TOP > 高校留学World情報通信 > オーストラリアの高校留学の費用は?ビザ申請費や保険加入料も!
多民族国家で有名なオーストラリアは、さまざまな国の人と関われることで人気の留学先のひとつです。
オーストラリアは親日国でもあり、治安もよいため、高校留学のように早くからの留学も盛んです。
今回はそんなオーストラリアの高校留学について特徴や教育制度、留学にかかる費用などを詳しくご紹介します。
目次
オーストラリアは、世界的に質の高い教育が受けられることで有名です。英語はもちろん専門的な科目についても学ぶことができ、留学生の受け入れ体制も整っています。多民族国家のために留学生に寛容で、積極的に受け入れているのです。
さらにオーストラリアは治安がよく、住みやすいという特徴も持ち合わせています。日本同様に治安がよく暮らしやすさも世界トップレベルです。自然も豊かでとても住みやすいです。また日本との時差も1時間と少なく、日本と連絡が取りやすいのもオーストラリアに留学するメリットでしょう。英語圏で最もアジアに近いため、生活しやすく人気の留学先のひとつです。
オーストラリアは世界的に教育の質が高いといわれています。留学生を受け入れる体制が整っており、サポートも手厚いためにオーストラリアは留学先として人気です。留学生を受け入れている高校は、留学生のためのコーディネーターが常駐しています。勉強だけでなく困っていることや、生活の悩みなどを相談できます。
初めての留学や、海外に行くことが初めてという方にもオーストラリアの高校留学はおすすめです。オーストラリアでは高校で留学生の受け入れ体制が整っているため、語学学校に行かなくても留学が可能です。留学生のための英語クラスもあるので、英語力の心配をする必要もなく、単位に換算されます。そのため、別で費用や時間を要することはありません。
オーストラリアは日本と同じで、小学校から高校までは12年制です。しかし、小学校が6年、中学校が4年、高校が2年と年数の内訳は日本と異なります。日本で中学を卒業し、オーストラリアに留学した場合は、中学4年生から通うことになります。
オーストラリアでは、小学生と中学生が義務教育です。中学4年生まであるため、16歳までが義務教育です。高学年では選択科目制となり、さまざまな科目が取り入れられているため、自身の希望に合わせて科目を選べます。
オーストラリアの新学期スタートは1月末からで、学期が終わるのは12月中旬です。学期が終わって新学期が始まる12月中旬~1月末までは、長期休みです。約6週間の休みで、クリスマスとお正月を家族や友達とゆっくり過ごせます。オーストラリアは日本と季節が真逆のため、冬休みではなく夏休みとなります。
また、学期は日本やアメリカと異なり、4学期制です。1〜4月が1学期、4〜6月が2学期、7〜10月3学期、10〜12月中旬までが4学期と3ヶ月ごとに学期が分けられています。授業のスタートは9時からで、1限が50分授業です。6時間目が終わるのは15時半ごろです。クラスの人数は25人ほどで、日本よりも1クラスの人数が少ない特徴があります。
オーストラリアの高校留学には短期留学、1年留学、卒業留学の3つがあります。
短期留学は高校の夏休みや冬休みなどの長期休みを利用して行う留学のことをいいます。一般的に短期留学は、一人で渡航して現地の高校や語学学校に通う形が多いですが、中には添乗員が同行するプログラムや、グループで渡航するプログラムもあります。
ターム留学は1学期間に留学のことをさします。オーストラリアの1学期間は3ヶ月と短いため、自身が所属している日本の学校の卒業に差し支えなく英語能力を上げられる留学としてターム留学が人気です。
1年留学は国のプログラムで、姉妹校などに1年留学します。交換留学ともいわれており、異文化の相互理解や異文化交流を目的としている留学です。約1年間の正規の高校留学で、ホームステイをして現地の高校に通います。
オーストラリアは1月末から新学期が始まるため、日本を出発する時期は高校1年生もしくは2年生の1月~2月です高校1年生から留学に行きたい場合には、高校入学後すぐに1年留学への出願が必要です。
