TOP > 高校留学World情報通信 > 【体験談記事】高校卒業留学で得たもの~カナダでの2年半の挑戦~
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私は、中学3年生の時にアメリカへ1ヶ月半の短期留学を経験しました。
その時に感じた「海外の方が自分らしくいられる」という想いが、高校卒業留学を決意するきっかけになりました。
「日本の高校生活がつまらなそうに感じてしまった」「海外では自分の意見を言える」と思い、もともと憧れていたカナダへの留学を決めました。
ただし、決断のタイミングはかなりギリギリで中高一貫校に通っていましたが、留学を決めたのは中学3年生の2月頃です。両親の協力もあり、急ピッチで留学準備を進めることになりました。
私が通ったのは、カナダ・ブリティッシュコロンビア州のクオリカム・セカンダリースクールです。日本の学校とは大きく異なり、「自分から動かなければ何も始まらない」環境でした。
最初の1年目は積極的に行動し、カナダ人の友達もできましたが、2年目は少し疲れてしまい、親しい日本人の友達と過ごすことが増えました。
しかし、最終学年では「思い出を作りたい」という気持ちが強くなり、再び積極的に友達作りをし、先生とも深く関わるように。「自分が変われば、周りも変わる」と実感した1年でした。
また、学校には多くの留学生がいたため、カナダ人との距離を感じる場面もありました。
「どうせ留学生は帰ってしまう」という空気があり、最初はなかなか馴染めなかったのが本音です。
しかし、自分から行動し続けた結果、最終的には多国籍の友達を作ることができました。
私は1年間、60代後半のホストマザーの家で過ごしました。
ホストマザーは私を「娘」として迎え入れ、非常に親身になってくれました。しかし、岡西さん自身は「自立したい」という思いがあり、「ホストマザーの予定に常に合わせるのが窮屈」だと感じるように。結果として、1年目の終わりに自ら交渉し、友達のホストファミリーへ移ることに。
新しいホストファミリーは兄弟のいる家庭で、これまで一人っ子だった私にとっては新鮮な経験でした。
結果的に、この家庭での生活が一番楽しく、自分自身も大きく成長できたと感じています。
私が特に感じたのは、日本とカナダの「個人主義の違い」でした。
✅ 日本の学校は「グループ意識」が強く、一人で行動すると浮いてしまうことが多い。
✅ カナダの学校では「個性を尊重」されるため、一人で授業を受けるのも普通。
また、授業の自由度にも大きな違いがありました。
カナダでは自分で履修する科目を選べるため、学力やモチベーションに合わせてスケジュールを組むことが可能です。一方で、勉強に対する自己責任が求められるため、授業中にスマホをいじる生徒や、途中で帰ってこない生徒もいるなど、自由の裏には厳しさもあると感じました。
最初はボキャブラリーが足りないと実感することが多くありました。特に英語の授業では、毎日エッセイを書かなければならず、最初は苦労しましたね。
ただ2年半の間にエッセイの執筆速度が飛躍的に向上し、TOEFLも1回目の受験で71点を取得することができました。
英語で映画を見る際も、最初は字幕が必要だったのが、最後の半年には「字幕なしの方が見やすい」と感じるまでになりました。
最も成長を感じたのは、「自立心」と「柔軟な考え方」です。
カナダでは自分の意見をしっかり伝えなければならず、また異文化の中で過ごすことで、考え方の幅が広がリマした。例えば、「違い=ネガティブ」ではなく、「違い=個性」と受け入れられるようになりました。
高校卒業後は、ドイツの大学進学を目指す予定。まずは1年間の語学学校でドイツ語を学び、その後、大学準備学校を経て正式に大学へ進む計画です。
将来的には、環境問題に関わるビジネスやマーケティング分野で活躍したいと考えており、世界的な課題に取り組みながら、人と関わる仕事をしたいと思っています。
最後に、これから留学を検討している人へ向けてのメッセージです。
📌 「絶対に後悔しない」
📌 「英語はもちろん、人としても成長できる」
📌 「この年齢で1人で海外生活を経験することは大きな財産になる」
留学には不安がつきものですが、苦しいこともあるけど、それを乗り越える経験こそが価値になると思います。
岡西花さんの留学体験は、「自立」と「成長」がキーワードでした。
日本の学校とは違い、自分の行動次第で道が開けるカナダでの2年半は、岡西さんにとって大きな財産となりました。これから海外留学を考えている方にとって、彼女の体験は大きなヒントになるはずです。