文で用意 パスポート 身分を証明するのに必要 申請費用 所定の申請料を納付 領収証などを添付する場合あり 英語力証明書 TOEFLやIELTSなどの公式スコア提出 推薦状 担任や校長などからの推薦が必要な場合あり エッセイ(自己PR文) 留学への意欲や目標などを自分の言葉でまとめる 以上の書類は、州や学校によって求められる内容が異なる場合があるため、事前に志望校の公式情報をよく確認しておきましょう。 特に英語力証明や推薦状、自己PR文は必要かどうか事前に確認しておくことが大切です。 参考元:https://www.world-avenue.co.jp/country/ca/ca-koukou カナダの高校留学手続きの流れ カナダの高校留学手続きの流れを見ていきましょう。 カナダの高校留学では、まず留学先となる州、教育委員会、そして学校を決定することから始まります。 希望の留学先が決まったら、いよいよ入学手続きの開始です。 入学手続きは、多くの場合、各学校や教育機関などが提供する専用のオンラインシステムを通じて行われます。 当然全て英語での入力が必要となるためエージェントでは全ての項目を翻訳してご案内いたしますので、日本語でのお手続きが可能となります。 学校による必要書類なども丁寧にご案内し、準備の方法などもご案内いたします。必要書類が全て揃ったら出願が可能となります。 データの入力後、教育委員会へ提出するための書類を準備します。 サポート費用には、入学手続き代行費用、年間サポート費用、学生ビザサポート費用などが含まれます。 項目 費用 入学手続き代行費用 250,000円 年間サポート費用(10ヶ月分) 含む 学生ビザサポート費用 18,000円 税・10% 26,800円 合計 294,800円 上記費用に加えて、入学希望の教育委員会への入学金が別途必要となります。 エージェントは、集まった必要書類と入学金、サポート費用を確認後、教育委員会へ入学願書を提出します。 願書の提出後、通常1週間ほどで審査結果が通知されます。入学が許可されたら、学生ビザの申請手続きへと進みます。 よくある質問 ここでは、カナダでの高校留学にあたり、気になる疑問点に対してQ&A形式でお答えしていきます。 気になる箇所からチェックしてみてくださいね。 Q. サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? Q. 卒業後の進路は? Q. 後見人とは何ですか? Q. カナダの高校留学にかかる費用はどれくらい? Q. カナダ留学にかかる生活費はどれくらい? Q. カナダ留学する高校生のお小遣いはいくらですか? Q. カナダの高校留学におすすめの州は? Q. ホームステイと学生寮どちらが一般的? Q. カナダ高校留学でよくある失敗と防止策は? Q. カナダの学校の1日のスケジュールは? Q. 1年留学の場合。取得した単位は日本の高校で反映される? Q. カナダで高校中退後に日本の高校への復学は可能? Q. サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? はい、できます。 カナダの高校留学では、3年間の卒業留学だけでなく、1年留学やサマースクールのような短期留学プログラムも提供されています。 サマースクールは、夏休み期間中に開催される数週間のプログラムで、語学研修に加えて、文化体験やアクティビティなどが含まれています。 現地の学校に通いながら、海外の生活を体験できる貴重な機会です。 また、1年間の留学は、現地の高校に正規留学するプログラムです。卒業を目指す長期留学だけでなく、1年間限定で海外の高校生活を体験することができます。 その他、学期単位や数ヶ月単位の短期留学プログラムも提供している学校もあります。 留学期間やプログラム内容は学校によって異なるため、詳細については弊社にお問い合わせください。 また、留学期間によっても費用は異なります。 期間 プログラム内容 費用 数週間 サマースクール(語学研修、文化体験、アクティビティ) 数十万円~ 1年間 交換留学、正規留学 数百万円~ その他 学期単位、数ヶ月単位 学校による 短期留学は、長期留学の前に海外生活を体験してみたい方や、夏休みなどのまとまった休暇を利用して海外で学びたい方におすすめです。 Q. 卒業後の進路は? カナダの高校を卒業した後の進路は、大きく分けて3つあります。 一つ目はカナダの大学に進学する、二つ目は日本の大学に進学する、三つ目は就職するという選択肢です。 カナダの大学に進学する場合、現地の高校で優秀な成績を修めることで、入学しやすくなります。 卒業後もカナダに滞在したいと考えている場合に適した選択肢です。 日本の大学に進学する場合は、通常の入学試験を突破する方法の他に、帰国子女枠やAO入試を利用する方法があります。 帰国子女枠やAO入試は通常の入学試験より倍率が低い場合が多く、カナダでの高校生活で得た経験や語学力は、選考において有利に働く可能性があるのです。 就職という選択肢を選ぶ場合、カナダで就労ビザを取得し、そのまま働くことも可能です。 ただし、就労ビザの取得には一定の条件を満たす必要があります。また、日本の企業に就職することもできます。 それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の希望や適性に合わせて進路を選択することが大切です。 Q. 後見人とは何ですか? 後見人とは、留学中は保護者に代わって、様々なサポートをしてくれる存在です。 カナダへ高校留学する未成年の学生にとって、「後見人」はカナダでの生活を支える重要な存在です。 以下のようなサポートをしてもらえます。 役割 説明 生活サポート 日常生活での困りごとやトラブル発生時の相談役となります。 学校との連携 学校との連絡や面談などを通して、学業のサポートもします。 緊急時の対応 病気や怪我などの緊急時には、保護者に代わって対応します。 後見人は通常、留学先の教育委員会もしくはホームステイ会社が手配します。 留学手続きが完了し、教育委員会に受入が決定すると、後見人に関する書類が届きます。 Q. カナダの高校留学にかかる費用はどれくらい? カナダ高校留学の費用は、留学期間やプログラムの種類によって大きく異なります。 主な留学形態とそれぞれの費用は以下の通りです。 期間 費用 内訳 サマースクール(1週間) 10万円〜30万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、アクティビティ費用など 1年間(公立) 約250万円〜400万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など 1年間(私立) 約350万円〜1000万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など 卒業留学(3年間、公立) 約750万円〜1200万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など。公立高校の場合の目安です。 卒業留学(3年、私立) 約1050万円〜3000万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など。公立高校の場合の目安です。 上記はあくまでも目安であり、滞在地域や学校の種類(公立・私立)によっても変動します。 例えば、バンクーバーはホームステイ費用が高額になる傾向がある、私立高校は公立高校よりも学費が高額になる傾向があるなど、地域と学校の種類が費用に影響を与えることを抑えておきましょう。 その他に必要な費用として、往復航空券(約22~33万円)、お小遣いなども考慮に入れておく必要があります。 より詳細な費用については、弊社にご相談ください。 また、費用について詳しくは。下記の記事でも解説しています。 カナダの高校留学の費用は?費用を抑えるポイントもご紹介 Q. カナダ留学にかかる生活費はどれくらい? カナダ留学にかかる1か月あたりの平均的な生活費の目安は以下の通りです。 項目 目安(1か月) 食費 2〜4万円 交通費 0.8〜1.5万円 通信費 0.5〜1万円 日用品・雑費 1〜2万円 交際費 1〜2万円 合計 5.3〜10.5万円 また、滞在する都市や生活スタイルによって大きく変わります。一般的に、トロントやバンクーバーなどの大都市では物価が高く、地方都市ではやや低めです。 生活費には、食費や交通費、通信費、日用品費、交際費などが含まれます。 また、学生割引や公共サービス、現地スーパーの利用など、工夫次第で出費をコントロールできる点もおさえておきましょう。 Q. カナダ留学する高校生のお小遣いはいくらですか? カナダに高校留学する場合、毎月どのくらいのお小遣いが必要か気になる方は多いと思います。 バンクーバーに留学する高校生を対象にした調査では、月2万5千円から3万円程度がお小遣いの平均的な金額という結果が示されていました。 実際のお小遣いは、食費や外出の頻度、趣味や交際費などによっても大きく変わります。 ホームステイの食事が合わず外食が多い場合は出費が増える傾向があり、逆に家で食事が満足できればお小遣いは少なく済みます。 Q. カナダの高校留学におすすめの州は? カナダの高校留学では、州によって特色が異なり、自分に合った州を選ぶことが大切です。 以下、おすすめの州を紹介します。 州 特徴 おすすめポイント バンクーバー州 カナダ最大の都市 日本からの直行便もありアクセスも便利 学校数が多く選択肢が多い 生活もしやすい ブリティッシュコロンビア州 比較的温暖な気候 冬でも雪が少なく過ごしやすい 自然豊かでアクティビティも充実 バンクーバーは日本からのアクセスが良い アルバータ州 雄大な自然 世界遺産のカナディアンロッキーを有する 教育水準が高い 日本人留学生が少ない オンタリオ州 カナダ最大の都市トロント 国際色豊かな環境 様々な分野に特化した高校がある 公共交通機関が発達している マニトバ州 自然と都市の調和 比較的物価が安い 英語環境に浸れる 自然に囲まれた生活ができる 表のように、各州によって特色が異なるため、自分の希望や学習スタイルに合った州を選びましょう。 州選びに悩んだ方は、弊社にお気軽にご相談ください。 Q. ホームステイと学生寮どちらが一般的? カナダ高校留学では、ホームステイと学生寮のどちらの滞在方法も選択できますが、ホームステイの方が一般的です。 ホームステイでは、カナダの家庭に滞在することで、現地の文化や生活習慣を体験できるというメリットがあります。 また、英語でのコミュニケーション能力向上にも繋がります。費用面では、学生寮に比べて比較的安価な場合が多いです。しかし、家庭環境によっては生活スタイルの違いに戸惑う可能性も少なからずあります。 学生寮は、学校が所有・提携している寮に滞在する方法です。他の留学生や現地の学生と交流する機会が多く、共同生活を通して自立心を育むことができます。 しかし、学生寮を持っている学校自体が少ないため、ホームステイの方が一般的です。 どちらの滞在方法にもメリット・デメリットがありますので、ご自身の性格や希望に合わせて選択することが大切です。 Q. カナダ高校留学でよくある失敗と防止策は? カナダ高校留学でありがちな失敗とその対策をまとめました。 事前にしっかりと準備しておき、充実した留学生活を送りましょう。 失敗例 対策 英語力のギャップ 事前にリスニングとスピーキングを中心とした実践的な英語学習を行う。現地の英語に触れる機会を増やし、語学サポートなどを積極的に利用する 日本人同士で固まる 現地の学生との交流を深める。クラブ活動やボランティアに参加し、積極的に英語を使う機会を増やす。ホームステイ先での会話も大切にする 学校選びの失敗 カナダの高校の制度やカリキュラムをよく理解した上で、自分の学習スタイルや進路に合った学校を選ぶ。留学エージェントなどに相談するのも良い 生活環境への不適応 現地の文化や習慣を学ぶ。ホームステイ先とコミュニケーションを取り、困ったことがあれば相談する。学校のカウンセリングなども活用する 留学前にしっかりと情報収集を行い、対策を立てておくことで、失敗を未然に防ぎ、より充実した留学生活を送ることにつながります。 Q. カナダの学校の1日のスケジュールは? カナダの高校の1日のスケジュールは、日本とは少し異なります。 一般的なタイムスケジュールは下記の通りですが、学校や学年によっても時間割は異なり、選択科目によっても違いがある点はご留意ください。 時間 内容 8:30-9:25 1時間目 9:30-10:25 2時間目 10:30-11:25 3時間目 11:30-12:25 4時間目 12:25-13:20 ランチタイム 13:25-14:20 5時間目 14:25-15:20 6時間目 また、カナダの高校では、生徒一人ひとりが自分の時間割を作成します。 選択科目や課外活動など、自分の興味関心に基づいて自由にカスタマイズできるため、上記のタイムテーブル通りではない日も多いでしょう。 Q. 1年留学の場合、取得した単位は日本の高校で反映される? 1年間のカナダ高校留学の場合、取得単位が日本の高校で反映されるかどうかは”ケースバイケース”です。 まず第一に、留学先の高校で取得できる単位は、日本の高校のカリキュラムと異なる場合が多く、単純に単位として換算できないケースがあります。 留学先で履修できる科目 日本の高校で対応する科目 哲学 対応科目なし 経済 対応科目なし また、成績評価も日本の高校とは異なる場合があります。例えば、5段階評価ではなく、成績そのものをつけない教育制度の場合、単位をどのように換算するかは高校の判断次第です。 高校によって対応が異なるため、留学前に必ず自分の高校に確認を取りましょう。 単位が反映される場合でも、成績表への記載方法、指定校推薦への影響などを事前に確認しておくことが重要です。 Q. カナダで高校中退後に日本の高校への復学は可能? 結論、カナダの高校を中退し、日本の高校へ復学することは非常に困難です。 日本の高校は学年制であるため、留学期間中に日本の高校で履修するはずだった内容が未履修となり、復学しても単位が不足し卒業要件を満たせない可能性が高いというのが主な要因です。 カナダの高校 日本の高校 単位制 学年制 卒業に必要な単位を取得すれば卒業可能 各学年で必要な科目を履修し、進級・卒業 また、日本の高校に復学できた場合でも、学年が留年となる可能性が高いです。 同学年への復学は、カナダの高校で取得した単位が日本の高校で認められるかどうかによります。 しかし、基本的にはカナダの高校で取得した単位を日本の高校の単位として認定することは難しいため、同学年への復学は難しいでしょう。 中退が選択肢として視野に入る状況となった場合、万が一に備え、日本の高校との連絡を密に取り、復学の可能性や必要な手続きについて事前に確認しておくことが重要です。
