TOP > 高校留学World情報通信 > アメリカの高校留学にかかる費用はどのくらい?私立校・公立校との違いも
アメリカ留学と聞くと、費用はどれくらいかかるのか、留学の方法など気になることが多いでしょう。
本記事では、アメリカの高校留学の特徴や日本の高校との違い、留学の種類や費用などを詳しく解説します。
目次
アメリカの高校と日本の高校の違いについて紹介します。
日本の高校は義務教育ではありませんが、アメリカは高校までが義務教育です。
アメリカでは必修科目以外の科目は自分で選択できるため、本人が学びたいという意志を尊重する大学のようなシステムが採用されています。
アメリカの高校の特徴は世界からさまざまな国の人が集まるため、アメリカの文化だけではなく、他の国に文化に触れられる機会も多いことが挙げられます。
アメリカの高校では、自分で考え、自分の意見を発信するディスカッションやグループ活動などの授業方法が主流です。
プレゼンテーションも多いことから英語能力だけでなく、人前でわかりやすく自分の意見を伝える力、リーダーシップ力など、社会生活で必要な能力を身につけられます。
またアメリカは一人ひとりの積極的な発言や活動への参加が重視されています。
周りに合わせることや間違えたらどうしようと思うことなく、より自信も持って発言をし、チャレンジできる力が身につきやすくなります。
アメリカの高校留学の種類は、下記の3つです。
夏休みや春休みを利用して、1週間から2か月の短い期間で留学をすることを「短期留学」といいます。
夏休みを利用することが多いため、サマースクールと呼ばれることもあります。
短期留学には、さまざまなプログラムがあります。
たとえば、現地の高校への体験入学を目的としたプログラム、勉強だけでなく現地の学生と交流を図れるプログラムなどもあります。
高校生だけでなく、小学生から受け入れているプログラムも多く、早くから海外留学を体験できます。
海外の高校を卒業することを目指す留学が、「正規留学」です。
現地の高校を卒業するだけでなく、単位取得を目的とした留学も正規留学に認められるため、一般的に留学というと正規留学を指すことが多いです。
正規留学の期間は半年からで、入学から卒業までを海外の高校で過ごしていなくても、日本の高校で得た単位を移行できます。
学年の途中からでも留学は可能ですが、現地の高校の授業についていかなければならないため、高校3年生からの留学は高い英語能力がないと実現が難しいでしょう。
海外にある姉妹校などと国際交流を目的とし、生徒を留学させる方法が「交換留学」です。
交換留学の期間は1年で、アメリカだけでなくさまざまな国で実施されています。
正規留学のように私費留学ではないため、学費や滞在費がかからないことが交換留学の特徴のひとつです。
ほかの留学方法よりも留学費用を抑えられますが、選考試験があるほか、応募者が多く、留学資格を勝ち取るには非常にハードルが高いといます。
また交換留学は期間が1年と限定されていることが多いため、留学の延長やアメリカの高校を卒業することはできません。
アメリカの高校へ留学した場合の留学費用の目安を期間ごとにまとめました。
費用の目安に差がある理由は、留学の種類が異なることや、公立校に行くか私立校に行くか金額が大きく変わるためです。
また海外留学をするうえで、奨学金を利用するかどうかにより費用に大きな差が生じます。
短期留学は、2週間~1か月ほどの短い期間で留学をするため、1ヶ月の留学にかかる必要は30万円~70万円ほどが目安ですが、参加するプログラムによって金額は大きく異なります。
正規留学では、外国人留学生を受け入れている私立の高校に通います。
留学期間や学校により、費用の差が生じます。
留学期間は最短で1学期から通えて、最長で入学から卒業までの3年間通えます。
1学期だけ通う場合は、80万円~100万円ほどの費用がかかります。
1年間留学する場合は200万円以上、3年間留学する場合は600万円以上かかるケースが多いです。
