TOP > 高校留学World情報通信 > 短期留学のメリット・デメリットを解説!意義あるものにするためのポイントもご紹介!
留学について考えたとき、見込まれる効果などから長期留学でないと意味がないのではと思われる方もいますが、短期留学でもさまざまな経験を積むことが可能です。この記事では短期留学のメリット、デメリット、意義ある体験にするためのポイントについてまとめました。
目次
短期留学とは長期留学に対し、比較的短い期間の留学という意味で使われる言葉です。個人差もありますが、観光ビザで滞在可能な3か月程度までの留学を指します。最短の短期留学では、1週間での語学留学も可能です。
多くの国で短期留学はビザが必要ない場合が多いですが、留学する国により条件は異なります。例として、アメリカの場合は週に18時間未満の授業で滞在期間が90日以内、イギリスやカナダの語学留学であれば6か月未満、オーストラリアであれば3か月以内なら観光ビザを発行することで短期留学が可能です。観光ビザ以外の申請が必要かどうかは、エージェントや学校に確認して間違いのないように準備をします。
春休みや夏休みなど、長期休みを利用した留学で日本以外の国の方と国際交流すると、英語力の向上や異文化の体験などができ、人間的に大きく成長が可能です。グローバル化が加速しているこれからの時代、世界でも活躍するためには若いうちから留学することなどで実践的な英語力を身につける必要があります。
また、日本だけではなく世界へ視野を広げ、海外の方とも意思疎通ができるコミュニケーション能力もこれからの時代には必要です。一方で、日本国内ではさまざまな国の文化や交流の機会が整っているとはいえない状況です。グローバルな人材となるためには、留学などの経験をするために自ら動く必要があります。
短期留学には長期留学にはないメリットがあります。これらのメリットについて、ひとつずつ解説します。
長期留学をすると、どうしても学校を休学する必要があります。長期間学校を休むと、単位や授業出席日数が足りなくなり、留年の恐れがあります。交換留学などのプログラムを利用することで、長期留学でも留年や休学の心配は減りますが、行きたい国や費用、期間が自由ではないため参加が難しい方もいます。
一方、短期留学の場合はそのような心配はいりません。春休みや夏休み、冬休みといった長期休暇で短期留学が可能なためです。また、最短で1週間から可能であるため、いくつか留学したい候補の国がある方は、1つの国だけではなくさまざまな国への留学ができます。その際の留学の準備も、観光ビザだけで留学が可能な国が多いため、かかる時間も短く済み、迅速に渡航することが可能です。
留学にかかる費用は、主に授業料などの学費、ホームステイや寮などの滞在先にかかる費用と滞在先での生活費、そして渡航費です。学費は、留学期間の長さにより変わります。そのため、短期留学のほうが長期留学に比べて費用を抑えて留学できます。
滞在費を含めた生活費についても、期間が長いほど費用がかかる部分のため、短期留学のほうが安く済みます。航空チケットやパスポート申請費用、健康診断費用といった費用である渡航費に関しては、長期短期といった留学の期間にあまりかかわりません。
航空チケットに関しては、渡航する時期によって異なります。前もって購入することで安く入手できることもあるため、よく調べてから購入します。ビザの申請費用や海外保険の費用は長期留学に必要で、期間が長くなるほど高くなります。これらの費用も、短期留学のほうが安価です。
カリキュラムがあらかじめ決まっている短期留学は、短期留学が初めての方も海外旅行自体がはじめての方にもハードルが低いためおすすめです。はじめての海外旅行では観光は楽しめる一方、現地の方との交流や他国の友人を作って異文化交流をすることは難しいです。
その点、短期留学では授業だけではなく、アクティビティ参加や海外の友人作り、海外の一般的な生活体験が同時にでき、何をしたらいいかと迷うこともなく貴重な体験ができます。長期留学では、現地に馴染めるかという大きな問題がありますが、短期留学ではその心配も少なく、たとえ合わないと感じても別の場所での再挑戦がしやすいです。
短期留学は長期留学に比べて期間が短い留学というだけではなく、将来の長期留学を視野に入れた下見の留学としても活用できます。たとえば、留学先をアメリカとカナダで迷っている場合は、まずは短期留学でその国の雰囲気を感じ取り、国民性や文化などの情報収集をすることが可能です。
ほかにも、ニュージーランドやオーストラリアといった国で長期留学をする前に、短期留学で自分に合う環境かどうか見定められます。将来の海外生活や長期留学などに向けた予行演習ができる短期留学は、海外を知れるよい機会です。
旅行では旅行客向けの英語を聞けますが、その国で生活する方の生きた英語に多く触れることは難しいです。一方短期でも留学をすると、海外生活を実際に体験するため、活きた英語に触れられます。たとえ期間が短くても、ホストファミリーとの会話や普段の生活、語学学校での交流などでたくさん英語を聞けて、数日のうちに耳が慣れたことに気がつきます。
