TOP > 高校留学World情報通信 > バンクーバー留学の失敗談から学ぶ!渡航前に絶対知っておくべき5つのポイント
目次
「せっかくのバンクーバー留学が失敗に終わってしまった…」
そんな後悔を抱えている方は、実は少なくありません。
カナダの中でも特に人気の高いバンクーバーには、魅力的な環境が整っています。
しかし、その一方で、準備不足や現地での対応を誤ると、思い描いていた留学生活とは程遠い結果になってしまうことがあります。
このような失敗は、決して他人事ではありません。
本記事では、実際の失敗談から見えてくる共通のパターンを分析し、これから留学を検討している方が同じ失敗を繰り返さないための具体的な対策をご紹介します。
バンクーバー留学を充実したものにするために、ぜひ本記事を参考にしてください。
バンクーバー留学でよくある失敗には以下のようなものが挙げられます。
それぞれ紹介していきます。
バンクーバーは気候が比較的穏やかで、自然が豊かな環境のため、漠然としたイメージだけで留学先に選ばれることがあります。
しかし、目的が曖昧なまま留学をスタートすると、現地到着後に「何をすれば良いかわからない」という状況に陥りがちです。
特に以下のような問題が生じやすくなります。
留学を成功させるために、まず渡航前に目的を明確化しましょう。
漠然とした目的 |
⇒ |
明確にした目的 |
---|---|---|
英語が話せるようになりたい |
⇒ |
半年後までに日常会話が話せるようになる |
海外生活をしてみたい |
⇒ |
海外での経験を帰国後の就職活動に活かす |
このように具体的な目標を設定することで、留学生活にメリハリが生まれ、有意義な時間を過ごせます。
バンクーバーは日本人留学生が多いため、留学中に日本人同士だけで過ごす学生は珍しくありません。
しかし、日本語環境に偏りすぎると英語力向上の妨げとなってしまいます。
実際、日本人同士でアパートをシェアし、日本語しか使わない生活を送った結果、現地の人と交流せず英語が伸びなかったというケースがあります。
英語力を伸ばすためには以下のポイントが重要です。
日本人同士の交流自体が悪いわけではありませんが、英語力を伸ばすという目的を忘れず、バランスのよい交流を心がけることが成功のカギです。
バンクーバー留学の失敗パターンとして渡航前の英語学習不足が挙げられます。
資金準備や渡航手続きに時間を取られ、英語の事前学習を後回しにしてしまうケースです。
実際に、留学資金を貯めることに集中しすぎるあまり、英語テストの準備を全くせず不合格に
なり、語学学校へ通う必要が生じたケースも見られます。
渡航直前になって慌てて英語サークルに参加したり英会話教室に通っても、基礎的なフレーズすら理解できず挫折することも少なくありません。
バンクーバーはカナダの中でも特に物価が高い都市です。そのため、金銭管理が甘いまま留学すると、すぐに予算が破綻してしまいます。
実際、半年間のバンクーバー滞在で最低でも約100万円ほどの資金準備が必要になりますが、事前の計画が甘いと非常に苦労します。
以下に、現地でかかる主な費用目安を表で紹介します。
項目 |
費用目安(月額) |
---|---|
家賃(シェアハウス) |
6〜8万円 |
食費 |
3〜4万円 |
交通費 |
約1万円 |
娯楽費・雑費 |
2万円〜 |
さらに、語学学校に通う場合は別途月10万円程度の授業料がかかることもあります。
現地でのアルバイト収入をあてにして渡航したものの、仕事探しが難航し、結局早期帰国するケースも多く見られます。きちんとした資金計画を立てて臨みましょう。
バンクーバー留学中に孤独感を感じ、挫折してしまうケースは珍しくありません。
現地での人間関係がうまく作れず、気軽に悩みを話せる相手がいないと、心の支えがなくなり次第にネガティブな気持ちが大きくなってしまいます。
孤独感が生まれやすい原因として、以下のような点があります。
