TOP > 高校留学World情報通信 > カナダの高校留学が人気な5つの理由
留学エージェントを営業して20年が経過しました。(2019年9月現在)
その間、色々な国の色々な留学プログラムがある種のブームと思われるような人気を得てきましたが、ここ数年カナダ高校留学も負けじとすごい人気の高まりとなっております。
カナダ高校留学がなぜここまでの人気を得たのか?その人気の理由をまとめてみたいと思います。
目次
カナダは高校留学先として、とても人気があり毎年アジア、北欧、南米など多くの国から留学生が渡航されています。なぜカナダはこんなにも高校留学先として有名なんでしょうか?
今回はカナダ高校留学が人気な5つの理由をご紹介していきたいと思います。
・カナダは世界でも住みやすい国ランキングに毎年上位に入っており、治安も世界の中で上位に入る
・カナダ高校留学で入学には試験や高い英語力が必要ないので入学基準はそこまで高くない
・アメリカ、イギリスなどと比べ公立の学費が安く1年間が学費が200万円切るとこもある。
・帰国生入試向けのテストがありセンター試験を受けなくても難関私立大学に入りやすい。
小さい頃から海外旅行の影響で海外に興味を持ち中学3年生の時にカナダで高校留学を決意。英語力が皆無な状況で渡航しながらも持ち前のコミュニケーション力で留学中に色んな国の友達を作ることができました。
高校留学の経験が自分を大きく成長させてくれたといっても過言ではない。現在は高校留学の素晴らしさを伝えるためにディーサイド留学情報センターのカウンセラーとして勤務。
カナダは海外諸国の中でも治安の良い国として知られており、成人の留学生はもちろん、高校生の留学生でもある程度安全に行動をすることができます。
例えば、アメリカでは高校生にはあまり推奨されないような公共交通機関での移動もカナダではほぼ問題ありません。またカナダの高校留学と言えば、各市にある教育委員会が受け入れの母体となるのですが、教育委員会が留学生に設けている門限のルールが、平日20時、週末23時など、「それ遅すぎない?」とこちらが心配になるような時間の設定となっています。裏を返せば高校生がその時間までの外出でも安全に外出をすることができることの表れということなのです。
もちろん、海外での安全への配慮はいくらしても無駄になることはありません。盗難などの軽犯罪は日本と比較してもかなり多い印象なのである程度気を付けながらの行動が求められることになりますが、公立高校を管理する教育委員会のルールから推測してもかなり安全に過ごすことができる国であることは間違いないでしょう。
海外の高校に留学するとなると「英語ができないとダメ」や「成績が優秀でないとダメ」などのイメージをお持ちの方も多いと思いますが、カナダの高校留学ではほとんど気にする必要はありません。
理由はカナダという国では、カナダ国民のほとんどが公立高校に進学をし、その公立高校の多くでは海外留学生の受け入れを行っているということが挙げられます。
カナダの公立高校は、地域住民のための学校で、そこの学区内で生活するカナダ人であれば誰でも入学することができます。つまり入試などはありません。勉強ができる生徒も、できない生徒も誰でも入学できるのが公立高校なのです。
よって留学生にも「勉強ができないと入学させない」というようなルールはありません。
中には教育熱の高い地域の教育委員会では、通知表に2がついているとダメなどというルールを設けていたりする場合はありますが、このような教育委員会は少数で多数の教育委員会ではある程度の成績を残していれば入学をすることができます。
ただ、通知表に1とか2ばかりだったり、欠席や遅刻が非常に多い場合などは、「勉強に対するやる気がない生徒」と見なされて入学をさせてもらえないケースはあります。あくまで普通か普通より少し下ぐらいの成績を取っていれば問題ないという程度に考えて頂ければと思います。
続いて英語力についてですが、英語力はほとんどの高校で全く不問です。つまり、全くの初心者でも留学ができないということはありません。
学校によってESLと呼ばれる留学のための英語クラスがない学校や、レベルが少ない学校がありますので、そのような学校への入学は必然的に避けることになりますが、教育委員会として英語力を入学審査の基準に求めることはありません。
ちなみにカナダでも私立高校への留学を希望する場合は成績、英語力共に審査が必要となりますのでご注意ください。
高校留学では高額な資金が必要なため、その国の留学費用は物価は非常に気になるところです。
カナダでは、公立高校への留学が一般的なことから留学費用を安く抑えることができます。お隣のアメリカでも公立高校への留学は可能ですが1年までと制限が設けられています。つまりアメリカで高校卒業を目的とした留学をする場合、私立高校を選ばざるを得ないのですが、カナダでは公立高校でも3年間の卒業留学が可能なわけです。