留学の大きな目的のひとつに、異文化に触れることで世界の広さを知ることがあげられます。日本に住んでいると当たり前のことも、日本を出ると当たり前ではない世界のことや、文化の違いについて理解できます。
留学することでさまざまな国籍の方が形成した文化を感じ取り、多様な価値観に触れられます。日本にいては体験できなかったことを発見したり、経験したりすることも可能です。これらの経験によって、世界の広さを知り、視野が広がります。
また、留学先ではほかの留学生と交流をする機会が増えます。日本では機会の少ない外国の方と話すことも増え、英語で話すことへの抵抗感がなくなるでしょう。たとえ英語力があっても、抵抗感があると外国の方とコミュニケーションがスムーズにいきません。グローバル化が進んだこれからは、外国の方と英語で話す抵抗感をなくすことが必要です。
短期留学にはデメリットもあります。ここでは、短期留学のデメリットについてもひとつずつ解説します。
長期留学と比べると、英語に触れる時間が短い短期留学では劇的な英語力の成長を見込むことは難しいです。初心者の方が留学をして、日常会話程度なら困らず話せるようになるまで3か月かかるともいわれています。
時間が限られているため、なぜ留学するのかという目的を常に意識して積極的にコミュニケーションを取り、集中して勉強することが英語力向上のためには必要です。英語力を向上させるには、事前準備をしっかりすることと、アクティビティを含む語学留学ではなく、語学集中留学など、朝から夕方まで英語学習をするようなプログラムを選ぶことも視野に入れます。
短期留学は、日本の学校が長期休みの期間に計画する方が多いです。このため、海外留学してさまざまな国の方と交流したいと考えていても、実際語学学校のクラスには日本人ばかりということもあります。
日本人が多い理由は時期もありますが、日本人の英語力によるクラス分けという理由が大きいです。語学学校に入る際は、英語力に応じたレベル分けがされます。このとき、日本人は初中級、中級のクラスに配属されることが多いです。たとえ日本人の総数が少なくても、あるクラスに集められてしまうため日本人が多いという印象を受けます。
また、現在のクラスを完了し、1つ上のクラスに上がるためには3か月程度かかるとされています。このため、3か月までの短期留学では日本人が多いところで生活をする可能性があります。
長期休暇の際に学校を休学せずに参加できる、費用の安さといった点がメリットの短期留学ですが、期間が短いとどうしても経験できる内容に限りがあります。平日は語学学校に行き、授業についていくだけで精一杯で、週末は友人やホストファミリーと出かける、このような生活をしているとあっという間に留学の期間が終わってしまいます。
行ってみたい場所がある、アルバイトをしてみたい、現地のイベントに参加しいという方は、短期留学では時間の余裕がないことが見込まれるため、長期留学も視野に入れて検討することをおすすめします。
滞在期間が短いということは、観光のために割く時間も少ないということです。2週間程度の短期留学であればアクティビティや観光も予定に組み込めますが、何か所も観光するのは難しいでしょう。
1か月程度の期間であれば、時間の余裕もでき、習い事や観光を含むアクティビティに参加も可能です。短期留学には、語学&アクティビティ留学といった語学学校とアクティビティが一緒になったプログラムもあります。このプログラムに参加すると午前は語学の勉強を受け、午後はアクティビティに参加でき、ほかの留学生と交流も可能です。アクティビティには、スポーツ観戦や観光地に行くことも含まれています。
短い期間でも多くの点で成長が見込める短期留学ですが、得られる効果をより大きくするためのポイントがあります。詳しく紹介します。
海外に短期留学をするには、お金と時間が必要です。大切なお金と時間を使って留学するからには、目的を明確に設定するために、成し遂げたいと思うことを具体的にイメージすることが大切です。
まずあげられる留学の目的は、英語力の向上です。英語力があることで、進学先や仕事の選択肢が増えるためです。ほかにも、「外資系など英語力が必要な会社に就職したい」、「転職したい」と考えている場合は英語力が必要です。
「海外で生活したい」、「異文化との交流をしたい」といった目的もあります。「将来は海外に住みたいため、海外で就職したい」、「永住権を取得したい」という方や、「留学で同じ目的の方と交流し、将来のために人脈を作りたい」という目的の方もいるでしょう。
目的を明確にしておくことでモチベーションを維持でき、意義のある留学生活が送れることが見込めます。
目的を明確にしたら、その目的を達成するための計画を細かく立てておきます。「英語力向上のためにTOEIC○○○点を目指す」といった目的がある方は、まず留学前に自分がどのくらいの実力なのかTOIEICを受けることが必要です。帰国したあとに、いつTOEICを受けるかも決めておきます。