カナダ高校留学を目指す方にとって、計画的な情報収集と準備は非常に重要です。 特に、奨学金の活用は経済的な制約をなくし、選択肢を広げる有効な手段。 しかし、「どんな奨学金があるんだろう?」「応募条件は?」といった疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。 そこでこの記事では、最新のカナダ高校留学の魅力や奨学金制度のメリットをはじめ、利用できる奨学金の種類と特徴、具体的な応募条件や注意点、そして自分に合った奨学金の選び方を解説します。 また、合格率を高める申請のコツや、実際に奨学金を活用して留学を体験した方のリアルな声もご紹介。 さらに、2025年以降の最新動向や今後の対策についてまとめています。 これからカナダ高校留学を目指す皆さんのお役に立てるように、奨学金の網羅的かつ実践的な情報を提供していいますのでぜひご一読ください! カナダ高校留学の魅力と奨学金活用のメリット まずは、カナダ高校留学の魅力と奨学金活用のメリットを見ていきましょう。 カナダ高校留学の特徴と人気の理由 カナダの高校留学は、多様性と受け入れの柔軟性、そして安全性の高さから世界中の学生に選ばれています。 まず、カナダは移民国家として多文化が共存しており、留学生も自然になじみやすい環境が整っています。 また、治安が良く、未成年の留学生でも比較的安心して生活できる点も大きな魅力です。 英語力や成績の厳しい条件がなく、公立高校を中心に幅広い学生の受け入れ体制があることも特徴。 さらに、カナダ英語は発音がきれいで聞き取りやすく、フランス語も学べるため語学の幅が広がります。 留学費用も他の主要英語圏と比べて抑えやすく、質の高い教育をリーズナブルに受けられる点も人気の理由です。 奨学金を活用することで広がる選択肢 カナダ高校留学は、学費や滞在費、渡航費などトータルで年間数百万円ほどかかることが一般的です。 奨学金制度の活用は、こうした金銭的なハードルを乗り越えるための有効な手段のひとつ。 うまく活用することで留学の選択肢を広げてくれます。 奨学金には、返済不要の給付型や、将来的に返済が必要な貸与型があり、個人の状況や希望に応じて選択できます。 また、学費の一部や生活費のサポート、渡航費の補助など、その内容も様々です。 なお、カナダ留学にかかる費用について詳しくは下記の記事で解説しています。 カナダの高校留学の費用は?費用を抑えるポイントもご紹介 カナダ高校留学で利用できる奨学金の種類 カナダ高校留学で利用できる奨学金の種類は主に以下の通りです。 日本国内の公的・民間奨学金 カナダ政府・州政府による奨学金 カナダ現地の高校独自の奨学金制度 民間企業・財団の応援プログラム それぞれ見ていきましょう。 日本国内の公的・民間奨学金 カナダ高校留学を目指す方が利用できる日本国内の奨学金には、公的機関と民間団体が提供するものがあります。 代表的な公的奨学金には日本学生支援機構(JASSO)があります。JASSOは、給付型と貸与型の奨学金を用意しており、学業成績や経済状況などの条件を満たす高校生が応募可能です。 先述の通り、給付型は返済不要、貸与型は将来的に返済が必要となります。 一方、民間の奨学金には公益財団法人や企業が提供するものがあり、それぞれに独自の選考基準や支給額があります。 例えば、「トビタテ!留学JAPAN」は、国と民間企業が連携して給付型奨学金を提供しており、高校生であれば誰でも応募できる点が特徴です。 カナダ政府・州政府による奨学金 カナダ政府や州政府でも、留学生向けの支援制度や奨学金プログラムが用意されています。 ただし、カナダの高校は主に公立で、授業料やホームステイ費用を有償で提供しているため、州政府が直接給付型の奨学金を大規模に支給するケースは多くありません。 その一方で、現地教育委員会と連携し、留学生に対して授業料の一部免除や特別支援金を設けているプログラムも存在します。 応募には一定の成績や語学力、在学状況などが必要となりますので、各州や地域の公式情報を早めに確認することが大切です。 民間企業・財団の応援プログラム 民間企業や財団が提供する奨学金プログラム(応援プログラム)も存在しています。 これらのプログラムは、国際交流や社会貢献の視点が重視される傾向があります。 たとえば、ロータリークラブが実施している「ロータリー青少年交換プログラム」では、15歳から19歳の高校生を対象に、学費や宿泊費、食費などの必要経費を幅広く支援しているのが特徴です。 また、地域の企業や団体が独自で設けている奨学金もあり、支給金額や内容、応募条件は多岐にわたります。 主な民間奨学金例 対象 支給内容 ロータリー青少年交換 高校生 学費・宿泊費・食費 地域企業・団体奨学金 高校生 一時金や活動支援金など 民間サポートを上手に活用することで、より多くのチャンスが広がります。 詳細や最新の募集情報は、各団体やプログラムの公式サイトを定期的に確認すると良いでしょう。 カナダ高校留学の奨学金への応募条件 ここでは、主要な奨学金の応募条件と注意点について見ていきましょう。 年齢や在学状況など基本的な応募資格 カナダ高校留学向けの奨学金に応募する際は、年齢や在学状況が重要な応募資格となります。 多くのプログラムで「高校生」に限定されていたり、対象年齢が明確に設定されています。 たとえばロータリー青少年交換プログラムでは「15歳から19歳までの中高生」が対象です。 また、日本の「トビタテ!留学JAPAN」新・日本代表プログラムも、高校に在学していることが応募要件となります。 主な応募資格の例をまとめると、以下の通りです。 奨学金名 年齢要件 在学要件 トビタテ!留学JAPAN 15歳~18歳程度 高校在学中 JASSO海外留学支援制度 制限なし(高校生可) 高校在学・卒業見込み ロータリー青少年交換プログラム 15歳~19歳 中学・高校在学中 なお、個々の奨学金で細かな条件が異なるため、事前に公式募集要項を必ずご確認ください。 成績・語学力・活動実績に関する要件 カナダ高校留学向けの奨学金を申請する際、多くの場合で成績や語学力、課外活動などの実績も評価基準となります。 代表的な要件には以下のようなものがあります。 項目 具体的な要件例 学業成績 一定の評定平均(GPA)/成績上位者 語学力 英検、TOEFL、IELTSなどのスコア 活動実績 部活動・ボランティア・生徒会経験 特に成績については、応募時点で学校の成績証明書の提出が求められることが多いです。 語学力の基準は奨学金によって異なりますが、基本的な英語コミュニケーション能力を証明するテストスコアや、面接でのアピールが重視されます。 また、学内外で積極的に活動した実績(リーダーシップや社会貢献など)も評価されるため、志望理由書で具体的にアピールすることがポイントです。 書類・面接など選考プロセスのポイント カナダ高校留学向け奨学金の選考プロセスでは、まず応募書類の内容が重視されます。 書類審査では、成績証明書や語学スコア、志望理由書などをもとに、学業成績や語学力、留学への意欲がチェックされます。 とくに志望理由書は、留学の目的や将来のビジョンを具体的に記述し、他の応募者との差別化を図ることが大切です。 一次選考を通過すると、面接が実施されるケースが多く、ここでは自己表現力やコミュニケーション能力、異文化理解の姿勢などが問われます。 面接の際は、なぜカナダを選んだのか、自分が将来どうなりたいかなど、自分自身の考えをしっかり伝えることがポイントです。 また、選考過程では推薦状の提出が求められることもあります。 カナダ高校留学奨学金の給付型・貸与型の違いと注意点 カナダの高校留学に利用できる奨学金には、大きく分けて「返済不要(給付型)」と「返済型(貸与型)」の2種類があります。 給付型は、選考基準が厳しい傾向がある一方、受給できれば返済の心配がなく経済的な負担が大きく軽減されます。 貸与型は比較的審査基準が緩やかですが、利子の有無や返済スケジュールに注意が必要です。 種類 返済の有無 主な特徴 給付型 不要 応募条件が厳しい/成績や活動実績が重視される 貸与型 必要 応募しやすい/利子や返済条件を事前に要確認 給付型に応募する場合は、高い成績や積極的な活動実績が求められるため、事前準備が重要です。 貸与型を利用する際は、返済計画や奨学金ごとの利率・返済開始時期をしっかり確認しましょう。 自身の将来設計や家計状況に合わせて、最適な奨学金を選ぶことが成功のポイントです。 奨学金選びのポイントと申請のコツ ここでは、奨学金選びのポイントと申請のコツについて見ていきましょう。 自分に合った奨学金の探し方 自分に合った奨学金を探すためには、まず「留学先の国」「課程(高校以下・語学学校など)」「専攻分野」「給付型か貸与型か」など、自分の希望条件を明確にしましょう。 そのうえで、JASSO(日本学生支援機構)の奨学金検索サイトのような信頼できるデータベースを活用すると効率的です。 奨学金探しについて、弊社でも支援可能なのでお気軽にお問い合わせください。 奨学金検索時は、以下のようなチェック項目で条件を絞り込めるのでうまく活用し、自分に合ったものを見つけてくださいね。 分類 選択肢例 国・地域 カナダ、限定なし 課程 高校以下、限定なし 奨学金種別 給付、貸与 募集時期 月別で検索可能 専攻分野 限定なし、人文学等 上記で見つかるものの他、民間団体やカナダの現地高校独自のプログラムも視野に入れましょう。複数の検索軸を組み合わせることで、より自分に合った奨学金に出会う可能性が高まります。 併願の可否 カナダ高校留学で利用できる奨学金は、プログラムごとに併願の可否が異なります。 例えば、「トビタテ!留学JAPAN」では、同一コースへの複数申請や、内容の異なる複数留学計画の同時提出は認められていません。 さらに、地域ごとに実施されている拠点形成支援事業と、トビタテ!の本体プログラムとの併願可否は、地域協議会ごとに異なるため、各地域の募集要項を必ず確認しましょう。 申請時期のスケジュール管理 申請時期もプログラムや地域によって大きく異なります。 下表に、主な注意点を整理しておきます。 チェック項目 ポイント 申請書式・手続き 地域・奨学金により異なる場合がある。 申請スケジュール 地域ごとに締切や募集期間が異なる。 スケジュール管理には早めの情報収集が不可欠です。 公式サイトで最新情報を確認し、締切を見逃さないよう注意しましょう。 合格率を上げる志望理由書・推薦状の書き方 奨学金の選考で重要となる志望理由書や推薦状は、書き方一つで合格率が大きく変わります。 まず志望理由書では、「なぜカナダで学びたいのか」「将来どのように活かしたいのか」を明確に伝えましょう。 自分の体験や目標を具体的に盛り込むことが大切です。また、応募する奨学金の趣旨や目的を理解し、「自分がどのようにしてその目的に貢献できるか」という点に触れると、より評価が高まります。 推薦状では、担任や学校長に、学業成績だけでなく課外活動や人柄についても詳しく書いてもらうのが理想です。 下記のようなポイントを意識してください。 ポイント 志望理由書 推薦状 内容の具体性 体験・目標・貢献を明確に 学業・人物像・活動を具体的に 独自性 自分らしいストーリーを盛り込む 志望者の強みを独自の視点で 誤字脱字 必ず複数回チェック 推薦者にも確認を依頼 信頼できる推薦者選びや、早めの準備も合格への鍵となります。 2025年以降の最新動向と今後の留学準備アドバイス 2025年以降、カナダ高校留学を取り巻く環境は、為替レートや現地の教育制度の変化などにより、さらに多様化していく可能性があります。 特に近年の円安傾向は、留学費用の増加につながっているため、早めの資金計画が重要です。 また、高校ごとにサマーキャンプや短期プログラムなど、多彩な留学形態が用意されており、自分の目的や期間、予算に合わせた選択がしやすくなっています。 奨学金情報も毎年更新されているため、最新の募集要項や申請スケジュールを必ず確認するようにしましょう。 公式サイトのほか、弊社のような留学エージェントを活用し、情報収集と準備を進めることが合格への近道です。 高校留学ワールドでは奨学金の活用をサポートしています 高校留学ワールドではカナダの高校に留学したいという方へのトビタテ留学JAPANの計画の立て方や申請方法、必要資料等のサポートを行っております。 奨学金等のアドバイスを行うこともできるので、まずは無料相談にお越しください。 まとめ:奨学金を活用してカナダ高校留学の夢を叶えよう カナダ高校留学を実現するためには、奨学金の活用が大きな助けとなります。 近年はさまざまな団体や政府機関が、奨学金制度を提供しており、金銭的な不安を減らして留学に挑戦しやすい環境が整っています。 自分の目標や条件に合わせて最適な奨学金を探し、積極的にチャレンジすることが大切です。 情報収集や準備を早めに行い、志望理由を明確にして臨むことで、夢への一歩が大きく近づきます。 奨学金の活用に際しては、弊社のような留学エージェントをご活用いただくのがおすすめです。 あなたに合った奨学金の探し方から、応募の支援まで幅広くサポートいたします。 奨学金を活用して、カナダ高校留学という貴重な体験をぜひ掴んでください!
