TOP > 高校留学World情報通信 > 留学中に辛いと感じたら?留学が辛くなる原因や対処法を解説
目的をもって留学していたとしても、いざ海外で暮らし始めると「辛い」と感じる場面があるかもしれません。日本を離れて一人で暮らすわけですから、心が疲れてしまうこともあるでしょう。この記事では海外留学中に辛くなってしまう原因や、辛いときの対処法について解説します。留学を成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。
留学中に辛いと感じやすいタイミングは、もちろん人によって異なります。しかし傾向としては、やはり留学後の学校で授業が始まるタイミングで「辛い」と感じ始める方が多いようです。学校が始まると慣れない英語での授業についていかなければならないほか、外国人のクラスメートとのコミュニケーションに苦労することもあります。そのため、留学早々は辛いと感じやすいのです。
また、学校にも慣れ始めたころ、ホームシックになってしまう方もいます。環境に慣れて気持ちが落ち着いてくると、寂しさを感じることもあるでしょう。さらに、やはり海外で暮らしていると日本と比べて不便に感じることも少なくありません。最初は新鮮味があって楽しめていたことでも、徐々に面倒と感じることも増えてきます。
留学が辛いと感じる原因は多々ありますが、下記のいずれかに起因していることが多いです。
それぞれ辛いと感じるシチュエーションの例を挙げながら紹介します。
留学先で話ができる友達ができないことは、孤独感を引き起こす大きな要因です。多少辛いことがあっても友達と話せばストレス発散になりますが、話し相手がいないとどんどんストレスが溜まってしまいます。
留学先では友達を作るために、自分から積極的に話しかけるなど努力しなければならないシーンもあるでしょう。英語で話しかけるため、友達づくりそのものを辛いと感じる方もいます。
海外の生活や文化に馴染めないことも、ストレスの原因となります。食文化の違いをはじめ、生活習慣や価値観の違いなどは、心に与える影響も大きいです。たとえば、日本食のようなあっさりした味の料理を食べたいと思っても、留学先の国によっては味が濃い料理しか食べられないこともあります。アメリカの食事は高カロリーで油っぽく感じるかもしれませんし、イギリスの料理は淡泊すぎるかもしれません。
生活習慣の違いとしては、お風呂の入り方も挙げられます。日本では毎日湯船に浸かることも多いですが、海外ではシャワーのみで済ます家庭が大半です。入浴でストレス発散していた方にとっては、辛い習慣だといえるでしょう。
また、留学先の国や滞在中のホストファミリーの宗教感に戸惑うことも珍しくありません。たとえば、英語圏といえばキリスト教のイメージが強いかもしれません。一方アメリカはキリスト教でもプロテスタント系が多く、アイルランドにはカトリック系が多いため、それだけでも文化が異なります。食前のお祈りなど、日本とは異なる生活習慣にストレスを感じる人も多いです。
英語圏に留学しているにも関わらず、英語が分からない場合も辛い気持ちになりやすいです。英語が話せなくても留学自体は可能ですが、やはり現地でコミュニケーションが取れないとストレスが溜まります。
また、日本では英語の成績が優秀だといわれていた人が、実際に海外に行ってみると英会話がまったく成り立たないケースも少なくありません。日本のペーパーテストでは高得点を取っていても、いざ英会話となると知っている単語やフレーズが口からスムーズに出てこないものです。このようなギャップにより、悩んでしまう方も多いようです。
日本人もしくはアジア人であることで、差別を受けてしまうことがあります。差別は許されないことではありますが、残念ながらアジア人差別が存在することも事実です。当然差別を受ける側になれば、心がすさんでしまうでしょう。
留学先の学校生活に馴染めない場合も、辛いと感じてしまいます。たとえば、グループワークで仲間に入れなかったり、自分の意見を伝えられなかったりする場面が多いと学校へ行くことすら辛くなってしまうでしょう。
授業のスタイルや課題の多さなど、留学先の学校と日本の学校とで異なる部分も多々あります。上手に溶け込めれば楽しい留学生活になりますが、英語力不足や積極性不足で躓いてしまうと辛いでしょう。
留学してしばらく経つと、日本の家族や友達に会いたくなります。テレビ電話を使えば顔を合わせることは可能ですが、直接会いたいと感じる気持ちは自然なものです。一種のホームシックとなり、とくに一人で寝ているときなどに辛く感じるでしょう。
海外での慣れない生活が続くと、体調を崩してしまうこともあります。慣れない環境での生活や食事の変化、気候の違いなど、留学には健康に影響を与える要素が多々あるためです。
海外にも薬局や病院はありますが、もちろん日本とは使い勝手は異なります。自分の体調不良を英語で上手に伝えられないと、ますますストレスが溜まってしまうかもしれません。体調を崩してベッドで一人寝ていると、いっそう寂しく感じることもあるでしょう。
