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【高校留学】何を基準に留学先の学校を決めたらいいの?

高校留学

皆さんは、こんにちは!高校留学コラムです。いつも高校留学コラムの記事を見ていただきありがとうございます。皆さんは高校留学する際に何を基準に留学先、学区、学校を決めていますか?

 

学費の安さ?治安?教育の質が高い学校?人によってそれぞれだと思いますが、今回の記事では高校留学する際に何を基準に留学先を決めたらいいかアドバイスをしたいと思います。

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〈高校留学〉ポイント

・高校留学する上で自分に合った環境で学校、学区を決める

・高校留学では郊外、都心寄りで善し悪しがある

・日本人比率が少ない学校で高校留学したほうが英語力は間違いなく伸びる

・高い進学先や先を見据えるならばIB、APコースがある学校を選択する

・学校生活や授業にうまくついていけるか心配な方は留学生サポートが充実している学校がお勧め

・学校によって、スポーツや芸術など得意分野がある。

 

≪高校留学レポーター≫

小さい頃から海外旅行の影響で海外に興味を持ち中学3年生の時にカナダで高校留学を決意。英語力が皆無な状況で渡航しながらも持ち前のコミュニケーション力で留学中に色んな国の友達を作ることができた。高校留学の経験が自分を大きく成長させてくれたといっても過言ではない。現在は高校留学の素晴らしさを伝えるためにディーサイド留学情報センターのカウンセラーとして勤務。

 

【高校留学】郊外か都心のどちらが好きか見定める

高校留学する時に、まず大事なのは環境です。

環境が自分に合っていないと満足した高校留学生活が遅れずストレスが溜まってしまいます。そこでまず都心か自然の多い郊外のどちらが良いか決める必要があります。

 

カナダ、アメリカ、オーストラリアは国土面積が広く都心に近い学区もあれば何時間と離れた学区もあるのでどこが自分に合っているのか見定めなければなりません。


郊外で高校留学する場合

〇郊外で高校留学するメリット

・自然が多くアウトドア等のアクティビティが豊富

・現地の人とコミュティーが築きやすい

90%以上が英語を母国語とした純カナディアンが多い

・治安が安全

・留学生が少ない

 

×郊外で高校留学するデメリット

・スーパーや商業施設が周辺にはない

・一時帰国際は大掛かりな移動時間がかかる

・楽しめることがあまりない


都心で高校留学する場合

〇都心で高校留学するメリット

・気軽に都心へ出かけることができる

・施設等が充実いている

・様々な人種と交流することができる

×都心で高校留学するデメリット

・生徒への誘惑が多い

・治安が悪いエリアもある

・郊外よりも出費がかかる


 

【高校留学】学区、学校の特徴を把握し自分に合ったとこを探す

高校留学では学区、学校によって特徴が全く異なります。

例えば留学生のサポートが充実している学区もあれば、留学生も現地生徒と同じ扱いをする学区、他にも科目毎に力を入れている、日本人が少ない学校、学区があるのでしっかり情報を把握する必要があります。

 

生徒ひとり一人の条件は異なるので、自分の条件にあった学区、学校を選ぶことが高校留学を成功させる上で重要になります。

 

良く雰囲気や費用重視で学区、学校を決める方もいますがこちらを基準で高校留学を決めてしまうと、渡航後に思い描いたイメージとのギャップやトラブルが起きやすいので自分の要望を明確にしてカウンセラーと条件に合った学区、学校を探すことをお勧めします。

 

個人的には英語力が低く、留学経験がない方は留学生サポートがしっかりしているとこを選ぶのをお勧めです。


【高校留学】日本人、留学生比率

学区によって日本人比率や留学生の国籍比率が多く変わってきます。

日本人がいないと寂しい方や英語環境でしっかり生活したい方と要望が分かれるケースがほとんどなので各学区や学校にどれくらい日本人がいるのか把握しておくと良いでしょう。


 