学費の高い学校に留学した場合は、年間で1,000万円以上と高額な費用がかかるケースもあります。
交換留学は、1年間で200万円ほどが費用の目安です。
費用の多くは滞在費などの生活費です。
留学期間が長期になるため、ビザを取得する費用も別途かかります。
交換留学は費用を抑えて留学できるのがメリットですが、自分自身で留学先の学校や地域を選べない、留学した地域やホームステイ先の家庭によって良し悪しの差が大きいことがデメリットです。
学費以外にかかる費用についてご紹介します。
滞在費は、現地での家賃や寮、ホームステイにかかる費用のことを指します。
滞在費の目安は、1か月3万円~10万円です。ボランティアのホームステイは光熱費と食費込みで10万円ほどです。
私立の学校で設備が整っている寮に滞在する場合は、さらに費用が高くなる可能性があります。
都市部に滞在する場合は、家賃の高い施設が多いため滞在費も高くなる傾向があります。
一方、地方に滞在する場合は家賃が安くなる傾向がありますが、治安があまりよくないケースもあるため滞在先選びは慎重におこなう必要があります。
アメリカ留学では、生活費が1か月で3万円~10万円ほどかかります。
生活費のメインは食費です。
ホームステイなら滞在費に滞在費に含まれていることが多いため、別途食費代はかかりません。
友だちと遊ぶほか、趣味に使う費用として、1か月3万円~5万円ほど用意しておくとよいでしょう。
旅行をする場合は、さらに多く費用を用意する必要があります。
往復の航空券は、航空会社や留学する都市によって金額が異なります。
費用の目安は10万円~20万円ほどです。
半年間の保険契約の場合は、安くても10万円ほどの保険代がかかります。
海外は日本のような保険制度がなく、医療費が高いため、海外保険に加入しておくことをおすすめします。
保険に加入していない場合、万が一病院で治療を受けた場合に高額な医療費を自己負担しなければならないからです。
海外保険では、盗難被害や手荷物の損傷、病院での通訳サポートなど幅広い保証を受けられる場合が多いです。
アメリカに留学に行く際は、必ず保険に加入しましょう。
留学の種類ごとの費用をご紹介しましたが、留学する学校によっても費用が大きく異なります。
アメリカの高校も日本の高校と同じく、公立校と私立校があるためです。
ここからは公立校と私立校のアメリカ留学の費用の違いをご紹介します。
アメリカの公立校に留学する場合の費用相場は、年間で150万円ほどです。
費用の内訳は渡航費や生活費、交際費などがメインです。
アメリカの高校は義務教育のため、学費は無料です。
留学生も例外ではなく、授業料がかかりません。
私立校に留学するよりも安く留学できますし、滞在先もボランティアのホームステイ先を選べば、さらに費用を抑えることが可能になります。
アメリカの私立校に留学する場合の費用相場は、年間で250万円以上といわれています。
通う高校により学費に大きな差がありますが、校舎がきれいで、勉強の環境が整っている学校が多いことがメリットです。
アメリカの高校留学には、奨学金制度があるプログラムも多いです。
返済しないタイプの奨学金を受給できた場合は、学費や生活費などが無料になります。
ただし、奨学生の人数は限定されているため、奨学金を獲得するには非常にハードルが高いともいえます。
一方貸与型の奨学金は、返済しないタイプの奨学金にくらべて、奨学金を獲得するハードルは低いケースが多いです。
奨学金プログラムが充実しているのは、アメリカの私立校への留学の場合です。
返済しないタイプの奨学金や貸与型の奨学金など、さまざまなタイプがあります。
奨学金の種類により、どの費用をどこまで負担してくれるかなど対象や条件も異なるため、ご自身の留学スタイルや目的に合う奨学金を探してみてください。
奨学金について、詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【高校留学で利用できる奨学金リスト】返済不要タイプもご紹介!
