TOP > 高校留学World情報通信 > イギリス高校留学にかかる費用はどのくらい?留学期間別に紹介!
世界的に使われている英語は、実はアメリカ英語ではなく「イギリス英語」です。イギリス英語を身につけるには、イギリスに留学するのが最も早い手段といえるでしょう。
そこで今回は、イギリスの高校留学の特徴や留学の種類、費用などを詳しく解説いたします。
目次
イギリスの公立校に通えるのは、親がイギリスに納税をしている子どもに限られています。そのため、イギリス留学では公立校には通えないため、私立の寮制の学校へ留学するのが一般的です。
またイギリスの大学に進学したい場合は、日本の高校を卒業しただけでは要件を満たせず、大学入学前に準備過程を受講する必要があります。イギリスに高校留学をして、現地の高校の卒業資格を取得していれば、準備過程を受講しなくてもイギリスの大学に進学可能です。
イギリス教育制度は、ほかの国と大きく異なり「卒業」の概念がありません。5歳の9月か~6歳の8月をYear 1と数えて、高校の卒業年である17歳、18歳の年はYear 13とのように数えます。
義務教育は16歳までです。16歳になったら、イギリスの全国統一テストを受験します。テストの結果をもとに、進学や就職するかを判断します。大学に進学する人は、18歳になったら全国統一テストと大学進学試験を受けます。全国統一テストでは、志望大学での専攻に必要な科目を受験します。
イギリスの高校留学の種類は、下記の3つです。
夏休みなどの長期休みを利用し、1週間から1か月ほどの留学をするのが「短期留学」です。小学生から参加できるプログラムもあります。寮制の学校で英語の勉強や活動をとおして、異文化交流を行います。イギリスの学生だけでなく、世界中から参加者が集うため、さまざまな国の人と交流を図れます。
現地の学校を卒業する、もしくは単位の取得を目的とする留学方法を「正規留学」といいます。ほかの国では、私立校か公立校かを選べる場合が多いですが、イギリスの場合は親がイギリスの市民権を持っている、または親がイギリスに納税していることが公立校に入学するための条件のため、ほとんどの留学生が私立校に入学します。
イギリスの留学にも「交換留学」が存在します。交換留学は国のプログラムで、高校生のときに1年だけ海外に留学できる制度です。滞在先は現地の家庭にホームステイをします。現地の高校に通ってホームステイすることで、さまざまな国の人と関わり、異文化交流を深めます。
下記は、イギリスの高校留学の費用の目安です。イギリスを含むヨーロッパは、物価や家賃が高いため高校留学の費用は高めになる傾向があります。
短期留学の費用目安は、10万円~70万円ほどです。1週間の短い期間であれば、10万円ほどで済むこともあります。1か月の留学の場合は、70万円近くかかるでしょう。費用の内訳は学費、渡航費、住居滞在費、生活費などです。短期間のプログラムでは、学費や生活費もそれほど高くはありません。渡航費は、LCCや航空会社のセールなどを上手に活用することで費用を抑えられます。
正規留学の費用目安は、年間で300万円~600万円ほどです。費用の内訳は、学費、渡航費、生活費、ガーディアン費(身元保証人費)などです。私立校の学費は高くなりやすいですが、寮に滞在するための費用が学費に含まれているため、別途滞在費はかかりません。
交換留学の費用相場は、100万円~150万円ほどです。交換留学は公立校に通うため、比較的費用は安く抑えられます。また滞在先はホームステイの家庭のため、生活費なども抑えられるでしょう。
イギリスに滞在するためにかかる費用は、7万円~15万円が目安です。イギリスの首都は、家賃が高いです。とくにロンドンは、世界的にも家賃が高いことで知られています。滞在費を抑えたいのなら地方に留学する、またはルームシェアをする、ボランティアでホームステイを受け入れている家庭に滞在するのがよいでしょう。
イギリスでかかる生活費は、4万円~8万円が目安です。食費も首都と地方とでは、首都のほうが高くなります。ランチは1食1,000円以上する場合も多いため、外食ばかりしていると生活費が高くなります。