【高校留学】IBAPコースの有無

IBは国際バカロレアプログラム、APはアドバンスプレースメントプログラムの略で、普通の科目よりも難しく専門的なアカデミック分野を学ぶことができます。

こちらを希望する留学生はあまりいませんが、IBプログラムは取り扱っている学区が少ないのでIBプログラムを希望する方は学区が取り扱っているかどうかしっかり把握しておきましょう。


 

【高校留学】留学生へのサポート

高校留学される留学生向けのサポートでは、留学生が生活面、勉強面、メンタル面などにおいて専属のカウンセラーがサポートしてくれたり、留学生が快適に生活できるように環境が整っています。

英語力が心配な留学生には、このサポートがしっかり整っているか把握しておくべきだと思います。


 

【高校留学】スポーツ、芸術、音楽等の特化

学区、学校によってスポーツや演劇などに力を入れているので、もし高校でスポーツを本格的に取り組みたいのならスポーツに特化している学区を条件に入れて調べるようにしましょう。

学区によっては州で入賞、優勝しているとこもあるので学区によってレベルが大きく異なります。

 

【高校留学】リニア制とセメスター制

カナダには1年を通して8教科を受けるリニア制と1年の内、2学期に分かれ4教科毎に分けて受けるセメスター制があります。

それぞれの制度にメリット、デメリットがありますがこれも生徒によって相性があるので自分の興味ある学区がどちらの制度なのか把握しておくと良いでしょう。

 

【高校留学】卒業、進学率

学区、学校によって留学生の卒業率の高さや大学への進学率が異なります。

主に留学生の卒業率が高い学区はELLという留学生の英語力強化プログラムが整っています。

また、進学率の高いとこは留学中に進学に向けたプログラムや進路サポートが充実しています。


 

【高校留学】ホームステイサポート

学区によってホームステイを直接管理しているとこと、業務委託で管理しているとこがあります。

どちらが良い悪いはありませんが直接管理している学区のほうがホストファミリーとトラブルがあった時に学区のホームステイコーディネータが対応してくれるので問題解決するスピードが高いです。

高校留学のトラブル要因としてホームステイは含まれるのでこういった点も視野に入れておくと良いでしょう。


【高校留学】安易な情報に惑わされない

最近、YouTubeなどの動画メディアが活性化してきたことで動画を介して情報収集する方が増えてきました。

留学情報も最近、様々なものがアップされていますが中には「格安高校留学」といった、学校の特徴よりも安さのみ重視した動画などのせいで学費の安さしか優先しない方が増えてきています。

もちろん、高校留学はそれなりの費用がかかるので金額が安いことにこしたことはありません。

しかし学区の特徴や生徒に合っているかどうかを無視して費用面だけで高校留学してしまうと、間違いなくトラブルに遭遇します。

 

高校留学は、海外の高校で現地の生徒と同じ環境で学校生活を送るのでそれなりの覚悟や、正確な学校選びができてないと渡航して苦しむのは、あなた自身です。

なので安易な情報には惑わされないようにしましょう。


【高校留学】まとめ

いかがでしたでしょうか?

高校留学で安易に留学先を選ぶのはいかに危険かということを分かっていただけたかと思います。

費用面だけ見るのではなく、他の項目においても自分の条件にしっかり合っているか見定めて学区、学校を選ぶようにしましょう。

 

 高校留学ワールドは1999年から毎年150名近くの高校留学したい生徒を交換留学、私費留学、正規留学、短期留学など幅広いプログラムを提供し海外へお送りした高い実績を持っています。

担当のカウンセラーが生徒ひとり一人に質の高いサポートを提供しておりますので、親御様も安心して、お子様を高校留学させることができます。

 また高校留学ワールドは評判の良い教育委員会との提携があるので現地でも生徒が充実した留学生活を送ることができます。

 ディーサイド留学情報センターでは対面カウンセリングはもちろん、zoomカウンセリングでのリモート対応も可能なので全国の高校留学したいお客様をサポート致します。

 詳細は公式ホームページにてご覧くださいLINE@でも専門カウンセラーとチャットができるので是非、友達追加してください!

