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岡西芭さん カナダ卒業留学 クオリカム・セカンダリースクール 1. 留学を決意した理由 私は、中学3年生の時にアメリカへ1ヶ月半の短期留学を経験しました。 その時に感じた「海外の方が自分らしくいられる」という想いが、高校卒業留学を決意するきっかけになりました。 「日本の高校生活がつまらなそうに感じてしまった」「海外では自分の意見を言える」と思い、もともと憧れていたカナダへの留学を決めました。 ただし、決断のタイミングはかなりギリギリで中高一貫校に通っていましたが、留学を決めたのは中学3年生の2月頃です。両親の協力もあり、急ピッチで留学準備を進めることになりました。 2. 現地での学校生活と苦労 私が通ったのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のクオリカム・セカンダリースクールです。日本の学校とは大きく異なり、「自分から動かなければ何も始まらない」環境でした。 最初の1年目は積極的に行動し、カナダ人の友達もできましたが、2年目は少し疲れてしまい、親しい日本人の友達と過ごすことが増えました。 しかし、最終学年では「思い出を作りたい」という気持ちが強くなり、再び積極的に友達作りをし、先生とも深く関わるように。「自分が変われば、周りも変わる」と実感した1年でした。 また、学校には多くの留学生がいたため、カナダ人との距離を感じる場面もありました。 「どうせ留学生は帰ってしまう」という空気があり、最初はなかなか馴染めなかったのが本音です。 しかし、自分から行動し続けた結果、最終的には多国籍の友達を作ることができました。 3. ホームステイでの生活 私は1年間、60代後半のホストマザーの家で過ごしました。 ホストマザーは私を「娘」として迎え入れ、非常に親身になってくれました。しかし、岡西さん自身は「自立したい」という思いがあり、「ホストマザーの予定に常に合わせるのが窮屈」だと感じるように。結果として、1年目の終わりに自ら交渉し、友達のホストファミリーへ移ることに。 新しいホストファミリーは兄弟のいる家庭で、これまで一人っ子だった私にとっては新鮮な経験でした。 結果的に、この家庭での生活が一番楽しく、自分自身も大きく成長できたと感じています。 4. 日本の学校との違い 私が特に感じたのは、日本とカナダの「個人主義の違い」でした。 ✅ 日本の学校は「グループ意識」が強く、一人で行動すると浮いてしまうことが多い。 ✅ カナダの学校では「個性を尊重」されるため、一人で授業を受けるのも普通。 また、授業の自由度にも大きな違いがありました。 カナダでは自分で履修する科目を選べるため、学力やモチベーションに合わせてスケジュールを組むことが可能です。一方で、勉強に対する自己責任が求められるため、授業中にスマホをいじる生徒や、途中で帰ってこない生徒もいるなど、自由の裏には厳しさもあると感じました。 5. 英語力の変化 最初はボキャブラリーが足りないと実感することが多くありました。特に英語の授業では、毎日エッセイを書かなければならず、最初は苦労しましたね。 ただ2年半の間にエッセイの執筆速度が飛躍的に向上し、TOEFLも1回目の受験で71点を取得することができました。 英語で映画を見る際も、最初は字幕が必要だったのが、最後の半年には「字幕なしの方が見やすい」と感じるまでになりました。 6. 留学で得たもの 最も成長を感じたのは、「自立心」と「柔軟な考え方」です。 カナダでは自分の意見をしっかり伝えなければならず、また異文化の中で過ごすことで、考え方の幅が広がリマした。例えば、「違い=ネガティブ」ではなく、「違い=個性」と受け入れられるようになりました。 7. 今後の進路と目標 高校卒業後は、ドイツの大学進学を目指す予定。まずは1年間の語学学校でドイツ語を学び、その後、大学準備学校を経て正式に大学へ進む計画です。 将来的には、環境問題に関わるビジネスやマーケティング分野で活躍したいと考えており、世界的な課題に取り組みながら、人と関わる仕事をしたいと思っています。 8. これから留学を考えている人へ 最後に、これから留学を検討している人へ向けてのメッセージです。 📌 「絶対に後悔しない」 📌 「英語はもちろん、人としても成長できる」 📌 「この年齢で1人で海外生活を経験することは大きな財産になる」 留学には不安がつきものですが、苦しいこともあるけど、それを乗り越える経験こそが価値になると思います。 まとめ 岡西花さんの留学体験は、「自立」と「成長」がキーワードでした。 日本の学校とは違い、自分の行動次第で道が開けるカナダでの2年半は、岡西さんにとって大きな財産となりました。これから海外留学を考えている方にとって、彼女の体験は大きなヒントになるはずです。
高校留学したい場合、日本にとって身近な国であるアメリカは、語学力の向上だけではなく多様な文化に触れられ、自己表現力も身につく魅力的な留学先です。今回は、アメリカの高校へ留学するためにどのようにして高校を選べばよいか、どういった留学方法があるかを解説します。 アメリカ高校留学の選び方!10項目を紹介 アメリカへの高校留学の選択肢はたくさんあります。どのように選べばよいか、ポイントになる10項目をご紹介します。 1.立地や治安など環境面をチェック アメリカは国土も広く、同じ国とは思えないほど州によって雰囲気は異なるため、生活する周辺環境についてよく調べる必要があります。比較的安全な地域もあれば、治安が悪い地域もあります。また、交通手段が不便だと、通学やちょっとした買い物もストレスになるかもしれません。高校生活や勉強に集中するためにも、まずは留学先の立地や治安などをチェックしておきましょう。 2.田舎か都市部かで選ぶ 留学先のエリアが、田舎か都市部かで選ぶ方法もあります。「せっかくアメリカに留学するのだから、日本よりも都心部に住んでみたい」、「自然に囲まれた環境で学業に専念したい」と思う方もいるでしょう。 田舎の場合、都市部に比べると一般的に費用は安い傾向にあるため、コスト的な利点があります。一方で、都市部は最新の情報や技術に触れられる機会が多いです。田舎と都会にそれぞれ特性があるため、どのような環境でどういったことに触れたいかを考えてみるとよいでしょう。 3.滞在方法で選ぶ アメリカ留学での滞在方法は、寮やホームステイです。 ・寮 全寮制の高校であれば、同じ年代の仲間と同じ環境で過ごすことになり、友人や仲間を増やす機会が広がります。親のように面倒を見てくれる人がいないため、自立心が養われるでしょう。一方、長期休暇に入ると寮に滞在できないため、一時帰国するか滞在先を確保する必要があります。 ・ホームステイ アメリカの家庭を体験でき、食事など生活のサポートをしてもらえます。アメリカで、ホストファミリーともうひとつの家族を築けるかもしれません。全寮制とは異なり、長期休暇の場合もホストファミリーの家で過ごせるため、ホームステイのほうが費用は抑えられる傾向にあります。 4.私立か公立かで選ぶ アメリカ留学先の高校が、「私立」か「公立」という点も気になるポイントです。私立か公立かは、留学の種類によって異なります。 ・アメリカの私立高校 1,300校ほどあり、そのほとんどが全寮制となっています。また、アメリカの私立高校は都会よりも郊外にあり、自然に囲まれた環境であることが多いです。学校の規模は、公立高校に比べると小規模です。 芸術やスポーツなど専門性が高い学校や、エリート学校など特徴はさまざまで、良質な教育や細やかなサポートを受けられるのが特徴です。アメリカの高校を卒業したい場合は、アメリカのビザルールにより基本的に私立高校の一択となります。 ・アメリカの公立高校 エリア内に住む高校生であれば、アメリカの公立高校に通えます。ビザが発給されないため留学先としては選べませんが、1年の期限つきの「交換留学」であれば選択は可能です。 5.留学生の比率をチェック 留学生の比率も、チェックすべきポイントです。たとえば、日本人留学生が多いのか、少ないかの違いにより日本語と英語を使用する頻度も変わります。また、日本人以外の留学生の割合が多ければアメリカだけでなく異文化を体験し、学べる機会が多くなるかもしれません。 高校によっては、留学生の比率や国籍の割合なども異なるため、どのような留学生が多いのかを事前にチェックしておきましょう。 6.クラブ活動・課外活動の内容で選ぶ アメリカ高校留学でスポーツや芸術などを本格的に学びたい場合は、クラブ活動や課外活動もチェックポイントのひとつです。 とくにスポーツの成績が大学進学に優位に働くこともあり、文武両道を目指す方は留学先の高校の部活レベルについても調べておきます。一方で学業の成績が優秀でなければ、部活はできないとしている高校もあります。 7.ESL(イーエスエル)制度の有無で選ぶ ESL(イーエスエル)とは、留学生向けに用意された一般的な英語を学べる授業科目です。英語力が乏しい場合は、ESL制度のある高校を選ぶのがおすすめです。ESL制度は、一般的な私立高校であれば用意されていることが多いです。しかし、公立高校では限られているため、交換留学の場合はESL制度のない高校が多です。 ESL制度がなければ、いきなりネイティブな英語で授業が進んでいくため、授業の内容を理解できず、ついていくのは困難となるでしょう。そのため、英語力に自信がない場合はESL制度のある学校を選ぶと安心です。 8.APカリキュラムの有無で選ぶ AP (Advanced Placement)とは、アメリカの高校生を対象に大学初級レベルのカリキュラムが学べるプログラムです。科目ごとに分かれており、生徒が選択できます。 APカリキュラムを受け入れる大学にもよりますが、APによって履修した単位は進学先の大学の単位として振替が認められることがあります。そのため、高校生のうちに単位を多数履修することで大学での履修単位が減り、卒業時期が早まり大学費用を抑えられるメリットもあります。 9.IBカリキュラムの有無で選ぶ IB (International Baccalaureate)は、通常の高校カリキュラムよりも難易度が高く、高校1〜2年生の授業が大学レベルです。総合的に幅広く学ぶため、APのように科目を選択できない点が異なります。しかし、履修単位を大学に振り替えられるなどのメリットはAPと同じようにあります。 APはアメリカ国内の多くの学校で取り入れられていますが、IBは国際的な教育プログラムであるため、アメリカだけなく世界的に知られています。 10.学校の施設の充実さをチェック アメリカの高校の施設についても、チェックしておきましょう。自習室や図書室などの教育環境や、食堂やラウンジなど施設が整っていると留学生活の充実にもつながります。また、全寮制の場合は相部屋か個室かなども気になるポイントです。 アメリカの高校留学の種類 アメリカの高校留学について調べると、短期留学・交換留学・長期留学・編入留学などさまざまな種類が出てきます。ここでは、アメリカ留学の種類についてご紹介します。 ▶︎短期留学 短期留学とは、主に長期休暇を利用した留学のことで、期間が2週間〜1か月程度と短いのが特徴です。アメリカの高校のサマープログラムに参加したり、語学学校に通ったりする留学プランです。 期間:2週間~1か月程度 費用:40万円~60万円(1か月) ビザ:必要なし 【短期留学におすすめの人】 ・海外を体験してみたい ・留学の費用を抑えたい ・高校留学のお試し期間 ・アメリカの大学への進学準備 【短期留学の特徴】 ・語学力に自信がなくても安心 短期留学のプランは初心者コースが充実しており、語学力に自信がない方でも安心です。また、英語力を試してご自身のレベルを確認したい方にもおすすすめです。 ・気軽にアメリカ留学にチャレンジできる 海外旅行のような気分で気軽に留学でき、海外の雰囲気を味わえるほか、現地の人とのふれあいでさまざまな文化や価値観を感じとれるメリットがあります。 ・費用を抑えて留学経験ができる 留学を体験してみたいけれど、費用を抑えたい場合におすすめです。お試しの期間として、短期留学を選ぶ方もいます。アメリカの大学に通うため、大学視察をしたり現地の雰囲気を感じたりするための機会として短期留学する方もいます。 ・英語力の向上はあまり期待できない 期間が短いため、語学力の向上を目的とする場合はあまり期待できません。しかし、ネイティブな英語に触れる機会はたくさんあります。 ▶︎交換留学 交換留学とは、日本政府主催のプログラムで日本とアメリカが協定を結んでいます。費用は安価で、1年の留学ができるといった理由から多くの方に選ばれています。 期間:1年間 費用:200万円 ビザ:必要あり 【交換留学におすすめの人】 ・アメリカで高校生活を過ごし、日本の高校を卒業する ・私立高校よりも費用を抑えたい ・英検2級以上の英語力がある 【交換留学の特徴】 ・交換留学は他の留学方法と比べると費用が安い 交換留学は、留学先の学校やホームステイ先などがボランティアで運営をサポートしているため、1年間の留学費用がかなり安価に抑えられる点がメリットです。学費は基本的に免除され、支援団体によっては奨学金制度が設けられていることもあります。 ・交換留学生として採用される必要がある だれでも気軽に留学できるわけではありません。交換留学の目的は単位の取得ではなく、文化交流や国際交流などを目的として行われます。アメリカの文化や習慣を学びつつ、留学先の学校や地域に日本の文化や習慣を伝える役割も担っています。 そのため、面接や筆記などの試験をクリアして交換留学生として採用される必要があります。とくに英語力は英検2級以上が求められ、交換留学を通して成し遂げたいことやチャレンジ精神なども重視されます。 ・留学先は自由に選べない 留学先の場所は選べないため、どこの州でどのホームステイ先になるかはわかりません。 ・競争率が高い 交換留学は各種団体が運営を行っており、国ごとに参加人員が決められています。アメリカは留学先として人気が高いため、扱っている団体は多い一方で競争率は高めです。 ▶︎長期留学 長期留学とは、3か月〜1年以上の長期間に渡り留学することで、アメリカの高校を卒業するまで通うことも可能です。留学生を受け入れている高校を探して、自費でアメリカの高校に通います。そのため選択の自由度が高く、留学先の環境や高校、期間、寮かホームステイなどもある程度自由に決められます。 期間:1学期間~卒業まで 費用:200万円~400万円程度(年間) ビザ:必要あり 【長期留学におすすめの人】 ・語学力の向上を目指す ・将来、海外と関わりのある仕事に就きたい 【長期留学の特徴】 ・私立の全寮制が一般的 長期留学は交換留学とは異なり、留学生を受け入れている高校は私立高校がほとんどです。また、寮やホームステイなども選べますが、一般的には全寮制が多いです。 ・語学向上のために十分な期間がある 長期留学は、語学力の向上を目指せる点が大きなメリットです。英語を理解して会話できるレベルになるまでには、3か月以上は必要とされています。期間も自由に決められるため、十分な期間を設けることが可能です。そのため、ネイティブな英語を身につけたい場合は長期留学がおすすめです。 ・短期留学ではできないことにもチャレンジできる 長期留学には、学業以外にも部活動や専門分野を学ぶカリキュラム、ボランティアなどの課外活動といったプログラムがあります。さまざまなことにチャレンジでき、長期留学でしか得られない経験ができるでしょう。 ・費用面は留学先や期間によって異なる 留学する高校や、期間により必要になる費用は大きく異なります。有名な高校に通う場合は、年間1,000万円を超えるケースもあります。 ▶︎編入留学 編入留学とは、アメリカの高校に編入して卒業を目指す留学です。卒業を目的とする場合、アメリカのビザのルールによって選択肢は私立高校のみとなります。 期間:~卒業まで 費用:200万円~400万円程度(年間) ビザ:必要あり 【編入留学におすすめの人】 ・アメリカの教育課程で学びたい ・アメリカの学校を卒業したい 【編入留学の特徴】 ・英語の習得ではなく英語で何を学ぶかが大切 英語の上達や習得が目的の場合は、各高校が求める英語力があれば留学は可能です。ESL制度がある高校を選べば、レベルにあわせて語学も学べるため安心です。しかし、卒業することを目的とする場合は英語力の習得だけでなく、英語で「なにを勉強するか」という意識も大切になり、相当な覚悟が必要です。アメリカの高校を卒業し、大学進学や就職など長期的なことも考えて計画を立てる必要があります。 ・帰国子女入試制度が利用できる 帰国子女入試とは、日本の大学入試の際に適用される制度です。アメリカの高校に2年以上通って卒業した場合に利用できます。帰国子女入試は一般入試に比べると試験科目が少なく、英語や小論文、面接だけのケースが多いため、一般入試ではハードルの高い難関大学も目指せる留学生だけの特権です。 アメリカの高校留学の注意点 アメリカ高校留学での注意点を3つご紹介します。 1. 日本との教育制度の違いを理解する 日本とアメリカでは教育のシステムが異なるため、事前に理解しておきましょう。 ・義務教育の期間 日本の場合、義務教育は中学校3年生までです。アメリカの義務教育の期間は、16歳・17歳・18歳までと州により異なります。 ・学年の割り振り 日本の場合、小学校6年・中学3年・高校3年に分けられています。アメリカの場合は、「6年・2年・4年制」、「8年・4年制」、「6年・6年制」など、州や学校により分け方が異なります。 ・学期 日本は、3学期制で4月始業〜3月終業が一般的です。一方アメリカは2学期制で、9月始業〜5終業が一般的です。 ・単位制 アメリカの高校は大学のように単位制であることが特徴で、必修科目と選択科目があります。 2. ケガや病気の対応の準備をしておく アメリカへ渡航するまでに、必ず海外旅行保険などに加入しておきます。アメリカを含め、海外の医療費は非常に高額であるため注意が必要です。また、保険によってサポートやサービス内容は異なるため、治療や入院費など内容も確認しておきましょう。 病院にかかった場合は、治療費を立て替え払いして後日請求するケースもあれば、キャッシュレスで利用できる病院を紹介してくれる保険サービスなどもあります。 現地でホストファミリーや寮の先生に伝えれば、病院に連れて行ってくれるなど適切な対応をしてくれるため、無理せずに体調を伝えましょう。 3. 自分の意見を言えるようにしておく アメリカでは、自分の意見をしっかり伝えることが大切です。アメリカには自立性を重んじる文化や価値観があり、自ら行動しない人に関心がなく意見を発しなければ聞くこともありません。移民も多く、他民族国家である背景から、留学生だからといって特別視されることはなく、友達作りも簡単ではないので注意が必要です。 困っても黙っていては助けてもらえないため、自ら発信することが必要です。そして、友達作りも待つのではなく、積極的に行動することが大切です。 まとめ アメリカ高校留学と一言でいっても留学の種類はさまざまあり、選択肢は多岐に渡ります。今回ご紹介した留学先の選び方や、留学の種類をぜひ参考にしてみてください。