「高校留学に行くと、本当に成長できるの?」「高校留学に行く意味はあるの?」 高校留学を考えている人の中には、そんな疑問や不安を抱いている人も多いのではないでしょうか。私自身も、留学前は自分の英語力やホームステイでの生活、海外の高校を卒業することができるのかなど不安でいっぱいでした。 しかし、実際にカナダで高校生活を経験してみて、たくさんの貴重な経験をし、自分自身が大きく成長したと感じています。 今回は、私が高校留学を通じて成長したと感じている5つのことをご紹介します! 1. 英語が上達! やはり、留学で英語力が大きく上がったなと感じています。私は留学前、英検2級程度の英語力でした。最初の頃は学校の授業についていくのも大変で、ホストファミリーや友達との会話も翻訳アプリに頼ってばかり…。 でも現在、留学3年目の私は翻訳なしで自然に会話ができるようになり、授業でも積極的に発言できるようになりました。 また、帰国生入試や海外大学の出願で必要な英語資格も、自然とクリアできていたのは、長期留学の大きな成果だと感じています。 2. 自立心が育った 私は、ホームステイで生活をしているのですが、ホストファミリーは留学先の家族のような存在ではあるのですが、日本の家族とはやはり違います。洗濯や食器洗い、朝食の準備など、自分のことは自分でやる必要があります。さらに、学校の課題やテスト勉強も誰かに促されるわけではなく、自分で管理しなければなりません。自分のことは自分でやると責任感がつきました。 3. 精神的に強くなり、自信がついた 自立した生活を続ける中で、自然とメンタル的な成長にもつながりました。親元を離れ、異国の地で生活、英語での授業やカルチャーショックなど、たくさんのさまざまな困難を経験しました。だからこそ、「これを乗り越えた私なら、きっと何でもできる」と思えるようになりました。こういった経験を乗り越えるうちに、自分に対する信頼感が持て、自分自身に自信がつきました。 4. 行動力が身についた 自分に自信がついたことで、いろいろなことにチャレンジするようになりました。カナダでは、ボランティアや職業体験、クラブ活動に積極的に参加しました。 日本にいた時は、「失敗したらどうしよう」や「意識高いって思われるかな」とためらうこともありましたが、カナダでは「挑戦することが価値」とされる雰囲気があり、挑戦しやすい環境でした。 現在は、教育関係やブログ、高校留学のサポートに興味を持っており、自分からエージェントの方に交渉し、こうして高校留学の経験を活かして、高校留学のお手伝いをさせていただく機会も得られました。行動することで将来の選択肢が広がっていくと感じています。 5. さまざまな経験ができた 高校生で、ひとりで飛行機に乗り、親元を離れて暮らし、異文化の中で生活するという経験は、そう簡単なことではありません。そのすべての経験がかけがえのない財産になっています。 ホームシック、カルチャーショック、学校での新しい人間関係…。 それらを一つ一つ乗り越えてきたからこそ、日本では出会えなかった人や価値観に触れ、視野が大きく広がりました。私は現在、18歳ですが、これまでの人生の中で濃く、一番成長できた時間は、間違いなくこのカナダでの高校留学でしょう。 まとめ 振り返ってみると、カナダでの高校留学は、自分の想像より、はるかに自分を成長させてくれました。留学は、決して楽なことばかりではありませんが、一歩踏み出すことで、今まで知らなかった自分と出会えるはずです。 この記事が、これから留学を考えている方の参考になれば幸いです。
カナダの高校生のリアルな1日を大公開! 「海外の高校に留学に興味があるけど、実際の生活がどんな感じなのか不安...」と感じる方も多いのではないのでしょうか、そんな方に向けて、現在カナダの項羽校に留学中の私が学校があるリアルな1日のスケジュールを紹介します! ▶︎ 7:45 起床 朝は、だいたい8時前に起きます。朝ごはんは、シリアルやパンが定番。私のホストファミリーは、朝ごはんを食べないため、毎朝自分で準備しています!日本とは違い、カナダでは朝ごはんを食べない人が多い印象です。 ▶︎ 8:45 通学 私の学校は、9時に学校が始まります。私のホームステイ先から学校まで徒歩10分程度と近いため、通学はとても楽ですが、他の留学生の中には登下校に電車やバスで50分以上かかる人もいます。 現地の高校生は、スカイトレイン(電車)やバス、車での送迎、電動スクーター、スケートボードなど、さまざまな方法で通学しています。中には電動一輪車で登校する生徒もいて、まさに海外ならではの光景です! 特にバス通学の生徒は、満員で乗れなかったり、デモの影響で運行停止になったりすることもあり、大変そうです… ▶︎ 9:00 1時間目 [Law Studies (法律学)] カナダの高校では、日本とは違いホームルームがないため、登校後すぐに授業が始まります。 法律の授業では、カナダの法制度や選挙システムや世界の法律や過去の裁判などについて学びます。専門用語が多く、予習が欠かせません。テストはノートやプリント持ち込みOKの「Open Book」形式もありますが、記述力が求められる難易度の高い内容です。 ▶︎ 10:30 2時間目 [Social Studies (社会)] 2時間目は、社会の授業です。このクラスでは、グループワークやエッセイ課題が多く、発言やプレゼンの機会も頻繁にあります。 授業時間は、75分ありますが、受け身の授業ではないからか、意外とあっという間に感じます。 ▶︎ 11:45 ランチタイム 2時間目の後は、お昼休憩です!私はホストファミリーが作ってくれるランチを持参することが多いです。ランチは夜ご飯の残りを持っていくことが多いです。 多くの生徒は、サンドウィッチやリンゴをジップロックに入れるだけのシンプルなもので、日本のお弁当のような凝ったものは少なめ。 学校には、カフェテリアもあり、ランチを購入することも可能です。 ↑購買で売っているクッキーです。手のひらくらいのサイズです!2.5ドルです。 私の学校の周りにはレストランがないため、Uber Eatsでランチを注文する生徒も多く、学校の駐車場で受け取っています。日本の高校では考えられないですよね!(笑) ▶︎ 12:30 3時間目のクラス [English (英語)] ランチの後は英語の授業です。現在English12を履修中です。短編小説読んでお話を分析するほか、スピーチやディスカッションもあります。震度が早く、英語が第一言語ではない留学生には難しい内容ですが、Aを取ることを目指して頑張っています! ▶︎ 13:40 4時間目のクラス [Food Studies(食品学)] このクラスでは週に2〜3回調理実習があり、それ以外の日は調理実習の振り返りや次回のレシピの確認などをします。 クッキーやマフィン、パン作りのほか、カナダならではの多国籍な料理も作ります。パンは生地から作るなど、結構本格的です! 4〜5人のグループで調理するため、友達を作りやすいクラスでとてもおすすめです。 ▶︎ 14:55 学校終了! これで授業は終わりです。 私の通う高校ではセメスター制で、1学期に4教科、2学期に別の4教科を履修します。そのため、同じ科目を毎日受けるため、集中しやすい反面、すこし飽きることも。 放課後の過ごし方 平日は友達とモールやカフェ、図書館で過ごすことが多いです。カナダ(特にBC州)では高校卒業にボランティア活動が必須のため、以前は週に1回ほど放課後に小学校での学童ボランティアもしていました。 短期留学生は外出が多いですが、私は卒業目的の留学生なので平日は週2回ほどしか外出しません。卒業目的の場合は、遊びと学業のバランスが重要です。 まとめ:カナダの高校生の1日はこんな感じ! カナダ留学では、日本とは違った時間割や授業スタイル、自由な校風が魅力です。この記事が、カナダ高校留学を考えている方にとって、リアルな高校留学生活のイメージが湧いたら嬉しいです。
岡西芭さん カナダ卒業留学 クオリカム・セカンダリースクール 1. 留学を決意した理由 私は、中学3年生の時にアメリカへ1ヶ月半の短期留学を経験しました。 その時に感じた「海外の方が自分らしくいられる」という想いが、高校卒業留学を決意するきっかけになりました。 「日本の高校生活がつまらなそうに感じてしまった」「海外では自分の意見を言える」と思い、もともと憧れていたカナダへの留学を決めました。 ただし、決断のタイミングはかなりギリギリで中高一貫校に通っていましたが、留学を決めたのは中学3年生の2月頃です。両親の協力もあり、急ピッチで留学準備を進めることになりました。 2. 現地での学校生活と苦労 私が通ったのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のクオリカム・セカンダリースクールです。日本の学校とは大きく異なり、「自分から動かなければ何も始まらない」環境でした。 最初の1年目は積極的に行動し、カナダ人の友達もできましたが、2年目は少し疲れてしまい、親しい日本人の友達と過ごすことが増えました。 しかし、最終学年では「思い出を作りたい」という気持ちが強くなり、再び積極的に友達作りをし、先生とも深く関わるように。「自分が変われば、周りも変わる」と実感した1年でした。 また、学校には多くの留学生がいたため、カナダ人との距離を感じる場面もありました。 「どうせ留学生は帰ってしまう」という空気があり、最初はなかなか馴染めなかったのが本音です。 しかし、自分から行動し続けた結果、最終的には多国籍の友達を作ることができました。 3. ホームステイでの生活 私は1年間、60代後半のホストマザーの家で過ごしました。 ホストマザーは私を「娘」として迎え入れ、非常に親身になってくれました。しかし、岡西さん自身は「自立したい」という思いがあり、「ホストマザーの予定に常に合わせるのが窮屈」だと感じるように。結果として、1年目の終わりに自ら交渉し、友達のホストファミリーへ移ることに。 新しいホストファミリーは兄弟のいる家庭で、これまで一人っ子だった私にとっては新鮮な経験でした。 結果的に、この家庭での生活が一番楽しく、自分自身も大きく成長できたと感じています。 4. 日本の学校との違い 私が特に感じたのは、日本とカナダの「個人主義の違い」でした。 ✅ 日本の学校は「グループ意識」が強く、一人で行動すると浮いてしまうことが多い。 ✅ カナダの学校では「個性を尊重」されるため、一人で授業を受けるのも普通。 また、授業の自由度にも大きな違いがありました。 カナダでは自分で履修する科目を選べるため、学力やモチベーションに合わせてスケジュールを組むことが可能です。一方で、勉強に対する自己責任が求められるため、授業中にスマホをいじる生徒や、途中で帰ってこない生徒もいるなど、自由の裏には厳しさもあると感じました。 5. 英語力の変化 最初はボキャブラリーが足りないと実感することが多くありました。特に英語の授業では、毎日エッセイを書かなければならず、最初は苦労しましたね。 ただ2年半の間にエッセイの執筆速度が飛躍的に向上し、TOEFLも1回目の受験で71点を取得することができました。 英語で映画を見る際も、最初は字幕が必要だったのが、最後の半年には「字幕なしの方が見やすい」と感じるまでになりました。 6. 留学で得たもの 最も成長を感じたのは、「自立心」と「柔軟な考え方」です。 カナダでは自分の意見をしっかり伝えなければならず、また異文化の中で過ごすことで、考え方の幅が広がリマした。例えば、「違い=ネガティブ」ではなく、「違い=個性」と受け入れられるようになりました。 7. 今後の進路と目標 高校卒業後は、ドイツの大学進学を目指す予定。まずは1年間の語学学校でドイツ語を学び、その後、大学準備学校を経て正式に大学へ進む計画です。 将来的には、環境問題に関わるビジネスやマーケティング分野で活躍したいと考えており、世界的な課題に取り組みながら、人と関わる仕事をしたいと思っています。 8. これから留学を考えている人へ 最後に、これから留学を検討している人へ向けてのメッセージです。 📌 「絶対に後悔しない」 📌 「英語はもちろん、人としても成長できる」 📌 「この年齢で1人で海外生活を経験することは大きな財産になる」 留学には不安がつきものですが、苦しいこともあるけど、それを乗り越える経験こそが価値になると思います。 まとめ 岡西花さんの留学体験は、「自立」と「成長」がキーワードでした。 日本の学校とは違い、自分の行動次第で道が開けるカナダでの2年半は、岡西さんにとって大きな財産となりました。これから海外留学を考えている方にとって、彼女の体験は大きなヒントになるはずです。
