TOP > 高校留学World情報通信 > 英語留学におすすめの国は?費用や英語が話せない場合の選び方も解説
近年は「大学受験だけでなく将来の選択肢としてグローバルな進路を考えたい」「実践的な英語力を身につけたい」というニーズから高校生の間で英語留学への関心が高まっています。
英語留学を考えているものの、「話せないまま終わったらどうしよう」「短期だと意味ない?」と感じるケースは少なくありません。しかし、実際には英語初心者でも渡航後すぐに日常英会話や実践を通じて、英語に慣れることができます。
英語留学先には複数の国があるため、国ごとに特徴や費用の違いがあるため、しっかりと把握しておくことが大切です。
この記事では、英語留学の国の選び方や費用などについて解説します。

まずはじめに、英語留学先としておすすめの国を見てみましょう。
国とその特徴を表にまとめました。
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留学先 |
特徴 |
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アメリカ |
・世界中から留学生が集まり多様な価値観に触れられる ・学校も街も選択肢がとにかく多いのが魅力 ・都市と郊外で生活費や雰囲気の差が大きいので、最初は安全性と生活のしやすさで地域を絞ると選びやすくなる |
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イギリス |
・世界有数の名門校が多い ・歴史ある街と学校が多く、学習環境が落ち着いている ・短期でも「勉強しに来た実感」が持ちやすいのが特徴 |
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カナダ |
・治安がよく、日本人も多い ・自然と都会が融合している ・初めての海外生活でも馴染みやすい |
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オーストラリア・ニュージーランド |
・穏やかな気候とフレンドリーな雰囲気が魅力 ・少人数クラスやアクティビティが充実した学校が多く、英語も生活もバランスよく体験可能 |
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マルタ・アイルランド |
・ヨーロッパ文化圏で英語を学べる穴場の選択肢 ・歴史的な街並みや海辺の環境など、非日常感を楽しみたい人にもおすすめ |
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フィリピン |
・費用が最も安い ・短期間で英語力を伸ばしたい学生に人気 |
都会の便利さを取るならアメリカやイギリス、安心感と暮らしやすさで選ぶならカナダ、あたたかい雰囲気と自然ならオーストラリア・ニュージーランド、ヨーロッパ体験もしたいならマルタ・アイルランド、と覚えておきましょう。
そのほか費用や治安で選ぶなら「ホームステイメインの郊外」「都市部の学生寮」など、学びのスタイルや安全面でも比較が可能です。
留学先の雰囲気も大切ですが、費用がいくらかかるのかも重要なポイントです。
国別・期間別の費用相場を表にまとめました。
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国名 |
1か月の費用目安 |
3か月の費用目安 |
6か月の費用目安 |
1年間の費用目安 |
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アメリカ |
約50万~80万円 |
約150万~250万円 |
約250万~400万円 |
約400万~700万円 |
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イギリス |
約40万~75万円 |
約120万~220万円 |
約220万~320万円 |
約400万~800万円 |
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カナダ |
約30万~50万円 |
約80万~150万円 |
約150万~250万円 |
約250万~450万円 |
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オーストラリア |
約30万~55万円 |
約90万~160万円 |
約150万~220万円 |
約280万~500万円 |
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ニュージーランド |
約25万~40万円 |
約70万~120万円 |
約100万~200万円 |
約200万~360万円 |
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マルタ |
約25万~50万円 |
約75万~130万円 |
約150万~220万円 |
約300万~450万円 |
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アイルランド |
約25万~35万円 |
約70万~90万円 |
約140万~180万円 |
約200万~430万円 |
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フィリピン |
約15万~25万円 |
約90万~130万円 |
約120万~250万円 |
約180万~300万円 |
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【費用の内訳例(アメリカの場合)】
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留学費用は「授業料」がもっとも大きな割合を占めます。しかし、「滞在方法(ホームステイ・寮)」や「都市部か地方か」による生活費の差も無視できません。
短期留学は航空券費用の割合が高くなりがちで、現地での授業料や生活費は抑えられます。長期留学は授業料と生活費がかさみますが、長期割引が効く場合もあります。
費用を抑えたい場合は、物価が比較的安く治安も良いカナダやニュージーランドが選択肢として有力です。また、フィリピンは最安ですが、文化や生活環境の違いが大きい点に注意しましょう。
英語は話せないけれど、留学にチャレンジしてみたいという人もいるでしょう。
そのような場合は、
・安心して学べる体制か
・初心者向けの授業があるか
の2つをチェックしましょう。
未成年の留学生を受け入れる学校には、安全配慮の仕組みが求められます。