10代の時期に留学を経験することで、社会で必要とされるスキルが柔軟に身につき将来の選択肢が広がるなど、語学の習得以外にも多くのメリットがあります。今回は高校留学のメリットやデメリット、成功させるためのポイントを紹介します。 高校留学のメリット6つ 留学は大学生や社会人になってからも可能ですが、高校生のうちに留学すると以下のような多くのメリットが得られます。 1.早い段階で英語習得ができる 高校留学をすると、早いスピードで英語習得ができる点が大きなメリットです。語学の習得は若いうちほど吸収が早いといわれており、反対に外国語に触れる年齢が遅くなるほど、習得までに相当な時間と労力を使います。大学生や社会人になってからでも留学のチャンスはありますが、語学の習得に関してはなるべく早い段階で取り組んだほうが苦労は少ないといえます。 また、英語の環境で過ごすことで「使える英語」を習得しやすくなります。高校留学の生活は、主にホームステイや寮です。ホームステイは現地のホストファミリーの家で暮らし、寮の場合は同じ高校の仲間と共同で生活します。学校の授業は英語で行われ、まさに英語の環境に囲まれる毎日です。 高校生のうちに英語を習得できれば、大学入試にも有利になります。2020年度からの大学入学共通テストは、従来の「読む」「聞く」の2技能に、「話す」「書く」が加わった4技能が評価されるようになりました。 社会のグローバル化が急速に進んでいることにより、「相手が話す内容を理解」して「自分の意見を伝える」という、使える英語が社会で必要とされています。そのため、日本の高校教育でも単語や文法を覚える従来の教育方法ではなく、英語でのコミュニケーション能力を高められることが求められています。 高校留学は、脳に柔軟性があり物覚えが早い10代のうちに英語の環境に身を置くことになり、日本の授業や勉強だけでは得られないスピードで吸収できるようになるでしょう。 2.進路の選択肢の幅が広がる 高校留学は、進路の選択肢が広がる点も大きなメリットです。留学先を自分でしっかりと選択することは、将来やりたいことを考え、目標を持つきっかけにもなります。また、科目を選んで授業を受けられるため、好きなことややりたいことが見つけやすくなります。 大学生は、専門的でより高度な知識を学ぶことが目的であるため学業がメインです。しかし、高校生は自分の興味のあることや、将来やりたいことを見つける人格形成の時期でもあります。この時期に親元を離れ異文化の環境で生活し、日本では得られない経験をすることで、視野が大きく広がり将来の選択肢は広がるでしょう。 もちろん留学によって語学力がアップすれば、将来的に海外で働いたりグローバルな企業に勤めたりといった、活躍する場も大きく広がります。 3.コミュニケーションスキルがアップする 高校留学で海外の授業を受けると、コミュニケーションスキルが養われます。日本の高校は、先生の授業を聞いてノートに書くというスタイルが中心です。しかし、海外の授業はディスカッションが中心で生徒も積極的に発言しています。 ディスカッションでは「自分はこう思う」というような自分の考えを持ち、意見をしっかりと伝えることが重要視されます。「英語が間違っている」ということよりも、積極的に発言することが評価につながるため、失敗することを恐れずどんどん発言することが大切です。 たくさん発言することで、やる気のある生徒だと先生が見てくれるようになり、周りからサポートしてもらいやすくなるでしょう。 あまり発言する経験が少ないまま社会人になると、人前でのプレゼンテーションはとても緊張してしまうものです。高校生のうちから自分の意見をしっかりと伝えられるコミュニケーションスキルが身につくと、社会人になってもさまざまなシーンで役立てられるでしょう。 4.自立心、積極的な行動力が育つ 高校留学の滞在方法は、ホームステイか寮生活です。親元を離れて生活することになるため、自立心や行動力が育まれます。親が食事やお弁当の準備をしてくれることも、朝起こしてくれることもありません。 ステイ先で朝食や夕食を用意してくれるのが一般的ですが、ランチは用意された具材を使って自分でサンドイッチを作るケースもあります。また、寮生活で朝寝坊して食堂の時間に間に合わなかったということも起こるかもしれません。親元から離れて暮らすことで、強制的に身の回りのことは自分でやらなければいけないため、自然と自立心が育ちます。 また、「困っている」「わからない」ときは、しっかりと自分で発信することが求められます。「黙っている」=「とくに問題がない」と相手に受け取られるため、普段の生活や授業では、困ったことや質問があれば、勇気を出して聞くことが大切です。 このとき、「英語でどのように質問すればよいか調べる」、「相手に質問する」ということを繰り返し行うことで、自分で解決する力が育っていきます。留学は、困っていたら黙っていても親が助けてくれる状況を抜け出し、積極的な行動力を育てる場でもあります。 5.多様な価値観・文化に触れられる 日本に暮らしている人のほとんどが日本語を話し、比較的共通した価値観を持っています。しかし、海外に出てみると「見た目・言葉・価値観」が同じであることが珍しいことに気づかされます。 世界にはさまざまな価値観を持つ人が存在し、日本では当たり前なことが海外では当たり前ではなくなり、驚く体験をたくさんするでしょう。海外留学は、相手の価値観を理解して認める力が養われ、自分自身の許容と可能性を広げることにつながります。 インターネットなどが発達し、簡単に海外とつながれる現代では、将来的に海外の人達とも仕事をする機会が増える可能性があります。高校留学で多様な価値観、文化に触れて身をもって体験したことは、きっと役に立つはずです。視野や考え方が柔軟になり、グローバルなフィールドでも物怖じしないマインドが育つでしょう。 6.自分自身を客観的に捉えられるようになる 高校生のうちは、まだまだ多感で悩み事も多い時期です。この時期に海外留学する経験は、自分自身や抱えている悩みを客観的に捉えられる機会です。 日本に住んでいると海外と比べることはなく、良し悪しを気にすることはありません。しかし留学経験によって日本の良い点や悪い点を発見し、海外から比べると日本は独特な文化だと気づかされます。 日本が独特な文化だと実感した経験、多様な価値観や文化を受け入れるマインド形成によって、広い視野で物事を捉えられるようになります。「もっとこうしたほうがいいのでは?」と解決策につながり、「悩んでいたことはたいしたことじゃなかった」と思えるようになるかもしれません。 高校留学のデメリット6つ 高校留学は多くのメリットが見込めますが、高校生ならではのデメリットもあります。 1.留学費用が掛かる 高校留学は国内の高校に通うよりも、費用がかかる点がデメリットです。高校留学の費用は、留学の種類や国によって大きく異なります。 【高校留学の種類別、1年間留学費用】 高校留学は以下の2つに大別できます。 交換留学:約100~200万円 交換留学は費用を抑えられる留学方法です。国の機関や高校が実施している留学プログラムで、それぞれの国同士や高校同士で高校生を交換するシステムです。そのため、留学先での学費や滞在費は基本的にかかりません。 私費留学:約300~500万円 留学先の国や学校を自由に決められる留学方法ですが、学費や滞在費などを自己負担するため交換留学よりも費用はかさみます。期間を自由に決められるため、長期休みを利用する短期留学や、卒業するまで現地の高校に通う留学もあります。 【国別(英語圏)、1年間の留学費用】 英語圏の留学先の一例です。国により大きく異なりますが、名門や有名な学校の場合はさらに高額になることもあります。 ・イギリス:約300~600万円 ・アメリカ:約200~600万円 ・オーストラリア:約200~600万円 ・カナダ:約200~450万円 一方、国内の高校(全日制)の年間にかかる教育費は、公立高校で約50万円、私立高校で約105万円ほどです。費用を抑えられる留学方法や国を選んでも、国内の高校と比べると大きな差があることがわかります。大学進学の費用も備えるとなると、留学資金は計画をもって蓄えておく必要があります。 2.言語の壁にぶつかりやすい 留学して言語がまだまだわからないうちは、ちゃんと語学を習得できるのか、このまま留学生活を続けられるか不安になるでしょう。 語学力がなければ、生活面で不便なことや困ったことがあってもうまく伝えられずストレスにつながります。周囲とうまくコミュニケーションをとれないことで、自分だけ会話の内容がわからないという孤独感が生まれ、友達もなかなかできず相談もできないという状況に陥るかもしれません。 言語の壁にぶつかったときには、積極的に話しかけることが一番の解決策です。わからない言葉を調べ、意志を伝えようとする積極的な行動が、次第に自分を助け成長させてくれるでしょう。 3.ホームシックにかかる可能性がある 留学先での生活が刺激的で楽しいものだったとしても、日本での生活や家族が恋しくなりホームシックになることがあります。文化の異なる海外では食事のメニューや食事方法も全く異なるため、日々の食事が辛くなるかもしれません。ステイ先の料理やその国の食文化を大切にし、用意してくれた食事をありがたく美味しくいただく姿勢が大切です。 しかし、「肉料理や揚げ物が多くてつらい」、「ラインナップが同じで飽きた」ということがよく起こってしまうことも事実です。そのようなときには、自分で料理にチャレンジしてみるのがよい解消法です。とくに日本食は海外でも人気が高まっているため、みんなに料理を振る舞うと喜んでもらえるかもしれませんし、よいコミュニケーションにもなるでしょう。 日本から、インスタントやレトルト食品を持って行くのもおすすめです。ホームシックにかかったときにホッと一息つかせてくれるだけでなく、ステイ先にお土産でプレゼントすると話のタネにもなります。 4.国語力が低下する場合がある 高校生の時期に留学すると、国語力の低下が懸念点として挙げられます。留学で視野が広がり、言語を含めたさまざまなスキルを習得できますが、国語力の低下を防ぐ対策が必要です。 留学先では国語を習うこともなければ、日本語を使用する環境も少なく、漢字を読み書きする機会もほとんどなくなります。そのため、高校生の国語力からレベルアップせず、漢字を忘れていたり単語が出なかったりと低下につながることがあります。 帰国後に大学受験を控えている場合は、留学先で国語のテキストを開くことをおすすめします。 5.日本の大学に進学する場合は時間が足りない 高校生で海外留学すると、帰国後に同級生と同じように進級や卒業できるか、大学入試の受験勉強に遅れが出るのではないかと心配される方もいるでしょう。高校留学は留学先での履修単位や留学時期について、よく考えることが大切です。 まず単位についてですが、休学して海外留学したからといて、必ず留年したり卒業が遅れたりするわけではありません。留学先で履修した単位は、36単位までの移行が認められています。ただし、留学の種類や日本の在籍校によって対応が異なるため、留学を考える場合は早めに確認する必要があります。 日本の大学に進学するときは、留学時期と期間がポイントです。1年間の留学を希望する場合、アメリカやカナダなど9月スタートの国は「高校1年生の夏」、オーストラリアやニュージーランドなど2月スタートの国は「高校生1年生の冬」に留学を始めるのがよいとされています。 高校2年生の留学からでも留学は可能ですが、大学入試の受験勉強の時期と重なってしまい、時間が足りないという事態になりかねません。そのため、高校2年生のタイミングで留学する場合は大学受験も視野に入れ、留学先での選択科目は得意な科目や苦手な科目を考えて選ぶとよいでしょう。 1年の留学が難しいと感じる場合は、6か月や数週間の留学も選択肢のひとつです。留学期間が短いと語学の習得率が下がると心配されるかもしれないですが、高校生の時期に海外に触れる経験は語学の習得以上に得られるものもあり、大きな価値や意味があるはずです。 語学以外の科目は、受験勉強が大変になるかもしれません。しかし、留学経験を活かした自己推薦入試や、2年以上の留学の場合は帰国子女入試の制度も利用できるため、一般入試では難しい大学進学の可能性も広がります。 6.トラブルに巻き込まれる可能性がある 高校留学で考えられるトラブルは、「置き引き・スリ・盗難」の軽犯罪や「ホームステイ先」でのトラブルです。 置き引きやスリなどの被害は、海外旅行でも注意しなければなりません。日本は治安がいいため、貴重品から目を離して手荷物をテーブルに置いたままにすることがありますが、海外では絶対にNGです。学校で「モノが盗まれる」というケースもあるため、学校でも貴重品は肌身離さず持ち歩き、不要なものは持って行かないことが対策になります。 また、トラブルに巻き込まれないように夜間の外出はしないこと、昼間でも治安の悪いエリアには近づかないことが大切です。ホームステイ先の周囲の環境や、危険な場所がないかをチェックしておき、トラブルがあった場合は、ホームステイ先や学校の担当者などに相談しましょう。 トラブルは、ホームステイ先でも起こる可能性があります。基本的にホームステイ先は信頼できる家庭ばかりですが、ごく稀に自分だけ食事が提供されないなどの対応をされるケースがあります。このようなトラブルが発生した場合は、留学エージェントに相談してください。 高校留学を成功させるためのポイント4つ 高校生は大学受験を控えていたり、進路を考えたりする大切な時期です。実りある留学にするためのポイントを4つご紹介します。 1.どのような自分になりたいか目標を定める 高校留学を経てどのような自分になりたいか、目標を定めることが成功させるポイントです。「語学をマスターする」、「海外体験してグローバルな思考を手に入れる」、「コミュニケーションスキルの向上」など目標を明確に持つことで、現地でどのように過ごせばよいかが見えてきます。 留学での経験は成長につながりますが、目標があいまいだとせっかくの成長の機会が伸び悩んでしまう恐れがあります。とくに目標がない、なんとなく行ってみたいという場合は、まずは短期留学をしてから考えてみてもよいでしょう。 2.事前の準備をしっかり行う 留学の前に、最低限のコミュニケーションがとれるように語学勉強をすることが非常に重要な事前準備です。高校留学で語学を学ぼうと考えていると、失敗するリスクが高まります。授業が外国語で進められるためついていけず、先生や同級生に質問したくてもできない状況が起こります。学校生活やホームステイ先でもなかなか溶け込めず、モチベーションの低下につながることも考えられます。 そのため、語学の勉強はできるだけ磨いておくのがベストです。ギリギリの日常会話レベルさえあれば、周囲との交流ができてモチベーションにもつながるでしょう。 3.将来像を描いておく 高校留学では、「大学はどうするか」、「どのような仕事に就きたいか」といった将来像を描いておくことも大切です。たとえば、「日本の大学と海外の大学のどちらに進学するか」によって、留学期間や時期を考慮する必要があります。 また、「将来どのような仕事をやってみたいのか、そのためには何が必要か」ということがわかると、学校選びのポイントになります。高校留学でどのように成長し、将来にどのように役立てたいか、将来像を描けているかが大切です。 4.本人のレベルや目標にあわせた学校を選ぶ 留学先の学校選びは、非常に重要です。「ハイレベルな学校に入って成長したい」、「有名な学校だから安心」という理由だけで選んでしまうと、相当の苦労をすることになるでしょう。 レベルが高いというだけで実力の合っていない学校を選ぶと、授業についていけず置いてきぼりになります。理解度に差がありすぎて授業では質問しにくくなり、正確に理解できないまま留学を終えてしまう失敗しやすいパターンです。学校がハイレベルという理由だけで、自分自身がレベルアップできるわけではないため注意が必要です。 たとえば、留学生向けに語学を習得できるコースを設けている学校や、大学生レベルの授業を行う学校もあるため、レベルに合わせた学校を選ぶことが大切です。また、高校により専門分野も大きく異なるため、自分の目標にあったプログラムが用意されているかも確認しながら選びましょう。 まとめ 高校生は、柔軟性があり語学を吸収しやすい年齢です。大学進学など将来の進路を考える大切な時期でもあるため、高校留学の経験が活かされ選択肢の幅が広がります。高校留学を成功させるポイントを押さえれば、最大限のメリットを実感できるでしょう。
