TOP > 高校留学World情報通信 > カナダの留学はなぜ人気?おすすめの理由を7つ紹介
カナダは高校留学先としてとても人気があり、毎年アジア圏のみならず北欧や南米など多くの地域から留学生が渡航しています。なぜカナダは、これほどまでに高校留学先として選ばれるのでしょうか。今回はカナダ留学がおすすめの理由を7つ紹介します。
カナダはほかの先進国と比較しても治安がよく、過ごしやすい気候から世界中の国から留学先として選ばれてきました。移民が多くさまざまな文化が入り混じっているため、留学生が馴染みやすい国といわれています。
また、カナダは英語以外の公用語としてフランス語が使われています。フランス語も学べることが、ほかの国にはないカナダ留学の特徴です。
留学先を決める際、やはり治安の良し悪しはだれもが気になるところではないでしょうか。カナダはほかの先進国と比べて治安がよい国として知られており、凶悪犯罪や重大な事件などは少ないでしょう。
アメリカや諸外国によっては、高校生に公共交通手段での移動はあまり勧められませんが、カナダでは問題ありません。もちろん、気をつけるべき点はありますが、未成年である高校生でも比較的安全に行動できます。
留学生の受け入れ窓口である各都市の教育委員会は、平日は午後8時、週末になると午後11時ごろ門限を設定しています。少し遅いのではと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、夜も安心して外出できることの表れでもあります。
もちろん、海外であることに変わりはないため、日本よりも安全への意識を持って気をつけながらの行動が求められます。とはいえ、学校を管理する教育委員会のルールを鑑みても安全に過ごせる国であるといえます。
海外の高校に留学するとなると「高い英語力や成績が優秀ではないと審査に通らない」といったイメージがあるかもしれませんが、カナダの高校留学ではほとんど気にする必要はありません。カナダでは、ほとんどの国民が公立高校に進学します。
また、多くの公立高校が海外留学生を受け入れているため、日本から留学する場合も公立高校を選択することがほとんどです。どこの国でもいえることですが、公立学校は地域の子供たちのための学校であり、学区内で生活するナダ人であれば誰でも入学できます。
成績の良し悪しに関わらずだれでも入学できるため、留学生においても成績優秀者のみを受け入れるようなルールはありません。なかには教育熱心な地域の教育委員会が独自のルールを設けている場合がありますがごく稀で、多くがある程度の成績をとっていれば留学できます。
もちろん、明らかに生活態度が乱れていて遅刻欠席などが多い場合は、意欲がないとみなされ受け入れてもらえない可能性もあります。しかし、それはあくまでも極端な例で、大抵の場合は問題ないでしょう。
続いて英語力ですが、ほとんどの公立高校ではまったくの不問です。ほとんどがESL(English Second Language)という英語を第二言語とする学生向けのクラスを設けています。そのため、英語初心者の人でも安心して留学できます。学校によってはそういったクラスがないところや、英語のフォローがない場合もありますが、だからといって教育委員会が試験や審査のルールを設けることはありません。
留学するにあたり、費用面も大切なポイントです。英語圏への留学となれば資金が高額となるため、その国の留学費用や物価、生活費も検討する材料になるでしょう。カナダでは公立高校への留学が一般的なため、アメリカやイギリスなどと比べると費用を抑えられます。アメリカでも公立高校の留学もできますが1年までと期間が設けられており、高校卒業を目的とした場合、私立高校を選ばざるを得ません。
カナダは公立学校の教育水準が高く、地元の学生のほとんどが公立高校に通います。公立の高校に3年間、卒業まで留学が可能なのは世界的に見ても珍しく、公立高校の人気がうかがえます。ニュージーランドやオーストラリアも卒業まで留学できる公立高校がありますが、カナダのほうが比較的物価が安いため費用は抑えられます。教育レベル高さ、費用面、治安など、総合的に考えるとカナダは留学先として優れているといえます。