 

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[体験談]カナダの高校卒業ってどんな感じ?実際の体験レポート!

皆さん、こんにちは高校留学ワールドです!   私はカナダのブリティッシュコロンビア州にある公立高校に正規留学をしており、先日卒業式を迎えました! 高校留学を始めたばかりの頃は、英語力の自信がなく、「自分が海外の高校を卒業できるのかな」と思っていたので、無事に卒業式を迎えた今はとても感慨深いです!今回は、カナダの高校卒業式を私の体験談をもとに、ご紹介します! 高校はまだ終わっていないのに卒業式がある?!   私の通っている高校では、卒業式が5月末の日曜日に行われました。しかし、学校の授業は6月末まで続き、実際に高校生活が終わるのは6月末です。 「学校がまだあるのに卒業式!?」と驚く方も多いと思いますが、カナダの公立高校ではよくあることのようです。私が通っているバーナビーの学区の他の学校でも、同じ時期に卒業式が行われていました。 ちなみに、卒業式の翌日からは普通にいつも通りの学校があります!(笑)   卒業式の会場は、高校ではない!? 私の学校の卒業式は、なんと「SimonFraser University(SFU)」という大学で行われました!高校で行われないというのは、かなり驚きでした! バーナビーの公立高校の多くが、この大学をレンタルして、卒業式を行なっているようです。ホテルの会場を使うところもあるそうで、会場の豪華さや雰囲気も、日本の卒業式をはかなり異なります! そのため、式当日は学校集合ではなく、直接会場に集合でした!大学がとても広く、集合場所に行くまで、迷子になりかけました!笑 また、卒業生1人につき、4枚までの招待チケットが配られますが、受付もなくチェックはされませんでした。(笑)こういうラフなところも「海外らしさ」を感じますよね。   服装はガウン! 当日の服装は、ガウンとモーターボードキャップと言われる正方形の形をした、キャップです! この海外の卒業式の定番の服装に憧れている人も多いのではないでしょうか?私もそのうちの1人でした!私は、留学前からこのガウン姿に憧れていたので、実際に着られてとても嬉しかったです。 ガウンの下には、ドレスやスーツを着ます。女子は、式当日、メイク・ヘア・ネイルなどをバッチリ決めて臨みます!私は全部自分でしましたが、プロのメイクさんにヘアやメイクを頼む人も何人かいました。   卒業式はとても盛大! 卒業式は、とても盛大でにぎやかな雰囲気でした! 生徒たちは、苗字のアルファベット順に座席に並び、一人ずつ名前を呼ばれてステージに上がります。 名前が呼ばれる際には、生徒が事前に考えた一言メッセージ(親や先生、友達への感謝の言葉や、卒業後の目標など)が読み上げられます。私も自分の番がきたとき、とても緊張しましたが、同時に「ここまで来たんだな」という実感が湧きました。また女子の多くは、ヒールを履いていたので、ステージ上で転んでしまわないかという心配もありました!笑 そして、友達や保護者が名前を呼ばれた瞬間に大きな拍手や歓声を送ってくれるのも、カナダの卒業式ならではです!日本のようにしんみりとしな静かな雰囲気ではなく、一人ひとりの門出を祝う、明るく温かい空気が会場に広がっていて、とても印象的でした。 また、成績優秀者や奨学金受賞者はその場で発表されます! 実は私は、1つ上の学年の友達の卒業式を観客として見たことがあったのですが、卒業生全員を全員知っているわけではなかったのもあるかもしれませんが、そのときは式がとても長く感じて、正直ちょっと退屈でした(笑)。 でも、自分が卒業生=主役となると、本当にあっという間に終わってしまったように感じたのが、とても不思議でした! まとめ [卒業式で感じた成長] 卒業式は、3年間の高校留学を振り返る大切な時間になりました。留学を始めたばかりの頃は、文化や英語などの慣れない環境に戸惑い、辛かったこともたくさんありました。しかし、その経験があったからこそ、成長でき、こうして卒業式を迎えられたと思います。 「カナダの高校を卒業した」という事実は、私にとって大きな自信・達成になりました。 残りわずかな高校生活も、悔いのないように楽しみたいと思います!