孤独感を軽減するために有効な具体策を以下の表にまとめました。
孤独感の原因 |
対策の例 |
---|---|
相談相手がいない |
まずは日本人留学生とも積極的に交流する |
交友関係が狭い |
学校イベントや地域活動に参加して友人を増やす |
内向的な性格 |
少しずつ人と話す機会を増やし、自信をつける |
孤独感を乗り越え、充実した留学生活を送るためにも、事前に対策を意識しておきましょう。
それでは、ここまで紹介してきた失敗談を踏まえ成功のためにおさえておきたいポイントを見ていきましょう。
それぞれ解説していきます。
留学を成功させるためには、まず「目的」と「目標」を明確に区別し、それぞれ設定することが重要です。
「目的」とは、留学を通じて最終的に叶えたい大きな願望や理想の姿のことで、抽象的な表現で問題ありません。
一方、「目標」は目的に到達するための具体的かつ定量的なマイルストーンです。
目的(抽象的) |
目標(具体的) |
---|---|
海外で働くために英語力を向上させたい。 |
TOEICで800点以上を取得する。 |
異文化理解を深め、視野を広げたい。 |
現地のコミュニティ活動に月2回参加する。 |
このように目的と目標を設定すれば、留学中の行動が明確になり、モチベーション維持や自己管理にもつながります。
バンクーバー留学において現地コミュニティに積極的に参加することは、留学生活を成功させる重要なポイントの一つです。
特に日本人コミュニティが大きいバンクーバーでは、日本人同士の交流のみに頼ってしまいがちです。
精神的な安心感は得られますが、英語力向上や異文化理解には限界があります。
そこで意識的に次のような活動に参加しましょう。
参加のメリット |
得られる効果 |
---|---|
英語環境の拡大 |
英語力向上 |
交友関係の広がり |
孤独感の解消 |
異文化との触れ合い |
視野の広がり |
現地の人々や多国籍な留学生との交流を積極的に深めることで、語学力を上達させるだけでなく、充実した留学生活を実現することができます。
留学前に最低限の英語力を日本で習得しておくことは、留学生活の充実度に大きく影響します。
実際、英語力が不足したまま留学すると次のような問題が起こりがちです。
では、どの程度の英語力を事前に身につけておくと良いのでしょうか。
以下を目安に準備を進めてください。
項目 |
内容・レベル |
---|---|
文法 |
中学英語レベル(現在・過去・未来、be動詞と一般動詞の使い分けなど) |
単語 |
日常会話で頻出する基礎単語、約1000~1500語程度 |
会話 |
挨拶や基本的な自己紹介、日本文化の簡単な説明 |
オンライン英会話や基礎文法書、単語アプリなどを利用し、出発前に最低限の準備を整えておきましょう。
バンクーバー留学でよくある失敗のひとつが、資金計画の甘さです。
渡航後にお金が足りなくなると、留学生活に支障が出てしまいます。
バンクーバーに半年間留学する場合、総額約200〜230万円の費用が目安です。
具体的な費用内訳は以下の通りです。
費用項目 |
およその費用(半年間) |
---|---|
学費(一般英語コース) |
約101万円 |
滞在費(ホームステイ・食事付き) |
約72万円 |
航空券費用(往復) |
約11.5万円 |
ビザ関連費用 |
約2.5万円 |
海外保険料 |
約12.5万円 |
その他生活費(交通費・交際費など) |
約18万円 |
合計 |
約218万円 |
あくまで一例ですが、合計で約218万円が目安となります。
現地で不足を感じないように、予備費としてプラス10%程度余裕を持った予算を準備しましょう。
また、郊外エリアでのルームシェアや自炊を取り入れることで費用を抑えることも可能です。
自分の生活スタイルを考慮して、適切な資金計画を立てましょう。
短期でも上記の項目を把握し、予備費も含めて資金に余裕を持たせておくことが重要です。
また、郊外での滞在やシェアハウス、自炊などで節約も可能。