「英語の日常会話ができるようになりたい」方は、覚えた単語やフレーズを毎日使うといった計画がよいでしょう。
海外生活体験や異文化交流、人脈づくりという目的がある方は、友達を○○人作る、という具体的な数値目標がおすすめです。友達を作るには、文法が間違っていても気にせず話しかけたり、話しかけられやすい雰囲気を作ったり、自己紹介などいくつか話す内容を作ったりするなど細かく準備しておきます。
語学学校では、まずレベル分けのテストが行われ、そこで英語力の評価を受けます。日本人は読み書きが得意なものの、面接などのスピーキングが苦手な方が多いため、初中級や中級になることが多いです。
留学前から英語の勉強をしておくことで、最初から上のクラスに入れれば、より実践的なことを学べて実力がつくことが見込めます。このため、留学してからではなく前々から英語の勉強に取り組み、英語力を向上させておくことがおすすめです。
せっかく海外まで留学しに来たのですから、遠慮したりせず何にでも積極的にチャレンジしましょう。英語力がなくても挑戦できる短期留学ですが、何もしないとクラスで友人ができず、「授業を受けただけの生活だった」、「ホストファミリーとの会話もできず、生きた英語を学べなかった」と不満が残る留学経験になってしまいます。
わからないことは質問する、積極的に会話の輪に入る、アクティビティに参加するといった挑戦をすることが、短期留学を意義あるものにするためには必要です。
現地では、できるだけ日本語を使わない環境に身を置きます。留学した当初、先輩の日本人の方に現地のルールや暮らし方を教えてもらうことは、海外生活に慣れるよい方法です。一方で、生活に慣れたあとも日本人の方と常に一緒にいることは、語学力向上の妨げになりかねません。
慣れてきたら語学学校のクラスでも日本人にあえて話しかけない、アクティビティに参加する際も海外の方と積極的にコミュニケーションをとるといった、日本人のコミュニティーに入らず、あえて過酷な環境に身を置くことも大切です。
短期留学とは、最短1週間から3か月までの期間の留学を指します。1週間単位で期間を選べるため、学校の長期休暇の長さや予算をもとに決めることが可能です。
一方、それだけでは留学期間によってどれくらいのことができるようになるのかわからない方もいます。期間別でどれくらいのことができるかといった目安について、1〜2週間留学、3週間〜1か月留学、1〜2か月留学と分けてそれぞれ解説します。
冬休みなど、短めの休暇でも参加が可能な短期の留学です。夏休みに開かれる「サマースクール」と呼ばれる短期語学研修プログラムに参加し留学する方もいます。予算を抑えて手軽に留学できる反面、語学学校に通う期間が短いです。
このため、語学力の飛躍的な向上を目的とするより、英語を使うことに慣れたい、耳を慣らしてネイティブの英語を聞き取れるようになりたい、海外に友人を10人作る、語学学校とアクティビティ両方楽しむ、ホストファミリーとの異文化交流を行うといった体験が主です。
夏休みや春休みを利用して留学する方が多い短期留学です。3週間ほど過ごすと、現地の生活にも慣れてきます。週末も挟むため、留学先の周辺を観光するアクティビティに参加も可能です。英語を話すことに抵抗がなくなるため、学んだことをホストファミリーとの会話や、友人、街中で使ってみることで、自分の英語力が上達していることが自覚でき、より充実した留学となることがわかります。
短期留学でも、しっかりと英語力を身につけたい方におすすめの期間です。現地の生活や、日常会話に慣れたことが実感できます。英語で物事を考えられるようになるのも、この頃からです。
通っている語学学校では語学力が上がり、クラスが上になる経験をする方もいます。現地の友人やホストファミリーと話すと、簡単な会話だけではなく、人生や政治といったより深い話を英語でできるようになってくるのもこの時期です。
レストランで注文ができたり、歩いている人に道を尋ねたりすることも可能になるため、より深いコミュニケーションができます。異文化を吸収して、自分のものにしているという実感がわき自信がつきます。
3か月までの短期留学について、メリットだけではなくデメリット、意義ある留学にするために留学前や留学中に気をつけるべきポイント、期間別の短期留学の特徴などを紹介しました。
英語力向上のためには長期で留学する必要があるわけではなく、短期留学でも自身の過ごし方次第で英語力の向上が可能です。また、異文化体験をすることで視野が広がり、コミュニケーション能力が向上します。
また、短期留学の経験を生かして将来的に長期留学をする方も多いです。留学を検討する際は、高校留学の高い実績があり、担当カウンセラーが生徒一人ひとりにサポート対応可能な高校留学ワールドに相談いただければ、幅広いプログラムを提供できます。公式ホームページやLINEからぜひ、ご相談ください。