現地の高校を卒業もしくは、単位取得を目的に留学するのが卒業留学です。卒業留学は出発時期や留学期間、滞在方法などを自身の目的や予算に合わせて選べる自由度の高い留学の種類です。卒業留学といっていますが、卒業しなくても単位取得のために1学期間留学するのも卒業留学といいます。3年留学や1年留学、ホームステイや寮での生活などさまざまな選択肢から自分の好きな留学を選べます。
オーストラリアの高校留学は1ヶ月で30~60万円ほどが費用の目安です。1年だと200~450万円ほどかかるといわれています。費用に差があるのは公立校か私立校か、寮に住むかホームステイなどかで料金が変わってきます。
1ヶ月ほどの短期留学なら学費や滞在費、生活費のすべて込みで30~60万円ほどかかります。高校に短期留学するのか、語学学校のプログラムに参加するのか、渡航時期によって費用に差が出ます。
短期留学にかかる詳しい費用の内訳は、高校や語学学校関係の入学金や教材費、学費などの費用と滞在費、航空券や海外留学生保険、観光ビザ申請費用などがかかります。短期留学では最大3ヶ月の滞在できます。しかし、卒業留学のような長期留学と異なり、働くことを許可されていないため、事前に費用を準備する必要があります。
1年留学では公立の高校に留学するため、学費は私立より安く済みますが、1年間で200~300万円ほどかかります。ホームステイで滞在費も安いため、1年留学が最も安く留学できる方法です。
卒業留学は学費や滞在費、生活費すべて込みで年間200~450万円ほどかかります。留学会社などのエージェントを通して留学する際はさらに費用がかかる可能性があるでしょう。また私立の高校に留学する際は、500万円以上かかるケースもあります。
滞在費は寮やホームステイかによって費用が異なります。寮はドミトリーで複数人一部屋だと月6万円ほど、一人部屋だと月8万円程度かかります。寮だとクラスメイトと関わることが多く、生活でもたくさん英語を使用できるメリットがあります。またキャンパス内に寮がある学校も多く、通学にも便利です。
ホームステイなら8~9万円ほどが費用の相場です。ホームステイでは一般的に朝夕の食費が込みになっているため、その分生活費は下がります。
オーストラリアの生活費は月3~10万円が目安です。オーストラリアは日本と比べると物価は高めです。ファミレスのような安めのレストランでご飯を食べたとしても、1食1,000円以上します。また、地方と都会で物価の値段が変わるため、差があります。ホームステイは2食分が込みのため、生活費は抑えることが可能です。しかし、寮や別の滞在方法だと3食かかってくるため、生活費は10万近くかかることもあるでしょう。
お小遣いや交際費には月2~4万円ほどが費用の目安です。旅行に行くのなど、レジャーを楽しむ場合はさらに嵩む可能性があります。せっかく留学するのですから、旅行の費用も多めに用意しておくとよいでしょう。
オーストラリアの往復航空券は、約6~15万円します。オンシーズンなどの渡航時期によって金額に差が出ます。長期留学の際は荷物が多くなる可能性が高いため、荷物制限や超過の費用などをあらかじめ確認しましょう。
学生ビザを取得し、長期でオーストラリアに留学する場合は「OSHC(Oversea Students Health Cover)」という海外留学生健康保険への加入が必須条件となっています。
OSHCの保険料は滞在期間によって異なり、3ヶ月で約110ドル(約1万円)、1年間で約440ドル(約3.8万円)かかります。
オーストラリアの高校にも日本と同様で公立校と私立校があります。しかし、公立高校が9割で、ほとんど私立校はありません。
学校にもよりますが、1年間の公立高校への留学の場合、学費は100~200万円かかります。オーストラリアは滞在する州によって、学校に支払う費用やホームステイ費用は異なります。週によって費用が原則統一されているため、同じ州にある高校なら、違う学校でも基本的に費用が同じです。州の中でも地方と都会では、費用に差があることもあります。
費用の内訳は入学金と学費がメインで、州によっては事務手数料や学習支援費用を支払う必要があります。しかし、入学金や空港までの送迎は別でお金がかかることが普通ですが、無料の州も存在しています。