イギリスでは未成年の留学生向けに「チャイルド学生ビザ(Child Student Visa)」制度があり、16歳未満の学生は保護者の同意や学校の受け入れ基準を満たす必要があります。学校は未成年の安全を守るために保護方針の策定や、承認宿泊施設の管理が義務付けられています。
ニュージーランドでは未成年の学生を受け入れる学校が守るべき「学習者保護コード(Code of Practice)」があり、滞在先や学校のサポートの質が国で管理されています。
こうした公的基準に沿う学校を選ぶと安心です。
公的機関British Councilの公式サイトには、英語レベル判定の仕組みと教材の対応が示されており、この段階別の学習設計に沿った学校選びが推奨されています。
初心者でも適切なクラスが用意されているため、そのような学校を選べば置いていかれる心配が少ないでしょう。

準備は国によって必要書類や提出先が異なります。
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国 |
ビザの種類 |
手続き概要 |
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イギリス |
未成年が留学する場合は「Child Student」という学生ビザを使用 |
学校の入学許可、保護者同意、パスポート、費用の証明をそろえてオンライン申請する |
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アメリカ |
未成年が留学する場合は「F-1学生ビザ」を使用 |
学校の入学許可(I-20)やパスポート等をそろえて、在日米国大使館サイトの日本語案内に沿って申請する |
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カナダ |
・6か月超の就学は「就学許可証 Study Permit」を使用 ・未成年は州によりカストディアンが必要 |
学校の入学許可、パスポート、必要に応じてカストディアン関連書類を準備して手続する |
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アイルランド |
・日本国籍は原則ビザ不要で入国可 ・滞在目的や期間により条件あり ・長期就学は到着後に登録等が必要 |
学校の入学案内やパスポート等を用意し 、駐日アイルランド大使館の日本語案内に従って手続する |
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マルタ |
90日超の就学は「学生ナショナルビザ」を使用 |
日本語の必要書類チェックリストとガイドラインに沿って申請書類を提出する |
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ニュージーランド |
・就学には「学生ビザ」を使用 ・申請案内は大使館の日本語ページから移民局へ案内 |
学校の入学許可やパスポート等を準備してオンライン申請し、未成年は受入校が留学生のウェルビーイングと安全のコードに従っているか確認する |
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オーストラリア |
・就学には「学生ビザ」を使用 ・18歳未満は保護・滞在手配の要件あり |
学校の入学許可やパスポート等を用意し 、日本語チェックリストに沿って必要書類を提出する |
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フィリピン |
滞在期間や就学内容により手続が異なるため、JASSOの国別ページで最新情報を確認する |
必要に応じて駐日フィリピン大使館の日本語案内を参照して申請する |
このように、手続の進め方が国ごとに違って不安に思うかもしれませんが、公的な日本語ページを基準にすれば迷いません。例えば、イギリスならChild Studentの条件を「British Council Japan」が日本語で案内しています。
該当するページを参照し、手順をしっかりと確認しておくことが大切です。
「何ヶ月で話せるようになるか」は個人差が大きく、開始レベルや学習量でも大きく差が出ます。

一般的には、3か月~5か月で日常会話での不便がないレベルに到達できる可能性があり、基礎的な英語コミュニケーション能力が向上します。さらに、半年~1年で「考えず自然に出てくる」レベルへの到達が期待できます。
また、短期プランでも現地高校生や世界中の同世代と交流できる合宿型講座やアクティビティを組み合わせるプログラムなら、1~2週間でも効果を実感しやすいでしょう。
留学がつらく感じるのは、1週間~3か月ほどの初期のころです。住み慣れない環境での生活のストレスや言語の壁などによって「帰りたい」と感じてしまうこともあるでしょう。
しかし、ピークを超えると生活にも慣れてくるため、つらさが和らいでいきます。
英語留学は高校生にとって語学力向上だけでなく、異文化理解や自立心を育む最良の機会です。
安心できる環境を選び、適切な期間・国・滞在方法を選ぶことが成功のカギとなります。