ここまで紹介したとおり、留学中には辛く感じてしまうシチュエーションが多々あります。慣れない海外にて一人で努力をしているため、辛く感じる気持ちも自然なものです。無理に辛い気持ちを抑え込むのではなく、上手に対処していきましょう。ここからは、辛い気持ちが大きくなり、留学から帰りたくなったときの対処法について紹介します。
留学先での人間関係が原因で帰りたい気持ちが強まった場合は、現地で日本人の仲間や友達を作ってみるといいでしょう。留学中は英語力を高めるために、日本人との関わりを断っている方が多いかもしれません。しかし、日本人の友達が一人でもいれば、同じような境遇で生じる悩みを相談することも可能です。
また、日本人同士のコミュニティに参加すれば、寂しい気持ちも収まるでしょう。英語力を高めるために努力することも重要ですが、辛いときは無理せず日本人の仲間と交流することも必要です。
英語でのコミュニケーションがうまくできない(英語力が低い)と悩んでいる場合は、とにかく英語で会話してみてください。間違いを恐れずに会話し続けることで、英語力は高まります。
正しい発音や文法を意識しすぎると、コミュニケーションを尻込みしてしまうかもしれません。失敗から学ぶつもりで、積極的に話すことが重要です。同じ留学生同士であれば間違いにも寛容ですし、お互いに英語を教え合ってもいいでしょう。
留学先の文化によって辛いと感じている場合は、そもそも考え方を変える必要があるかもしれません。違う国へ留学しているため、文化や生活スタイルは日本と違って当然です。英語には「When in Rome, do as the Romans do.(郷に入っては郷に従え)」ということわざもあります。
たとえば、湯船に浸かれないことにストレスを感じている場合は、湯船がないからこそ掃除の手間が省けると考えてみてはいかがでしょうか。日本食が食べたいと感じていてもお店がなかなか見つからないときは、中華料理であれば比較的見つけやすいでしょう。ラーメンやチャーハンなどを食べれば、気分転換になるかもしれません。
いくつか留学から帰りたくなったときの対処法について紹介しましたが、それでも辛いと感じることもあるかもしれません。そのような場面では、次の行動を試してみてください。
それぞれ詳しく解説します。
日本に帰りたくなったら、なぜ留学したのか目的を思い出しましょう。留学しているからには、何か目的や目標があるはずです。「英語力を高めたい」、「異文化コミュニケーションを学びたい」、「海外で自分の力を試したい」など留学した理由はさまざまでしょう。しかし、自分が留学を決意した理由を思い出せばモチベーションを取り戻せるかもしれません。
どうしても日本へ帰りたくなったら、日本の友達や家族と連絡を取ってみましょう。家族や友人とのコミュニケーションは、精神的な安心をもたらします。自分の辛い気持ちを伝えれば、励ましやアドバイスをもらえるかもしれません。時差の関係から連絡を取りづらいこともありますが、先に予定を立ててもらうといいでしょう。
また、日本の友達や家族と連絡を取ることを見越して、時差の少ない英語圏の国へ留学することもおすすめです。たとえば、日本とアメリカ東部時間・カナダ東部時間との時差は14時間、イギリスとの時差は9時間もありますが、オーストラリアとの時差は2時間、ニュージーランドとの時差は3時間です。(各国ともサマータイムや場所によって時差は変動します)
留学を手配してくれた留学エージェントに、辛い気持ちを相談してみてもいいでしょう。留学エージェントはさまざまな留学生と触れ合っていますから、シチュエーションに応じて適切にアドバイスしてくれます。昨今では留学サポート企業が増えていますが、留学後のサポートまで手厚い企業を選んだほうが安心です。
高校留学Worldでは、高校留学経験のある専任留学アドバイザーが留学生をサポートしています。留学中の心理的な動きや悩みなど、留学経験者にしか分からない気持ちを理解してアドバイスしていることが特徴です。
辛い気持ちが強い場合は、思い切って休息を取ることも重要です。学校を休んでも構いませんし、最終手段としては一時帰国を視野に入れてもいいでしょう。努力することも重要ですが、心が折れてしまっては元も子もありません。休息してリフレッシュできたら、また留学先の国で頑張りはじめてみてください。
さて、留学先で辛くならないために、あらかじめ準備できることもあります。留学を最大限充実させたい方は、次の項目を意識してみてください。
これらの要素を意識して準備しておくだけで、留学中に辛く感じる瞬間を最低限に留められます。それぞれのコツについて詳しく解説します。ぜひ試してみてください。
まず、留学の目的をはっきりさせることが重要です。「留学してみたい」という気持ちからスタートしたとしても、留学するからには「英語で日常会話できるレベルまで身につける」、「旅行会社に就職できるレベルまで英語力を上達させる」など明確な目的を定めましょう。目的がはっきりしていれば、辛いことがあっても留学へのモチベーションを保ちやすいです。