高校留学で必要な費用は、公立高校で年間およそ200〜260万円、私立高校では250万円〜450万円ほどです。カナダでは公立高校に留学することが一般的なため、アメリカやイギリスに比べるとかなり費用は抑えられます。
教育費用以外には、食事代やアクティビティの参加費用、生活用品や滞在費など細かく生活に関わる費用がかかります。留学中の滞在先が寮であるか、ホームステイであるかでまた金額は変わってきます。一般的には、寮よりもホームステイのほうが滞在費用は抑えられる傾向にあります。
気をつけたいのはホームステイ先が学校から離れた場所にあった場合、公共交通手段を使って1時間かかるというケースも多い点です。その場合は、学校までの交通費もかかります。滞在先を決めるときは、学校までの距離も考慮して決定しましょう。
カナダでは学年の始まりが9月、修了が6月というスクールイヤーが一般的です。日本人の場合、中学校卒業は3月になるため、9月のカナダの高校生活までに約5か月の期間があります。この5か月間は、留学生にとって非常に大切な準備期間です。
はじめての留学の場合、多くの方が英語力に不安を感じるかもしれません。「今のままで授業についていけるのか」、「友達はできるのか」など心配はつきないことでしょう。カナダでは、高校入学前の5か月間で英語を勉強できる語学学校が大小さまざまなあるため、この期間を留学準備にあてて少しでも不安が解消できれば留学生活も有意義に過ごせるでしょう。
また、先の進学を見据えて卒業後のタイミングも非常に大切です。カナダは一般的に、6月末に卒業となります。仮に海外での進学を希望する場合、英語圏の大学のほとんどが9月入学のため、そこに向けて集中して準備ができます。
日本の大学を志望する場合は、帰国生入試といった海外留学から帰ってきた生徒を対象とした試験を受けるのが一般的です。帰国生入試は概ね7月末から始まり、11月ごろには終了するため、6月に卒業して日本に本帰国してから入試の準備ができます。
帰国生向けの入試は、難関私立大学に入りやすいと聞いたことがあるかもしれません。これはカナダに限ったことではなくどの国でもいえることですが、留学生にとって帰国生入試は非常に有利なシステムであることは間違いありません。
帰国生入試は、偏差値を重視するものではなく、海外留学をいかに充実して過ごしていたかが大きな審査のポイントになります。留学生活が有意義なものであったか、を判断するのに大きく関わってくるのが英語力です。充実した留学生活を過ごせた生徒はその分英語力も伸びていると考えられ、進学するにあたり非常に重視されます。
英語力以外では、面接や小論文などその人の人間力や自己PR力がみられます。親元を離れ自立した海外生活の中でどのような経験をし、その体験によっていかに成長できたかなどが審査されます。
留学中の成績ももちろん大切ですが、大学によっては成績がほとんど影響しないといった場合もあります。逆に、試験は簡易的なものだけで、留学中の成績をしっかりみて審査する大学もあります。
英語力や海外生活で培った人間力、そして実体験で得た経験は大学進学だけでなくこれから生きていくうえで大きなプラスになることは明らかです。海外留学という経験を通じて英語力の向上、人間的な成長を目指して努力することは大きな意義であり、その経験が進学に直結するでしょう。
カナダは。ほかの先進国の中でも語学を学習する環境が非常に整っている国です。とくに英語に関しては、公用語としている国の中でもクセのない綺麗な発音で聞き取りやすいといわれています。
隣接国であるアメリカの影響を受けているカナダ英語は、アメリカンイングリッシュに近い発音ですが、ゆっくりとわかりやすく話す人が多いため聞き取りやすいといわれています。日本の中学高校大学と学ぶ英語のアクセントとほぼ同じなため、日本人にも馴染みやすいでしょう。