カナダは高校留学先としてとても人気があり、毎年アジア圏のみならず北欧や南米など多くの地域から留学生が渡航しています。なぜカナダは、これほどまでに高校留学先として選ばれるのでしょうか。今回はカナダ留学がおすすめの理由を7つ紹介します。 なぜカナダの高校留学は人気?おすすめの理由も カナダはほかの先進国と比較しても治安がよく、過ごしやすい気候から世界中の国から留学先として選ばれてきました。移民が多くさまざまな文化が入り混じっているため、留学生が馴染みやすい国といわれています。 また、カナダは英語以外の公用語としてフランス語が使われています。フランス語も学べることが、ほかの国にはないカナダ留学の特徴です。 理由1:治安が良い 留学先を決める際、やはり治安の良し悪しはだれもが気になるところではないでしょうか。カナダはほかの先進国と比べて治安がよい国として知られており、凶悪犯罪や重大な事件などは少ないでしょう。 アメリカや諸外国によっては、高校生に公共交通手段での移動はあまり勧められませんが、カナダでは問題ありません。もちろん、気をつけるべき点はありますが、未成年である高校生でも比較的安全に行動できます。 留学生の受け入れ窓口である各都市の教育委員会は、平日は午後8時、週末になると午後11時ごろ門限を設定しています。少し遅いのではと感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、夜も安心して外出できることの表れでもあります。 もちろん、海外であることに変わりはないため、日本よりも安全への意識を持って気をつけながらの行動が求められます。とはいえ、学校を管理する教育委員会のルールを鑑みても安全に過ごせる国であるといえます。 理由2:留学生の受け入れのハードルが低い 海外の高校に留学するとなると「高い英語力や成績が優秀ではないと審査に通らない」といったイメージがあるかもしれませんが、カナダの高校留学ではほとんど気にする必要はありません。カナダでは、ほとんどの国民が公立高校に進学します。 また、多くの公立高校が海外留学生を受け入れているため、日本から留学する場合も公立高校を選択することがほとんどです。どこの国でもいえることですが、公立学校は地域の子供たちのための学校であり、学区内で生活するナダ人であれば誰でも入学できます。 成績の良し悪しに関わらずだれでも入学できるため、留学生においても成績優秀者のみを受け入れるようなルールはありません。なかには教育熱心な地域の教育委員会が独自のルールを設けている場合がありますがごく稀で、多くがある程度の成績をとっていれば留学できます。 もちろん、明らかに生活態度が乱れていて遅刻欠席などが多い場合は、意欲がないとみなされ受け入れてもらえない可能性もあります。しかし、それはあくまでも極端な例で、大抵の場合は問題ないでしょう。 続いて英語力ですが、ほとんどの公立高校ではまったくの不問です。ほとんどがESL(English Second Language)という英語を第二言語とする学生向けのクラスを設けています。そのため、英語初心者の人でも安心して留学できます。学校によってはそういったクラスがないところや、英語のフォローがない場合もありますが、だからといって教育委員会が試験や審査のルールを設けることはありません。 理由3:費用が比較的安い 留学するにあたり、費用面も大切なポイントです。英語圏への留学となれば資金が高額となるため、その国の留学費用や物価、生活費も検討する材料になるでしょう。カナダでは公立高校への留学が一般的なため、アメリカやイギリスなどと比べると費用を抑えられます。アメリカでも公立高校の留学もできますが1年までと期間が設けられており、高校卒業を目的とした場合、私立高校を選ばざるを得ません。 カナダは公立学校の教育水準が高く、地元の学生のほとんどが公立高校に通います。公立の高校に3年間、卒業まで留学が可能なのは世界的に見ても珍しく、公立高校の人気がうかがえます。ニュージーランドやオーストラリアも卒業まで留学できる公立高校がありますが、カナダのほうが比較的物価が安いため費用は抑えられます。教育レベル高さ、費用面、治安など、総合的に考えるとカナダは留学先として優れているといえます。 カナダ留学の費用相場 高校留学で必要な費用は、公立高校で年間およそ200〜260万円、私立高校では250万円〜450万円ほどです。カナダでは公立高校に留学することが一般的なため、アメリカやイギリスに比べるとかなり費用は抑えられます。 教育費用以外には、食事代やアクティビティの参加費用、生活用品や滞在費など細かく生活に関わる費用がかかります。留学中の滞在先が寮であるか、ホームステイであるかでまた金額は変わってきます。一般的には、寮よりもホームステイのほうが滞在費用は抑えられる傾向にあります。 気をつけたいのはホームステイ先が学校から離れた場所にあった場合、公共交通手段を使って1時間かかるというケースも多い点です。その場合は、学校までの交通費もかかります。滞在先を決めるときは、学校までの距離も考慮して決定しましょう。 理由4:9月開始のスクールイヤー制度のため カナダでは学年の始まりが9月、修了が6月というスクールイヤーが一般的です。日本人の場合、中学校卒業は3月になるため、9月のカナダの高校生活までに約5か月の期間があります。この5か月間は、留学生にとって非常に大切な準備期間です。 はじめての留学の場合、多くの方が英語力に不安を感じるかもしれません。「今のままで授業についていけるのか」、「友達はできるのか」など心配はつきないことでしょう。カナダでは、高校入学前の5か月間で英語を勉強できる語学学校が大小さまざまなあるため、この期間を留学準備にあてて少しでも不安が解消できれば留学生活も有意義に過ごせるでしょう。 また、先の進学を見据えて卒業後のタイミングも非常に大切です。カナダは一般的に、6月末に卒業となります。仮に海外での進学を希望する場合、英語圏の大学のほとんどが9月入学のため、そこに向けて集中して準備ができます。 日本の大学を志望する場合は、帰国生入試といった海外留学から帰ってきた生徒を対象とした試験を受けるのが一般的です。帰国生入試は概ね7月末から始まり、11月ごろには終了するため、6月に卒業して日本に本帰国してから入試の準備ができます。 理由5:帰国生入試の制度の活用ができる 帰国生向けの入試は、難関私立大学に入りやすいと聞いたことがあるかもしれません。これはカナダに限ったことではなくどの国でもいえることですが、留学生にとって帰国生入試は非常に有利なシステムであることは間違いありません。 帰国生入試は、偏差値を重視するものではなく、海外留学をいかに充実して過ごしていたかが大きな審査のポイントになります。留学生活が有意義なものであったか、を判断するのに大きく関わってくるのが英語力です。充実した留学生活を過ごせた生徒はその分英語力も伸びていると考えられ、進学するにあたり非常に重視されます。 英語力以外では、面接や小論文などその人の人間力や自己PR力がみられます。親元を離れ自立した海外生活の中でどのような経験をし、その体験によっていかに成長できたかなどが審査されます。 留学中の成績ももちろん大切ですが、大学によっては成績がほとんど影響しないといった場合もあります。逆に、試験は簡易的なものだけで、留学中の成績をしっかりみて審査する大学もあります。 英語力や海外生活で培った人間力、そして実体験で得た経験は大学進学だけでなくこれから生きていくうえで大きなプラスになることは明らかです。海外留学という経験を通じて英語力の向上、人間的な成長を目指して努力することは大きな意義であり、その経験が進学に直結するでしょう。 理由6:発音が綺麗な英語を学べる カナダは。ほかの先進国の中でも語学を学習する環境が非常に整っている国です。とくに英語に関しては、公用語としている国の中でもクセのない綺麗な発音で聞き取りやすいといわれています。 隣接国であるアメリカの影響を受けているカナダ英語は、アメリカンイングリッシュに近い発音ですが、ゆっくりとわかりやすく話す人が多いため聞き取りやすいといわれています。日本の中学高校大学と学ぶ英語のアクセントとほぼ同じなため、日本人にも馴染みやすいでしょう。 また、カナダはアメリカ英語の影響を受けていると同時に、長くイギリスやフランスの植民地であった歴史があり、移民が来ては定住する時代の波を乗り越えてきました。そのため、発音や単語はアメリカ英語寄りですが、スペリングはイギリス英語の影響を残しています。フランスの影響を強く受けている都市では、フランス語アクセントの強い英語を話す人がいて、多様な発音が入り混じっている特徴があります。 また、フランス語を公用語と認めており、英語ではなくフランス語、または他言語を第一言語とする人が4割強といるといわれています。このような多種多様な環境では、先生は全員にわかりやすく聞こえやすい英語を話す必要があり、クラスメイトも英語が第二言語である可能性があるため、必然的に休み時間の会話も正しい綺麗な言葉を使うようになります。こういったカナダ特有の歴史的背景が、綺麗なアクセントの英語を話す土壌を作っているのです。 理由7:教育水準が高い カナダの教育システムは、世界でもトップレベルだといわれています。学習到達度をみる調査がOECD(経済協力開発機構)で進められており、その結果によると英語を話す国の中でもカナダは「数学」・「科学」そして「読解力」と3つの分野においてトップになっています。日本と比較しても「科学」ではほぼ同等、「読解力」では日本を大きく上回っており、ここからもカナダの教育水準の高さがうかがえます。 ある教育ランキングによるとイギリス、アメリカについで優れた教育水準であるという結果も出ています。なぜ、これほどまでに高い水準の教育システムを維持できているのでしょう。その理由は、カナダの徹底した教育管理にあります。 カナダの公立学校は、各州の教育省により管理され、公立学校の質を保てるようなシステムが整っています。教育のクオリティには定評があり、現地の人の約90%以上が公立学校に行くといわれています。その数字にも、公立学校への信頼度の高さがあらわれています。カナダでは私立校の数が少なく、留学する場合もほとんどが公立校への留学できる数少ない国です。 また、幅広い選択科目があるのもユニークな特徴です。ロボット工学やプログラミング、起業ビジネスなど、生徒の興味を深掘りした授業もあります。音楽の授業ではより細かく作曲やギター、ブラスバンドというように具体的に分かれており、カナダの教育の中でも人気のシステムです。こういった工夫された授業も、カナダの教育の評判を上げるひとつの理由になっています。 カナダの高校留学でおすすめの都市は? カナダは非常に広い国土を持ち、大都市から小さな地方都市までさまざまな特徴を持った街がいくつもあります。留学先として適している都市もあれば、あまり向いていない都市もあるため、それぞれの街の特徴を理解してから決定しましょう。 留学してから後悔しないためにも、事前のリサーチが必要です。気候や文化もそれぞれ特徴があり、文化的な街がいいのか自然溢れる環境がいいのか、まずはご自身の留学のイメージを明確にしましょう。自分の希望と合致する都市を探すと、留学してからのギャップが少なくすみます。 バンクーバー 温暖な気候と住みやすさが人気のバンクーバーは、カナダ留学でおすすめの都市のひとつです。カナダで3番目に大きく、街の中心は大都市らしく近代的な高層ビルが立ち並びますが、中心地から少し外れると自然豊かな環境が広がっています。 また、バンクーバーは北海道よりも北に位置しているのにも関わらず、暖流の影響で冬は暖かく、夏はそこまで暑くないという年間を通して過ごしやすい気候が続きます。それだけでなく、バンクーバーはアジア系やヨーロッパ系などさまざまなルーツを持った移民が生活している多文化都市でもあるため、多様な文化、芸術、音楽などに触れられます。そして、ほかの都市と比べてアクティビティや観光スポットが多く、休日も思い切り生活が楽しめます。 トロント オンタリオ湖北岸にあるトロントは、カナダでもっとも人口の多い大都市です。カナダ経済の中心でもあるため、将来大企業で働きたい、起業してみたいなどビジネスに興味がある人におすすめです。トロントには日系企業はもちろんアジア系の企業、世界的に展開している多くのグローバルオフィスが点在しています。 また、移民を多く受け入れていることもあり、多文化かつ多様な人種で構成された国際色豊かな環境です。周辺には有名なナイアガラの滝をはじめとした人気スポットが数多くあり、充実した留学生活を送れるでしょう。 しかし、トロントは冬になると厳しい寒さに襲われ氷点下30度を下回る日もあることから、心構えと準備は必要です。トロントはその気候から地下街が発達しており、寒い日は多くの人で賑わうため、カナダの冬の雰囲気を楽しみたい方は思い切って味わってみるのもいいかもしれません。 ビクトリア ビクトリアはバンクーバー島の南にあるコンパクトな都市で、のんびりとした留学生活を過ごしたい方におすすめです。イギリスの植民地だった歴史があり、その影響を色濃く残した建造物が立ち並ぶ、英国情緒あふれる落ち着いた雰囲気の街です。 また、別名ガーデンシティと呼ばれており、あちこちに植えられたたくさんの花々が街を彩っています。年間をとおして穏やかな気候で、街全体にゆったりとどこかのんびりとした空気をまとっています。治安がいいカナダにおいてビクトリアはとくに安全といわれており、街の中ほどには人気の観光スポットでもある州議事堂があり政治の中心地でもあります。 さらに、ビクトリアは学園としても知られています。ビクトリア大学をはじめとした大学や語学学校が多く、世界各国から留学生を毎年受け入れています。環境が整った場所で、落ち着いてゆっくり英語を学びたい人にとって魅力的な都市です。 モントリオール トロントに次ぐカナダ第2の都市であるモントリオールは、フランスの植民地だったこともあり、住民の約7割が第一言語としてフランス語を話すバイリンガル都市です。それだけでなく、さまざまな文化が共存する多文化都市でもあります。英語はもちろんスペイン語やアラビア語、中国語など、さまざまな言語を話す移民が多く暮らしており、都市の食文化、音楽やお祭りなどに影響を与えています。 モントリオールは歴史的な建造物も多く、旧市街はヨーロッパの雰囲気を漂わせる石畳の街並みが続き、「北米のパリ」とも呼ばれています。また、他の都市と比べてヨーロッパからの留学生が多く、日本人留学生は少ない傾向があるのもモントリオールの特徴です。日本語を使わず英語力をしっかり上げたい人や、多文化に触れ他国の留学生と交流を深めたい人にはモントリオールの環境がおすすめです。 カルガリー カルガリーは経済発展著しい国際都市であり、カナダ第2のビジネス街といわれています。一方で、雄大なカナディアンロッキー山脈の麓に位置し、カナダの大自然を満喫できる都市でもあります。 オイル産業で繁栄した歴史があり、外国人は少なく現地のカナダ人が多く暮らすため地元の人とのコミュニケーションを大切にしたい人におすすめです。バンクーバーやトロントと比較しても日本人留学生は少ない傾向にあり、現地のカナダ人と交流しながらしっかり英語力を上げられる環境です。 また、カルガリーは豊かな自然を活かしたアクティビティやリゾートホテルも多く、天然資源にも恵まれている経済的に豊かな街です。そのため、税金が低く先進国の中では物価も安いため、ほかの都市よりも生活費を抑えて過ごせる穴場の街ともいえます。せっかくカナダに留学するのだからカナダ人との交流を大切にしたい、生活費を抑えたい人にカルガリーがおすすめです。 まとめ 中学卒業後、高校進学とともに留学を選ぶ日本人は以前に比べると確実に増えています。10代のうちから世界の共通語である英語を習得させたいと考えるご家庭が増え、英語を学ぶメリットを考えると当然かもしれません。 一方で、親元を離れひとりで海外生活を送ることは保護者にとっても生徒にとっても非常に勇気がいることでしょう。カナダは教育委員会が積極的に留学生を受け入れているため、留学のための環境が整っています。治安にも大きな心配はなく、都市にもよりますが基本的には日本人が過ごしやすい気候なため、はじめての高校留学でも安心して過ごせます。 また、都市によってはフランスやイギリスの影響が色濃く残りさまざまな人種、文化に触れられるのがカナダの大きな魅力でもあります。移民も多く、留学生や外国人に寛容な土壌がカナダにはあります。ぜひカナダで充実した留学生活を過ごしてみてください。