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【高校留学】そもそも奨学金とは? 家庭の事情などにより経済的な問題で進学が難しい学生に向けて、進学に必要な学費の付与や貸与を行う制度を「奨学金制度」といいます。 国や自治体、大学、企業、NPOなどの民間団体がさまざまな奨学金制度を設けています。 国内で最も有名な奨学金制度は、国が支援している「独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)」の奨学金です。 【高校留学】奨学金には種類がある 奨学金には、大きく分けて2種類あります。 返済不要の「給付型」と返済が必要な「貸与型」です。 給付型:返済不要 給付型の奨学金は、返済の必要がなく、受け取ったお金を全額もらえる奨学金です。 中には学費だけでなく、留学先での滞在費や生活費などの費用もすべてまかなってくれる奨学金もあります。 返済が不要な給付型の奨学金ですが、受給するためには厳しい条件をクリアする必要があります。 英語などの高い語学能力が必須であり、志望動機書も説得力のあるものを書かなければなりません。 また給付型の奨学金は利用用途が限られている、などの制約もあります。 給付型の奨学金は返済不要というメリットがある一方、受給資格のルールが厳しく、貸与型に比べると採用人数が少ないというデメリットもあります。 貸与型:返済必要 貸与型の奨学金は、返済が必要な奨学金で、留学終了後に奨学金を返済します。 受給した奨学金により、返済期間や期限、利率は異なります。 貸与型の奨学金は、給付型の奨学金に比べると申し込みの条件が低いことが多いです。 また給付型の奨学金と違い、応募期間や利用目的などの制約も少なく、奨学金を獲得しやすい特徴があります。 さらに、貸与型は利子が付く有利子の奨学金もあれば、利子の付かない無利子の奨学金があります。 有利子タイプの奨学金は、借りたお金に利子を足して返済する必要があるため、無利子タイプの奨学金がより好まれる傾向にあります。 しかし、無利子タイプの奨学金は、有利子の奨学金に比べて利用条件などが厳しいことから、多くの方が有利子型の奨学金を利用しています。 貸与型奨学金のメリットは、募集をかけている団体が多く種類が豊富なことです。 利用条件が低くため受給しやすく、在学中は返す必要がないのもメリットです。 一方、貸与型奨学金は就職状況によってはすぐに返済できない可能性があります。 すぐに返済できない場合にどうするかといった不安や、受給には連帯保証人が必要なことも貸与型奨学金のデメリットといえます。 貸与型奨学金を返済できない場合は個人信用情報機関に登録されてしまうため、貸与型の奨学金に応募する際は奨学金の利用方法や、卒業後どのように返済していくかなどを熟考してから応募する必要があります。 返済できる範囲の金額を把握したうえで、借りるのも有効な手立てといえるでしょう。 【高校留学】おすすめの奨学金リスト ここからは、おすすめの奨学金をご紹介します。 高校留学で利用できる奨学金の種類は、私費留学で利用できる「給付型奨学金」、私費留学で利用できる「貸与型奨学金」、交換留学で利用できる「給付型奨学金」、進学留学(大学留学)で利用できる「給付型奨学金」の4つの項目に分けられます。 私費留学で利用できる給付型奨学金 私費留学で利用できる給付型奨学金は、下記の7つです。 ①トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】は、トビタテ!留学JAPANが提供する奨学金プログラムのひとつです。 トビタテ!留学JAPANは文部科学省が主導の大学生と高校生を対象とした留学支援機関で、2013年10月にスタートしました。 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】は、高校生を対象に世界に通用するグローバル人材を育てることを目的に、若者の海外留学をサポートするプログラムです。 高校生コースだけでなく大学コースもあり、短期留学、長期留学など、さまざまな留学プランに対応しています。 日本国籍で、日本での永住を許可されている人が対象の奨学金です。 高校生コースでは、日本の高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部、高等専門学校、専修学校高等課程在籍が応募資格となります。 奨学金申し込み時に成績や語学力は求められませんが、留学の前後に研修があります。 海外留学向け奨学金の中でも認知度が高く、応募者も多い一方、高校生コースは大学コースよりも応募者が少ないため狙い目の奨学金プログラムといえます。 ②UWC日本協会「UWC奨学生」 UWC日本協会とは、公益財団法人で、UWCはUnited World Collegeの略です。 本部は、イギリス・ロンドンにあります。 世界各国から優秀な学生を選抜し、留学などの国際教育を通して世界で活躍する豊かな人材育成を目的とした民間教育機関で、日本にも支部があります。 現在までにイギリス、イタリア、オランダ、ノルウェー、アメリカ、カナダ、シンガポール、香港、インドにUWCの高校が開校しています。 UWC日本協会は、UWCの考え方やプロジェクト賛同して1972年に発足されました。 UWC日本協会では、日本からUWCの高校に派遣される高校生の選抜や、奨学金の支給などを行っています。 奨学金の対象は日本に国籍があり、派遣される時点で満16歳以上になる人です。 そのほかに自身が通っている学校長からの受験の了承、英語検定の成績証明書の写しの提出が必須条件です。 また、ほかの留学選抜への応募歴や応募予定がないこと、日本協会の選抜会に受験歴がないことが条件など、やや厳しい規定が設けられています。 奨学生に選ばれた場合、約2年の留学期間の授業料と寮の費用、食費、教科書代などの留学にかかる費用、渡航費用、ビザ費用のすべてをカバーされます。 ③EILサポーター奨学金 「EILサポーター奨学金」は、日本国際生活体験協会(EIL)が提供している奨学金プログラムです。 日本国際生活体験協会は、異文化交流の促進を目的に発足した団体で、世界で初めてホームステイプログラムをはじめた団体です。 EILは1932年にアメリカで発足し、日本のEILができたのは1956年です。 歴史が長く、各国でさまざまな留学プログラムを実施し、留学生のサポートを行っています。 EILの奨学金制度は、ほかの団体の奨学金に比べて非常に充実しているのが特徴です。 EILの交換留学プログラムは、学業でよい成績を修めているほか、人柄のよい生徒を参加対象にしています。 応募条件は成績や人物重視だけでなく、中学校1年から応募時の現在までで1学年の欠席日数が8日以内、遅刻と早退が8回以内というルールがあります。 ④AFS平和の鳩プロジェクト 「AFS平和の鳩プロジェク」は、AFSが提供している奨学金プログラムです。 AFSは公益財団法人で、「留学や異文化交流を通じてあらゆる年代の人が文化や考え方が共生できるように」をモットーに留学や、国際交流キャンプなどの体験を提供している団体です。 AFSでは複数の留学プログラムを実施しており、高校生だけでなく中学生の留学プログラムもサポートしている数少ない団体です。 さらにAFSの留学プログラムに参加する人向けに、AFS独自の奨学金制度を多く取り揃えています。 奨学金制度の対象は、AFSの留学プログラムに参加する人の中で奨学金がなければ留学が難しい人です。 奨学生として採用された際は、AFSの広報活動に積極的に協力することが条件になっています。 ⑤ICCグローバルリーダー高校留学奨学金 「ICCグローバルリーダー高校留学奨学金」は、ICC高校留学が提供している留学奨学金プログラムです。 ICC高校留学は、10代の海外留学をサポートするグローバル教育コンサルタントです。 ICCグローバルリーダー高校留学奨学金は、個々の成長だけでなく、安全な高校留学の実現を最優先に考えている団体です。 そのため無料の個別相談会などを行い、学生の夢や留学をサポートしています。 またカナダ、ニュージーランド、オーストラリアに支社があり、日本人スタッフも在籍しています。 留学中に何か困ったことがあっても身近に相談できる日本人が現地にいるなど、留学中のサポートが充実しています。 さらにICC高校留学は、留学後のフォローも行っているのが特徴です。 奨学金の対象は、派遣が翌年となるため、応募時で中学3年生、または高校1、2年生の在学生(日本の教育機関に在籍している学生)です。 ICC高校留学プログラムに参加する方が対象で、留学は1年が絶対条件となっています。 選考を受けるには、無料個別相談への参加が必須です。 個別相談の後に、学力試験や作文などの無料の適性判断を受けてから留学プログラムに申し込みます。 奨学金の選考は、留学プログラムに申し込んだあとに始まります。 ⑥広島県教育委員会高校生海外留学等助成事業(一般留学) 「広島県教育委員会高校生海外留学等助成事業」は、広島県教育委員会が提供している奨学金プログラムです。 異文化間協働活動を推進している広島県は、これから社会で活躍する若い世代のグローバル教育や実践的なコミュニケーション能力の育成に力を入れ、小学生の段階から異文化間協働活動を実施しています。 その活動のひとつが、奨学金プログラムです。 広島県教育委員会は、奨学金のほかにも留学に役立つプログラムの紹介や、実際に留学した先輩のメッセージ、留学中の悩みなどを載せた冊子の作成、海外姉妹校との交流会なども実施しています。 新型コロナウイルスの影響で渡航ができない時期は、オンラインの交流会も開催していました。 奨学金プログラムでは、留学を目指す高校生を対象に留学に必要な費用の一部を負担しています。 助成金額は最大30万円で、往復の航空券、授業料、ビザの費用などが対象です。 県立高校に在籍していること、3か月以上の留学プログラムに参加する人が対象です。 ほかの奨学金との併給も可能ですが、広島県からの助成金を併せて30万円を超える分については減額されます。 また帰国後は、報告書の提出をはじめ、報告会や留学推進イベントへの積極的な参加が義務づけられています。 ⑦リクルートスカラシップ スポーツ部門 「リクルートスカラシップ スポーツ部門」は、株式会社リクルートが行っている奨学金プログラムです。 1971年の創業10周年の際に、社会貢献を目的としたリーダーシップがあり向学心旺盛な人をサポートするために作られました。 今回紹介するのはスポーツ部門ですが、ほかにも音楽やアート、学術分野でも同様に募集が行われています。 さまざまな部門で、今後世界で活躍しそうな日本の優秀な若者をサポートしています。 リクルートスカラシップ スポーツ部門では、プロ・アマチュアを問わず、スポーツで世界トップを目指し海外の教育機関で学ぶアスリートを対象としています。 海外に拠点をおくため、スポーツの学びにかかる費用や中学・高校からの海外留学を支援しています。 奨学金の支給額は、2種類です。 ひとつは、月額30万円からの海外に拠点を移し、留学する費用のサポートです。 もうひとつは、年間1,000万円上限のアメリカ留学にかかる費用のサポートです。 どちらも支給期間は2年間ですが、再度選考に応募できるため、選考を通過したらさらに2年間の奨学金を受給できます。 応募資格は1998年以降に生まれた人で、自ら応募フォームを提出し、面接で受け答えができる必要があります。 さらに日本国籍があり、海外へ進学予定の方が対象です。 スポーツの実績があることも必須条件であり、奨学金受給者は毎月報告書を提出することが義務づけられています。 私費留学で利用できる貸与型奨学金 私費留学で利用できる貸与型奨学金で主なものは、下記の2つです。 貸与型のため、返却する必要です。 ①日本政策金融公庫(JFC) 日本政策金融公庫は、国民や企業、銀行の資金調達や金融サポートを行い、国民の生活向上を目的としている財務省所管の特殊会社です。 奨学金だけでなく、さまざまな金融サポートや融資を行っています。 日本政策金融公庫は国の教育ローンと称して、海外留学をサポートする貸与型奨学金を行っています。 日本学生支援機構の奨学金と併用でき、3か月の短期留学にも対応しています。最大で450万円を借りられ、金利は年1.95%固定です。 借りた奨学金の用途は自由で、学費、留学中の生活費などに使えます。 年収などが理由で銀行などからお金を借りることが難しい方でも、日本政策金融公庫なら借りられるケースもあります。 オンラインで申請可能なこと、返済期限は最長で18年、金利も固定制で後から返済できることがメリットです。 審査は書類審査のみで、入学資金を借りたい場合は合格を確認できる書類を提出する義務があります。 在学中の学費資金を借りたい場合は、在学を証明できる書類の提出が義務づけられています。 ②日本学生支援機構(JASSO)貸与奨学金 日本学生支援機構は独立行政法人で、文部科学省所管です。 留学だけでなく国内の学校に通う人をサポートする奨学金があります。 日本に在籍している学生だけでなく、海外から日本へ留学する学生のサポートも行っています。 海外留学の奨学金は、給付型、貸与型のどちらもあります。 貸与型の奨学金は長期留学にも短期留学にも対応していて、海外での学位取得、短期留学のサポートを行っています。 高校生が日本学生支援機構の奨学金を利用する場合は、大学に入学したあとに申請できます。 応募条件は、高等学校または専修学校高等課程最終2か年の成績の平均が3.5以上であることなどがあります。 受給額は自身で選べるようになっていて、入学前から申請できます。 受給期間は入学から学位取得までで、利率は奨学金貸与の終了時に決まります。 交換留学で利用できる給付型奨学金 交換留学で利用できる主な給付型奨学金には、下記の2つがあります。 ①海外留学推進協会「アメリカ高校交換留学プログラム」 一般財団法人の海外留学推進協会は、アメリカなど世界各国の海外留学を無料サポートしている団体です。 奨学金サポートだけでなく、留学情報の提供、奨学金情報の提供、留学手続きなどをメインに行っています。 高校や大学留学だけでなく、語学学校などの短期留学もサポートしています。 海外留学推進協会のアメリカ高校交換留学プログラムでは、日本の高校生を対象にアメリカの高校の交換留学を行っています。 アメリカの公立高校に10か月間通えるプログラムで、授業料は海外留学推進協会が負担してくれます。 アメリカへの航空券、ビザ取得費用、生活費などはかかりますが、ボランティアのホストファミリー宅に滞在できるため生活費を抑えられます。 アメリカ高校交換留学プログラムに参加する学生のうち、とくに優秀な学生には25万円が支給されます。 留学生活について毎月レポートの提出すること、帰国後はオリエンテーションへの参加が求められます。 応募条件は、留学出発時に高校や高等専門学校などの教育機関に在籍していることと、過去に米国の学生ビザを取得していないことです。 審査は、中学生からこれまでの成績などをみる書類審査と、英語の能力模擬試験、作文、面接などの適性検査が行われます。 ②オデッセイIT奨学金 オデッセイIT奨学金は、株式会社オデッセイ コミュニケーションズが高校生対象に行っている奨学金プログラムです。 株式会社オデッセイ コミュニケーションズは、コンピューターやインターネットを使いこなせる知識とスキルを証明するIT資格の試験の実施、運営を行う企業です。 