TOP > 高校留学World情報通信 > ニュージーランドの高校留学の費用は?短期留学や卒業留学の費用比較も
ニュージーランドは、留学生の受け入れに寛大な国です。他の国と比較すると環境やサポートも充実していて、積極的に留学生を受け入れています。日本の学校の成績に関係なく受け入れを行う学校や、入学後に英語学習のサポートを実施する学校も多いです。今回は、英語留学におすすめのニュージーランドの高校留学について詳しく解説いたします。
目次
ニュージーランドの高校留学は、ほかの英語圏の国に留学するよりも費用が抑えやすいです。1980年から留学生の積極的受け入れを行うニュージーランドは、留学のサポート体制が整っています。ニュージーランドの高校は、学校ごとのレベルの差や環境の違いがほとんどありません。そのため、どこの学校に留学しても一定のレベルの教育を受けられます。
ニュージーランドでは英語の補講など、留学生のサポートが充実しているため、それほど英語力がなくても留学が可能です。
ニュージーランドでは、留学生の受け入れを1980年代から積極的に行っています。ニュージーランドへ留学する日本人は年間1万人ほどで、人気の留学先です。オークランドやクライストチャーチはとくに、留学生の受け入れ環境が整っていて人気が高いです。
留学生の受け入れ体制が整っているニュージーランドでは、高校でも留学生のための英語補講クラスが充実しています。英語の勉強と、高校の一般科目を同時に受講できます。ほとんどの高校に留学生担当のカウンセラーが常駐しているため、サポートの質も高いです。留学中に困ったときは、いつでも相談できるため、安心して海外留学できます。
ニュージーランドの高校留学には「短期留学」、「正規留学」、「交換留学」の3つの種類があります。
夏休みなど1週間から2か月ほどの短期間で留学をすることを「短期留学」といいます。現地の学校に通い、ホームステイで現地の家庭で滞在します。英語の勉強をしつつ、異文化交流を行います。滞在が3か月未満の場合は学生ビザを取得する必要がありません。
日本の高校が春休み期間である3月下旬~4月頭と、夏休み期間である7月下旬~8月下旬を利用して留学するのが一般的です。
また短期間の留学には、「ターム留学」と呼ばれる種類があります。タームは英語で「Term」といい、日本語でいうと学期を指します。1学期を利用して留学することをターム留学といい、滞在日数が3か月未満のため学生ビザを取得する必要もありません。
短期留学は、日本の学校の部活や成績への影響が少ないのもメリットのひとつで、最近注目されている留学の種類です。
現地の高校を卒業や、単位取得を目的として留学することを「正規留学」といいます。正規留学で多いケースが、日本の中学を卒業後にニュージーランドの高校に入学し、3~4年間をかけて高校卒業を目指すパターンです。高校の途中から留学する生徒や、小学生卒業後に留学する学生も増えています。
国の制度である「交換留学」は、1年間留学できます。ニュージーランドに留学中も日本の単位として計算されるため、1年留学した場合でも留年することなく学年が上がります。ニュージーランドの留学プログラムは多種多様であり、プログラムによっては4月から始まるものや夏休みから始まるものもあります。多くの学校で入学時期を自由に選べるため、留学生にとっても留学しやすい体制が整っています。
下記は、ニュージーランドの高校留学の目安です。
ニュージーランドの高校留学にかかる費用は、留学の種類や期間により異なります。ニュージーランドの高校留学の費用目安は、1か月30万円~50万円、1年間で200万円~500万円ほどです。ニュージーランドの高校留学は、ほかの英語圏へ留学する場合に比べて費用が安くなる特徴があります。
短期留学にかかる費用の目安は、1か月30万円~50万円ほどです。語学学校なら1か月の学費は10万円くらいです。公立校に留学するか、私立に行くのかでも学費に差があるため、ご自身の留学予算や留学の目的と照らし合わせて学校を選ぶとよいでしょう。
正規留学は、年間200万円~500万円かかります。正規留学は、公立と私立どちらに留学するかで金額に大きな差が生じます。私立に留学すると、場合によっては500万円以上かかることもあります。
交換留学は、年間150万円~200万円ほどかかります。学費はまったくかからないため、比較的安く留学が可能です。滞在費、生活費、渡航費を合わせると、かかる費用は150万円ほどが目安です。ボランティアでホームステイを受け入れている家庭に滞在する場合は、滞在費も安く抑えられるでしょう。
ニュージーランドの滞在は、寮かホームステイ、ひとつの家を複数人で借りるフラットシェアが一般的です。寮は学費に含まれているため、滞在費はかかりません。ホームステイなら、月1,000ドル(約8万円)ほどが目安です。ホームステイは食費込みになっているため、食費がかかりませんが、寮にくらべるとやや高価です。フラットシェアの場合は、月600ドル(約5万円)ほどかかります。
ニュージーランドは都心部だと家賃や物価が高くなる傾向がありますが、地方なら安く抑えられます。オークランドやウェリントンなどの都市部がニュージーランドの留学地として人気ですが、オークランドやウェリントンは都市部のために家賃は高めに設定されています。できるだけ費用を安く抑えたい方は、滞在費などが安いニュージーランドの地方に留学することをおすすめします。
ニュージーランドでの生活費は、1か月3万円ほどです。生活費の内訳は食費、交通費、雑費です。ニュージーランドではアメリカやイギリスと異なり、比較的に安く食材を購入できます。物価もさほど日本と変わりません。外食は、ランチが800円ほどで、ディナーは1,000円以上します。毎日外食を繰り返すと生活費を3万円に抑えるのは難しいため、自炊を併用しながら食費を抑えていきましょう。