自身の生活スタイルに応じた資金計画を立てておきましょう。
バンクーバー留学で孤独感を感じてしまう原因のひとつに、現地で築いた人間関係が変わるタイミングがあります。
語学学校卒業後など、環境が変わると寂しさや不安を感じやすくなります。
孤独を回避するためには、事前に次のような心構えや準備が大切です。
現地での人間関係を事前に計画しておくことで、孤独感を軽減し、留学期間を安定した精神状態で過ごすことができます。
バンクーバーという街の特徴も、事前に知っておくことで留学失敗のリスクを減らすことができます。
以上のポイントから解説していきます。
バンクーバーは、カナダの中でも日本人コミュニティが特に充実している都市です。
日本食レストランや日本語対応の病院、美容室、スーパーなど、日本語環境が多く整っており、海外生活に不安を感じる方でも安心感を持てるでしょう。
また、学校や語学スクールにも日本人スタッフが常駐しているケースが多く、困ったときには母国語で相談できる環境が整っています。
しかし、日本人同士の交流が多すぎると、英語を使う機会を失いかねません。
適度な距離感を保ちながら、上手に日本人コミュニティを活用することが重要です。
以下に、バンクーバーで充実している日本人コミュニティの特徴をまとめました。
分野 |
特徴 |
---|---|
食生活 |
日本食レストランや日本食材店が多い |
医療・美容 |
日本語対応可能なクリニックや美容室 |
教育・学校 |
日本人スタッフがいる語学学校が多い |
日本人コミュニティを目的に合わせて上手に利用することで、留学生活のストレスを軽減できます。
バンクーバーはカナダの中でも特に物価が高い都市として知られています。特に家賃などの住居費は、留学費用を圧迫する要因になります。
例えば、月々の家賃相場を他の都市と比較すると、
都市名 |
家賃相場(月額) |
---|---|
バンクーバー |
約22万円 |
トロント |
約20万円 |
ウィニペグ |
約13万円 |
というように、バンクーバーの住居費は比較的高額です。
また、外食費や交通費も日本より高めで、短期留学でも予算計画が甘いと資金不足に陥る恐れがあります。
そのため、渡航前に正確な生活費のリサーチを行い、余裕を持った予算計画を立てることが重要です。
バンクーバーには数多くの語学学校が集まっており、目的やスタイルに合った学校選びが可能です。
主な人気校としては以下の学校があります。
また、下表の通り規模や特徴も学校により多様です。
学校名 |
規模 |
日本人比率 |
特徴 |
---|---|---|---|
Canadian College |
小 |
やや多め |
アットホーム |
Tamwood |
中 |
15~25% |
個別サポート充実 |
VanWest |
小 |
15~25% |
学生寮完備 |
豊富な選択肢の中から、自分に合った学校を見つけやすい環境と言えるでしょう。
バンクーバーはカナダの中でも特に多様な民族が暮らす国際的な都市です。
2021年の調査によると、バンクーバー市内の人口のおよそ29%がアジア系で占められています。
アジア系のなかでも特に中国、インド、フィリピンからの移民が多く、街中でも各国の飲食店やショップが軒を連ねています。
また留学生の出身国も中国、インド、アメリカ、日本、韓国など多様で、さらに、ブラジルやサウジアラビア、ドイツ、イギリスなど世界各地からの留学生も多く、多文化交流を楽しめる環境です。
日常的に国際感覚を養えるため、よりグローバルな視点で学びたい人には最適な都市と言えるでしょう。
バンクーバーは年間を通じて降水量が多く、特に10月~4月の冬季は雨が続き、どんよりとした曇り空の日が多くなります。
冬の主な天候の特徴は以下の通りです。
一方で、5月以降の夏季になると雨の日は減り、日照時間も長くなって快適に過ごせます。