【高校留学】レポーター 小さい頃から海外旅行の影響で海外に興味を持ち中学3年生の時にカナダで高校留学を決意。英語力が皆無な状況で渡航しながらも持ち前のコミュニケーション力で色んな国の友達を作ることができた。 高校留学の経験が自分を大きく成長させてくれたといっても過言ではない。今は高校留学の素晴らしさを伝えるためにディーサイド留学情報センターのカウンセラーとして勤務。 【高校留学】ポイント ・高校留学することで語学力以外に自立面や精神面も鍛えることができる ・高校留学を成功させる上で大事なことに共通するのが「時間」を大事にすること ・帰国子女枠で難関大学に進学したいのであれば、1年生の内から高い成績維持、SATやTOEFL対策を行う ・高校留学の最大の魅力や色んな国籍を持つ学生と友達になれること 【高校留学】生徒情報 名前:稲月 慎太郎 留学した国:カナダ 留学期間:1年(後2年の在学期間) 高校留学した学校はYale secondly school 渡航前の英語力:英検準二級 【高校留学】高校留学したきっかけ 最初は家族での一斉移住を考えており、マレーシアなども検討していましたが、あんまり条件などが合わず、僕は高校に進学するまでに時間がなかったため、僕だけ単身でカナダに留学することになりました。 アボッツフォールド州は大学への進学率が高く、その中でもYale secondly schoolは野球に力を入れているので、僕にぴったりだと思って、この学校に留学することに決まりました。 【高校留学】高校留学する前と比べてどんな変化がありましたか? 留学する前はあんまり自信がないというか、緊張しいな成長でした。 ですが、留学先のカナダでは自尊心が高くて自信家の人が多くてその人たちの影響か、ネガティブなことをポジティブに捉えるという力がすごく身についたと思います。 例えば、野球の話になるのですが僕は日本ではバッターボックスに立つのが怖くて打順を待っているときにも足が震えていたりしたのですが、今では自信がついて、まだそれこそ緊張はするものの、その緊張や不安を楽しめています。 その他にも自分の英語の発音について友達に積極的に聞けたり、授業が難しくても友達や先生に聞いたりして関係構築もうまく行っています。 【高校留学】高校留学がもたらした影響 日本ではまだ夢が決まっていないという人がほとんどだと思うんですけど、カナダでは友達のほとんどが自分の夢や目標を持っていて、それに向かって勉強やトレーニングを進めている中、僕は目標などを持たずに渡航したので、最初は焦りがありました。 ですが、最近になって自分の長所や短所、やりたいことや自分に向いていることなどについて考える時間が増えて、自分なりに今の目標も作ることができました。将来はメジャーリーグでチームを支えるようなスポーツトレーナーになろうと考えています。その中でも通訳やデータアナリストの仕事もこなしてチームに唯一無二の存在になりたいと考えています。 【高校留学】高校留学して良かったこと カナダでの生活がもたらしたものはたくさんありますが、特に学校のスタイルが自分に合っていて留学して良かったなと感じることが多いです。 例えば、前述している通り僕はスポーツトレーナーになるという目標があるのですが、カナダの学校では50以上の選択科目の中から自分の学びたい科目を選択して受けることができるので、僕は「栄養学」や「スポーツ学」というような選択授業をとっています。 それが日本だと「美術」や「家庭科」「音楽」などの学びたいわけではない、少ない科目の中から選ぶことになると思うので、夢や目標が定まった僕に取ってはぴったりな環境だなと思います。 最初は授業中にみんなお菓子を食べていたり、スタバで飲み物を買ってきていたり、先生もお菓子を食べたり、、など日本では考えられないスタイルで圧倒されたんですけど、今になってはそっちの方がストレスフリーで楽しいなって思っています(笑) 【高校留学】友達を作るために意識していること とにかく話しかける、質問することだと思います。 カナダでは本当に優しい人が多くて、自分が100質問すると120で返ってくるので、わからないことや質問したいことがあれば先生や友達にすぐに聞くようにしています。 僕はそれで野球チームや学校の友達といい関係が作れていると思います。向こうから話しかけられるのを待っているもの退屈だし、時間ももったいないと思うので、わからないことはわからない、聞きたいことがあれば質問するようにしているのが僕が友達作りで意識していることです。 【高校留学】高校留学ワールドのサポートについて 高校留学ワールドさんには特に渡航前にお世話になりました。 僕は渡航前にドキドキとワクワクで胸がいっぱいだったんですが、航空券の準備や保険の準備などは全てエージェントさんがやってくれたので、そのワクワクを持ち続けたまま渡航できたのが良かったと思います。 紹介してくれた語学学校でもたくさん友達ができていい経験をさせてもらいました! 【高校留学】高校留学をご検討されてる方へ 日本で留学というと「不」の要素が増えると考える方がいらっしゃると思います。 例えば英語ができないから「不」自由なことが起こるとか、自分からしたら非常識な人が多いから「不」安要素があるとか。 僕はそれを経験しに行っているというマインドで留学しているから留学生活がうまく行っているんだと思います。人は失敗や嫌な経験から学ぶことの方が多いと思うので、ネガティブなこともポジティブに変換できるマインドセットを身につけることができたら僕は無敵だと思います! 僕はあと二年間あるのでこれから自分がどのように変化してくのかとか、二年間安全に高校生活を送ることができるかというような不安な要素はありますけど、2年後どのように成長しているかが楽しみです。ぜひカナダに留学してみてください。
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オンライン留学は、自宅にいながら手軽に留学体験ができる方法です。費用面や仕事の都合など、さまざまな問題から海外留学したいが諦めている方は一度オンライン留学を受けてみるのもおすすめです。オンライン留学の授業は、リアル留学の授業とさほど変わりありません。今回はオンライン留学のメリットやデメリット、費用相場を紹介します。 オンライン留学とは? オンライン留学はオンラインを使用して、現地に行かなくても日本で海外の授業が受けられます。現在、さまざまな国でオンライン留学が導入されており、英語、中国語、フランス語、イタリア語、フランス語、スペイン語といったいろいろな語学が学べます。「バーチャル留学」や「自宅留学」とも呼ばれ、授業ではほかの留学生とも交流ができるため、本当の留学のような体験ができるのが魅力です。 新型コロナウイルスで海外に行く機会が減少したり、感染したりする不安から、海外に行かなくてもオンライン上で留学できるオンライン留学が注目され、その需要は高まっています。 オンライン留学とオンライン英会話の違い オフライン留学 オンライン英会話 レッスンの仕方 グループレッスンかマンツーマン マンツーマン スケジュール 固定 予約が必要 授業時間 1日2コマ以上で1コマ40分~50分 1日1コマで1コマ25分程度 (プランにより異なる) カリキュラム 学校で決まっている 好きなカリキュラムを選べる 先生 固定 自由に選べる 上記の表が、一般的なオンライン留学とオンライン英会話の違いです。 レッスン方法からスケジュール、授業のコマ数や時間、カリキュラム、先生まで大きく異なるのがわかります。オンライン留学は学校で決まったカリキュラム通りに授業が行われ、留学終了後に渡される修了証明書で海外の学校の授業を受けた証になります。 オンライン留学のメリット オンライン留学はリアル留学よりさまざまな手続きが簡略化されたり、費用も節約できたりするため、手軽に留学体験ができます。 リアル留学に比べて手続きが簡単 オンライン留学では、リアル留学のようなパスポートや航空券、ビザの準備、海外旅行保険への加入、感染症対策、留学生活に必要な物を揃えるといったことは必要ありません。とくにビザを取得するにはさまざまな書類の準備や費用がかかるため、大変手間に感じる方も多くいます。 日本で海外の学校の授業を受けるオンライン留学なら、ビザもパスポートも要らないためより留学に関する手続きが簡略化されるのがメリットのひとつです。 リアル留学に比べて学費を抑えられる オンライン留学の学費は、リアル留学にくらべかなり抑えられます。さらに、オンライン留学なら現地での滞在費や生活費も不要です。留学にかかる費用を節約したい人には、オンライン留学が適しているかもしれません。 授業の質は、オンライン留学もリアル留学も変わりありません。学費を抑えながら現地の学校で勉強したのと同じことができるオンライン留学は、非常に魅力的といえます。 渡航費や保険料などが不要 実際に海外に行かないオンライン留学は、渡航費や海外保険料などの支払いもする必要がありません。また、現地に行くリアル留学では、留学する前に予防接種や海外で体調を崩した際にかかる医療費を抑える留学保険料といった支払いが必要ですが、オンライン留学であれば不要です。このようにオンライン留学なら留学準備にかかる費用が不要であり、より手軽に留学の体験ができるのがメリットです。 リアル留学に近い授業が受けられる 日本でも、海外の学校の授業と同じように受講できるのがオンライン留学です。オンライン上でグループレッスンが行われる場合も多いため、いろいろな国の人たちとも交流する機会が持てる可能性があります。現地で本当に授業を受講しているような体験ができ、授業以外でも学生同士や先生と交流を持つことも可能です。 授業時間の選択肢が豊富 学校により異なりますが、授業時間の選択肢が多岐に渡る場合があります。世界中から授業を受けたいと集まったオンライン留学生のために、どういった時差にも対応可能にするためです。授業を受ける時間帯も週単位で変更できる学校が多く、オンライン留学でも不利にならないように対策されています。仕事をしながらオンライン留学に参加している人もいるため、早朝や夕方、深夜でも空いているなら好きな時間帯から授業を選べる学校もあります。 ただし、授業時間が決まっている学校の場合は時差によって受けたい授業が受けられないケースもあるため注意が必要です。 感染症の心配がいらない オンライン留学は自宅で授業が受けられるため、感染症にかかる心配はありません。海外に渡航した場合、感染症にかかって体調が崩れるのを不安に思う方もいるでしょう。しかし、オンライン留学であれば、身体に持病を抱えていても海外の授業が安心して受けられます。 治安に関する不安がない リアル留学は治安が不安で行けない方には、日本で授業が受けられるオンライン留学が向いています。海外留学した場合、バッグや財布をすられるといった被害に合う可能性も否定できません。 日本でもそのような軽犯罪に合う場合もありますが、海外にくらべ治安はいい国です。留学に興味があるが治安に関する不安から留学に踏み出せない方は、国内で海外の授業が受けられるオンライン留学がおすすめといえます。 海外留学前のステップとしても活用できる 事前準備が簡単にすむオンライン留学は、プレ留学として活用するのに役立ちます。海外留学してから来なければよかったと後悔しないために、短期間のオンライン留学を活用するのもいい方法です。 ビザ取得など手間がかかる準備がいらないオンライン留学を利用することで、実際に海外留学して感じるギャップの軽減につながります。このように日本の文化と海外の文化の違いをオンライン留学で知り、カルチャーショックが少なくできるのもオンライン留学のメリットにひとつです。 オンライン留学のデメリット オンライン留学は実際に現地に行くわけではないため、下記のようなデメリットが考えられます。 異文化体験や観光はできない オンライン留学は実際に海外に行くわけではないため、異文化体験や観光はできません。たとえば海外留学した場合、お店や看板など生活に関するすべてが現地の言葉です。そのため、現地の言葉に触れる機会が多くなります。語学の習得も速まることが期待できますが、オンライン留学ではこのような体験はできません。 留学中の楽しみのひとつである観光もオンライン留学では困難ですが、学校によってはオンライン上で街のようすを伝えてくれる場合もあります。VR(バーチャルリアリティー)が今よりもっと進化すれば、さらにリアルに海外の授業を体験できる時代がくるかもしれません。 英語環境に身をおくことができない オンライン留学を実際に受ける場所は、日本です。つまり、リアル留学より英語に触れる機会は少ないのがデメリットです。オンライン上ですが、さまざまな国の人と交流ができるため、仲間たちに積極的に英語で話しかけてこのデメリットを補う必要があります。 リアル留学に比べて海外の仲間を作りにくい オンライン留学は、授業が終わったらいつも通りの生活に戻ります。そのため、授業終わりに学生同士でコミュニケーションを図りづらい可能性があります。リアル留学の場合、授業後でも学生同士で交流しやすい環境が整っており、さまざまな国の友達を作りやすいでしょう。 一方、オンライン留学にもさまざまな国から語学の習得を目指して留学生が集まります。留学の醍醐味のひとつに海外の友達が増えることが挙げられますが、オンライン上ではほかの学生たちとの交流はハードルが高いとされています。 オンライン留学の授業でもグループレッスンするカリキュラムは組まれており、少なからずほかの国の留学生とも交流を持つ機会はあります。リアル留学のようにもっと学生で交流をもつために、自分でアクティビティに参加したり、SNSで積極的に仲間たちに話しかけたりすることが大切です。 安定したインターネット環境が必須 オンライン留学はオンライン上で授業が行われるため、安定したインターネット環境が重要です。近年、オンラインを通したビジネスなども増加し、ひと昔前よりインターネット環境も安定化が進んでいます。 しかし、インターネットが不安定だと授業の途中で音声や画像が途切れてしまい、授業に集中できない可能性があります。オンライン留学の事前準備として、インターネット環境を整えることは必須です。 経験が実績に繋がらない場合もある オンライン留学はリアル留学より意欲的に勉強を進めないと、実績につながらない場合もあります。リアル留学なら周りに仲間がいるため、その刺激を受けて勉強を頑張ろうと思えるはずです。しかし、自宅などから1人で授業を受けるオンライン留学ではやる気がないと容易にやめてしまう恐れがあります。 将来、海外でビジネスをしたい、英語のスキルを身に付けたいという目標があっても、オンライン留学の授業に意欲的に取り組まなければ、目標達成は難しくなります。