また、カナダはアメリカ英語の影響を受けていると同時に、長くイギリスやフランスの植民地であった歴史があり、移民が来ては定住する時代の波を乗り越えてきました。そのため、発音や単語はアメリカ英語寄りですが、スペリングはイギリス英語の影響を残しています。フランスの影響を強く受けている都市では、フランス語アクセントの強い英語を話す人がいて、多様な発音が入り混じっている特徴があります。
また、フランス語を公用語と認めており、英語ではなくフランス語、または他言語を第一言語とする人が4割強といるといわれています。このような多種多様な環境では、先生は全員にわかりやすく聞こえやすい英語を話す必要があり、クラスメイトも英語が第二言語である可能性があるため、必然的に休み時間の会話も正しい綺麗な言葉を使うようになります。こういったカナダ特有の歴史的背景が、綺麗なアクセントの英語を話す土壌を作っているのです。
カナダの教育システムは、世界でもトップレベルだといわれています。学習到達度をみる調査がOECD(経済協力開発機構)で進められており、その結果によると英語を話す国の中でもカナダは「数学」・「科学」そして「読解力」と3つの分野においてトップになっています。日本と比較しても「科学」ではほぼ同等、「読解力」では日本を大きく上回っており、ここからもカナダの教育水準の高さがうかがえます。
ある教育ランキングによるとイギリス、アメリカについで優れた教育水準であるという結果も出ています。なぜ、これほどまでに高い水準の教育システムを維持できているのでしょう。その理由は、カナダの徹底した教育管理にあります。
カナダの公立学校は、各州の教育省により管理され、公立学校の質を保てるようなシステムが整っています。教育のクオリティには定評があり、現地の人の約90%以上が公立学校に行くといわれています。その数字にも、公立学校への信頼度の高さがあらわれています。カナダでは私立校の数が少なく、留学する場合もほとんどが公立校への留学できる数少ない国です。
また、幅広い選択科目があるのもユニークな特徴です。ロボット工学やプログラミング、起業ビジネスなど、生徒の興味を深掘りした授業もあります。音楽の授業ではより細かく作曲やギター、ブラスバンドというように具体的に分かれており、カナダの教育の中でも人気のシステムです。こういった工夫された授業も、カナダの教育の評判を上げるひとつの理由になっています。
カナダは非常に広い国土を持ち、大都市から小さな地方都市までさまざまな特徴を持った街がいくつもあります。留学先として適している都市もあれば、あまり向いていない都市もあるため、それぞれの街の特徴を理解してから決定しましょう。
留学してから後悔しないためにも、事前のリサーチが必要です。気候や文化もそれぞれ特徴があり、文化的な街がいいのか自然溢れる環境がいいのか、まずはご自身の留学のイメージを明確にしましょう。自分の希望と合致する都市を探すと、留学してからのギャップが少なくすみます。
温暖な気候と住みやすさが人気のバンクーバーは、カナダ留学でおすすめの都市のひとつです。カナダで3番目に大きく、街の中心は大都市らしく近代的な高層ビルが立ち並びますが、中心地から少し外れると自然豊かな環境が広がっています。
また、バンクーバーは北海道よりも北に位置しているのにも関わらず、暖流の影響で冬は暖かく、夏はそこまで暑くないという年間を通して過ごしやすい気候が続きます。それだけでなく、バンクーバーはアジア系やヨーロッパ系などさまざまなルーツを持った移民が生活している多文化都市でもあるため、多様な文化、芸術、音楽などに触れられます。そして、ほかの都市と比べてアクティビティや観光スポットが多く、休日も思い切り生活が楽しめます。
オンタリオ湖北岸にあるトロントは、カナダでもっとも人口の多い大都市です。カナダ経済の中心でもあるため、将来大企業で働きたい、起業してみたいなどビジネスに興味がある人におすすめです。トロントには日系企業はもちろんアジア系の企業、世界的に展開している多くのグローバルオフィスが点在しています。
