「いつか海外で生活してみたい」
「英語が話せるようになりたい」
そんな憧れを持つ中高生にとって、「高校留学」は大きな選択肢の一つです。しかし、期待とともに不安も大きいもの。
今回は、高校留学を経験したカノンさんとアキヒロさんをゲストに迎え、留学を決意したきっかけから、現地のリアルな生活、そして留学がその後の人生に与えた影響まで、赤裸々に語っていただきました。これから留学を考えているあなたにとって、きっと大きなヒントが見つかるはずです。
※本記事は8月31日に開催された「交換留学説明会」の内容です。説明会の様子は以下の動画をご覧ください。
【パネリスト紹介】
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カノンさん:
高校1年でアメリカへ交換留学。その後、カナダの高校、オーストラリアの大学を卒業。

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アキヒロさん:
高校2年生。1年間アメリカ・ネブラスカ州へ交換留学し、最近帰国したばかり。

――まず、なぜ高校留学をしようと思ったのか、きっかけを教えてください。
カノンさん:
「最初のきっかけは、中学時代に参加した3週間のアメリカ研修でした。そこで初めて『海外で暮らす』という選択肢を意識したんです。将来、海外の大学に進学することを見据えたとき、高校のうちから海外生活を経験し、準備を始めるのが合理的だと考え、留学を決意しました。」
アキヒロさん:
「僕には『ブロードウェイでミュージカル俳優になる』という長年の夢があります。その夢を叶えるためには、英語力を身につけ、本場でレッスンを受けることが不可欠だと考えました。また、日本の高校生を対象とした奨学金制度『トビタテ!留学JAPAN』の存在も大きな後押しになりました。高校生のうちにしかできない挑戦だと思い、決断しました。」
お二人とも、漠然とした憧れだけでなく、将来の目標から逆算して高校留学という道を選んだことがわかります。
――出発前の英語力はどのくらいでしたか?
アキヒロさん:
「2〜3年ほど独学で勉強していて、英検は準2級を持っていました。日常会話はなんとかできるかな、というレベルでしたね。」
カノンさん:
「私も同じく英検準2級を持っていて、日本にいるときは英語に自信がある方だと思っていました。でも、実際に留学してみると、テストの英語と実践的な会話は全く別物で、自分の英語力のなさを痛感しました。」
お二人とも、留学前にネイティブレベルの英語力があったわけではありません。特にカノンさんの「テスト英語と実践は違う」という言葉は、これから留学する人にとって重要な心構えになりそうです。

――留学先の学校はどんな雰囲気でしたか?
アキヒロさん:
「僕の学校は生徒が2600人もいる大規模な高校で、交換留学生は僕を含めて3人だけ。日本人は僕一人でした。でも、日本にルーツを持つ現地の生徒が話しかけてくれたり、自分から少し勇気を出して話しかけると、みんな親切に接してくれました。」
カノンさん:
「私の学校も生徒数が2000人以上いる大きな学校でした。スポーツ(部活)などを通じて、自然と友達の輪が広がっていきましたね。」
お二人とも、留学生が少ない環境に身を置いたことで、現地の生徒と深く交流する機会を得られたようです。
――ホストファミリーとの生活はいかがでしたか?
アキヒロさん:
「僕のホストマザーは娘さんもミュージカルをやっていたので、共通の話題が多く、よく一緒に地域のシアターへ観劇に行きました。クリスマスやサンクスギビングなどのイベントでは親戚一同が集まり、大きな家族の一員として温かく迎えてもらえました。」
カノンさん:
「私のホストファミリーもとても協力的で、学校が始まる前の夏休みのうちから、他の生徒たちが集まるバーベキューなどを企画してくれました。おかげで、入学前から友達を作ることができ、スムーズに新生活を始められました。」
ホストファミリーとの良好な関係が、留学生活を充実させる大きな要因となったようです。アキヒロさんは、出発前から留学先の高校のInstagramアカウントを調べ、同級生になるかもしれない生徒たちをフォローして連絡を取っていたとのこと。SNSを活用した事前の準備も、良いスタートを切るための素晴らしいアイデアですね。

留学後の未来予想図。世界を舞台に広がる可能性
高校留学は、その後の進路にも大きな影響を与えています。
カノンさん:
アメリカでの交換留学後、カナダの高校へ2年間留学。その後、オーストラリアのシドニー大学を卒業し、現在は日本の金融機関に就職。1年後には同社のニューヨーク支社へ転勤することが決まっています。
「大学時代にもニューヨークへの交換留学を経験し、やはりアメリカで暮らしたいという気持ちが強くなりました。高校留学が、世界を舞台に自分のキャリアを考えるきっかけになりました。」
アキヒロさん:
帰国後、2年間は日本でミュージカルの練習に励み、その後はアメリカの大学でミュージカルを専攻することを目指しています。
「1年間の留学生活は本当に楽しくて、今でも戻りたいと思うくらいです。この経験を糧に、夢に向かって進んでいきたいです。」
まとめ
高校留学を経験したカノンさんとアキヒロさんの体験談からは、留学を成功させ、その後の人生に繋げるための重要なヒントが見えてきます。
お二人に共通していたのは、海外への漠然とした憧れだけでなく、「海外大学への進学」や「ブロードウェイ俳優になる」といった将来の明確な目標から逆算して留学を決意した点です。
出発前の英語力は二人とも英検準2級レベルであり、必ずしもネイティブレベルの語学力が必要なわけではありません。しかし、現地では「テスト英語」と「実践的な会話」の違いに直面したという経験談は、これから留学する人にとって重要な心構えとなるでしょう。
また、学校やホストファミリーとの良好な関係を築き、充実した生活を送るためには、自ら積極的に行動する姿勢が不可欠です。スポーツに参加したり、SNSで事前にコンタクトを取ったりと、少しの勇気が大きな違いを生むことがわかります。
高校留学は、語学力を身につけるだけでなく、その後の進路を世界へと広げ、人生の選択肢を無限に広げる大きな一歩です。この記事で紹介した二人のように、勇気を持って踏み出したその一歩が、あなたの未来を大きく変えるきっかけになるかもしれません。