オデッセイIT奨学金は、ITスキルと国際コミュニケーション能力を持つ人材育成を目的としています。 ITの知識がある高校生の留学を支援する奨学金制度で、2006年に設立されました。 選抜された学生に留学費用の一部を負担しています。 オデッセイIT奨学金の対象者は、AFSの年間派遣プログラム内定者です。 オデッセイ コミュニケーションズが実施するIT資格、またはマイクロソフト オフィス スペシャリスト、IC3、VBAエキスパート、アドビ認定プロフェッショナルなどのIT分野における国家資格のいずれかを持っている学生が対象です。 奨学金の審査は、AFS選考試験結果と奨学金申請書類などの書類審査で決定します。 書類審査では、保護者の所得や学校の成績もみられます。 奨学金の受給者は、帰国後の近況報告、AFSへ留学レポート提出、イベントで体験談発表など、広報活動への参加協力が求められます。 進学留学(大学留学)に対しての給付型奨学金 進学留学(大学留学)に対しての給付型奨学金には、下記の2つがあります。 ①British Council Japan IELTS Award(IELTS奨学金) British Council Japan IELTS Awardは、公益財団法人日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが主催する奨学金制度です。 毎年、年間4名の学生を選出し、大学への進学支援を行っています。 対象者は応募時に日本に在住しているほか、IELTSのスコアがOverall Score6.0以上で、IELTSのスコアを使用して大学留学する人です。 すべての大学が対象ではなく、IELTSの成績を入学条件にしている大学に限られています。 奨学金の審査は、応募用紙やIELTSのスコアレポートなどの必要書類による書類審査と、面接による審査が行われます。 奨学金の受給者は留学中の体験談や写真の提供、IELTSの広報資料への協力が必須条件となっています。 ②福岡県アンビシャス外国留学奨学金 福岡県アンビシャス外国留学奨学金は、福岡県が提供している奨学金です。 福岡県内の高校生を対象としている海外の大学進学を支援する制度です。 条件は高校在学、もしくは卒業していて福岡県に1年以上継続して住んでいることです。 福岡県に住んでいる方は応募できますが、本人ではなく、両親が福岡県に住んでいる場合でも応募が可能です。 受給額と期間は両親の所得によって変動しますが、最大で200万円を最長4年間受給できます。 奨学金の審査には、願書、成績証明書や推薦状などの書類審査に加えて、小論文と面接審査があります。 奨学金の受給者は、楽器終了後のレポート提出、出発前後には福岡県知事や福岡県アンビシャス外国留学奨学金の支援者に挨拶、成果の報告が必要です。 さらに、青少年アンビシャス運動の活動への参加なども求められます。 【高校留学】奨学金の選ぶ際のポイントは? 奨学金を選ぶ際のポイントは、下記の3つです。 応募条件をチェック 奨学金は多数あり、紹介した制度は一部です。 多数ある奨学金ですが、応募条件が同じものはなくさまざまです。 自身が応募資格に当てはまるかは、応募前に確認する必要があります。 奨学金に応募する予定であれば、早くから準備を始めましょう。 応募要項を読むだけでも時間がかかるため、自身が対象かどうかを早めに確認することをおすすめします。 給付型の奨学金は応募条件が厳しく、認知の高い奨学金は倍率が高いです。 しかし、留学する人だけが対象のため、国内の奨学金よりも応募者数は少なく奨学金取得の確率も高いです。 自治体の奨学金も検討する 奨学金プログラムを行っている都道府県の自治体も多くあります。 広島県や福岡県のほかにも、埼玉県や大阪府、神奈川県などでも実施されています。 留学の目的を明確にする 奨学金プログラムには、アメリカの高校に留学する人、海外に拠点を移しスポーツに励む人向けなど、留学先や留学の目的が限定されていることも多いです。 留学先で何をしたいかを、しっかり考える必要があるでしょう。 留学の目的がはっきりすると、ご自身が得られる奨学金の種類も見つけやすくなるのではないでしょうか。 【高校留学】奨学金応募の際の注意点 奨学金の応募の際の注意点は、下記の3つです。 スケジュールの確認をする 奨学金の申し込みのスケジュールは、奨学金によってさまざまです。 必要書類や条件もまったく異なるため、条件やスケジュールは念入りに確認する必要があります。 締め切りに合わせて、資格の勉強や奨学金の手続きなどを計画的に進めていきましょう。 奨学金は、海外留学前に受給できる場合もあれば、海外留学中に毎月受給される場合もあり、受給方法も異なります。 奨学金をいつ、どのように受け取るのかを事前に確認しておきましょう。 給付型の場合は対策が重要 給付型の奨学金の選考は、条件などが厳しいです。 書類審査に加え、作文や面接などの試験もあります。 給付型の奨学金を受給したい方は、早い段階から試験対策と準備を進める必要があります。 給付型の奨学金を受けられない場合は、教育ローンや貸与型の奨学金プログラムを検討するとよいでしょう。 貸与型の場合は返済目途の計画をする 貸与型の奨学金、あるいは教育ローンを利用する場合は返済が必要です。 留学が目的の場合は低金利で奨学金を借りられるケースが多いですが、利子が付くため借りた以上のお金を返済する必要があります。 いつから返済が始まるのか、返済期限がいつまでなのか、事前に確認しましょう。 返済計画を立てて、借りる金額が無理のない範囲かをよく検討してください。 【高校留学】まとめ 高校生の海外留学を支援している奨学金についてご紹介しました。 留学奨学金は返済が必要のないものや、返済が必要なもの、利子がつくもの、長期留学に対応しているもの、短期留学に対応しているものなどさまざまな種類があります。 ご自身の留学の目的や叶えたい夢、留学の期間などにあわせて見合った留学奨学金を選んでみてください。
高校留学を経験すると英語力が身につき、将来の選択肢が広がる大きなメリットがあります。しかし留学するタイミングが遅くなってしまうと、大学受験の準備期間が短くなるといったデメリットもあるのです。大学進学のことも考えて留学する学年や渡航月は慎重に決めていきましょう。 1.【高校留学】ポイント 高校留学を経験すると将来の選択肢が広がる 海外の異文化に触れて自己成長できる 渡航時期によっては大学受験の準備期間が短くなるデメリットがある 1年間高校留学に行くベストタイミングは高校1年生〜高校2年生の前期まで 留学先の国によって渡航する時期は異なる 2.【高校留学】1 年間留学とは? 1年間留学とは国際交流を目的にした、1年間限定の留学のことです。1年間高校留学は「交換留学」と「私費留学」の2種類あり、交換留学は留学先の国と「文化や知識」を交換することが主な目的です。ただし交換留学は誰でも参加できるわけではなく、選考を通過しなければ参加できません。 「私費留学」は海外で学びたい目的を達成するための留学です。音楽や芸術を学びたいなど、自分のやりたいことのために留学します。私費留学は交換留学と違い、希望すれば誰でも留学することが可能です。 3.【高校留学】1年間留学のメリット 1年間高校留学に行くメリットをご紹介します。 3-1.将来の選択肢が広がる 高校留学をきっかけに海外の大学に進学したり、将来は英語を使って日本以外で就職をしたりすることもあるかもしれません。英語力が身につくことで、将来の選択肢は大きく広がるでしょう。 3-2.英語力が身につく 頭のやわらかい高校生の時期は、英語を学ぶベストタイミングです。留学先では基本的に英語で会話をしなければならないので、1年間の高校留学でも英語力を飛躍的に伸ばすことができるでしょう。 3-3.自立心が育つ 1年間の高校留学では親元を離れてホストファミリーの家、または学校の寮で生活することになります。どちらであっても留学先では自分のことは自分でしなければならないので、自然と自立心が育っていきます。 3-4.多様な文化を感じられる 留学先では現地の生徒以外にも、さまざまな国から来ている留学生に出会います。考え方や生活習慣の違いにびっくりすることもあると思いますが、多様な文化に触れられるとても良い経験になるでしょう。 4.【高校留学】1年間留学のデメリット 1年間の高校留学には少なからずデメリットもありますが、努力次第でデメリットはカバーすることができます。 4-1.大学受験までの期間が短い 高校留学に行くタイミングにもよりますが1年間高校留学に行くと、大学受験までの準備期間が短くなります。海外と日本では勉強の進み方やスピードが違うため、大学受験の勉強について行くのが大変に感じるかもしれません。 4-2.国語力の低下 留学中は国語の授業から離れてしまうので、古文や漢文など国語力が低下する恐れがあります。大学受験に国語が必要になる場合は、留学先で少しでも国語の教科書を開くのがおすすめです。 5.【高校留学】1年間高校留学をする場合のベストな学年は? 1年間の高校留をするなら高校1年生で行くのがベストタイミングです。大学受験のことを考えると、遅くとも2年生の前期までには留学に行けるとよいでしょう。 また1年間高校留学に行っている期間が「休学扱い」になるか「留学扱い」になるかで、留学するベストな学年は変わります。休学扱いになるか留学扱いになるかは自分で決めることはできず、学校長の判断次第になります。どちらの扱いになるのか留学前に必ず先生に確認しましょう。 【休学扱い】 休学扱いになる場合、帰国後は一つ下の学年に入ることになります。学年はずれてしまいますが、日本の高校の勉強をしっかり受けられるので大学受験にマイナスにならないのがメリットです。高校1年生〜2年生の時期に行けるのが望ましいでしょう。 【留学学扱い】 留学扱いになる場合は海外の学校で取得した単位を認めてもらえると、帰国後は本来の学年に進級することができます。学年がズレてしまう心配はありませんが、大学受験までの期間が短くなるのがデメリットになるでしょう。遅くとも高校1年生の後期までに留学に行かないと、大学受験に不利になってしまう可能性があります。 6.【高校留学】1年間留学にベストな渡航月 留学するタイミングは基本的に留学先の学期制にあわせることになります。留学先として人気のある国のベストな渡航月をみていきましょう。 6-1.アメリカ・イギリス・カナダ アメリカ・イギリス・カナダの高校は9月から新学期が始まり、翌年6月に学期が修了します。教育の制度上、他の月からの選択肢は無く変更することはできません。8月の夏休みの期間に渡航して留学の準備を進めるのがおすすめです。 6-2.オーストラリア・ニュージーランド オーストラリアとニュージーランドでは2月入学か4月入学を選択できます。学期は2月入学なら12月修了、4月入学なら3月修了です。 日本の学期制に合わせるなら4月入学、留学先の学期制に合わせるなら2月入学になります。どちらも渡航は冬休み、春休みの期間がおすすめです。 6-3.フィリピン フィリピンでは1年を通してどのタイミングからでも留学をスタートできます。部活の大会や学校行事などがあれば、その後からでも入学が可能です。ただしフィリピンの語学学校では1週間からの短期留学も人気で、7月〜9月の夏休み期間は混雑が予想されます。閑散期を狙うなら4月中旬〜5月下旬、10月〜12月からの留学スタートがおすすめです。 7.【高校留学】1年間留学にかかる費用 1年間高校留学にかかる費用をご紹介します。留学先の学校やプログラムによって費用は異なりますので、目安としてお考えください。 アメリカ イギリス オーストラリア カナダ ニュージーランド フィリピン 1年間留学費用 約190万円〜 約300万円〜 約178万円〜 約230万円〜 約200万円〜300万円 約125万円〜250万円 1年間の高校留学には上記の費用以外にも留学準備として、パスポート申請代・ビザ取得費用・予防接種費用・留学先の学校でかかる費用、留学先の生活でかかる費用などが必要になります。留学先によってはこの他にも保険料や外国人登録料がかかる場合もありますので、多めに見積っておくと安心です。 ・パスポート申請代 1年間の高校留学であれば、5年間有効旅券(11,000円)で十分でしょう。 ・ビザ取得費用 留学先の国で決められている学生ビザ(就労ビザ)が必要です。申請・取得にかかる費用は国によって異なります。(アメリカ約19,200円、イギリス約30,000円、オーストラリア約56,000円、カナダ約13,700円、ニュージーランド約6,600円、フィリピン約30,000円) ・予防接種費用 留学先の国によっては、入国前に指定の予防接種を受ける必要があります。(麻しん風しん混合ワクチン、ポリオワクチンなど) ・留学先の学校でかかる費用 留学先の学校でクラブ活動に参加したり、課外活動に参加したりする場合は別途費用がかかります。また留学先がオーストラリア、ニュージーランドの場合は制服代として約3万円〜5万円が必要です。 ・留学先の生活でかかる費用 留学先でのおこづかいやスマホ代、医療費なども必要になります。1ヶ月15,000円〜20,000円を目安に準備するといいでしょう。 8.【高校留学】まとめ 高校留学を1年間経験するだけでも英語力は格段にアップし、受験に有利になったり将来の選択肢が広がったりとメリットはたくさんあります。ただし留学に行くタイミングによっては、大学受験の準備期間が短くなってしまい逆にデメリットになることもあるのです。1年間高校留学をするなら、遅くとも高校2年生の前期までに出発するのが理想といえます。