また、移民を多く受け入れていることもあり、多文化かつ多様な人種で構成された国際色豊かな環境です。周辺には有名なナイアガラの滝をはじめとした人気スポットが数多くあり、充実した留学生活を送れるでしょう。
しかし、トロントは冬になると厳しい寒さに襲われ氷点下30度を下回る日もあることから、心構えと準備は必要です。トロントはその気候から地下街が発達しており、寒い日は多くの人で賑わうため、カナダの冬の雰囲気を楽しみたい方は思い切って味わってみるのもいいかもしれません。
ビクトリアはバンクーバー島の南にあるコンパクトな都市で、のんびりとした留学生活を過ごしたい方におすすめです。イギリスの植民地だった歴史があり、その影響を色濃く残した建造物が立ち並ぶ、英国情緒あふれる落ち着いた雰囲気の街です。
また、別名ガーデンシティと呼ばれており、あちこちに植えられたたくさんの花々が街を彩っています。年間をとおして穏やかな気候で、街全体にゆったりとどこかのんびりとした空気をまとっています。治安がいいカナダにおいてビクトリアはとくに安全といわれており、街の中ほどには人気の観光スポットでもある州議事堂があり政治の中心地でもあります。
さらに、ビクトリアは学園としても知られています。ビクトリア大学をはじめとした大学や語学学校が多く、世界各国から留学生を毎年受け入れています。環境が整った場所で、落ち着いてゆっくり英語を学びたい人にとって魅力的な都市です。
トロントに次ぐカナダ第2の都市であるモントリオールは、フランスの植民地だったこともあり、住民の約7割が第一言語としてフランス語を話すバイリンガル都市です。それだけでなく、さまざまな文化が共存する多文化都市でもあります。英語はもちろんスペイン語やアラビア語、中国語など、さまざまな言語を話す移民が多く暮らしており、都市の食文化、音楽やお祭りなどに影響を与えています。
モントリオールは歴史的な建造物も多く、旧市街はヨーロッパの雰囲気を漂わせる石畳の街並みが続き、「北米のパリ」とも呼ばれています。また、他の都市と比べてヨーロッパからの留学生が多く、日本人留学生は少ない傾向があるのもモントリオールの特徴です。日本語を使わず英語力をしっかり上げたい人や、多文化に触れ他国の留学生と交流を深めたい人にはモントリオールの環境がおすすめです。
カルガリーは経済発展著しい国際都市であり、カナダ第2のビジネス街といわれています。一方で、雄大なカナディアンロッキー山脈の麓に位置し、カナダの大自然を満喫できる都市でもあります。
オイル産業で繁栄した歴史があり、外国人は少なく現地のカナダ人が多く暮らすため地元の人とのコミュニケーションを大切にしたい人におすすめです。バンクーバーやトロントと比較しても日本人留学生は少ない傾向にあり、現地のカナダ人と交流しながらしっかり英語力を上げられる環境です。
また、カルガリーは豊かな自然を活かしたアクティビティやリゾートホテルも多く、天然資源にも恵まれている経済的に豊かな街です。そのため、税金が低く先進国の中では物価も安いため、ほかの都市よりも生活費を抑えて過ごせる穴場の街ともいえます。せっかくカナダに留学するのだからカナダ人との交流を大切にしたい、生活費を抑えたい人にカルガリーがおすすめです。
中学卒業後、高校進学とともに留学を選ぶ日本人は以前に比べると確実に増えています。10代のうちから世界の共通語である英語を習得させたいと考えるご家庭が増え、英語を学ぶメリットを考えると当然かもしれません。
一方で、親元を離れひとりで海外生活を送ることは保護者にとっても生徒にとっても非常に勇気がいることでしょう。カナダは教育委員会が積極的に留学生を受け入れているため、留学のための環境が整っています。治安にも大きな心配はなく、都市にもよりますが基本的には日本人が過ごしやすい気候なため、はじめての高校留学でも安心して過ごせます。
また、都市によってはフランスやイギリスの影響が色濃く残りさまざまな人種、文化に触れられるのがカナダの大きな魅力でもあります。移民も多く、留学生や外国人に寛容な土壌がカナダにはあります。ぜひカナダで充実した留学生活を過ごしてみてください。