交際費などお小遣いは、2万円~5万円ほど用意しておくとよいでしょう。旅行となるともう少し必要ですが、ニュージーランドには観光用の無料バスやメトロのカードなどがあり、お得に公共交通機関を利用できます。
渡航費は8万円~20万円ほどかかります。ニュージーランドは日本と季節が真逆です。日本であれば、冬の時期はオフシーズンとなり航空券が安くなります。しかし、日本が冬であれば、ニュージーランドは夏まっただ中のハイシーズンにあたるため、航空券は高めに設定さます。
渡航費を抑えたいのなら、日本の夏、つまりニュージーランドの冬の時期の航空券を購入するとよいでしょう。また直行便だと安くても航空券が10万円以上することが多いですが、乗り継ぎ便であれば季節に関係なく往復で8万円ほどと費用を安く抑えられます。
ニュージーランドでは、法律で留学生に保険の加入が義務づけられています。留学する際は、必ず海外保険に加入しましょう。保険の加入方法は、「日本で保険会社を探して加入する方法」、「学校が指定する保険へ加入する方法」、「現地の保険会社に加入する方法」があります。学校が指定する保険がある場合は、その保険に入ることをおすすめします。保険料はどの保険に入るか、保険の有効期間などで異なります。
ニュージーランド政府が加入を勧めている保険は、3か月で約2万円、1年で約5万円です。保証内容も保険の種類によって異なります。広い範囲の内容をカバーできるため、学校指定の保険とご自身で見つけた海外保険のどちらにも加入するのがおすすめです。
ニュージーランドの高校にも、日本と同じで公立校と私立校があります。しかし、ニュージーランドの高校の9割以上が公立校です。そのため、多くの日本人留学生がニュージーランドの公立校に留学しています。ここからは、公立校と私立校に分けて費用をご紹介します。
ニュージーランドの公立校は、年間100万円ほどの費用がかかります。これは学費のみの費用で、ほかの費用は含まれていません。
ニュージーランドの私立高校の学費は、年間で120万円~400万円です。学校によって費用に大きく差があります。私立校では、学費に寮費が含まれていることがほとんどです。
ニュージーランドの高校は公立校、私立校のほかに「インテグレイティド」があります。インテグレイティドの学費は、年間で100万円~130万円ほどです。
インテグレイティドは公立校、私立校をはっきり分けることのできない学校を指します。運営自体は公立校ですが、校舎は学校の資産という少し変わった体系になっています。学費は公立高より少し高いですが、ほかの部分では大きく変わる点はありません。宗教の伝達のために作られたミッション系の学校にインテグレイティドが多いです。
ニュージーランド留学の奨学金の多くは、大学留学を対象にしたもので、高校留学を対象にしたものはあまりありません。自治体が独自で行っている奨学金や、留学エージェントが行っている奨学金などはあるため、ご自身が応募できる奨学金制度があるか調べてみてください。
比較的、留学費用を安く抑えられるニュージーランド留学ですが、さらに費用を抑える方法があります。
ニュージーランドの語学学校では、授業料の割引キャンペーンを行っているところがあります。学費を抑えたいなら、キャンペーンを行っている語学学校を探してみましょう。
ニュージーランドは日本の夏がオフシーズンにあたるため、冬の時期であれば航空券が往復10万円以下になる場合もあります。LCCを利用するほか、お正月のセールを活用して航空券費用を抑えましょう。
滞在費を抑えたいのなら、都市部ではなく地方の学校に留学するのがおすすめです。日本と同じで、都市部は家賃や物価が高いです。また複数人で一軒家などを借りるフラットシェアも主流のため、フラットハウスを選ぶのもよいでしょう。また、農場を手伝うことで安くて泊めてもらえるファームステイもあります。ニュージーランドの自然の中で農作業を体験しながら、食費や家賃を抑えられるためおすすめです。
ニュージーランドの高校留学で考えられるビザは、観光ビザと学生ビザの2種類です。
ビザの種類 | 滞在可能期間 | 申請料 |
観光ビザ | 3か月以内 | 無料 |
学生ビザ | 就学期間の前後1か月 | 無料 |
ニュージーランドは、ビザ申請自体に費用はかかりません。郵送返信を希望する場合は、プラスで800円かかります。現在は、オンライン申請も受け付けています。
観光ビザは必要ありませんが、学生ビザを申請するは滞在資金証明が必要になります。滞在資金証明は留学時に費用があることを証明するもので、3か月以内の留学なら1か月1,700ドル、3か月以上の留学なら年間17,000ドルを目安に準備するとよいと言われています。
滞在期間が3か月未満で、週に20時間以上勉強しない場合は観光ビザで留学できます。ビザの申請自体には費用がかかりませんが、別で観光税約3,000円が必要です。学生ビザは就労が可能ですが、観光ビザでは就労はできません。
滞在が2か月を超える場合や、週に20時間以上超える場合は、学生ビザを取得する必要があります。滞在期間は、一般的に就学期間の前後1か月が余分に発行されます。また学生ビザは、週20時間までなら働くことも可能です。学生ビザの申請自体は無料ですが、申請するために手数料5,600円がかかります。また、別で観光税を支払う必要があります。
ニュージーランドの高校留学には、英語力はそれほど求められません。大学に入学する際はIELTS6.0~6.5が必要といわれていますが、高校留学の場合は英語力の基準は明確になっていません。
留学生の受け入れ体制が整っているニュージーランドでは、留学生向けの英語の補講などもあります。しかし、ある程度の英語力がないと現地で生活するのに困るため、早いうちからきちんと勉強してから留学することをおすすめします。
ほかの英語圏の国よりも安く留学ができ、留学生のサポートが手厚いニュージーランドの高校留学ついて解説いたしました。費用を安く抑えて留学したいという方は、ぜひニュージーランド留学を検討してみてください。