また、オンライン留学は本当に海外生活を経験したわけではないため、海外で働くことが目標の人はリアル留学にくらべて難しくなることが考えられます。 オンライン留学の費用相場 国別のオンライン留学費用相場 アメリカ フィリピン イギリス 韓国 韓国 1週間 なし 3.5万円 なし なし なし 1ヶ月 5.5万円 9万円 5.5万円 5.5万円 6.5万円 2ヶ月 10.2万円 16万円 10.2万円 10.5万円 12万円 3ヶ月 14.9万円 なし 14.9万円 15.5万円 17.5万円 オンライン留学を1週間で行う学校は限られているようです。しかし、非常に安く費用が収まります。フィリピンは、ほかの国より費用が高く設定されています。これはマンツーマン授業を取り入れる学校が多いためで、その分語学の習得も早まることが期待できます。フィリピン以外の国はグループでの授業が基本で、費用は安く設定されています。 アメリカに1か月短期で留学した場合、20~40万円ほどかかります。オンライン留学なら5.5万円に抑えることが可能で、オンライン留学は非常にお得なのがわかります。 留学期間別のオンライン留学費用相場 留学期間(週) 1日4時間コース 夜間2時間コース 1 2.5万円 1.5万円 2 4.5万円 3万円 3 6.5万円 4.5万円 4 8万円 6万円 5 10万円 6.5万円 6 12万円 8万円 次に留学期間別の費用相場をみていきます。オンライン留学は入学金+教材費+授業料の合計が費用となり、これ以外の生活費などはかかりません。上記の表からわかるとおり、留学期間やコースで費用は変動しますが、期間(夏休みや冬休みなど)によってキャンペーンが行われて入学金が安くなるケースもあります。オンライン留学は、学校に入学するのと同様に入学金の支払いは必須になるのが基本です。 受講期間が長くなれば語学の習得もしやすくなりますが、長くなるだけ費用は高くなります。しかしオンライン留学は、ビザや航空券、生活費といった支払いが不要なのがメリットです。浮いた分の予算を授業料に当てることで、少しでも多く語学の習得を目指せる可能性があります。 オンライン留学がおすすめの人とは? 下記のような人はオンライン留学がおすすめです。 海外留学する前に海外の授業を体験したい人 将来、海外留学したい、海外授業の雰囲気を事前に把握したいなどと考えている人に、オンライン留学は最適です。また、海外留学したいが英語が話せなくて不安な人も、オンライン留学で英語を少し習得しておくのもいい方法です。 海外留学したいが、費用といった問題がある人 オンライン留学は、自分の都合のいい時間で授業が受けられる可能性が高く、さらに金銭面もリアル留学に比べて抑えられます。海外留学は費用や時間、仕事などの理由からためらってしまう人も少なくありません。しかし、海外留学の授業と同様の授業が日本で受けられるオンライン留学なら、費用面の問題を解決しやすいはずです。 1人だと勉強が続かない人 オンライン留学は、同じ目標を持つ仲間がいます。独学だと諦めやすい人も仲間がいれば、周りに刺激されて勉強が続けやすくなるでしょう。 英語のスキルを身につけたい人 オンライン留学は、オンライン上で講師から語学を学べます。わからない点があれば講師に質問できて、その場で疑問が解消されます。また、グループレッスンでほかの学生とも会話しながら英語力を高められ、より多くのスキルが身につけられるでしょう。 独学で動画を見ながら英語を勉強する選択肢もありますが、インプットのみに重きを置いてしまいがちです。オンライン留学のように、インプットしたらアウトプットすることが大切です。 オンライン留学に必要な英語力 オンライン留学のプランにより必要な英語力は異なりますが、英語が全く話せない人から英語スキルが高い人まで参加できます。留学したいが英語が話せない人でも、安心してオンライン留学に望めます。 どのくらいの英語力なのかはコースを選択する前にチェックテストが行われ、テストの結果に沿ったクラスを割り当てられます。授業を受けている途中、勉強についていけないと感じた人はその都度相談してクラスの変更が可能です。 受講するなかで、英語力が上がりもっとレベルの高い授業を受けたい人も、レベルアップしたクラスの授業を受けられます。たとえば、試験に向けた授業やビジネス英語のクラス、さらに英語スキルが高い学校に移るといったケースも、オンライン留学なら容易にできる可能性があります。 より高い英語スキルやスコアが求められる博士号、学士号、修士号、ディプロマ、サーティフィケートなどを目指す人も、少しずつ英語力を高めながら実力をつけていきます。どのような場合も、オンライン留学で興味があるコースはどのくらいの英語力なのかを事前に確かめてから申し込みすると間違いないでしょう。 オンライン留学に必要な物 オンライン留学を始めるうえで、主に下記を準備する必要があります。 PCやタブレット、スマホなどのデバイス、インターネット環境 オンライン留学にパソコンやタブレット、スマホなどのデバイス、インターネット環境は必須です。スマホがあればどこでも容易に授業を受けられますが、パソコンやタブレットは画面が大きいため学習しやすいでしょう。 マイクやヘッドセット 自宅で授業を受けるのなら、マイクやヘッドセットは必要ありません。ただし、講師の声が聞こえづらい場合もあるため、イヤフォンを付けて授業を受けると安心です。イヤフォンは、マイク付きかイヤフォンとマイクがセットの物を使用しましょう。 ウェブカメラ カメラ機能がないパソコンで授業を受ける場合、ウェブカメラを準備する必要がありますが、カメラ機能がついたパソコンであれば問題ありません。また、スマホで受ける人はカメラが付いているので用意は不要です。 Zoomやスカイプなどのアプリ オンライン留学で使用するアプリは、学校により異なります。指定されたアプリで授業が進んでいくため、事前に何のアプリを使用するのか学校にお問い合わせください。 電子辞書や辞書 電子辞書や辞書があれば授業中にわからない単語などがあった場合、自分ですぐに調べられます。 オンライン留学に迷う場合はリアル留学も検討しよう! 高校留学ワールドは、1999年から高校生の留学をサポートしています。高校留学の経験者によるサポートのもと、生徒に合った留学プランやアドバイスを提供し、毎年約150名の生徒の留学へ送り出しています。さらに、留学中も単位の取り方や小論文やTOFL・IELTSの入試サポートなどの細かいところまで目を配り、生徒の状況に応じたサポートを行います。 高校留学ワールドは、アメリカ、オーストラリア、カナダ、イギリス、ニュージーランド、アイルランドの英語圏で1000校以上の学校と提携しております。どのような国の学校に留学をご希望されるのかをお伺いし、生徒の希望に沿って留学先を提案いたします。 また、高校留学ワールドは充実したアフターフォローも魅力のひとつです。留学先で得た経験や知識、出会った人などからこれまで考えていた進路とは異なる道を選ぶ場合もあるため、しっかり生徒の気持ちに寄り添いサポートします。 留学先が決まった方には、留学の事前準備に必要なビザの申請、入学手続き、願書の準備、航空券の手配、海外保険への加入など、留学に必要な物や手続きもしっかりスタッフがサポートするのでご安心ください。 オンライン留学かリアル留学で迷われている方は、高校留学ワールドのリアル留学をご検討ください。 まとめ オンライン留学は、オンラインを通して海外の学校の授業が受けられます。リアル留学は費用や時間といった制限から海外に行くのをためらう場合もありますが、オンライン留学なら自分の都合にいい時間で授業が受けられるのが魅力です。 さらに、費用もリアル留学にくらべて非常に節約できます。リアル留学したいが迷っている人は、まずオンライン留学で留学体験をしてみてはいかがでしょうか。
【高校留学】そもそも奨学金とは? 家庭の事情などにより経済的な問題で進学が難しい学生に向けて、進学に必要な学費の付与や貸与を行う制度を「奨学金制度」といいます。 国や自治体、大学、企業、NPOなどの民間団体がさまざまな奨学金制度を設けています。 国内で最も有名な奨学金制度は、国が支援している「独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)」の奨学金です。 【高校留学】奨学金には種類がある 奨学金には、大きく分けて2種類あります。 返済不要の「給付型」と返済が必要な「貸与型」です。 給付型:返済不要 給付型の奨学金は、返済の必要がなく、受け取ったお金を全額もらえる奨学金です。 中には学費だけでなく、留学先での滞在費や生活費などの費用もすべてまかなってくれる奨学金もあります。 返済が不要な給付型の奨学金ですが、受給するためには厳しい条件をクリアする必要があります。 英語などの高い語学能力が必須であり、志望動機書も説得力のあるものを書かなければなりません。 また給付型の奨学金は利用用途が限られている、などの制約もあります。 給付型の奨学金は返済不要というメリットがある一方、受給資格のルールが厳しく、貸与型に比べると採用人数が少ないというデメリットもあります。 貸与型:返済必要 貸与型の奨学金は、返済が必要な奨学金で、留学終了後に奨学金を返済します。 受給した奨学金により、返済期間や期限、利率は異なります。 貸与型の奨学金は、給付型の奨学金に比べると申し込みの条件が低いことが多いです。 また給付型の奨学金と違い、応募期間や利用目的などの制約も少なく、奨学金を獲得しやすい特徴があります。 さらに、貸与型は利子が付く有利子の奨学金もあれば、利子の付かない無利子の奨学金があります。 有利子タイプの奨学金は、借りたお金に利子を足して返済する必要があるため、無利子タイプの奨学金がより好まれる傾向にあります。 しかし、無利子タイプの奨学金は、有利子の奨学金に比べて利用条件などが厳しいことから、多くの方が有利子型の奨学金を利用しています。 貸与型奨学金のメリットは、募集をかけている団体が多く種類が豊富なことです。 利用条件が低くため受給しやすく、在学中は返す必要がないのもメリットです。 一方、貸与型奨学金は就職状況によってはすぐに返済できない可能性があります。 すぐに返済できない場合にどうするかといった不安や、受給には連帯保証人が必要なことも貸与型奨学金のデメリットといえます。 貸与型奨学金を返済できない場合は個人信用情報機関に登録されてしまうため、貸与型の奨学金に応募する際は奨学金の利用方法や、卒業後どのように返済していくかなどを熟考してから応募する必要があります。 返済できる範囲の金額を把握したうえで、借りるのも有効な手立てといえるでしょう。 【高校留学】おすすめの奨学金リスト ここからは、おすすめの奨学金をご紹介します。 高校留学で利用できる奨学金の種類は、私費留学で利用できる「給付型奨学金」、私費留学で利用できる「貸与型奨学金」、交換留学で利用できる「給付型奨学金」、進学留学(大学留学)で利用できる「給付型奨学金」の4つの項目に分けられます。 私費留学で利用できる給付型奨学金 私費留学で利用できる給付型奨学金は、下記の7つです。 ①トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】は、トビタテ!留学JAPANが提供する奨学金プログラムのひとつです。 トビタテ!留学JAPANは文部科学省が主導の大学生と高校生を対象とした留学支援機関で、2013年10月にスタートしました。 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】は、高校生を対象に世界に通用するグローバル人材を育てることを目的に、若者の海外留学をサポートするプログラムです。 高校生コースだけでなく大学コースもあり、短期留学、長期留学など、さまざまな留学プランに対応しています。 日本国籍で、日本での永住を許可されている人が対象の奨学金です。 高校生コースでは、日本の高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部、高等専門学校、専修学校高等課程在籍が応募資格となります。 奨学金申し込み時に成績や語学力は求められませんが、留学の前後に研修があります。 海外留学向け奨学金の中でも認知度が高く、応募者も多い一方、高校生コースは大学コースよりも応募者が少ないため狙い目の奨学金プログラムといえます。 ②UWC日本協会「UWC奨学生」 UWC日本協会とは、公益財団法人で、UWCはUnited World Collegeの略です。 本部は、イギリス・ロンドンにあります。 世界各国から優秀な学生を選抜し、留学などの国際教育を通して世界で活躍する豊かな人材育成を目的とした民間教育機関で、日本にも支部があります。 現在までにイギリス、イタリア、オランダ、ノルウェー、アメリカ、カナダ、シンガポール、香港、インドにUWCの高校が開校しています。 UWC日本協会は、UWCの考え方やプロジェクト賛同して1972年に発足されました。 UWC日本協会では、日本からUWCの高校に派遣される高校生の選抜や、奨学金の支給などを行っています。 奨学金の対象は日本に国籍があり、派遣される時点で満16歳以上になる人です。 そのほかに自身が通っている学校長からの受験の了承、英語検定の成績証明書の写しの提出が必須条件です。 また、ほかの留学選抜への応募歴や応募予定がないこと、日本協会の選抜会に受験歴がないことが条件など、やや厳しい規定が設けられています。 奨学生に選ばれた場合、約2年の留学期間の授業料と寮の費用、食費、教科書代などの留学にかかる費用、渡航費用、ビザ費用のすべてをカバーされます。 ③EILサポーター奨学金 「EILサポーター奨学金」は、日本国際生活体験協会(EIL)が提供している奨学金プログラムです。 日本国際生活体験協会は、異文化交流の促進を目的に発足した団体で、世界で初めてホームステイプログラムをはじめた団体です。 EILは1932年にアメリカで発足し、日本のEILができたのは1956年です。 歴史が長く、各国でさまざまな留学プログラムを実施し、留学生のサポートを行っています。 EILの奨学金制度は、ほかの団体の奨学金に比べて非常に充実しているのが特徴です。 EILの交換留学プログラムは、学業でよい成績を修めているほか、人柄のよい生徒を参加対象にしています。 応募条件は成績や人物重視だけでなく、中学校1年から応募時の現在までで1学年の欠席日数が8日以内、遅刻と早退が8回以内というルールがあります。 ④AFS平和の鳩プロジェクト 「AFS平和の鳩プロジェク」は、AFSが提供している奨学金プログラムです。 AFSは公益財団法人で、「留学や異文化交流を通じてあらゆる年代の人が文化や考え方が共生できるように」をモットーに留学や、国際交流キャンプなどの体験を提供している団体です。 AFSでは複数の留学プログラムを実施しており、高校生だけでなく中学生の留学プログラムもサポートしている数少ない団体です。 さらにAFSの留学プログラムに参加する人向けに、AFS独自の奨学金制度を多く取り揃えています。 奨学金制度の対象は、AFSの留学プログラムに参加する人の中で奨学金がなければ留学が難しい人です。 奨学生として採用された際は、AFSの広報活動に積極的に協力することが条件になっています。 ⑤ICCグローバルリーダー高校留学奨学金 「ICCグローバルリーダー高校留学奨学金」は、ICC高校留学が提供している留学奨学金プログラムです。 ICC高校留学は、10代の海外留学をサポートするグローバル教育コンサルタントです。 ICCグローバルリーダー高校留学奨学金は、個々の成長だけでなく、安全な高校留学の実現を最優先に考えている団体です。 そのため無料の個別相談会などを行い、学生の夢や留学をサポートしています。 またカナダ、ニュージーランド、オーストラリアに支社があり、日本人スタッフも在籍しています。 留学中に何か困ったことがあっても身近に相談できる日本人が現地にいるなど、留学中のサポートが充実しています。 さらにICC高校留学は、留学後のフォローも行っているのが特徴です。 奨学金の対象は、派遣が翌年となるため、応募時で中学3年生、または高校1、2年生の在学生(日本の教育機関に在籍している学生)です。 ICC高校留学プログラムに参加する方が対象で、留学は1年が絶対条件となっています。 選考を受けるには、無料個別相談への参加が必須です。 個別相談の後に、学力試験や作文などの無料の適性判断を受けてから留学プログラムに申し込みます。 奨学金の選考は、留学プログラムに申し込んだあとに始まります。 ⑥広島県教育委員会高校生海外留学等助成事業(一般留学) 「広島県教育委員会高校生海外留学等助成事業」は、広島県教育委員会が提供している奨学金プログラムです。 