将来希望する進路やキャリア形成をするために、高校生にとって英語力は欠かせないものです。本記事では、高校生が受けるべき英語資格として選ばれる代表的な7資格を紹介し、それぞれの特徴や勉強方法について紹介します。 高校生におすすめの英語資格7選 英語力を測る資格試験には、日本で開発されたものから海外で有名なものまでさまざまあります。以下では、高校生のうちに取っておきたい英語資格を7つ紹介します。 英検 英検は、公益財団法人日本英語検定協会が運営する「実用英語技能検定」の略で、日本最大級の英語力検定試験として知られています。持っていると受験や就職時に有利になることが多いため、毎年多くの学生や社会人が試験を受けています。 英検のレベルは、7つの級があります。高校生が取っておくべき級は3級からで、2級や準1級レベルまで取れていると受験に有利になります。3級は中学卒業程度、2級は高校卒業程度、準1級は大学中級程度の英語力があることを示します。 試験の実施内容 英検は2024年度第1回検定から3級以上の級において、試験のリニューアルが実施されています。出題形式としては、リーディングの問題数が減った代わりにライティングの問題数が増えたり、3級と準2級試験の試験時間が長くなったりといった点が変更されています。また、検定料も値上がりしているため注意しましょう。 英検の詳細 技能数 4技能 時間 3級:65分 準2級:80分 2級:85分 準1級:90分 1級:100分 回数 年3回 費用 3級:6,900円 準2級:8,500円 2級:9,100円 準1級:10,500円 1級:12,500円 評価 スコアと合否 合格スコア 一次試験/二次試験 3級 :1,103/353 準2級:1,322/406 2級 :1,520/460 準1級:1,792/512 1級 :2,028/602 GTEC GTEC(ジーテック)は、「Global Test of English Communication(英語によるコミュニケーションの世界的なテスト)」の略で、ベネッセコーポレーションが認定する英語検定試験です。 GTECは、受験者のレベルに合わせた3種類のテストがあります。小学生から中学1年生向けのGTEC Junior、中学生や高校生向けの通常のGTEC、大学生や社会人向けのGTECです。このうち大学受験に利用できるのは、中学生や高校生向けのGTECです。 中学生や高校生向けのGTECは、さらに英語の学習状況に合わせて4つのレベルが選べます。階級は簡単なものから順番に、中学1年生から高校1年生までのレベルのCore、中学3年生から高校3年生までのレベルのBasic、高校生レベルのAdvanced、高校2年生と3年生レベルのCBTがあります。大学受験に活用する場合は、AdvancedやCBTを受けるのがおすすめです。 試験の実施内容 GTECの英語力評価は、スコアのみで判断されます。また、スコアはCEFR「Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)」と呼ばれる国際的な尺度によって分類されます。 区分は6段階あり、Pre-A1、A1、A2、B1、B2、C1に分けられます。A2とB1は大学進学を目指す受験生程度、B2やC1は海外大学進学を目指す受験生程度の英語力があることを証明します。それぞれの試験には上限スコアが設定されているため、目指すスコアが測れる試験を選んで受けましょう。 GTECの詳細 技能数 4技能 時間 Core:92分 Basic:110分 Advanced:110分 CBT:150分 回数 年2回 費用 Core、Basic、Advanced:団体申し込みのみ CBT:9,900円 評価 スコア CEFRによるスコア区分 Pre-A1 :〜259 A1:260〜 A2:680〜 B1:930〜 B2:1,180〜 C1:1,350〜1,400 TEAP TEAP(ティープ)は、正式名称を「Test of English for Academic Purposes(アカデミックな目的のための英語能力判定試験)」といいます。英検を実施している日本英語検定協会と、上智大学とで共同開発された英語試験です。 TEAPは英検やGTECとは異なり、大学入試のみを想定してテストが開発されています。試験内容も、大学教育や留学に役立つ問題が多く盛り込まれています。 また、一部の大学ではTEAPのスコアを利用した入試方法が認められています。上智大学、早稲田大学、GMARCHなどの受験を考えている方は、TEAPを受けて大学受験時の負担を減らしましょう。 試験の実施内容 TEAPの試験は、2技能と4技能の32パターンに分かれています。2技能の場合はリーディングとリスニング、4技能の場合はこれら2技能に加えてライティングとスピーキングの試験も行われます。 評価はスコアによって判断され、そのスコアは英検CSEスコアによってA2、B1、B2、C1の4段階に分けられます。英検CSEスコアとは、日本英語検定協会と日本生涯学習総合研究所が共同で開発したユニバーサルなスコア尺度、国際標準規格であるCEFRを参考に作られています。 TEAPの詳細 技能数 2技能/4技能の2パターン 時間 2技能120分/4技能200分 リーディング:70分 リスニング:50分 ライティング:70分 スピーキング:10分 回数 年3回 費用 2技能:6,000円 4技能:15,000円 評価 スコア (2技能は200点満点、4技能は400点満点) CSEに基づくスコア区分 A2:135~ B1:225~ B2:309~ C1:375~400 TOEIC TOEIC(トイック)は、非常に有名な英語試験です。世界最大の非営利テスト開発機関であるETSが作成しており、正式名称は「Test of English for International Communication(国際的なコミュニケーションのための英語テスト)」といいます。 TOEICは大学受験用の英語力というよりも、ビジネスや実生活の場での英語力を測る内容になっています。将来の就職や昇給に役立ちますが、大学受験に活用できる学校もあります。 試験の実施内容 TOEICの技能数は、リスニングとリーディングの2技能とスピーキングとライティングの2技能の、合計4技能があります。TOEICを受けるときはまず、リスニングとリーディングを最初に受けるのがおすすめです。 TOEICの詳細 技能数 2技能/2技能の2パターン 時間 L&R120分/S&W80分 リスニング:45分 リーディング:75分 スピーキング:20分 ライティング:60分 回数 ほぼ毎月実施 費用 L&R:7,810円 S&W:10,450円 評価 スコア(990満点) CEFRによるスコア区分 リスニング(リーディング) A1:60~(60~) A2:110~(115~) B1:275~(275~) B2:400~(385~) C1:490~(455~) スピーキング(ライティング) A1:50~(30~) A2:90~(70~) B1:120~(120~) B2:160~(150~) C1:180~(180~) TOEFL TOEFLは、「第二言語としての英語テスト」を意味する「Test of English as a Foreign Language」の頭文字からつけられた名前です。試験の開発は、TOEICを開発しているETSが同じく行っています。 TOEFLの試験内容は、大学入試を見据えたTEAPや実践的な英語中心のTOEICとは異なり、アメリカへの大学入試が可能な英語力を持っているかを測るために作られています。問題の内容も、アメリカの大学でのやり取りや講義に関するものなどが中心です。アメリカ留学を考えている方におすすめの試験です。 試験の実施内容 一般的なTOEFLの試験は「TOEFL iBT テスト」を指し、コンピューターを使って受験します。評価はスコアで行い、4技能でそれぞれ4段階から5段階に分けられます。 国内の大学を受験するなら、それぞれの技能で中級から中上級を取得し、合計スコアは45点から70点以上を獲得するのが理想です。それ以上の英語力が求められる海外の大学を受験する場合は、それぞれの技能で中上級から上級のレベルに達し、合計スコアは70点から100点以上を獲得する必要があります。 TOEFLの詳細 技能数 4技能 時間 合計120分(時間配分は試験毎に多少前後) リーディング:約35分 リスニング:約36分 スピーキング:約16分 ライティング:約29分 回数 ほぼ毎週実施 費用 245ドル(日本円で約36,000円) 評価 スコア(満点は4技能×30点の120点) スコアレベル リーディング/リスニング 上級 :24~30/22~30 上中級:18~23/17~21 中級 : 4~17/ 9~16 初級 : 0~ 3/ 0~ 8 スピーキング/ライティング 上級 :25~30/24~30 上中級:20~24/17~23 中級 :16~19/13~16 初級 :10~15/ 7~12 基礎 : 0~ 9/ 0~ 6 IELTS IELTS(アイエルツ)は、アメリカをはじめとする、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、英国などの英語圏の国に留学、就労、移住を希望する人の英語力を測る試験です。正式名称を、「International English Language Testing System(国際英語試験体系)」といいます。 日本人にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、IELTSは世界最大級の受験者数を誇る英語試験です。アメリカでは約80%の大学が、受験資格や選考基準のひとつとしてIELTSを活用しています。 試験の実施内容 IELTSにはアカデミックとジェネラル・トレーニングの2種類の試験があり、留学目的の場合はアカデミックを受験します。採点はバンドスコア形式で行われ、4技能と総合のそれぞれにおいて、1から9段階まで0.5刻みで評価がつけられます。 IELTSを利用して海外の大学の受験資格や留学の権利を得るには、最低でもIELTS5.5以上のスコアを取る必要があります。さらに難関大学の場合は、IELTS7.0が求められることもあります。一方で国内の大学でもIELTSが利用できるところがあり、その場合はIELTS4.0から優遇措置が受けられます。 IELTSの詳細 技能数 4技能 時間 合計165分 リーディング:60分 リスニング:30分 ライティング:60分 スピーキング:約10分 回数 年48回 費用 ペーパー試験とPC試験どちらも27,500円 評価 バンドスコア(満点は9.0) バンドスコアと正答率 ※リーディングとリスニング ※それぞれ40問出題 スコア4:10~ スコア5:15~ スコア6:23~ スコア7:30~ スコア8:35~ スコア9:39~ ケンブリッジ英語検定TS ケンブリッジ英語検定TSとは、イギリスの名門校であるケンブリッジ大学の一部門が実施している英語力検定試験です。実生活のさまざまなコミュニケーション場面において、どの程度英語が使えるかを測定します。他の英語試験とは異なり有効期限がないため、取得すれば一生使える英語資格です。 ケンブリッジ英語検定TSは、英語力の国際基準であるCEFRに基づき3段階8種類の試験があります。大学受験に利用するなら、基礎段階より上のB1 Preliminary以上のレベルの試験を受けましょう。B1 Preliminary以上の試験は、IELTSのスコアとの互換性も認められています。 試験の実施内容 ケンブリッジ英語検定TSは、4技能のスキルが測定されます。それぞれの比重はリーディングが40%から50%、その他の技能がそれぞれ20%前後です。試験結果はスコアとして算出され、グレードAからCの3段階に分けたり、CEFRやIELTSと比較対応したりが可能です。 ケンブリッジ英語検定TSの詳細 技能数 4技能 時間 B1 Preliminary:130分 B2 First:210分 C1 Advanced:235分 C2 Proficiency:235分 回数 B1 Preliminary:年3回 B2 First:年6回 C1 Advanced:年4回 C2 Proficiency:年4回 費用(目安) B1 Preliminary:12,100円 B2 First:20,350円 C1 Advanced:22,550円 C2 Proficiency:25,850円 ※受験料は会場や検定機関によって異なる 評価 スコア CEFRとのスコア対応 B1:140~ B2:160~ C1:180~ C2:200+ 高校生が英語の資格を取得するメリット 高校生のうちに英語資格を取得しておけば、その後のさまざまな場面で有利になります。以下では、高校生が英語の資格を取得するメリットを3つ紹介します。 今後の進路に有利になる 英語資格の合否やスコアによっては、大学入試において加点されたり入試科目を免除してもらえたりします。また、入学後の奨学金給付や学費免除、英語科目の単位認定などの措置も受けられることがあります。 英語力の証明になる 英語資格を持っていれば、客観的な英語力の証明にもなります。勉強して英語資格を取得すれば、学んだことが身につき成長しているという実感が目に見える形で得られます。成功体験は、勉強へのモチベーション向上としても効果的です。 就活・転職時にも役立つ 英語資格の取得は大学入試だけでなく、その後の就職や転職時にも役立ちます。近年では外国との取引や人材の流入に伴い、英語力の高い人材を求める企業が増加しています。英語資格によって英語力の高さを証明できれば、希望に沿ったキャリア形成が可能です。 高校生が英語の資格を取得する際の注意点 英語の資格を取得したからといって、英語技能の習得が100%保証されるわけではありません。ここでは、高校生が英語の資格を取得する際の注意点を解説します。 海外では評価に繋がらない資格もある 英語の資格を取るときは、それが海外でも評価されるか調べてから試験を受けましょう。たとえば日本では有名な英検やTOEICは、実は海外ではあまり知名度がありません。留学や海外就職などを見据えて英語資格を取る場合は、TOEFLやIELTSなどがおすすめです。 資格=英会話ができるようになるわけではない 英語資格を取ったからといって、英語が話せるようになるわけではありません。