イギリス留学は、ほかの国よりも生活費が高くなりやすいことから、日常的に自炊を心がけることをおすすめします。スーパーなど、安く食料品を買えるところも多いです。
交際費などのお小遣いは、1か月3万円~5万円ほどが目安です。観光や近くのヨーロッパ周辺の国を旅行するなら、もう少し見積もっておくとよいでしょう。
イギリスの渡航費は、往復で約10万円~20万円かかります。渡航時期によって航空券の価格が大きく異なります。直行便を利用するか、経由便を利用するか、到着する場所などによっても金額に差が生じます。航空券を購入する際は、さまざまな条件で検索して予算に合ったものを選びましょう。
イギリス留学の保険代は、1か月で約1万円~3万円です。年間では、12万円~20万円ほどです。イギリスの留学保険は、滞在期間が半年を超えた場合は加入する保険が変わります。半年以上イギリスに滞在する場合は、「NHS」という健康保険への加入が必須です。学生なら年間約2万円、学生以外は年間で約3万円の保険料を、ビザを申請する際に支払います。
半年より滞在期間が短い場合は、NHSの加入は義務ではないため、個人で海外保険に加入することも可能です。NHSは健康保険ですが、歯科治療はカバーされないほか、事故や盗難も保険の適応外となります。もしものときのために、滞在期間の長さに関わらず、海外保険に加入することをおすすめします。
イギリスの公立校と私立校にわけて、費用を詳しく解説していきます。
イギリスの公立校は私立校に比べて学費が安く、1年間で100万円~150万円ほどで留学できます。公立校に留学は基本的にはできませんが、公立カレッジの付属の公立高校なら留学が可能です。より安い費用で留学したいなら、交換留学制度を利用する、または公立校を選ぶのがよいでしょう。
私立校は、年間で300万年~600万円ほどかかります。費用の内訳は、学費や滞在費、生活費のほかに、ガーディアンという身元保証人を付けるのに年間で30万円~50万円ほどかかります。全寮制の私立高校に通う場合は、ガーディアンを付ける必要があります。ガーディアンは身元保証人で、イギリス生活のサポートや緊急時の連絡対応が主な役割です。
公立カレッジは、日本でいう専門学校のことです。留学生を対象とした英語のクラスや、大学進学クラスなどがあります。公立はありますが、留学生でも公立カレッジの附属高校に入学できます。イギリスの義務教育は16歳までです。公立カレッジの附属高校に留学できる年齢は、16歳以上と決められています。私立校への留学は費用が高いと感じる方は、公立カレッジの附属高校への留学を検討してみてはいかがでしょうか。
イギリスの高校留学に、奨学金は使えます。イギリス留学は、ほかの国へ留学するよりも費用がかかるため、国や企業、団体が提供している奨学金が多くあります。奨学金の種類や条件などがさまざま存在するため、ご自身に目的や条件に合う奨学金を探してみてください。
返済しない返却しないタイプものは優秀な成績を求められたり、条件に見合う必要があったりして応募者多数の中から選ばれる必要があります。奨学金を得る難易度は高く、必ず得られるかはわかりません。留学ローンや貸与型の奨学金なら、ハードルが低く受けやすいです。英語力や成績も給付型の奨学金よりも厳しくないため、給付型の奨学金が得られなかった際は、貸与型の奨学金を検討してみてください。
イギリスは他の国よりも留学費用が高いといわれています。費用を抑えるためにはどうすればよいのでしょうか。ここからはイギリス高校留学の費用を抑える方法をご紹介します。
授業料を抑えるにはキャンペーンを利用するのが1番です。高校や大学ではキャンペーンで学費が割り引かれることはありませんが、語学学校だとキャンペーンを行っていることが多いです。たとえば何週間分授業が無料になる、1週間の授業時間が増えるなど申込時にさまざまな特典があります。キャンペーンがあると同じ金額で、少し得して授業を受けられます。キャンペーンは申し込み期限があるため、少し早めに申し込みをしておくとよいでしょう。