このように季節ごとの気候差が大きいため、日本と同様の感覚で考えていると、冬場の暗く寒い天候に戸惑い、気分が落ち込みやすくなる可能性があります。
バンクーバーの季節ごとの特徴を表にまとめました。
季節 |
期間 |
天候の特徴 |
---|---|---|
冬季 |
10月~4月 |
雨が多く曇りがち、日照時間短い |
夏季 |
5月~9月 |
晴れの日が多く快適 |
現地での生活に向け、季節ごとの天候の変化を理解し、心理的・体調的な対策を整えていくことが大切です。
実際の経験者の声も見ていきましょう。
「語学学校は費用が高いし、行かなくても大丈夫」と思う人もいるでしょう。
しかし、実際に留学をした人からは、語学学校に行かなかったことを後悔する声が多く聞かれます。
語学学校に通うメリットは次のとおりです。
特に、基礎力を身につけていない状態で現地の仕事に就くと、意思疎通が難しく苦労します。最低でも2〜3ヶ月の通学がおすすめです。
通学期間 |
おすすめ度 |
理由 |
---|---|---|
1ヶ月未満 |
△ |
英語力の向上を実感しにくい |
2〜3ヶ月 |
◎ |
基礎固めと実践力の向上が可能 |
留学の限られた時間を有意義にするためにも、語学学校を検討しましょう。
バンクーバーの現地情報を十分に調べずに渡航すると、思わぬトラブルや困惑に直面することがあります。
特に以下の点を事前に確認しておくと安心です。
ちなみにスカイトレインとは、バンクーバーと近郊を運転している自動運転の公共交通機関のこと。
予め情報収集をしておくことで、現地到着後の不安や戸惑いが減り、スムーズな留学生活をスタートできます。
バンクーバーはカナダの中でも物価が高い都市であり、生活費の見積もりが甘いと留学中に金銭的なトラブルに陥りがちです。
渡航者の体験談には、授業料以外にも、交通費、食費、住居費、交際費が思った以上にかかるといった声が多くあります。
他にも、日本で発生する税金や年金の支払いも考慮が必要な点等、予想外の出費があることも念頭に置いて計画を立てることが重要です。
留学前には、多くの人が語学やお金のことばかり気にしがちですが、実は「現地での楽しみや交流活動」を十分に考えておくことも非常に重要です。
渡航後に金銭的余裕がなくなり、趣味や人との交流にお金を使える状況ではなかったと後悔したという声は多いです。
金銭面だけでなく、どのような趣味が現地で行いやすいのか、どのようなコミュニティが存在するのかを具体的に調べておけば、孤独感を軽減できるはずです。
例えば、バンクーバーでは以下のような交流活動が考えられます。
趣味・交流活動の例 |
具体例 |
---|---|
スポーツ |
ヨガ教室、サイクリング、ハイキンググループ |
カルチャー |
料理教室、アートワークショップ、音楽イベント |
ボランティア |
地域ボランティア団体、動物保護活動 |
こうした具体的な活動を事前に調べ、計画しておけば、現地生活をより充実させることができます。
留学生活では、語学や勉強面だけでなく精神面のケアも重要です。
現地での生活に慣れないうちは、孤独感や悩みを一人で抱え込んでしまいがちです。
相談できる存在を渡航前から確保する工夫としては、以下のような方法があります。
心の支えになる人との繋がりは、充実した留学生活を送るために欠かせません。
渡航後に困らないよう、事前準備がポイントです。
バンクーバー留学は、事前の準備不足や現地での過ごし方によって失敗のリスクが生じます。
しかし、次のポイントを押さえることでリスクを軽減できます。
失敗事例を事前に理解し、ポイントを抑えた準備を行った上で、充実したバンクーバー留学を実現しましょう。
さらに、何事にも失敗はつきもので、失敗のない留学はあり得ません。
留学においては特に失敗を前向きに捉える姿勢が重要です。
失敗経験から得られる教訓は、自分自身を成長させ、次のステップへと導いてくれます。
失敗をチャンスと捉え、自分の成長につなげる、という考え方を持つようにしましょう。