英語のスピーキング力は話すことでしか鍛えられず、リーディングが中心の英語資格試験の勉強だけでは習得できません。スピーキング力を鍛えたい場合は、それに特化した勉強をしましょう。 【目的別】高校生におすすめの英語資格 英語力を証明できる英語資格はさまざまあり、目的シーンごとに取得すべき資格も異なります。以下では、高校生におすすめの英語資格を目的別に紹介します。 大学入試向き 日本国内の大学入試に向いている英語資格には、英検、GTEC、TEAPなどがあります。とくに大学入試の一般選抜における外部検定の採用率をみると、これら3つの資格がTOP3を占めています。 海外大学への進学向き 海外大学への進学を考えている方は、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英語検定を受験するのがおすすめです。なかでもアメリカやカナダなど北米の大学へ行く場合はTOEFL、ヨーロッパ諸国やオーストラリアやニュージーランドの大学へ行く場合はIELTSやケンブリッジ英語検定を受けましょう。 海外企業就職向き 海外企業への就職を見据えて英語資格を取得しようと考えているなら、IELTSやケンブリッジ英語検定を取得しましょう。とくにケンブリッジ英語検定は、ビジネスシーンで英語力を証明するものとして世界中の企業で活用されています。 日本企業就職向き 日本企業への就職に英語資格を役立てたいなら、英検やTOEICの資格を取得しましょう。英検とTOEICは日本国内での知名度が非常に高く、履歴書に書けば英語力の高さを理解してもらいやすいです。 高校生向け英語資格の勉強方法 英語資格の勉強方法は、資格の種類や問われる技能によって異なります。以下では高校生に向けて、英語資格の勉強方法を解説します。 参考書や問題集を活用する 英語資格の基本的な勉強方法としてはまず、参考書や問題数に沿って学習を進めていくのがおすすめです。自分のレベルに合った参考書を選び、無理のないように英語の学習をしていきましょう。 塾や英会話教室を利用する 参考書などを使った学習だけでは不安な方は、塾や英会話教室に通うのもよい方法です。とくに英語のスピーキング力は、独学で鍛えるのは難しいです。対話形式で実際に英語を話しながら力をつけていきましょう。 オンライン講座を受講する だれかに英語を習いたいけれど忙しくてあまり時間が取れない方は、オンラインで開講している講座を受けてみましょう。オンライン講座なら自宅で受けられるため、移動時間などがかからずに効率よく英語の勉強ができます。 取得するべき資格にあわせた勉強をする 英語資格の勉強をするときは、問われる技能に合わせた勉強をすることも重要です。リーディングやリスニング、ライティング、スピーキングなど、試験によって必要な技能は異なります。テストの傾向をよく調べて、取得する資格に必要な学習をしましょう。 短期留学をする 短期留学の経験も、英語資格の勉強において非常に効果的です。本場で使われているネイティブの英語に触れることで、耳が英語に慣れて話しやすくもなります。 まとめ 高校生が受けるべき英語資格には、英検やTOEICなど国内での認知度が高いものから、IELTSやケンブリッジ英語検定など海外での評価が高いものまであります。英語資格を取る目的を明確にして、自分の将来に役立てられる種類の英語資格を取得しましょう。
海外留学には、「ホームステイ」を伴うことが多いです。現地の家庭に住むホームステイは留学の醍醐味でもありますが、その反面トラブルが起きやすいことも知っておきましょう。この記事ではホームステイでの注意点、気をつけることを紹介するとともに、円満に過ごすためのポイントを解説します。ホームステイで快適に暮らしたい方は、ぜひ参考にしてください。 ホームステイで注意するべき5つのこと そもそもホームステイとは、留学生を受け入れている一般家庭で一緒に生活することを指します。留学中の部屋と食事はホストファミリーが提供してくれ、現地の生活を間近で感じられるため、寮よりもホームステイで留学したいと考えている方も多いのではないでしょうか。 その一方、ホームステイ先は学校やホームステイ業者が手配することが多く、ホームステイ費用が発生する一種のビジネスモデルとしても確立されていることが特徴です。そんなホームステイの特徴を理解したうえで、次の5つの点に注意して生活をしましょう。 ファミリーの一員ということを自覚する 自分のことは自分でする 自分の意見ははっきり伝える プライバシーの尊重をする 宗教を尊重する それぞれの注意点について詳しく解説します。 【その1】ファミリーの一員ということを自覚する ホームステイ中は、自分もホストファミリーの一員ということを自覚しましょう。同じ屋根の下で暮らすことから、お客様(ゲスト)として過ごすのではなく、家族の一員として振舞うことが求められます。 また、ホストファミリーが留学生を受け入れている理由はさまざまです。ビジネスの一環と考えている家庭もあれば、退職後の社会貢献、自分の子どもへの異文化コミュニケーション教育として留学生を受け入れている方もいます。 そのため、滞在するファミリーによって留学生への扱いも異なります。毎週末どこかへ連れていってくれるファミリーもいれば、週末は教会以外へ外出しないファミリーもいます。あくまでも家族の一員として、ホストファミリーの方針に従うことが重要です。 【その2】自分のことは自分でする お客様ではなく家族の一員になることから、ホームステイ先では自分のことは自分でしましょう。自身に与えられた部屋(スペース)の整理整頓はもちろん、掃除や洗濯まで自立することを求められます。 また、よくある誤解の1つが食事についてです。ホストファミリーが朝昼晩の3食を作ってくれることは、ほとんどないと考えておきましょう。夜ごはん程度であれば、ほとんどのホームステイ先で作ってくれます。しかし、朝ごはんや昼ごはんについては自分で用意しなければなりません。自炊経験がない方や料理が苦手な方は、留学前に少し練習しておいたほうがいいでしょう。 なお、凝った料理を作れるようになる必要はありません。現地ではサンドイッチやパスタ、サラダなどを食べることが一般的です。外食メインの生活も不可能ではありませんが、昨今は物価高が続いていますから、できるだけ自炊しましょう。また、夕ごはんはホストファミリーとコミュニケーションできるいい機会です。 【その3】自分の意見ははっきり伝える 日本人はまじめな方が多く、とくにホームステイ中の留学生はホストファミリーのルールを守る意識が強いといわれています。その反面、ホストファミリーに気を遣って自分の考えや意見を言えない方も少なくありません。たとえば、苦手な食材を伝えられず、ホストファミリーが作った料理を食べるのに苦労している方もいます。 海外では「空気を読む」という文化がないため、自分が思っていることは口にしなければ伝わりません。自分の意見を我慢して過ごした結果、ホームステイでのストレスが溜まり、留学生活に支障をきたしてしまう方もいます。日本人は遠慮する傾向が強いですが、留学中は自分の意見をはっきりと伝えましょう。 ただし、あまり直接的な表現は、強い言葉として敬遠されます。先ほどの食事の例で考えると、苦手な食べ物を「I don’t like〜」と伝えることは好ましくありません。(意味は通じます)苦手なものを伝えるときは、「I don’t care for 〜」と伝えてみてください。 また、苦手なものだけではなく、好きな食べ物や美味しかった料理についても伝えることで良好な関係が築かれます。「I love it.」、「Delicious!」などポジティブな感情もはっきり伝えましょう。 【その4】プライバシーの尊重をする ホームステイを希望する理由に、ホストファミリーとたくさんコミュニケーションを取りたいと考える方もいるかもしれません。ホストファミリーと話せば話すほど、英語力が向上することも期待できます。もちろんホストファミリーも積極的なコミュニケーションを歓迎していますが、ホストファミリーのプライバシーも尊重しましょう。自室に籠っているときや、身支度しているときは適度な距離を保つようにしてください。 【その5】宗教を尊重する ホストファミリーの宗教を尊重することも重要です。とくに海外では日本よりも信仰心が強い方が多く、宗教儀式が生活に溶け込んでいることもあります。たとえば、敬虔なキリスト教徒の家庭であれば、食事前にお祈りがあるかもしれません。週末には教会に行く方も多いです。 自分が宗教行事に参加する必要まではありませんが、ホストファミリーの儀式を邪魔しないように気をつけましょう。異文化コミュニケーションの一環として、教会のイベントなどに参加してみてもいいでしょう。 ホームステイ先で円満に過ごすためのポイント5つ ホームステイ先でトラブルなく円満に過ごすために、次の5つのポイントも意識してみてください。 日本からお土産を持っていく ホストファミリーとの会話は積極的に 家事は積極的に手伝う 自室に閉じこもらないように注意する 自分の国や住んでいる町の事を話せるようにしておく それぞれのポイントについて解説します。 【ポイント1】日本からお土産を持っていく 絶対に必要なものではありませんが、日本からお土産を持っていくとホストファミリーに喜んでもらえます。高価なお土産である必要はなく、日本を感じられる小物などで十分です。たとえば、折り紙を持って行って一緒に体験してもいいでしょうし、日本の食文化として緑茶や調味料を渡しても喜ばれるでしょう。 【ポイント2】ホストファミリーとの会話は積極的に ホストファミリーとの良好な関係を築くためにも、積極的に会話しましょう。話題がなくて困るという方もいるかもしれませんが、まずは自己紹介や身の回りのことを話してみてください。趣味や日本での生活、家族のことなど、まずは自分を知ってもらいましょう。 たとえば、イギリスに留学する場合は「My hobby is reading. I enjoyed books by George Orwell.(趣味は読書で、ジョージ・オーウェル(イギリスの作家)の本は面白かったです)」など、留学先の国と絡めた話題にすると親近感を持ってもらえるでしょう。 【ポイント3】家事は積極的に手伝う ホームステイでは家族の一員として過ごすため、家事は積極的に手伝いましょう。家政婦のように働く必要はありませんが、食事の用意や後片付けなどを手伝えば喜んでもらえます。留学先の課題などで余裕がないときは、「I'm sorry, but I can't help with preparing the meal as I have a lot of assignments today.(今日は課題が沢山あるから食事の用意は手伝えません)」などと伝えれば問題ありません。 【ポイント4】自室に閉じこもらないように注意する ホームステイ中は、あまりにも自室に閉じこもらないように注意しましょう。もちろんストレスを抱えすぎないために、プライベートな時間を確保することも重要です。しかし、自室にばかり居るとホストファミリーとコミュニケーションが取れず、感情がすれ違ってしまうかもしれません。忙しい場合でも、食事をともにする時間は確保するとよいでしょう。 【ポイント5】自分の国や住んでいる町の事を話せるようにしておく 日本人の留学生を受け入れるホストファミリーは、日本に興味を持ってくれるはずです。日本について質問されることもあるため、自分の国や住んでいる町の事は英語で紹介できるようにしましょう。難しい英語を使う必要はなく、シンプルな表現で問題ありません。 たとえば、埼玉県出身の場合は「Saitama Prefecture is near Tokyo in Japan. (埼玉県は東京のすぐ近くにあります)」、「Saitama has both city and nature areas.(埼玉には都会的な場所もあれば、自然な場所もあります)」などと紹介してみてもいいでしょう。留学前に、簡単な紹介文を考えてみてください。 ホームステイ先での暮らし方について 最後に、ホームステイ先での暮らし方についてシチュエーション別に紹介します。 食事に関するポイント 洗濯に関するポイント バス・トイレに関するポイント インターネットに関するポイント 電話に関するポイント 外出時の連絡に関するポイント 友人を招くときのポイント ホームステイで留学したい方は、あらかじめこれら7つのポイントについて知っておきましょう。 食事に関するポイント 先述したとおり、海外では朝昼晩の3食しっかりご飯を用意する家庭のほうが珍しいです。とくに朝ごはんは簡単に済ませる家庭が多いため、自分で用意します。準備はもちろん、片付けまで自立できるようにしましょう。 朝ごはんとして一般的なメニューはシリアルやパン、ミルクなどです。夕飯も冷凍食品がメインとなる家庭も少なくありません。日本と比べると簡素な食事が多いですが、それが普通だと思っておきましょう。 また、先述したとおり、苦手なものがある場合は遠慮なく伝えても構いません。その代わり、ポジティブな表現も積極的に使いましょう。ホストファミリーによっては、好きだと分かった料理をたくさん出してくれるかもしれません。もし満腹で食べられない場合は、「It’s delicious, but I’m full.(美味しいけど、もうお腹いっぱいです)」と伝えましょう。感謝の印として、ポジティブな表現とセットで伝えることもポイントです。 洗濯に関するポイント 洗濯については家庭によってルールが異なるため、留学したらすぐに確認することをおすすめします。ホストファミリーの洗濯物と一緒に洗ってもらえることもあれば、自分の洗濯物は自分で洗う家庭もあります。 自分で洗濯する場合は、洗濯機を借りる曜日や時間についてあらかじめ決めておくとトラブルを防げるでしょう。毎日洗濯するのではなく、洗濯物をまとめて週に1回〜2回まわすケースが多いです。洗濯機の使い方が分からなければ、「Could you tell me how to use this washing ...