バンクーバー高校留学の魅力とは?

カナダ・バンクーバーは、世界の住みやすい都市ランキングで5位に選ばれた高校留学に理想的な場所です。 海と山に囲まれた自然豊かな環境で、高校生活を送ることができます。   バンクーバー高校留学の魅力: 特徴 説明 優れた教育システム カナダ国民の95%が公立高校に通うほど教育の質が高く、将来の選択肢も広がります 安心の治安 留学初心者でも安心して生活できる治安の良さが特徴です 多文化共生社会 多様な文化背景を持つ人々が共存する環境で国際感覚を養えます 美しい自然環境 太平洋に面し、山々に囲まれた自然環境で四季を通じて過ごしやすい気候です 進学の選択肢 名門ブリティッシュコロンビア大学をはじめ、カナダの大学への進学も視野に入れられます タイミングの良さ 8月下旬〜9月上旬が学年スタートなので、日本の学年終了後にスムーズに留学できます   バンクーバーは日本と比較して物価も比較的リーズナブルで、高校留学先として多くの日本人学生から選ばれています。   バンクーバーでの高校留学はこんな方にオススメ! バンクーバーは多文化共生社会のバンクーバーの中でも特に国際色豊かな都市で、以下のような高校生におすすめの留学先です。 ・英語力に自信がなくてもチャレンジしたい高校生 ・費用を抑えて質の高い教育を受けたい高校生 ・安全な環境で留学生活を送りたい高校生 ・多様な文化に触れたい高校生   バンクーバーの公立高校では、高い英語力や成績を入学条件とせず、充実した留学生サポート体制があります。 ESL(英語第二言語)クラスも整備されているため、英語に不安がある高校生でも安心です。 また、アメリカと比較して留学費用が抑えられるのも魅力の一つです。 アメリカの公立高校に留学する場合、年間400万円~650万円の費用がかかりますが、バンクーバーの公立高校なら年間300万円〜450万円程度で留学が可能です。 美しい自然環境と都市機能が調和したバンクーバーは、治安も良く、のびのびと学べる環境が整っています。   バンクーバー高校留学の特徴 次は以下の5点を通して、バンクーバー高校の特徴や留学の仕組みなどを見てみましょう。 ・バンクーバー留学の教育制度 ・バンクーバー高校留学の仕組み ・バンクーバー高校留学の魅力 ・バンクーバーのスクールライフ ・バンクーバー高校の授業風景   次の項目から、バンクーバー高校への留学を検討する際に役立つ情報をわかりやすく解説していきます。   バンクーバー留学の教育制度 バンクーバーを含むカナダの高校教育は、日本とは異なるシステムで運営されています。 アメリカと同様に必須科目と選択科目から構成され、規定単位を取ると卒業できます。 カナダの高校教育の特徴 ・10年生~12年生(日本の高校1~3年生に相当)で構成 ・必須科目の履修は必要ですが、取得順序は自由 ・ESL(留学生向け英語クラス)と並行して学習可能 ・英語力に応じて徐々に難易度の高い科目に挑戦   留学生は最初、英語力に合わせて簡単な科目とESLクラスから始め、英語力が向上するにつれて一般科目へと移行します。 BC州(バンクーバーがある州)では、必要な単位を早く取得すれば最短2年での卒業も可能です。   また、一部の州では必須科目に「地域でのボランティア活動」なども含まれており、学問だけでなく社会性も重視されています。   バンクーバー高校留学の仕組み バンクーバーでの高校留学は、主に公立高校と私立高校の2つの選択肢があります。 バンクーバー地域では、複数の学区(スクールディストリクト)が存在し、それぞれが留学生を受け入れています。   公立高校の場合 ・各学区の教育委員会が留学生の受け入れを管理 ・バンクーバー市内と近郊に複数の学区があり、選択肢が豊富 ・現地の学生と同じ環境で学べるため、英語力向上に効果的 ・ほとんどの留学生はホームステイに滞在   私立高校の場合 ・より少人数制の環境で学べる学校が多い ・一部の学校では学生寮が利用可能 ・特色あるカリキュラムを提供する学校も ・学費は公立に比べて高額になる傾向   バンクーバーの高校では通常、9月から6月までの学年で、セメスター制(2学期制)を採用している学校が多いです。 