私立高校への学費は、250~450万円くらいかかるといわれています。私立校は学校の方針などにより大きく費用に差があります。費用が高い分、生徒へのサポ-トや設備や環境が整っていて、授業以外の活動が充実しています。
オーストラリアの高校留学に奨学金は使えます。ただし、大学留学向けの奨学金プログラムが多く、高校留学向けの奨学金は少ないです。
オーストラリアの高校留学奨学金でよく知られているのは、「ICC国際交流委員会」の奨学金制度です。留学する高校は限定されていますが、オーストラリアへ高校留学する人向けに80~190万円くらいの留学費用が免除される奨学金制度です。他にもさまざまな企業や団体、自治体などで奨学金を提供しています。
オーストラリアの高校留学費用を抑える方法は下記の3つです。
学費を抑えたいのならオフシーズンに語学学校に留学するとよいでしょう。語学学校ではオフシーズンにキャンペーンを行って、授業料の割引など通常よりも安く授業が受けられます。
高校や大学だとキャンペーンが行われることはありませんが、奨学金を利用できるため、奨学金を利用すると、留学費用を抑えられます。
旅行シーズンに渡航するとなると、飛行機のチケットは高くなりがちです。安く済ませたいのなら、オフシーズンに渡航することをおすすめします。年末年始やお盆などの長期休暇も避けたほうがよいでしょう。また格安航空会社のセール時期に購入するとさらにチケットを安く購入できます。
現地の文化や英語を学びという意味でもホームステイがおすすめですが、さらに滞在費を抑えたいのなら、シェアハウスがおすすめです。シェアハウスは家賃を複数人割るため、条件がよいとホームステイの半額ほどの滞在費を抑えられます。
オーストラリアには滞在するファミリーの手伝いをすることで、滞在費と食費が無料になるオーペアという制度もあります。滞在費と食費を抑えたい方はオーペアを検討してみてください。
ビザ名 | 滞在可能期間 | 申請料 |
ETA | 3ヶ月 | 20ドル |
学生ビザ | コースによって変動 | 550ドル |
オーストラリアの高校留学で考えられるビザはETAと学生ビザの2つです。ETAは3ヶ月以内の短期留学時に申請します。3ヶ月以上の留学では学生ビザを申請します。
ETAは3ヶ月までも滞在が許される電子タイプのビザです。オンラインで申請でき、申請手順も比較的簡単です。短期留学時はETAを申請します。申請料金は20ドルですが、代行業者を利用すると、申請料を抑えられます。
オーストラリアで3ヶ月以上の高校留学をする場合は、学生ビザが必要です。申請料は550ドルで、支払いはクレジットカードのみで現金は受け付けられていません。ETAビザ同様、オンラインで簡単に申請できます。必要書類を揃え、費用を払うとビザが発行されます。
オーストラリアで学生ビザを取得し、長期留学する上で忘れていけないのがOSHCへの加入です。OSHCは海外留学生健康保険です。留学生にはOSHCへの加入が必須になっています。OSHCは健康保険のため、病気の治療には利用できますが、盗難や破損などの物損は対象になりません。そのため、自身で盗難や破損をカバーできる海外保険に入っておくと安心できるでしょう。
OSHCの保険料は留学保険としては費用が安めです。しかし、適用対象外のものも多いため対象のものを確認してから、対象外のものがカバーできる民間の保険会社への加入をおすすめします。
オーストラリアの高校留学には、英語検定準2級~2級レベルの英語力が必要だといわれています。現地の生徒と一緒に授業を受けるためには、ある程度の英語力が必要です。しかし、英語力がなかったら留学できないかというとそうではありません。現地の授業に参加する前に「高校進学準備コース」や「英語学習コース」という名前で、一定の英語力を付けるための英語の授業が開催されています。英語力が足りない人は、現地の生徒と一緒に授業を受ける前に英語の授業を受けて、英語力を備えてから、現地の授業に参加できます。
オーストラリアの高校留学について留学方法の種類や費用、ビザなどをご紹介しました。英語圏ですが、時差がなくアジアからも近いオーストラリアは生活しやすく自然も豊かのため、おすすめの留学先のひとつです。