留学先を選ぶとき、いったいどこの国がよいのか迷いますよね。アメリカ・カナダといった昔から人気の国や、最近では自然が豊かで環境の良さから、オーストラリアやニュージーランドといった南半球へも高校留学人気は高まっています。 留学には、行き先の高校の授業内容や特色を理解することも大切ですが、同じくらい「どの国に留学するか」を吟味することも重要です。おなじ英語圏といっても、国が変われば気候も生活スタイルも異なります。 アメリカのロサンゼルスに留学すれば、1年を通じて温暖な気候で過ごしやすく快適ですが、カナダのカルガリーで学ぶ場合、冬場は氷点下20度以下の環境で通学しなければいけないかもしれません。高校留学で人気の4カ国をピックアップし、それぞれの留学事情とおすすめポイントを紹介します。 〈ポイント〉 ・アメリカは交換留学、私費留学、公立留学などと留学種類が多く人気ナンバーワンの留学先 ・アメリカは他の国よりも学費が高いが授業の質も高く進路の視野が広くなる ・カナダは世界で住みやすい国ランキングに上位に入り治安も良い ・オーストラリアは公立でも授業の質が良く4学期制なので入学時期を抑えられやすい ・ニュージーランドは自然に満ちており成績不良や不登校の生徒でも入学しやすい ≪留学レポーター≫ 小さい頃から海外旅行の影響で海外に興味を持ち中学3年生の時にカナダで高校留学を決意。英語力が皆無な状況で渡航しながらも持ち前のコミュニケーション力で色んな国の友達を作ることができた。高校留学の経験が自分を大きく成長させてくれたといっても過言ではない。現在は高校留学の素晴らしさを伝えるためにディーサイド留学情報センターのカウンセラーとして勤務。 おすすめ留学先1 高校入学の一番人気は、やっぱりあの国 一般社団法人海外留学協議会(JAOS)が2017年に発表した、留学業者40社に実施したアンケートによれば、中高あわせた交換・私費留学の渡航先として人気の国 は、アメリカが第1位(4,998人)でした。 2位にランクインしたのは、従来からの人気国であるカナダを抜いてオーストラリア(3,662人)。続いて3位にカナダ(2,455人)。4位にニュージーランド(2,405人)。5位にイギリス(1,528人)という結果になっています。 大学進学も見据えた層には、アメリカが圧倒的な人気を誇ります。いっぽうで、近年は海外情勢の不安定さから、オーストラリアやニュージーランドの人気も高まっています。このオセアニア地域の2カ国は、古くから移民を受け入れていた国であり、留学生へのサポートも充実しています。英語圏の留学であれば北半球で、と限定されるのではなく、より留学先の選択肢が広がったといえるでしょう。 [1]一般社団法人海外留学協議会(JAOS)による日本人留学生数調査 2017 おすすめ留学先2 人気の国の特徴をまとめてみました。 2.1 アメリカ 留学人気NO.1。学費は高くても将来を視野にいれた留学が人気 自由の国アメリカ。マサチューセッツ工科大学、スタンフォード大学をはじめとする世界有名大学ランキング に名を連ねる大学への進学を視野に入れたアカデミックな留学から、短期の語学留学まで、幅広い層に人気です。 ・人気の都市 東海岸なら、アメリカ最大の都市ニューヨーク。アート・ファッションからグルメまで世界の最先端を発信するエキサイティングな都市です。また、マサチューセッツ州のボストンも学術都市として留学生に人気です。歴史も古く、ハーバード大学やマサチューセッツ工科大学など名門大学が多いことでも有名です。 温暖な気候や、おおらかな雰囲気を楽しみたい方には、西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコもおすすめです。平均気温は年間を通じて高低差が少なく、ロサンゼルスにはディズニーランドやユニバーサルスタジオ。サンフランシスコはゴールデンゲートブリッジやフィッシャーマンズ・ワーフなど、人気の観光スポットが目白押しです。 ・高校の教育事情 アメリカの教育行政は各州にゆだねられています。ビザの関係から、公立校へ留学できるのは、基本的には交換留学のみですが、一部で私費留学を受け入れている学校もあります。高校卒業の正規留学を目指す人は、私立校に留学するのが一般的です。 公立・私立ともに、学校独自のカリキュラムを用意しています。授業は日本の学校のようなクラス制ではなく、自分の履修科目を選択し、授業を行う教室へ移動します。自由と自己責任の国、アメリカ。高校生活でも他人の意見に耳を傾け、自分の考えを発信する場面がたくさんあります。 アメリカ留学の選択肢のひとつに、ボーディングスクールへの入学があります。私立校の寄宿舎で生活する高校です。ほかの高校とは違い、生徒の人間的な成長と優秀な大学への入学を目指しています。留学には、厳しい英語条件をクリアする必要があり、学費も平均的に500万円~600万円と高額になります。 ・留学費用 公立校への交換留学プログラムの場合は、年間約150万円。私費留学の際は、約250万円から高ければ400万円以上と学校によって大きく異なります。 ・メリット&デメリット 世界各地から留学生が集うアメリカ。現地の学生だけでなく、世界中に友達を作るチャンスです。アメリカの大学進学を目指す学生もおり、互いによい刺激を受けられます。公立校の受け入れは基本交換留学のみと限定されているため、他国への留学と比較して、私費留学の場合費用が高くなる傾向があります。 [1] 出典QS World University Rankings 2.2 カナダ リスペクトを重んじる多文化社会。自然と安全な環境が魅力 安心して留学できる国、カナダ。英語や成績に関係なく、留学生を受け入れている高校も多く、学費や治安の面でも留学生にとっては魅力的な国です。 ・人気都市 きれいなアメリカ英語を学べる、という点でも人気のカナダ。留学先として注目の都市は、「世界一住みやすい街ランキング」で常連のバンクーバーや、カナダ最大の都市で国際的な美術館や演劇が楽しめるトロントがあります。 国土面積はロシアに続いて世界2位と、広大な土地を有するカナダ。気候条件も州によって異なります。カルガリーなど、場所によっては冬場は氷点下20度近くまで下がるところもあります。公用語に英語とフランス語を採用しており、モントリオールのあるケベック州では、英語とフランス語の2か国を学べる学校もあります。 ・高校の教育事情 アメリカと同様に、教育システムは州の管轄で運営されています。カナダには公立・私立と合わせて約5500の学校があり、ほとんどのカナダ人が公立校へ進学しています 。私立校の多くはカトリック系の学校で、宗教系の学校が大半を占めます。 授業は科目を選択し、卒業に必要な単位を取得する形式です。移民を受け入れ、多国籍文化に慣れていることから、留学生にもフレンドリーな環境が特徴的です。現地の生徒でも、英語が母国語でない割合も多いことから、ESOL(非ネイティブのための英語授業)など英語学習のサポート体制が充実している学校も多いです。 ・留学費用 公立校への留学が一般的なので、正規留学ではアメリカと比較して学費を安くおさえることができます。公立校の場合は、年間200万円~250万円。私立校の場合は、年間250万円~600万円となっています。 ・メリット&デメリット カナダ西海岸の最大の都市でありながら、緑豊かなバンクーバーのように、自然の多さを楽しむことができる環境が魅力的です。学校以外に、少し街から離れてハイキングや山登りを楽しむチャンスもあります。場所によっては、冬場に雪が大量に降ったり、氷点下まで気温が下がることもあります。寒さに弱い人は、同じカナダでも留学する都市をじっくり吟味したほうがよいでしょう。 おすすめ留学先2.3 オーストラリア 青い空と海。陽気でフレンドリーなオージーライフ 青い空と、おおらかな国民性のオーストラリア。広大な大地のように広い懐で他者を受け入れる国民性はフレンドリーなことで知られています。学期制度が日本の高校と異なるため、夏休みを利用した短期留学も人気です。 ・人気都市 高層ビルと緑あふれる自然が融合した都市が多いのが、オーストラリアの特徴です。国内最大の都市であるシドニーでも、緑豊かな公園や、街を横断する入り江を行きかうフェリーなど、人と自然が美しく融合しています。また、世界最大のコアラ保護区など多くの観光スポットを有し、温暖な気候なブリスベン。リゾートライフとシティライフを両方楽しみたい、という方におすすめです。 そのほかに、ビクトリア朝の歴史ある美しい建物や、移民文化により成熟した食文化が楽しめるのがメルボルン。トロピカルな雰囲気や青いサンゴ礁を見てみたいならケアンズ。サーファーのメッカである美しいビーチのあるゴールドコーストなど、多くの留学生に人気の都市を有しています。 ・高校の教育事情 オーストラリアでは、公立校でも盛んに留学生を受け入れてます。新年度は2月からスタートしますが、4学期制のため希望があれば年に4回、留学生を受け入れるチャンスがあります。 他国と同様に、授業は選択制で自分の興味や進路にそった授業を選択します。公立校によっては、入学前に一定の英語力を要求する学校もあります。その場合は、高校入学前に、英語教育機関で留学生向けの「高校進学準備コース」を受講してから留学します。 留学生もクラブ活動に参加でき、国民的な人気種目であるラグビーやソフトボールを楽しむこともできます。 ・留学費用 公立校・私立校ともに、卒業をめざした正規留学が可能です。公立校の場合は年間230万円~280万円。私立校の場合は年間400万円~600万円となっています。 ・メリット&デメリット 豊かな自然やフレンドリーな人々。留学生にとっては最高の環境が整っている国です。一方、現地の人の話す英語は「オージー訛り」と呼ばれ、最初は聞き取るのに苦労するかもしれません。 おすすめ留学先2.4 ニュージーランド 大自然とのどかな環境。フレキシブルな留学体制 神々の箱庭、と呼ばれるほど美しく荘厳な自然を有する国ニュージーランド。最大の都市であるオークランドは、移民の増加とともに多国籍文化を形成しています。島国ということから、フレンドリーながら少しシャイな国民性は、日本人と似通ったところがあります。 ・人気都市 国内最大の都市であるオークランド。帆の街ともよばれ、小さくまとまった都市ながら、海沿いの経済中心地として発展を続けています。世界各国からの移住者を受け入れており、都市の成長速度は留まることを知りません。海外にいながら、日本をはじめとするアジア各国の料理を楽しむこともできます。 雄大な大自然を楽しみたいという方には、ハミルトン・ネイピアといった北島の地方都市や、南島への留学がおすすめです。美しい湖畔の小さな街クイーンズタウンは、世界有数のリゾート地として、スキーをはじめとするウインタースポーツが楽しめます。どの都市でも、キャンプ・フィッシング・カヤックといったアウトドアスポーツが盛んです。 ・高校の教育事情 オーストラリアと同様、新年度は2月からで4学期制を導入しています。私立校でも公立校でも積極的に留学生を受け入れており、2週間だけという短期の受け入れから、卒業を目指した正規留学まで希望にそった留学プランが可能です。 ニュージーランド教育資格認定機関(NZQA)が高校の教育レベルを管理しており、高校の教育水準は一定に保たれています。他国のように教育委員会がなく、留学の受け入れは各高校と直接やり取りするため、高校と留学生の距離が近いといえます。留学生担当のカウンセラーを常任させている高校も多くあります。 少人数制を導入しており、1クラスの人数が20人以下が一般的。先生が個別に生徒の状況を把握しやすいため、授業でわからないことがあれば積極的に質問しやすい環境になっています。 ・留学費用 公立高校では、年間220万円~280万円。私立高校では年間300万円~500万円となっています。 ・メリット&デメリット 留学費用も比較的安く、治安も安定しているニュージーランド。人口が少ないので、緑の中でのんびりと過ごしたい人におすすめです。しかし、自然がいっぱい過ぎてやることがなく退屈になってしまう人もいるので、場所選びには要注意。アウトドアスポーツやラグビーを楽しみたい人には最適です。 3 まとめ おすすめの国もよいけど、「好き!」の直感も大切に 人口の多さや構成する人種の割合、大都市か自然に囲まれた田舎かなど、留学先の環境は選択した国・都市によってまったく異なった様相をみせます。 好きなスポーツがあれば、その種目が本場の国を選んでみてもよいでしょう。あこがれの大学がある都市に留学すれば、学内を一足先に見学できるチャンスがあるかも。 「英語を上達させたい」「海外の高校を卒業したい」という留学の目的とは別に、自分の好きなものを思い浮かべると、あなたにぴったりの留学先がみつかります。 高校留学コラム一覧はこちら 高校留学ワールドHPはこちら LINE@に登録して気軽に留学相談しよう 資料請求はこちら 無料カウンセリングはこちら