留学生は通常、入学前に英語力テストを受け、適切なクラス配置が行われます。   バンクーバー高校留学の魅力 バンクーバーは高校留学先として多くの魅力があります。   まず、世界的に評価される教育水準の高さが特徴です。 カナダの教育システムは世界トップクラスで、特にブリティッシュコロンビア州の公立高校は質の高い教育を提供しています。   バンクーバー高校留学の主な魅力: 特徴 説明 多文化共生環境 450以上の民族背景を持つ人々が暮らす多様性豊かな環境で学べます 治安の良さ 「世界で最も住みやすい都市」ランキング5位に選ばれるほど安全で過ごしやすい 手厚いサポート体制 英語力に関わらず、留学生向けの充実したサポートが受けられます 進学に有利 カナダの高校卒業資格は世界中の大学で高く評価されています 時期的メリット 8月下旬〜9月上旬が学年開始のため、日本の学校終了後、スムーズに進学できます   また気候も温暖で、最も寒い時期でも0度を下回ることはまれです。 公共交通機関も発達しており、留学生でも自由に活動できる環境が整っています。   バンクーバーのスクールライフ バンクーバーの高校では、日本とは異なる自由な校風の中で充実した留学生活を送ることができます。 カナダの公立高校には、自分の興味や進路に合わせて科目を選べるシステムがあります。 授業の雰囲気は非常にアクティブで、生徒同士のディスカッションや発表が多く取り入れられています。   特に注目すべき点は以下の通りです。 項目 内容 成績評価 テストの点数、出席率、授業への積極的な参加姿勢、課題の提出状況などが重視される 学習サポート 学習意欲の高い生徒に対する、質問や相談など丁寧なサポートがある 求められる能力 自己管理能力(遅刻・欠席など)が重視される 放課後の活動 多彩な部活動やクラブ活動の充実している 週末の過ごし方 ホストファミリーや友人との交流、市内観光など   バンクーバーの高校における成績評価は総合的な要素が重視され、学習意欲の高い生徒に対しては、手厚いサポート体制があります。 しかし同時に、自己管理能力が非常に重要視され、遅刻や欠席には厳しい評価がされ、留学生であっても状況によっては落第や退学処分となる可能性があるため注意が必要です。 放課後の時間はスポーツ、アート、科学など多岐にわたる多彩な部活動やクラブ活動が充実しており、現地の学生と交流を深める多くの機会があります。 週末には、ホストファミリーと過ごしたり、友人と共に市内観光を楽しんだりと、学校生活以外の時間も豊かに過ごすことができ、留学生活全体を充実させたい高校生におすすめです。   バンクーバー高校の授業風景 バンクーバーの高校では日本と異なり、参加型の授業が実施されます。 1クラスの人数は15名程度と少人数制で、生徒一人ひとりに目が届きやすい環境となっています。 授業中は単に教師の話を聞くだけでなく、以下のような活動が頻繁に行われます。   バンクーバー高校における授業方法 ・グループディスカッション ・プレゼンテーション発表 ・ディベート形式での意見交換 ・実験や体験型学習   多国籍な環境では、様々なバックグラウンドを持つ生徒たちが自分の意見を積極的に発言します。 静かに聞いているだけでは評価されないため、疑問があれば質問し、自分の考えを伝えることが重要です。   バンクーバー高校における授業の特徴 ・先生と生徒の距離が近い ・実践的な課題が多い ・自主性を重んじる評価システム ・文化的多様性を尊重する雰囲気   このような環境で学ぶことで、英語力だけでなく、自己表現力やクリティカルシンキングも自然と身につきます。   