あくまで簡単な日常英会話を身につける程度で構いませんが、あらかじめ英語を勉強しておいたほうが留学を楽しめます。もちろん英語を話せなくても留学自体は可能ですが、やはりコミュニケーションが取れないと辛い気持ちになりやすいです。最低でも中学レベルの英語はマスターしてから留学したほうが、留学後の勉強もスムーズでしょう。
中学レベルの英語さえマスターしていれば、思いのほか日常英会話は成り立ちます。これから留学に向けて英語を勉強するという方は、次の3点を意識してみてください。
それぞれの勉強方法についても紹介します。
まずは、英文法について復習しましょう。英単語は分からなくても、辞書で調べれば意味が分かります。しかし文法が分からないと、単語の意味が分かっても文章の意味が分かりません。難しい文法を知る必要はありませんが、次のような基礎項目は網羅しておきましょう。
これら中学レベルの英文法さえ知っていれば、あとは単語を組み合わせることで文章が作れます。
基本的な英文法を復習したら、留学中に使う場面が多い単語を暗記しましょう。つまり、ボキャブラリーを増やすということです。ボキャブラリーが多ければ、それだけ表現の幅が広がります。「What does this word mean?(この単語の意味は何ですか?)」という表現を覚えておけば、留学後に知らない単語に出会ったときに便利です。
文法と単語を知っていても、英会話は成立しません。留学してから困らないためにはスピーキングとヒアリング(リスニング)も強化しておきましょう。スピーキングについては、定型文を覚えておくと便利です。たとえば、「Could you explain this again, please?(もう一度説明してもらえますか?)」、「Where can I find ~?(~はどこにありますか?)」、「Can you help me find the way?(道を教えてもらえますか?)」など、困ったときに使うフレーズはそのまま覚えておきましょう。
形容詞の語彙が広がると、気持ちを表しやすくなります。happy(幸せ)やexcited(ワクワクする)、helpful(助けになる)などプラスの表現はもちろん、difficult(難しい)やboring(退屈な)、busy(忙しい)など、好ましくない状態を表す単語も使えるようになりましょう。
また、自分が英語を話せるようになるだけではなく、相手の話している英語を聞き取れるようになることも必要です。毎日英語を聞いていれば、それだけヒアリング力が高まります。
スピーキング・ヒアリングの双方を鍛える方法としては「シャドーイング」も有効です。シャドーイングとは聞こえた英文をそのまま発声する学習手法で、英語を英語のまま理解する訓練にも向いています。英語を聞きながらそのまま口に出し、英語のリズムに慣れつつスピーキングやヒアリングを強化できるでしょう。
留学先で出会った方々とトラブルなく過ごすためにも、留学する国の文化やマナー、習慣も調べておきましょう。日本では問題ないことでも、留学先ではマナー違反となることもあります。
たとえば、ヨーロッパでは鼻をすする音を出すとマナー違反です。また、公共の場所では靴を脱がない、身体的特徴(目や髪、肌の色など)を話題にしないことも求められます。知らずにマナー違反を繰り返すとトラブルのもとになるため、留学先が決まったら現地のマナーについて留学アドバイザーにも聞いてみてください。
留学先のマナーを調べると同時に、英語で日本の文化や自分の好みを説明できるようにしておくとスムーズにコミュニケーションを図れます。留学先では日本代表として振る舞うため、さまざまなことを聞かれるかもしれません。
日本食や日本文化やポップカルチャーなど、海外でも注目されている話題は英語で話せるように練習しておきましょう。たとえば、日本人サッカー選手のパフォーマンスから、日本といえば「お辞儀」だと思っている方もいるかもしれません。「Is it true that everyone bows in Japan?(日本では皆がお辞儀をするの?)」と聞かれたら、「Yes. bowing is a sign of respect.(そう、お辞儀は尊敬のサインでもあるんだ。)」などと応えられると、会話が広がるでしょう。難しい単語を使わずとも、ここで紹介したような中学レベルの表現で構いません。
海外留学したばかりのタイミングでは、環境の変化や孤独感で不安に感じることも多いでしょう。また、留学して期間が経つとホームシックになることもあります。辛い気持ちを感じたときはこの記事で紹介した対処方法を試しつつ、限界を迎える前に留学アドバイザーに相談してください。
高校留学Worldでは経験豊富な留学アドバイザーが、出発後のアフターフォローまで丁寧に対応しています。はじめての留学で不安を感じている方は、ぜひ一度高校留学Worldへご相談ください。