異文化間協働活動を推進している広島県は、これから社会で活躍する若い世代のグローバル教育や実践的なコミュニケーション能力の育成に力を入れ、小学生の段階から異文化間協働活動を実施しています。 その活動のひとつが、奨学金プログラムです。 広島県教育委員会は、奨学金のほかにも留学に役立つプログラムの紹介や、実際に留学した先輩のメッセージ、留学中の悩みなどを載せた冊子の作成、海外姉妹校との交流会なども実施しています。 新型コロナウイルスの影響で渡航ができない時期は、オンラインの交流会も開催していました。 奨学金プログラムでは、留学を目指す高校生を対象に留学に必要な費用の一部を負担しています。 助成金額は最大30万円で、往復の航空券、授業料、ビザの費用などが対象です。 県立高校に在籍していること、3か月以上の留学プログラムに参加する人が対象です。 ほかの奨学金との併給も可能ですが、広島県からの助成金を併せて30万円を超える分については減額されます。 また帰国後は、報告書の提出をはじめ、報告会や留学推進イベントへの積極的な参加が義務づけられています。 ⑦リクルートスカラシップ スポーツ部門 「リクルートスカラシップ スポーツ部門」は、株式会社リクルートが行っている奨学金プログラムです。 1971年の創業10周年の際に、社会貢献を目的としたリーダーシップがあり向学心旺盛な人をサポートするために作られました。 今回紹介するのはスポーツ部門ですが、ほかにも音楽やアート、学術分野でも同様に募集が行われています。 さまざまな部門で、今後世界で活躍しそうな日本の優秀な若者をサポートしています。 リクルートスカラシップ スポーツ部門では、プロ・アマチュアを問わず、スポーツで世界トップを目指し海外の教育機関で学ぶアスリートを対象としています。 海外に拠点をおくため、スポーツの学びにかかる費用や中学・高校からの海外留学を支援しています。 奨学金の支給額は、2種類です。 ひとつは、月額30万円からの海外に拠点を移し、留学する費用のサポートです。 もうひとつは、年間1,000万円上限のアメリカ留学にかかる費用のサポートです。 どちらも支給期間は2年間ですが、再度選考に応募できるため、選考を通過したらさらに2年間の奨学金を受給できます。 応募資格は1998年以降に生まれた人で、自ら応募フォームを提出し、面接で受け答えができる必要があります。 さらに日本国籍があり、海外へ進学予定の方が対象です。 スポーツの実績があることも必須条件であり、奨学金受給者は毎月報告書を提出することが義務づけられています。 私費留学で利用できる貸与型奨学金 私費留学で利用できる貸与型奨学金で主なものは、下記の2つです。 貸与型のため、返却する必要です。 ①日本政策金融公庫(JFC) 日本政策金融公庫は、国民や企業、銀行の資金調達や金融サポートを行い、国民の生活向上を目的としている財務省所管の特殊会社です。 奨学金だけでなく、さまざまな金融サポートや融資を行っています。 日本政策金融公庫は国の教育ローンと称して、海外留学をサポートする貸与型奨学金を行っています。 日本学生支援機構の奨学金と併用でき、3か月の短期留学にも対応しています。最大で450万円を借りられ、金利は年1.95%固定です。 借りた奨学金の用途は自由で、学費、留学中の生活費などに使えます。 年収などが理由で銀行などからお金を借りることが難しい方でも、日本政策金融公庫なら借りられるケースもあります。 オンラインで申請可能なこと、返済期限は最長で18年、金利も固定制で後から返済できることがメリットです。 審査は書類審査のみで、入学資金を借りたい場合は合格を確認できる書類を提出する義務があります。 在学中の学費資金を借りたい場合は、在学を証明できる書類の提出が義務づけられています。 ②日本学生支援機構(JASSO)貸与奨学金 日本学生支援機構は独立行政法人で、文部科学省所管です。 留学だけでなく国内の学校に通う人をサポートする奨学金があります。 日本に在籍している学生だけでなく、海外から日本へ留学する学生のサポートも行っています。 海外留学の奨学金は、給付型、貸与型のどちらもあります。 貸与型の奨学金は長期留学にも短期留学にも対応していて、海外での学位取得、短期留学のサポートを行っています。 高校生が日本学生支援機構の奨学金を利用する場合は、大学に入学したあとに申請できます。 応募条件は、高等学校または専修学校高等課程最終2か年の成績の平均が3.5以上であることなどがあります。 受給額は自身で選べるようになっていて、入学前から申請できます。 受給期間は入学から学位取得までで、利率は奨学金貸与の終了時に決まります。 交換留学で利用できる給付型奨学金 交換留学で利用できる主な給付型奨学金には、下記の2つがあります。 ①海外留学推進協会「アメリカ高校交換留学プログラム」 一般財団法人の海外留学推進協会は、アメリカなど世界各国の海外留学を無料サポートしている団体です。 奨学金サポートだけでなく、留学情報の提供、奨学金情報の提供、留学手続きなどをメインに行っています。 高校や大学留学だけでなく、語学学校などの短期留学もサポートしています。 海外留学推進協会のアメリカ高校交換留学プログラムでは、日本の高校生を対象にアメリカの高校の交換留学を行っています。 アメリカの公立高校に10か月間通えるプログラムで、授業料は海外留学推進協会が負担してくれます。 アメリカへの航空券、ビザ取得費用、生活費などはかかりますが、ボランティアのホストファミリー宅に滞在できるため生活費を抑えられます。 アメリカ高校交換留学プログラムに参加する学生のうち、とくに優秀な学生には25万円が支給されます。 留学生活について毎月レポートの提出すること、帰国後はオリエンテーションへの参加が求められます。 応募条件は、留学出発時に高校や高等専門学校などの教育機関に在籍していることと、過去に米国の学生ビザを取得していないことです。 審査は、中学生からこれまでの成績などをみる書類審査と、英語の能力模擬試験、作文、面接などの適性検査が行われます。 ②オデッセイIT奨学金 オデッセイIT奨学金は、株式会社オデッセイ コミュニケーションズが高校生対象に行っている奨学金プログラムです。 株式会社オデッセイ コミュニケーションズは、コンピューターやインターネットを使いこなせる知識とスキルを証明するIT資格の試験の実施、運営を行う企業です。 オデッセイIT奨学金は、ITスキルと国際コミュニケーション能力を持つ人材育成を目的としています。 ITの知識がある高校生の留学を支援する奨学金制度で、2006年に設立されました。 選抜された学生に留学費用の一部を負担しています。 オデッセイIT奨学金の対象者は、AFSの年間派遣プログラム内定者です。 オデッセイ コミュニケーションズが実施するIT資格、またはマイクロソフト オフィス スペシャリスト、IC3、VBAエキスパート、アドビ認定プロフェッショナルなどのIT分野における国家資格のいずれかを持っている学生が対象です。 奨学金の審査は、AFS選考試験結果と奨学金申請書類などの書類審査で決定します。 書類審査では、保護者の所得や学校の成績もみられます。 奨学金の受給者は、帰国後の近況報告、AFSへ留学レポート提出、イベントで体験談発表など、広報活動への参加協力が求められます。 進学留学(大学留学)に対しての給付型奨学金 進学留学(大学留学)に対しての給付型奨学金には、下記の2つがあります。 ①British Council Japan IELTS Award(IELTS奨学金) British Council Japan IELTS Awardは、公益財団法人日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが主催する奨学金制度です。 毎年、年間4名の学生を選出し、大学への進学支援を行っています。 対象者は応募時に日本に在住しているほか、IELTSのスコアがOverall Score6.0以上で、IELTSのスコアを使用して大学留学する人です。 すべての大学が対象ではなく、IELTSの成績を入学条件にしている大学に限られています。 奨学金の審査は、応募用紙やIELTSのスコアレポートなどの必要書類による書類審査と、面接による審査が行われます。 奨学金の受給者は留学中の体験談や写真の提供、IELTSの広報資料への協力が必須条件となっています。 ②福岡県アンビシャス外国留学奨学金 福岡県アンビシャス外国留学奨学金は、福岡県が提供している奨学金です。 福岡県内の高校生を対象としている海外の大学進学を支援する制度です。 条件は高校在学、もしくは卒業していて福岡県に1年以上継続して住んでいることです。 福岡県に住んでいる方は応募できますが、本人ではなく、両親が福岡県に住んでいる場合でも応募が可能です。 受給額と期間は両親の所得によって変動しますが、最大で200万円を最長4年間受給できます。 奨学金の審査には、願書、成績証明書や推薦状などの書類審査に加えて、小論文と面接審査があります。 奨学金の受給者は、楽器終了後のレポート提出、出発前後には福岡県知事や福岡県アンビシャス外国留学奨学金の支援者に挨拶、成果の報告が必要です。 さらに、青少年アンビシャス運動の活動への参加なども求められます。 【高校留学】奨学金の選ぶ際のポイントは? 奨学金を選ぶ際のポイントは、下記の3つです。 応募条件をチェック 奨学金は多数あり、紹介した制度は一部です。 多数ある奨学金ですが、応募条件が同じものはなくさまざまです。 自身が応募資格に当てはまるかは、応募前に確認する必要があります。 奨学金に応募する予定であれば、早くから準備を始めましょう。 応募要項を読むだけでも時間がかかるため、自身が対象かどうかを早めに確認することをおすすめします。 給付型の奨学金は応募条件が厳しく、認知の高い奨学金は倍率が高いです。 しかし、留学する人だけが対象のため、国内の奨学金よりも応募者数は少なく奨学金取得の確率も高いです。 自治体の奨学金も検討する 奨学金プログラムを行っている都道府県の自治体も多くあります。 広島県や福岡県のほかにも、埼玉県や大阪府、神奈川県などでも実施されています。 留学の目的を明確にする 奨学金プログラムには、アメリカの高校に留学する人、海外に拠点を移しスポーツに励む人向けなど、留学先や留学の目的が限定されていることも多いです。 留学先で何をしたいかを、しっかり考える必要があるでしょう。 留学の目的がはっきりすると、ご自身が得られる奨学金の種類も見つけやすくなるのではないでしょうか。 【高校留学】奨学金応募の際の注意点 奨学金の応募の際の注意点は、下記の3つです。 スケジュールの確認をする 奨学金の申し込みのスケジュールは、奨学金によってさまざまです。 必要書類や条件もまったく異なるため、条件やスケジュールは念入りに確認する必要があります。 締め切りに合わせて、資格の勉強や奨学金の手続きなどを計画的に進めていきましょう。 奨学金は、海外留学前に受給できる場合もあれば、海外留学中に毎月受給される場合もあり、受給方法も異なります。 奨学金をいつ、どのように受け取るのかを事前に確認しておきましょう。 給付型の場合は対策が重要 給付型の奨学金の選考は、条件などが厳しいです。 書類審査に加え、作文や面接などの試験もあります。 給付型の奨学金を受給したい方は、早い段階から試験対策と準備を進める必要があります。 給付型の奨学金を受けられない場合は、教育ローンや貸与型の奨学金プログラムを検討するとよいでしょう。 貸与型の場合は返済目途の計画をする 貸与型の奨学金、あるいは教育ローンを利用する場合は返済が必要です。 留学が目的の場合は低金利で奨学金を借りられるケースが多いですが、利子が付くため借りた以上のお金を返済する必要があります。 いつから返済が始まるのか、返済期限がいつまでなのか、事前に確認しましょう。 返済計画を立てて、借りる金額が無理のない範囲かをよく検討してください。 【高校留学】まとめ 高校生の海外留学を支援している奨学金についてご紹介しました。 留学奨学金は返済が必要のないものや、返済が必要なもの、利子がつくもの、長期留学に対応しているもの、短期留学に対応しているものなどさまざまな種類があります。 ご自身の留学の目的や叶えたい夢、留学の期間などにあわせて見合った留学奨学金を選んでみてください。
1.【高校留学】ポイント ニュージーランドの高校留学は、ほかの英語圏の国に留学するよりも費用が抑えやすいです。1980年から留学生の積極的受け入れを行うニュージーランドは、留学のサポート体制が整っています。ニュージーランドの高校は、学校ごとのレベルの差や環境の違いがほとんどありません。そのため、どこの学校に留学しても一定のレベルの教育を受けられます。 ニュージーランドでは英語の補講など、留学生のサポートが充実しているため、それほど英語力がなくても留学が可能です。 2.【高校留学】ニュージーランドの高校留学の特徴とは? ニュージーランドでは、留学生の受け入れを1980年代から積極的に行っています。ニュージーランドへ留学する日本人は年間1万人ほどで、人気の留学先です。オークランドやクライストチャーチはとくに、留学生の受け入れ環境が整っていて人気が高いです。 留学生の受け入れ体制が整っているニュージーランドでは、高校でも留学生のための英語補講クラスが充実しています。英語の勉強と、高校の一般科目を同時に受講できます。ほとんどの高校に留学生担当のカウンセラーが常駐しているため、サポートの質も高いです。留学中に困ったときは、いつでも相談できるため、安心して海外留学できます。 3.【高校留学】ニュージーランドの高校留学の種類について ニュージーランドの高校留学には「短期留学」、「正規留学」、「交換留学」の3つの種類があります。 3-1.短期留学(サマースクール) 夏休みなど1週間から2か月ほどの短期間で留学をすることを「短期留学」といいます。現地の学校に通い、ホームステイで現地の家庭で滞在します。英語の勉強をしつつ、異文化交流を行います。滞在が3か月未満の場合は学生ビザを取得する必要がありません。 日本の高校が春休み期間である3月下旬~4月頭と、夏休み期間である7月下旬~8月下旬を利用して留学するのが一般的です。 また短期間の留学には、「ターム留学」と呼ばれる種類があります。タームは英語で「Term」といい、日本語でいうと学期を指します。1学期を利用して留学することをターム留学といい、滞在日数が3か月未満のため学生ビザを取得する必要もありません。 短期留学は、日本の学校の部活や成績への影響が少ないのもメリットのひとつで、最近注目されている留学の種類です。 3-2.正規留学(卒業留学) 現地の高校を卒業や、単位取得を目的として留学することを「正規留学」といいます。正規留学で多いケースが、日本の中学を卒業後にニュージーランドの高校に入学し、3~4年間をかけて高校卒業を目指すパターンです。高校の途中から留学する生徒や、小学生卒業後に留学する学生も増えています。 3-3.交換留学 国の制度である「交換留学」は、1年間留学できます。ニュージーランドに留学中も日本の単位として計算されるため、1年留学した場合でも留年することなく学年が上がります。ニュージーランドの留学プログラムは多種多様であり、プログラムによっては4月から始まるものや夏休みから始まるものもあります。多くの学校で入学時期を自由に選べるため、留学生にとっても留学しやすい体制が整っています。 4.【高校留学】ニュージーランドの高校留学の費用の目安 下記は、ニュージーランドの高校留学の目安です。 1か月 30万円~50万円 3か月 70万円~100万円 6か月 100万円~150万円 1年 200万円~500万円 ニュージーランドの高校留学にかかる費用は、留学の種類や期間により異なります。ニュージーランドの高校留学の費用目安は、1か月30万円~50万円、1年間で200万円~500万円ほどです。ニュージーランドの高校留学は、ほかの英語圏へ留学する場合に比べて費用が安くなる特徴があります。 4-1.短期留学(サマースクール) 短期留学にかかる費用の目安は、1か月30万円~50万円ほどです。語学学校なら1か月の学費は10万円くらいです。公立校に留学するか、私立に行くのかでも学費に差があるため、ご自身の留学予算や留学の目的と照らし合わせて学校を選ぶとよいでしょう。 4-2.正規留学(卒業留学) 正規留学は、年間200万円~500万円かかります。正規留学は、公立と私立どちらに留学するかで金額に大きな差が生じます。私立に留学すると、場合によっては500万円以上かかることもあります。 4-3.交換留学 交換留学は、年間150万円~200万円ほどかかります。学費はまったくかからないため、比較的安く留学が可能です。