TOP > 高校留学World情報通信 > 留学するには?留学方法の選び方から事前準備までSTEP形式で解説
目次
「留学はどの方法を選ぶべき?」「留学するにはまず何をすればいい」留学してみたいものの、具体的な行動がわからずお悩みの人もいるでしょう。

留学をするには、次の3STEPで準備を進めます。
この記事では、この3STEPを軸に、高校留学のタイプの違い、費用の出し方、出願条件と必要書類、準備の流れなどを分かりやすく解説します。
最初に全体像を押さえておくと、迷わず準備を進められます。

次の3STEPが基本の道順です。
この全体像を踏まえ、以降の章で各STEPの具体的な進め方を順番に解説します。
まずは、自分が留学してどうなりたいか「目的」に合わせて留学の方法を決めましょう。
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目的 |
適した方式 |
要点 |
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英語や海外生活を体験したい |
短期留学 |
・学校の休暇などを利用して数週間〜学期で参加し、語学や学校生活を体験する ・主催者の募集要項に沿って手続きする |
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日本の高校に在籍しながら1年学びたい |
交換留学 |
・学校や交流団体の枠組みで1学期〜1年在籍する ・応募条件や提出書類が定められる ・日本の在籍校で単位認定の扱いを事前確認する |
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海外高校で本格的に学びたい |
正規留学 |
・海外の高校に私費で在籍して履修する ・成績や在学証明などの提出が必要 ・進学を視野に長期で計画する。 |
留学期間の目安は、短期留学が1〜4週間〜1学期、交換留学が1学期〜1年、正規留学は在籍期間全体です。費用と募集要項の条件に合わせて選びましょう。
次に、費用の内訳について知りましょう。
合計額は「授業料+滞在費+海外旅行保険+航空券+ビザ関連費用+生活費」の積み上げで決まります。費目ごとの条件や支払い方法は各校や受入機関の募集要項で必ず確認してください。
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費用項目 |
例 |
確認先の例 |
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授業料 |
学期・年度の授業料、諸経費 |
学校・教育委員会の費用案内 |
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滞在費 |
ホームステイ費、寮費、食事 |
受入機関の滞在案内 |
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海外旅行保険 |
医療費・賠償・携行品などの補償 |
保険会社、学校指定条件 |
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航空券 |
往復運賃、出発時期による差 |
航空会社・旅行会社 |
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ビザ関連 |
申請費、証明書類 |
各国大使館・領事館案内 |
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生活費 |
通学・通信・教材・制服 |
学校の必要物品リスト等 |
なお、滞在はホームステイの方が抑えやすく、寮は高くなりやすい傾向があります。各募集要項の費用欄で必ず確認します。
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【留学にかかる費用を算出する方法】 留学にいくらかかるか具体的な金額を算出する場合、以下の手順で費用を調べましょう。
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出願条件や提出物はプログラムごとに異なるため、必ず最新の募集要項を確認しましょう。学校や国によっても受入条件が異なるため、早めの情報収集が重要です。

英語力の示し方はプログラムが指定します。英検など国内試験の級を基準とする場合や、IELTSやTOEFLなど国際テストのスコアを求める場合があります。募集要項の「どのテストを、どの程度」という記載を必ず確認してください。
募集要項で指定された提出物を準備します。
一般的には、次のような書類が必要です。
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書類 |
内容の例 |
発行・作成の例 |
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成績証明書 |
最新の成績、履修科目 |
在籍校 |
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在学証明書 |
在籍の事実 |
在籍校 |
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推薦状 |
教員などによる推薦 |
在籍校 |
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健康診断書 |
健康状態、予防接種記録 |
医療機関 |
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海外旅行保険の加入証明 |
医療費や賠償責任等の補償内容 |
保険会社、受入機関の指定条件に適合させる |
提出形式や発行元、提出期限は募集要項に従ってください。
ここまで、留学するための大まかなSTEPを紹介しましたが、留学準備について出発の12か月前から直前まで、具体的にやることを表にまとめました。
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準備期間 |
やること |
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出発12か月 ~9か月前 |
留学の目的を決め、留学の方法を確定し、候補国と学校を絞る |
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募集要項を集めて、受入条件・出願期日・費用・滞在・サポート体制を一次情報として確認する |
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授業料・滞在費・保険・航空券・ビザ・生活費を計算し、想定額を算出する |
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出願期日から逆算し、提出物と手配するものを月次で割り当て、スケジュールを引く |
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学校の危機管理体制や連絡網の整備方針を保護者と共有し、安全配慮について確認する |
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出発9か月 ~6か月前 |
出願準備を開始し、募集要項の指定に沿って、成績証明書、推薦状など必要書類をまとめる |
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寮またはホームステイの申込手続を進め、条件と費用、規則を確認し、滞在を申し込む |
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受入機関と在籍校の調整を始める 単位認定や復学手続きの方針を在籍校に確認し、連絡体制を整える |
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出発6か月 ~3か月前 |
合否連絡に対応し、合格後は指示に従って学費・諸費用の納入を行う |
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保険の手配を完了し、学校が指定する補償条件がある場合はそれに適合させる |
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ビザの手続きを開始する 国・目的により必要書類が異なるため、外務省の査証情報と各国大使館の案内で最新要件を確認する |
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旅程の検討を進める 航空券の候補日程を出し、現地到着日とオリエンテーション日を照合する |
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出発3か月 ~1か月前 |
パスポートの申請・更新を完了する |
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渡航書類を最終確認する 入学許可関連書類・保険加入証明・ビザ・航空券・緊急連絡先を揃える |
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端末や制服、教材など指定品の有無を確認し、学校からの事前課題や持ち物リストに対応する |
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学校の危機管理ガイドラインや連絡網、保護者との連絡ルールを再確認し、安全情報を共有する |
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出発直前 ~当日 |
書類を携行する 旅券、ビザ、入学許可関連書類、保険証明、緊急連絡先を原本とコピーで分けて持参する |
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到着連絡の方法、現地担当者の氏名と連絡先、集合場所を事前に共有し、到着後の連絡手順を確認する |
「英検〇級が必要」といった一律の決まりはありません。教育機関により英検の級やIELTS・TOEFLなどのスコアが指定されます。最新の募集要項で種類と基準を確認してください。
費用は授業料、滞在費、海外旅行保険、航空券、ビザ関連、生活費をそれぞれ公式情報で確認し、合計します。学費や滞在費は受入機関の費用案内、保険は学校指定の加入条件、ビザは各国公館の案内を参照してください。
JASSOの「海外留学のための奨学金」ページや奨学金検索サイトで制度を横断的に調べられます。募集要項や締切は制度ごとに異なるため、各団体の最新情報で条件を確認してください。
高校留学は、
の3STEPで準備できます。
まずは留学の目的に合わせて留学方法を選びましょう。
その後、費用を計算して想定額を算出し、募集要項に沿って準備を行いましょう。