イギリスへの往復チケットは、高いときで20万円ほどします。飛行機のチケットを安く抑えたい場合は、オフシーズンに渡航することをおすすめします。イギリスは春から秋にかけてシーズンのため、春から秋は避けましょう。とくにゴールデンウィークや7~8月にかけては最も航空券が高い時期です。1~2月の冬はオフシーズンのため、往復10万円ほどでチケットを買えるケースもあります。イギリス留学を考える際は渡航時期を考えてから計画を立てると、価格を抑えられます。
どこの国でも同じですが、都市部は家賃や物価が高いです。とくにイギリスは家賃や物価が高いといわれています。家賃は都市部のロンドンで1人暮らしをすると15万円ほどします。また昼食を簡単なもので済ませても1,000円以上と、非常に物価は高いです。しかしながら郊外だと家賃は安く抑えられます。地域にもよりますが半額くらいに家賃を抑えられるでしょう。
ビザ名 | 滞在可能期間 | 申請料 |
Standard Visitor visa | 6か月未満 | 97ポンド(約1.5万円) |
Tier 4 student visa | コースによって変動 | 348ポンド(約5.5万円) |
16歳以上でイギリスに6か月未満で、語学勉強目的で滞在する場合に申請するビザを「Standard Visitor visa」といいます。Standard Visitor visaは学生ビザではなく、観光ビザにあたります。6か月未満なら、この観光ビザで留学できます。学生ビザを取得してもよいですが、取得費用はこちらの方が安いため、Standard Visitor visa を取得することをおすすめします。滞在期間が6か月以上の場合は、学生ビザの申請が必要です。
Tier 4 student visaは一般的な学生ビザです。滞在期間は1年の留学なら、コースが始まる1か月前に入国でき、コースが終了4か月後までいられます。最大で1年5か月滞在が可能です。半年から1年の留学ならコースが始まる1か月前から滞在でき、終了後は2か月までいられます。
Tier 4 student visaでは、英語能力と留学の費用が支払えるかの資金証明が必要になります。資金の額はロンドンとそれ以外で異なります。ロンドンでは月1,265ポンドが必要です。また語学学校ではできませんが、Higher Education Instituteへ留学する場合、時間の制約はあるものの就労が認められているため、アルバイトが可能です。
イギリスの高校留学に必要な英語力はどのくらいでしょうか。結論からいうと、英語力がなくても留学できます。しかしながら、周りに日本人がいない場合、問題やトラブルが起こった際に困る可能性があります。ある程度の英語力をつけて、問題が起こった際に自身で説明できるようにしておくとよいでしょう。
ロンドンや都市部には日本人がいても、費用を抑えるために地方に留学したら日本人がほとんどいなかったなんてこともあります。そのため、ある程度の英語力は身につけてから留学するのがおすすめです。ここからは短期留学と長期留学にわけてご紹介します。
短期留学でサマースクールに通う場合は、英語力が問われることがないため、英語力がなくて留学できます。しかしながら短期間で英語を伸ばすのは難しいため、ある程度の英語力は身に付けてから留学すると、ご自身の英語能力を最大限に伸ばせるのではないでしょうか。最低でも中学英語や文法は復習しなおしてから留学するとよいでしょう。
長期留学はさまざまな場面で英語能力が求められるため、英語能力がないと留学は難しいでしょう。短期留学のように英語力がなくても問題ないわけではありません。たとえば交換留学だと、応募者数が多いために選考になると成績やテストの点なども見られます。もちろん英語能力も判断基準のひとつです。
また、学生ビザを申請するのにも英語能力が求められます。主に大学留学の場合ですが、英語のテストスコアの提出が必要で、高校でも学校によっては英語能力が重視されます。
イギリスの高校留学についてポイントや種類、費用の目安などをご紹介しました。費用が高くなりがちなイギリス留学ですが、ポイントを参考に安く留学してみてください。