留学先の高校選びのポイント バンクーバーへの留学を考えている場合、以下の3点を意識すると、自身に合う高校を選びやすくなります。 ・高校正規留学の予算から絞り込む ・奨学金や教育ローンを活用する ・バンクーバー高校留学サポートを活用する   充実した留学生活を送れるよう、上記3つのポイントを確認していきましょう。   高校正規留学の予算から絞り込む バンクーバーへの高校留学を検討する際、まず予算設定が重要です。 カナダの高校留学費用は学校のタイプや地域によって異なります。   バンクーバーエリアの留学費用(年間)の目安   公立高校 300万円~450万円程度 私立高校 400万円~850万円程度   長期的な視点で見ると、卒業後の進学も見据えた予算計画が必要です。 バンクーバーの高校卒業後、カナダの大学に進学する場合の費用も含め、長期的な計画を立てましょう。   奨学金や教育ローンを活用する バンクーバー高校留学の費用負担を軽減するため、奨学金や教育ローンの活用を検討しましょう。 特に日本政策金融公庫の「国の教育ローン」はバンクーバーの公立・私立高校の多くを対象としており、年利2%~3%程度で、最大450万円まで借入可能です。 教育ローンは計画的な返済計画が必要ですが、利子負担が比較的低く、留学費用の大部分をカバーできる点がメリットです。 奨学金は競争率が高くなる傾向がありますが、費用負担を抑えやすいため、早めに情報を集め、複数の選択肢を比較してみましょう。   バンクーバー高校留学サポートを活用する バンクーバーへの高校留学を成功させるコツは、専門的な留学サポートを活用することです。 留学エージェントのサポートを利用することには、以下のメリットがあります。   留学サポートの主なメリット ・現地の教育制度や学校情報に精通したカウンセラーによる適切なアドバイス ・州による制度の違いや学校の特色を踏まえた学校選定 ・入学手続きや必要書類の準備サポート ・ビザ申請のサポート ・現地での生活面のフォロー   カナダの公立高校は地域によって特色があり、選択の自由度が高いため、学校のホームページだけでは得られない情報も確認することが大切です。 学期システム、学校のレベル、卒業要件、選択科目の種類など、細かい点も含めてカウンセラーと相談しながら進学先を決めると、希望に合う留学先を見つけやすいです。   バンクーバーの高校留学時に必要な出願書類まとめ バンクーバーの高校に留学申請する際の主な書類は、以下の通りです。   基本的な必要書類 ・願書(教育委員会または学校指定の様式) ・申請費用の支払い証明 ・成績証明書(英文・直近2~3年分) ・パスポートのコピー   学校によって追加で求められる場合がある書類 ・英語力証明(TOEFLやIELTSなどの公式スコア) ・推薦状(校長または担任の先生から) ・自己PRエッセイ ・SSAT(Secondary School Admission Test)の結果   特にブリティッシュコロンビア州の公立校に出願する場合は、直接学校ではなく教育委員会(スクールボード)に出願書類を提出する点に注意が必要です。 書類準備は余裕をもって進め、不明点は早めに確認しておきましょう。   バンクーバーの高校留学手続きの流れ バンクーバーの高校留学は、まず留学先の教育委員会と学校選びから始まります。 希望校が決まった後の手続きは、以下をご覧ください。   留学手続きの基本的な流れ 留学先の教育委員会・学校の決定 入学願書の準備と提出 入学許可書(LOA)の取得 未成年後見人(カストディアン)の手配 学生ビザの申請 ホームステイ先の手配 海外旅行保険の加入 航空券の手配   入学手続きはオンラインシステムを通じて英語で行われますが、留学エージェントを利用すれば日本語でのサポートが受けられます。 必要書類の準備から提出まで丁寧にガイドしてくれるので安心です。 願書提出から約1週間で審査結果が届き、入学が許可されれば学生ビザ申請へと進みます。   