滞在費、生活費、渡航費を合わせると、かかる費用は150万円ほどが目安です。ボランティアでホームステイを受け入れている家庭に滞在する場合は、滞在費も安く抑えられるでしょう。 4-4.滞在費 ニュージーランドの滞在は、寮かホームステイ、ひとつの家を複数人で借りるフラットシェアが一般的です。寮は学費に含まれているため、滞在費はかかりません。ホームステイなら、月1,000ドル(約8万円)ほどが目安です。ホームステイは食費込みになっているため、食費がかかりませんが、寮にくらべるとやや高価です。フラットシェアの場合は、月600ドル(約5万円)ほどかかります。 ニュージーランドは都心部だと家賃や物価が高くなる傾向がありますが、地方なら安く抑えられます。オークランドやウェリントンなどの都市部がニュージーランドの留学地として人気ですが、オークランドやウェリントンは都市部のために家賃は高めに設定されています。できるだけ費用を安く抑えたい方は、滞在費などが安いニュージーランドの地方に留学することをおすすめします。 4-5.生活費 ニュージーランドでの生活費は、1か月3万円ほどです。生活費の内訳は食費、交通費、雑費です。ニュージーランドではアメリカやイギリスと異なり、比較的に安く食材を購入できます。物価もさほど日本と変わりません。外食は、ランチが800円ほどで、ディナーは1,000円以上します。毎日外食を繰り返すと生活費を3万円に抑えるのは難しいため、自炊を併用しながら食費を抑えていきましょう。 4-6.その他お小遣い 交際費などお小遣いは、2万円~5万円ほど用意しておくとよいでしょう。旅行となるともう少し必要ですが、ニュージーランドには観光用の無料バスやメトロのカードなどがあり、お得に公共交通機関を利用できます。 4-7.渡航費 渡航費は8万円~20万円ほどかかります。ニュージーランドは日本と季節が真逆です。日本であれば、冬の時期はオフシーズンとなり航空券が安くなります。しかし、日本が冬であれば、ニュージーランドは夏まっただ中のハイシーズンにあたるため、航空券は高めに設定さます。 渡航費を抑えたいのなら、日本の夏、つまりニュージーランドの冬の時期の航空券を購入するとよいでしょう。また直行便だと安くても航空券が10万円以上することが多いですが、乗り継ぎ便であれば季節に関係なく往復で8万円ほどと費用を安く抑えられます。 4-8.保険代 ニュージーランドでは、法律で留学生に保険の加入が義務づけられています。留学する際は、必ず海外保険に加入しましょう。保険の加入方法は、「日本で保険会社を探して加入する方法」、「学校が指定する保険へ加入する方法」、「現地の保険会社に加入する方法」があります。学校が指定する保険がある場合は、その保険に入ることをおすすめします。保険料はどの保険に入るか、保険の有効期間などで異なります。 ニュージーランド政府が加入を勧めている保険は、3か月で約2万円、1年で約5万円です。保証内容も保険の種類によって異なります。広い範囲の内容をカバーできるため、学校指定の保険とご自身で見つけた海外保険のどちらにも加入するのがおすすめです。 5.【高校留学】ニュージーランドの高校留学の公立校・私立校の費用の違いは? ニュージーランドの高校にも、日本と同じで公立校と私立校があります。しかし、ニュージーランドの高校の9割以上が公立校です。そのため、多くの日本人留学生がニュージーランドの公立校に留学しています。ここからは、公立校と私立校に分けて費用をご紹介します。 5-1.公立校の費用 ニュージーランドの公立校は、年間100万円ほどの費用がかかります。これは学費のみの費用で、ほかの費用は含まれていません。 5-2.私立校の費用 ニュージーランドの私立高校の学費は、年間で120万円~400万円です。学校によって費用に大きく差があります。私立校では、学費に寮費が含まれていることがほとんどです。 5-3.インテグレイティドの費用 ニュージーランドの高校は公立校、私立校のほかに「インテグレイティド」があります。インテグレイティドの学費は、年間で100万円~130万円ほどです。 5-4.インテグレイティドとは? インテグレイティドは公立校、私立校をはっきり分けることのできない学校を指します。運営自体は公立校ですが、校舎は学校の資産という少し変わった体系になっています。学費は公立高より少し高いですが、ほかの部分では大きく変わる点はありません。宗教の伝達のために作られたミッション系の学校にインテグレイティドが多いです。 6.【高校留学】ニュージーランドの高校留学に奨学金は使える? ニュージーランド留学の奨学金の多くは、大学留学を対象にしたもので、高校留学を対象にしたものはあまりありません。自治体が独自で行っている奨学金や、留学エージェントが行っている奨学金などはあるため、ご自身が応募できる奨学金制度があるか調べてみてください。 7.【高校留学】ニュージーランドの高校留学の費用を抑えるには? 比較的、留学費用を安く抑えられるニュージーランド留学ですが、さらに費用を抑える方法があります。 7-1.キャンペーンの利用 ニュージーランドの語学学校では、授業料の割引キャンペーンを行っているところがあります。学費を抑えたいなら、キャンペーンを行っている語学学校を探してみましょう。 7-2.渡航時期を見直す ニュージーランドは日本の夏がオフシーズンにあたるため、冬の時期であれば航空券が往復10万円以下になる場合もあります。LCCを利用するほか、お正月のセールを活用して航空券費用を抑えましょう。 7-3.都市部を避ける 滞在費を抑えたいのなら、都市部ではなく地方の学校に留学するのがおすすめです。日本と同じで、都市部は家賃や物価が高いです。また複数人で一軒家などを借りるフラットシェアも主流のため、フラットハウスを選ぶのもよいでしょう。また、農場を手伝うことで安くて泊めてもらえるファームステイもあります。ニュージーランドの自然の中で農作業を体験しながら、食費や家賃を抑えられるためおすすめです。 8.【高校留学】ニュージーランドの高校留学に必要なビザの内容と申請料 ニュージーランドの高校留学で考えられるビザは、観光ビザと学生ビザの2種類です。 ビザの種類 滞在可能期間 申請料 観光ビザ 3か月以内 無料 学生ビザ 就学期間の前後1か月 無料 ニュージーランドは、ビザ申請自体に費用はかかりません。郵送返信を希望する場合は、プラスで800円かかります。現在は、オンライン申請も受け付けています。 観光ビザは必要ありませんが、学生ビザを申請するは滞在資金証明が必要になります。滞在資金証明は留学時に費用があることを証明するもので、3か月以内の留学なら1か月1,700ドル、3か月以上の留学なら年間17,000ドルを目安に準備するとよいと言われています。 8-1.観光ビザ 滞在期間が3か月未満で、週に20時間以上勉強しない場合は観光ビザで留学できます。ビザの申請自体には費用がかかりませんが、別で観光税約3,000円が必要です。学生ビザは就労が可能ですが、観光ビザでは就労はできません。 8-2.学生ビザ 滞在が2か月を超える場合や、週に20時間以上超える場合は、学生ビザを取得する必要があります。滞在期間は、一般的に就学期間の前後1か月が余分に発行されます。また学生ビザは、週20時間までなら働くことも可能です。学生ビザの申請自体は無料ですが、申請するために手数料5,600円がかかります。また、別で観光税を支払う必要があります。 9.【高校留学】ニュージーランドの高校留学に必要な英語力はどのくらい? ニュージーランドの高校留学には、英語力はそれほど求められません。大学に入学する際はIELTS6.0~6.5が必要といわれていますが、高校留学の場合は英語力の基準は明確になっていません。 留学生の受け入れ体制が整っているニュージーランドでは、留学生向けの英語の補講などもあります。しかし、ある程度の英語力がないと現地で生活するのに困るため、早いうちからきちんと勉強してから留学することをおすすめします。 10.【高校留学】まとめ ほかの英語圏の国よりも安く留学ができ、留学生のサポートが手厚いニュージーランドの高校留学ついて解説いたしました。費用を安く抑えて留学したいという方は、ぜひニュージーランド留学を検討してみてください。
1.【高校留学】ポイント 貴重品は必ず機内に持ち込む手荷物に入れる! パスポートやビザはコピーを取って控えを用意しておくと安心 海外ではキャッシュレスが一般的!キャッシュレス対応カードを用意しましょう 海外に持っていく荷物は最低限にして足りないものは現地調達でOK 生活用品は普段使い慣れたものを持っていきましょう 2.まずはスーツケース&機内手持ちバッグを準備しよう! 高校留学にはどれくらい荷物を持っていったらいいのか、どれくらいの大きさのスーツケースに入れたら良いのでしょうか?留学先にいろいろ持ち物を持っていきたいところですが、荷物が多すぎると現地での移動が大変です。留学期間に関わらず、1週間分の荷物を目安に荷物をまとめるのが良いでしょう。 留学先に持っていく荷物は「航空会社に預ける荷物」と「機内に持ち込む手荷物」の2つに分けられます。「航空会社に預ける荷物」とは機内に持ち込めないスーツケースなどの大きな荷物のことです。 「機内に持ち込む手荷物」はリュックなど飛行機の荷物棚や席の下における荷物を指します。手荷物の大きさは各航空会社で規定が決められていて、規定の大きさを超えてしまうと超過料金がかかったり荷物を預けられなかったりするので注意しましょう。 航空会社に預けるスーツケースは3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内のものが理想的です。荷物を入れた状態で重量は20キロ前後に収めるようにしてください。機内に持ち込む手荷物は機内の荷物収納棚もしくは客席の下に収納できる大きさの物で、3辺の合計が115cm以内の物を1個までです。重量は合計で10キロ以下になるようにしましょう。 航空会社に預ける荷物 スーツケース:3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内。 重量は荷物を含めて20キロ前後 機内に持ち込む手荷物 機内の荷物収納棚もしくは客席の下に収納できる大きさの物。 スーツケース:3辺の合計が115cm以内の物1個/合計重量10キロ以下 3.【高校留学】必要なものリスト【機内手持ちバッグに入れる貴重品】 出国や入国の際に必要なパスポートや書類、お財布、パソコンなどの貴重品は機内手持ちバッグに入れましょう。特に何度も使うパスポートなどはすぐに取り出せる場所に入れておくのがおすすめです。 3-1.パスポート パスポートは出国審査や入国審査の際に何度も使います。すぐに取り出せる場所に入れておくのがおすすめです。パスポートを万が一紛失した時のために、顔写真のページをコピーしてスーツケースの中にも入れておきましょう。 3-2.航空券 航空券は保安検査や出国の際に使います。航空券がEチケットの場合はケータイにデータとして保存し、念のためにコピーして機内手持ちバッグに入れておくと安心です。留学先によっては入国審査に往復の航空券が必要な国もあります。 3-3.ビザ 留学先の国やビザの種類によっては、入国審査の時にビザを求められることがあります。 3-4.入国に必要な書類一式 留学先の国やビザの種類のよって、入国審査の時に残高証明書や航空券などを見せる必要があります。入国に必要な書類は一式にまとめて、すぐに取り出せるようにしておきましょう。入国審査に必要な書類はビザ、入学許可証、パスポートなどです。 3-5.現金 海外ではキャッシュレス化が進んでいるので、たくさん現金を持っていく必要はありません。3〜5万円程度を留学先の通貨に替えて持っていきましょう。 3-6.クレジットカード 海外では現金よりもクレジットカードなどキャッシュレスで支払うのが一般的です。クレジットカードを持っていない方は、渡航前に作っておきましょう。高校生でも海外留学が目的なら、審査なしで家族カードを作ることができます。 3-7.国際キャッシュレスカード 高校生でも持てる国際キャッシュレスカードにはクレジットカードとデビットカード、海外プリペイドカードの3種類があります。クレジットカードを作るのが難しい方は、デビットカードか海外プリペイドカードがおすすめです。 デビットカード デビットカードは預金口座と紐付けて、カードを使用すると同時に預金口座から即座に代金が引き落とされるカードです。デビットカード作成に収入の審査はなく、15歳以上もしくは16歳以上であればデビットカードを持つことができます。 海外プリペイドカード 海外プリペイドカードは事前にカードに日本円をチャージしておけば、キャッシュレスカードとして使うことができます。また海外のATMから現地の通貨で引き落とすことも可能です。ただし海外プリペイドカードへのチャージは本人しかできません。留学中の保護者の方が送金する際に使う場合は、入金委任状を提出する必要があります。 3-8.海外留学保険・保険証書 海外留学保険・保険証書は留学中の保険証代わりとして使うものです。留学先で病院にかかる時に使いますので、紛失しないよう機内手持ちバッグに入れておきましょう。海外留学保険・保険証書は大切な書類ですのでコピーを取って控えをスーツケースにも1部入れておくと安心です。 3-9.筆記用具 飛行機の中で入国審査カードを記入するときに使います。ボールペンを1本手荷物に入れておきましょう。 3-10. 携帯電話(充電機器) 留学エージェントやホストファミリーと連絡が取れるようにしておきます。携帯電話の充電器も忘れずに機内手持ちバッグに入れておきましょう。 3-11.ノートPC(充電器機器等) ノートパソコンを留学先に持っていくなら、必ず機内手持ちバッグに入れて持っていきましょう。間違ってもノートパソコンをスーツケースには入れてはいけません。スーツケースは空港で放り投げられることもあり、ノートパソコンが壊れてしまう可能性があります。 3-12ホストファミリーの連絡先 入国審査の時に滞在先を聞かれることがあります。すぐに答えられるようメモを持っておくか、携帯電話に連絡先を登録しておきましょう。 4.【高校留学】必要なものリスト【スーツケースに入れる生活用品】 留学先で着る洋服や衛生用品などの生活用品は、1週間分を目安に持っていきましょう。 4-1.衣類・下着・靴下・パジャマ 下着や洋服、パジャマなどの衣類は1週間分を目安に持っていきましょう。海外では日本ほど頻繁に洗濯をする習慣がなく、洗濯は1週間に1回程度のご家庭もあります。1週間着回しができる洋服と、1週間分の下着や靴下があれば問題なく過ごせるでしょう。 4-2.靴 靴は歩きやすいものを1〜2足持っていくのがおすすめです。パーティーなどに参加する機会のある方は、フォーマルな靴も1足あると良いでしょう。 4-3.タオル タオルはホストファミリーが用意してくれることもありますが、到着初日は英語で説明されてどこにあるかわからないかもしれません。バスタオルとフェイスタオルを2組ほど持っていくのがおすすめです。 4-4.アメニティグッズ シャンプーやリンス、歯ブラシなどは到着初日から使えるよう、2〜3日分持っていくと安心です。ホストファミリーが用意してくれるかもしれませんが、日本から少量持っていき足りなくなったら現地調達するのが良いでしょう。 4-5.衛生用品 女性の場合は日本から使い慣れている生理用品を1〜2ヶ月分、さまざまなタイプを持っていきましょう。海外でも生理用品を購入することはできますが、日本製よりもサイズが大きかったり形状が違ったりすることもあります。 またコンタクトレンズを使用する方は、日本から多めに持っていくようにしてください。海外でコンタクトレンズを購入するには、医師の英語の処方箋が必要です。 4-6.スキンケア用品 スキンケア用品は留学先の国でも購入できますが肌に合うかわかりません。肌荒れを起こしてしまうかもしれませんので、使い慣れたスキンケア用品を持っていきましょう。 4-7.常備薬・処方薬 留学先の国でも痛み止めや風邪薬は売っていますが、普段飲み慣れている常備薬を持っていくのがおすすめです。持っていく際は未開封の状態で持って行ってください。 処方薬を持っていく場合は、医師に英文の薬剤証明書を書いてもらう必要があります。処方薬を持っていく量が多いと、税関で説明を求められることもあります。 4-8.変換プラグ・変圧器・延長コード 留学先の国によってコンセントプラグの形が違ったり、電圧が違ったりすることがあります。最近の家電製品は海外で使うことを想定して作られており、海外の電圧でも使えることが多いです。変圧器は必ず持っていく必要はありませんが、コンセントプラグは形が違うと電源を繋げられませんので、変換プラグは必ず持っていきましょう。