以下は国や企業が提供している奨学金の一例です。
以下は国際的な民間教育機関が提供している奨学金の例です。
アメリカ高校留学の費用を抑えるポイントは、下記の5つです。
留学費用を抑える方法のひとつに、「奨学金を利用すること」があります。
貸与型の奨学金は獲得のためのハードルが低く、奨学金を受給しやすいことが特徴です。
奨学生の人数も決まっていないことが多く、競争率もそれほど高くありません。
一方、返済しないタイプは奨学金を得られる人数が決まっているため競争率が高いです。
奨学金を獲得するには、早いうちから選考試験や面接の対策を実施する必要があります。
交換留学制度を利用することも、費用を抑える方法のひとつです。
交換留学制度では、現地の学校を卒業することはできませんが、アメリカの公立校に1年間通えます。
留学にかかる費用は約150万円です。
しかしながら交換留学制度に参加するには、英語力が求められるほか、複数の応募者がいた場合は選考試験や面接に向けた準備が必要です。
日本でも東京と地方では、家賃や物価は大きく異なります。
アメリカでも同じで、都市部と郊外なら郊外のほうが家賃や物価は安くなります。
留学費用を抑えたいときは、都市部を避けて郊外に留学すると年間で考えたときに費用を安く抑えられるでしょう。
ボランティアで学生を受け入れているホームステイプログラムを利用すると、アメリカ留学の滞在費を抑えられます。
留学エージェントから、ボランティアでホームステイを受け入れているアメリカ人家庭を紹介してもらえる場合があるため、一度相談してみるのもおすすめです。
アメリカ以外の国に留学する方法も、留学費用を抑えるポイントのひとつです。
物価が日本よりも安いアジア圏、たとえばフィリピンにも英語を勉強するプログラムがあり、留学費用を大きく節約できます。
英語を学ぶために英語圏に留学したい方は、カナダやオーストラリア、ニュージーランドへの留学も選択肢として知っておくとよいでしょう。
留学先の国によっては、アメリカよりも留学費用を安く抑えられる場合もあります。
【ビザ名】 | 【滞在可能期間】 | 【申請料】 |
ビザなし | 90日以内 | ビザの申請費はなし |
F-1ビザ | 許可証の滞在期間による | 510ドル(約6万円) |
J-1ビザ | 交換プログラムの期間による | 510ドル(約6万円) |
授業時間が週18時間未満で期間が90日以内なら、ESTAの申請と帰国便の予約でビザなしで留学できます。
ビザ自体の申請費用はかかりませんが、ESTAの申請に14ドル(約2,000円)と帰国便の飛行機チケット代が必要です。
F-1ビザは、一般的な学生ビザです。
アメリカの大学、私立高校、認可された英語プログラムを受ける際に必要です。
3か月未満はビザが必要ありませんが、週18時間以上の授業を受ける際はF-1ビザが必要です。
ビザの申請費用は160ドルで、SEVISの申請費用に350ドルかかります。
SEVISは「Student and Exchange Visitor Information System」の略です。
留学生がどこの学校に通っているかなどの情報をデータベースにまとめ、必要時にチェックできるようにしているシステムです。
アメリカに留学する際はSEVISの申請が必須です。
滞在可能期間は最大で5年ですが、入学許可証に記載している期間を元に滞在可能期間が決まります。
J-1ビザは、交換留学生やインターンでアメリカに来る学生が取得するビザです。
高校や大学、研究機関に知識や技術を得ることを目的にしている交換留学生が取得するビザです。
交換プログラムの開始前の30日間から、終了後の30日間まで滞在できます。
1年の交換留学の場合は、最大1年2か月まで滞在できます。
ビザの申請費用は160ドル、SEVISの申請費用に350ドルかかります。
現地の学校に通う学生はSEVISの申請が必須ですが、インターンなど学校に行かない場合は必要ありません。
J-1ビザを取得する方は、自身の状況に合わせて申請してください。
アメリカの高校留学に必要な英語力の目安についてご紹介します。
アメリカの公立校は海外から留学生を受け入れていますが、サポート体制や環境が整っているわけではありません。
そのため、ある程度の英語力がないと問題が発生したときに困ります。
現地の学生と同じ授業を受けて、卒業をしたい場合は高い英語力が必要です。
英語両区に明確な基準はありませんが、英検準2級程度、ELTiS200点はあったほうがよいでしょう。
私立校も英語力は必要ですが、学校やプログラムによっては英語力が高くなくても受け入れている学校もあります。
留学生を受け入れている私立校の場合、サポート体制が整っていることが多いため、留学しながら英語力を身につけられます。
私立校に通う際に持っていたほうがよい英語力の目安は、英検3級~英検1級程度、ELTiSなら180点~ELTiS240点程度あるとよいでしょう。
交換留学は、現地の学生や生活を知るための異文化交流を目的としています。
そのため、現地の学生とコミュニケーションを取るには、ある程度の英語力が必要です。
英検であれば2級、ELTiSなら215点ほどが目安です。
アメリカの高校留学について解説いたしました。
何か疑問や相談したいことがあれば、気軽に無料相談へお申し込みください。
また、アメリカ大使館が運営している情報サイトもありますので、そちらも参考になります。
https://americancenterjapan.com/
ぜひ本記事を参考にアメリカ留学という夢を実現いただければ幸いです。