費用の安い公立高校で卒業まで留学が可能というのは親御様には嬉しいところだと思います。
公立高校で卒業ができる国にニュージーランドやオーストラリアもございます。ただ、費用の面で言うとカナダはその中でも安めで、また国の物価もそれらの国に比べて安いというメリットがあります。
カナダの物価についてはこちらでもご紹介しておりますのでぜひご覧ください。
カナダでは9月に学年が始まり6月で終わるというスクールイヤーとなっております。
つまり日本人の生徒にとっては、中学校を3月に卒業してから約5ヶ月後にカナダでの高校生活がスタートすることになります。
この5ヶ月という期間が留学生とっては非常に有効な準備期間となります。留学生のほとんどの生徒が留学した後の不安として口にするのが英語力です。「今の英語力で授業についていけるのか?友達ができるのか?」などを心配するわけです。カナダには高校入学前に英語の準備をしてくれる語学学校がたくさんありますので、ご予算が許す生徒は語学学校での準備が非常に有効となります。
また入学時だけでなく卒業のタイミングもポイントとなります。カナダは飛び級(単位を早く取得して卒業する)が比較的容易にできる国なので卒業のタイミングがずれる生徒もいますが、一般的には6月末の卒業となります。海外での進学を希望する場合は、カナダはもちろん、アメリカ、イギリスなど優秀な大学のほとんど抱える北半球の国々の9月の入学時期に合わせて準備をすることができます。
もし日本での進学を希望する場合は、留学生は「帰国生入試」と呼ばれる海外留学から帰国した生徒を対象とした入試で受験をするのが一般的となっています。帰国生入試は7月末頃からスタートし、11月頃まで続きます。つまり6月に卒業して帰国してから帰国生入試の準備や受験をし、来年4月の入学に向けて備えるというスケジュールで進学をすることができます。
最後に進路で重要なポイントとなる大学入試についてです。
これはカナダの高校留学に限らずどの国でも言えることですが、「帰国生入試」の制度は留学生にとって非常に有利な生徒となっています。
文系、理系の学部によって多少違いはありますが、一般的には「その生徒が海外留学をいかに充実させて生活していたか?」という点が大きな審査のポイントになると考えて下さい。つまり、日本の高校生のように偏差値を意識した受験勉強というものがほとんど必要ないのです。
では、留学をいかに充実させたかを審査するために求められるのは何かと言いますと第一に英語力です。TOEFLやTOEICなどのスコアでの証明や、入試の科目として英語の試験を課す大学は多いです。留学生活を充実させた生徒はそれだけ英語力も伸びているはずで、英語力というのは進学する上で非常に大きなウェイトを占めます。
英語力以外には、小論文や面接での人間力の審査です。親元を離れての海外生活でいかに自立をし、いかに成長できたか、そしてどのような経験をしその経験によってどのような考え方が芽生えてきたかなどを小論文や面接で試されます。
留学中の成績というのも非常に重要なポイントではありますが、これは大学によって大きく異なり、大学によっては成績は全く考慮しないという大学もありますし、また逆に試験はほとんどしないで成績のみで審査をするという大学もあります。いずれにしても成績は英語力が向上するに連れ伸びていくことが多く、逆に英語力向上の努力なしに成績だけ上がるということもありませんので、成績の向上は英語力と直結すると思います。
英語力や人間力、そして様々な成長を促す実体験などは、大学進学のみならず人が生きていく上で非常に大きなプラスになることばかりです。海外留学という経験を通じて、英語力の向上、人間的な向上を目指して日々努力して頂くことは留学生活の大きな意義であって、その経験ががそのまま進学にも直結するとお考え頂けるかと思います。
カナダは英語力を向上させ、様々な経験を安全に行うことができる国として、さらに学校の成績も比較的上げやすい国だと思いますので帰国生入試の準備もしやすい国だと考えていいでしょう。
以上、カナダの高校留学がお勧めな理由として5つご案内をさせて頂きました。
細かく言いますと理由は上記の5つに留まりません。
例えば、英語に訛りが少ないこと、教育委員会が留学生の受け入れに積極的なこと、ホームステイ先のホストファミリーの質などなど挙げれば色々と続きます。もちろん当センターでもカウンセリングをする中でカナダは嫌だという生徒はいます。(多くの理由は気候) カナダが全ての留学生のとって完璧な国とは言いませんが、高校留学先としての総合力は非常に高い国と言って間違いないと思います。