また延長コードがあると同時に電源を使用できるので便利です。 5.【高校留学】必要なものリスト【あると便利なプラスα用品】 必ずしも持っていく必要はありませんが、留学先にあると便利なプラスα用品をご紹介します。 5-1.ドライヤー・ヘアアイロン ホームステイ先や学生寮には備え付けのドライヤーがあると思いますが、風力が弱かったり使いづらかったりするとストレスになるかもしれません。特に女性はお気に入りのドライヤーやヘアアイロンを持っていけば、いつものようにヘアセットができます。 5-2.雨具 海外では日本のようにコンビニで雨具がすぐに買えるとは限りません。折り畳み傘などかさばらない雨具を1つ持っておくと、いざという時に便利です。 5-3.辞書 辞書を引かずとも携帯電話で調べることはできますが、ついついSNSを見て勉強から脱線してしまうこともあるでしょう。海外では日本語の辞書はなかなか手に入りません。 5-4.ピンチハンガー 意外かもしれませんが、洗濯物を干す時に使うピンチハンガーは海外で入手しづらい物です。乾燥機で乾かせない洋服や、部屋でタオルや靴下を干す時に重宝するでしょう。 5-5.ホストファミリーへのお土産 お世話になるホストファミリーにお土産を持っていくと、英語でうまく話せなかったとしてもコミュニケーションのきっかけになります。日本のお菓子などが喜ばれるのでおすすめです。 5-6.ゴミ袋・ビニール袋 ゴミ袋・ビニール袋があればゴミを捨てるときはもちろん、汚れた衣類を入れたり持ち物を仕分けしたりなど何かと便利です。かさばらない程度に数枚バッグの中に入れておきましょう。 6.【高校留学】持っていかなくてもよいものは? 意外と必要無いものや、あえて持っていく必要のない持ち物をご紹介します。 6-1.冬物衣類 冬物の衣類はかさばってしまうため、冬出発以外は持っていく必要はありません。ファストファッションを利用すれば海外で安く購入できますので、冬物衣類は現地調達するのがおすすめです。 6-2.日本食 お味噌汁やご飯など恋しくなると思って持っていっても、意外と海外でも購入することができます。食品は意外とかさばりますので、現地のスーパーなどで購入しましょう。 6-3.ゲーム機 留学先でゲームをしてしまうのは時間のムダですし、勉強の妨げになる可能性があります。留学生同士でゲームをするのも楽しいですが、留学中は留学先でしかできないことに集中しましょう。 6-4.日本でしか使わない貴重品 マイナンバーカードや学生証、保険証などは海外で使うことはできません。あえて持っていって失くしてしまうと大変ですので、日本でしか使わない貴重品は置いていきましょう。 7.【高校留学】まとめ 高校留学に持っていく荷物は、多すぎると現地での移動のときに大変です。留学期間に関わらず1週間分を目安に荷物を準備しましょう。高校留学に必要な準備や手配は1人で行うと意外と大変なものです。高校留学ワールドでは無地に高校留学に出発できるよう、渡航に必要な書類の準備などもサポートいたします。初めての海外で不安な方や、何から準備をしたら良いかわからない方はお気軽にお問い合わせください。
英語力を伸ばすためや異文化への理解を深めるために、留学したいと考えている方も多いのではないでしょうか。留学することで間違いなく成長できますし、自信を持つきっかけにもなるでしょう。しかし留学したとしても、進学時や就活時に留学経験をうまくアピールできないかもしれないと悩んでいる方もいるかもしれません。 これから高校受験を控える学生であっても、長期的なキャリアプランを持っていることは重要です。この記事では就活で留学経験を活かす方法やアピールポイント、留学経験を活かしやすい企業について紹介します。具体的なアピール文章も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 留学の経験を進路にどう活かせばいい? 「留学した経験を進路やキャリアにどのように活かせば良いのか」と悩むこともあるでしょう。何となく「留学経験があります」とアピールしても、採用担当者や面接官から「留学経験をどのように活かせますか」と改まって聞かれると、返答に困ってしまうかもしれません。 まずは、留学経験の活かし方を考えるために、留学をすることで得られるスキルやメリットを洗い出しましょう。 留学経験で得られるものとは 留学経験で得られるものを考えると、「英語力」を思い浮かべるかもしれません。しかし、英語力はもちろんのこと、そのほかのスキルも向上できるのが留学です。ここで紹介するスキルは高校や大学生活はもちろん、社会に出てからも求められるスキルです。それぞれのスキルの活用方法を紹介します。 自主性を育める 海外留学によって、自主性が育まれるケースは珍しくありません。まず、自らの意思で留学を決意する過程でも自主性が成長します。さらに、異なる文化や環境で生活することで自己管理スキルや、自立心が養われることもポイントです。 海外では自分の意見を持ち、それを表現する機会が多く与えられることから、日本で生活するより自主性が育まれやすいことも覚えておきましょう。 柔軟な思考力や適応力が習得できる 異なる文化で生活することは、柔軟な思考力や適応力の習得にもつながります。留学中は新しい環境や未知の状況に適応する必要があるため、日本で暮らすよりも応用力を鍛えやすいともいえるでしょう。 さまざまな国の文化・習慣に触れられる 留学先では、さまざまな国の文化や習慣に触れられます。単に留学先の文化だけでなく、留学生同士の交流から他国の文化にも触れる機会を得られることもポイントです。言葉の壁や文化的な違いを乗り越える力は、進学や就活でもアピールしやすいでしょう。 多様な価値観を学べる 異なる背景を持つ人々との交流を通じ多様な価値観を学ぶことで、グローバル社会に求められる広い視野を身につけられることもポイントです。また、さまざまな価値観に触れることで、自分の人生観や世界観も広げられるでしょう。多様な価値観に裏付けされたイノベーティブな思考により、日本の常識に囚われない発想ができることもアピールポイントになります。 コミュニケーションスキルが向上する 異なる言語や文化背景を持つ人々と生活することで、必然的にコミュニケーションスキルが向上することも留学ならではのメリットです。言語能力はもちろんですが、非言語的な表現や共感力も高められるでしょう。リーダーシップを発揮することはもちろん、多様な人が存在するコミュニティ内でフォロワーシップを発揮できることもアピールしやすいポイントです。 逆境に強くなれる 留学では楽しいことだけではなく、外国ならではの困難な状況に直面することもあるかもしれません。そのような逆境を乗り越える力を身につけられることも、留学で得られるスキルの1つです。ストレス耐性を重視する企業も多いため、留学を乗り越えたという事実そのものがアピールポイントになるでしょう。 留学経験者が活かせる3つの強み 留学経験で得られるものも加味すると、留学経験者が進学や就活でとくに活かしやすい強みは3つです。ここで紹介する強みをキャリアプランに活かしたい方は、積極的に留学することをおすすめします。 その1:英語力 英語圏へ留学した場合は、授業や日常生活は基本的にすべて英語で対応しなくてはなりません。友人とのコミュニケーションでは英語のヒアリング力やスピーキング力を高められますし、授業では資料を読むリーディング、レポートを書くライティングが必要になるなど、英語の基本スキルである「聞く・話す・読む・書く」のすべての力を底上げできることがポイントです。 このように留学中は英語漬けになるため、日本で勉強する学生や社会人よりも圧倒的に高い英語スキルを身につけられます。英語力を高めることを最優先の目的として留学してもいいでしょう。 なお、留学先として一般的な英語圏の国はアメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドです。留学先に悩んでいる方は、この6か国を候補に検討してみてください。 その2:国際感覚 留学では、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流する機会を持てます。そのため、国際感覚を養いやすく、これはグローバルにビジネスを展開する企業にとってアピールしやすい強みです。 たとえば、世界の国々はそれぞれ価値観が異なり、ルールやマナーも違います。そのため訪日外国人をもてなす際に、ふとしたことで不快にさせてしまうかもしれません。そのような事態を防ぐためにも、訪日外国人をお客様とする企業にとって国際感覚を身につけた人材は喉から手が出るほど欲しい人材なのです。 昨今ではインバウンド対策として、各国から訪れる旅行客に対応するスタッフを求める企業も少なくありません。そのため、都会のみならず地方で就活する際も、留学経験で養った国際感覚が強みとなります。 その3:バイタリティ バイタリティ(活力や積極性)が優れている点も、留学経験者が活かしやすい強みです。そもそも留学するだけで、一般的な学生と比べるとバイタリティが豊富であるといえるでしょう。しかも留学先の国では、日本よりも積極的に自分の意見を主張することが求められます。このような背景から、留学経験を根拠としてバイタリティの豊富さを強みとする方も少なくありません。 留学経験を活かせる企業・キャリア ここまで紹介した留学によって得られる経験や強みをふまえ、留学経験を活かせる企業やキャリアを紹介します。それぞれの職種でどのように留学経験が活かせるか紹介するため、ぜひ参考にしてください。 外資系企業 英語でのコミュニケーション能力や逆境へ立ち向かう精神力を活かせる職場としては、外資系企業が挙げられます。外資系企業ではクライアントやパートナー企業との交渉や関係構築で異文化コミュニケーション能力が求められますし、日本企業にはない価値観に適応しなくてはなりません。 また、外資系企業は日本企業よりも成果に厳しく、困難な状況でも売上や利益を追及されることも多いです。しかしその分、日本企業より報酬条件が良いことも外資系企業ならではの特徴といえます。 このように高い報酬が見込める反面、国際的なコミュニケーションやストイックな姿勢が求められる外資系企業は、留学経験を活かしつつ成功を収めたい方には最適な職場だといえるでしょう。 スタートアップ・ベンチャー企業 留学中に培ったバイタリティと柔軟な思考は、変化の激しいスタートアップ・ベンチャー企業との相性がよいでしょう。スタートアップ・ベンチャー企業では常識に囚われず、新しい環境や文化に適応する力が求められます。また、グローバル市場への拡大を目指す際は国際的な知見も欠かせません。 外資系企業のように既に成功した会社で働くのではなく、小さな会社を自分の力で大きくできることもスタートアップ・ベンチャー企業で働く醍醐味です。留学するときのように、未知の環境で自分の力を試したいと考えている方にも向いています。 日系グローバル企業 日系グローバル企業も、留学経験を活かしてキャリアを築ける選択肢です。海外市場への展開や国際的なプロジェクト管理では、留学で培った異文化への理解が欠かせません。また、日本本社と現地法人をつなぐ英語力やコミュニケーション能力も求められます。 だれもが知る有名な日本企業に入社しつつ、留学した経験を活かしたい場合は、ぜひ日系グローバル企業で活躍してみてください。自動車産業や半導体産業など、日本の技術で世界と戦うこともやりがいがあるでしょう。 翻訳・通訳 英語力はもちろん、日本と海外の文化の違いへの知識を活かしたい場合は、翻訳・通訳もおすすめです。とくに日本と海外それぞれの文化的ニュアンスを理解していることは、優秀な翻訳・通訳には欠かせません。 たとえば、「People will talk.」という慣用句がありますが、これを日本語にすると「人の口に戸は立てられない(人のうわさや批判は防げない)」という諺です。助動詞「will」には習性を表す意味もあるため、直訳すると「人は話してしまうものだ。」となります。しかし、そこから「人は黙っていられない」という意味を捉え、日本語ならではの諺に変換しているのです。 このように日本と英語圏の文化をつなぐ表現は、翻訳・通訳ならではの醍醐味といえるでしょう。大きな組織でマネジメントするよりも、自分の実力や技術をメインにキャリアを築いていきたいと考えている方は、ぜひ翻訳・通訳の仕事を選んでみてください。 留学経験を就活に活かすためのアピール方法 最後に、留学経験を就活に活かすためのアピール方法をケース別に紹介します。それぞれ例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 なぜ留学したのかを明確にアピールする まずは、「なぜ留学したのか」を明確にアピールしましょう。自分の行動にしっかりと理由付けすることで、ロジカルな思考があることも伝えられます。また、自分のキャリアビジョンや価値観を伝えてもいいでしょう。このとき「親や先生に勧められた」、「友だちが留学していた」などの受け身の理由ではなく、あくまで主体的な行動であったことを伝えた方が好印象です。 【例文】 中学生の頃に読んだ小説の主人公がグローバルに活躍する姿に憧れており、私も国際的なビジネスに貢献したいと考え高校留学を決意しました。異文化を理解し、多様な価値観を取り入れることで、将来は国際ビジネスの現場で架け橋となることを目指しています。 留学経験による自身の成長をアピールする 留学中に身につけたスキルや経験を具体的に示し、個人的な成長もアピールしましょう。この成長したスキルをどのように活用しているかも紹介できるとベストです。なお、留学経験による成長というと、英語力をアピールすることが多いかもしれません。 しかし、留学によって英語力が向上することは当たり前といえば当たり前です。留学した経験によって、人間としてどのように成長したかをアピールしてもいいでしょう。 【例文】 留学中、私は自分の意見を伝える大切さを知りました。海外で暮らしていると自分の気持ちを察してくれる人はいないため、伝えるべきことは怖気づかずに伝えるようにしています。しかしその反面、さまざまな背景を持つ人々とのコミュニケーションを通じて、異なる主張同士をまとめて皆が納得する解決策を提示する大切さも学びました。 このような留学で培った経験を活かし、今ではサークルのリーダーとしてチームメイトそれぞれの意見を取りまとめています。 逆境や困難時の乗り越えた経験をアピールする たとえ留学中にトラブルがあったとしても、その逆境や困難を乗り越えた経験をアピールできます。失敗したことよりも、その失敗をどのように克服したかを重視する学校や企業も多いです。論理的に失敗原因や課題を究明し、その結果としてどのような教訓を得たのかもアピールしてみてください。 【例文】 留学中に言語の壁や文化的な違いに直面しました。最初は意思疎通がうまくいかず、スムーズにコミュニケーションできない場面も多かったです。しかしそのような壁を乗り越えるために、積極的に現地のコミュニティに参加しコミュニケーションスキルを磨くことに注力しました。この経験から、困難な状況であっても解決するためには自分から積極的に行動することが大切だと実感しています。 留学中もっとも努力したことをアピールする 留学中もっとも努力したことは、とくにアピールするべき要素です。なにをもっとも努力したかによって、人間性を表すことにもつながります。このとき、留学した理由との関連を意識することで、意思を貫徹する能力があることもアピールできるでしょう。 【例文】 国際ビジネスの現場で活躍する能力を身につけるために留学したので、とくに力を入れていたのは言語習得に関わる行動です。毎日の語学学習はもちろん、現地のボランティア活動にも参加し、実践的な言語スキルを高めました。最終的にはボランティア活動の中心メンバーにもなり、英語での組織運営能力を身につけることもできました。 まとめ 留学すると英語力はもちろん、自主性や柔軟な思考力、異文化コミュニケーションスキル、逆境にもめげない心など、さまざまな力を身につけられます。これらの能力は間違いなく就活にも役立ちますが、真に役立てるためには適切にアピールすることも必要です。 外資系やスタートアップ・ベンチャー企業、日系グローバル企業などいずれへ就活するにしても、自分の力で物事を切り開く力は重視されます。主体的に留学を志し、留学先で身につけたスキルや価値観を積極的にアピールしてみてください。 高校留学Worldでは1999年から、高校生の留学支援を行っています。正規留学はもちろん、ボーディング留学や短期留学、交換留学にも対応していることが特徴です。アメリカやイギリスなど6つの英語圏から留学先を選べるため、留学先に悩んでいる方もお気軽にご相談ください。一人ひとりに合った留学プランを提供します。