この際、未成年の場合はカストディアン(後見人)の手配も必要です。 バンクーバーの公立高校に留学する場合、9月入学に向けては遅くとも前年の10月頃から準備を始めることをおすすめします。   バンクーバーへの高校留学に関するよくある質問 ここでは、バンクーバーでの高校留学にあたり、気になる疑問点に対してQ&A形式でお答えしていきます。 サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? 卒業後の進路は? 後見人とは何ですか? バンクーバーの高校留学にかかる費用はどれくらい? バンクーバー留学にかかる生活費はどれくらい? バンクーバー留学する高校生のお小遣いはいくらですか? バンクーバーの高校留学におすすめの州は? ホームステイと学生寮どちらが一般的? バンクーバー高校留学でよくある失敗と防止策は? バンクーバーの学校の1日のスケジュールは? 1年留学の場合。取得した単位は日本の高校で反映される? バンクーバーで高校中退後に日本の高校への復学は可能?   賢く留学するため、上記のよくある質問をチェックしていきましょう。   Q. サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? はい、バンクーバーでは様々な期間の留学プログラムを選択でき、サマースクールや1年間の短期留学も可能です。   サマースクールの場合: 項目 説明 期間 最短1週間から参加可能 費用 1週間あたり約20~35万円(滞在費込み) 特徴 夏休みを利用した短期集中型プログラム アクティビティ費用 遊園地約6,500円、日帰り旅行約27,000円など別途必要   1年留学の場合: 項目 説明 費用 バンクーバーエリアで300~450万円程度(学費・ホームステイ費含む) ホームステイ費 バンクーバーは月約15万円 入学時期 セメスター制なら9月または2月から選択可能   短期留学はカナダ文化を体験しながら英語力を向上させたい高校生や、長期留学の前に海外生活を体験してみたい高校生におすすめです。 留学期間は柔軟に設定できるため、目的や予算に合わせて選びましょう。   Q. 卒業後の進路は? バンクーバーの高校卒業後は、主に以下の3つの進路を選べます。   進路の選択肢 説明 カナダの大学への進学 バンクーバーにはブリティッシュコロンビア大学(UBC)など世界的に評価の高い大学があります。 高校での成績が良ければ、入学許可を得やすくなります。 カナダの高校卒業資格があれば、他州の大学への進学も可能です。 日本の大学への帰国 日本の大学では、カナダでの留学経験を評価する帰国子女入試制度があり、2年以上の海外在籍期間があるなどの条件を満たせば利用できる大学があります。 英語力を活かせる学部や国際系の学部では有利になりやすいです。 就職やその他の進路 語学力と国際経験を活かして、グローバル企業への就職を目指せます。 また、第三国の大学へ進学する選択肢もあります。   バンクーバーでの高校留学は、将来の選択肢を広げてくれる貴重な経験となるでしょう。   Q. 後見人とは何ですか? カナダでは19歳未満の留学生に「カストーディアン」と呼ばれる後見人が必要です。 カストーディアンは法律で定められた制度で、留学中はこの後見人が親権を持ち、さまざまな責任を担います。   後見人の主な役割: 役割 内容 学校対応 欠席連絡や成績相談など学校とのやり取り 生活サポート ホームステイ先での問題解決や日常の相談 緊急時対応 病気や事故など緊急時の判断と対応 保護者との連絡 日本の保護者との定期的な情報共有   後見人は通常、ホストファミリーや学校関係者が担当しますが、日本語でのコミュニケーションを希望する場合は、現地の日本人スタッフに依頼することも可能です。 手続きとしては、留学生・両親・後見人の三者が公証人の認証を受けた宣誓書を交わします。 安心して留学生活を送るためにも、信頼できる後見人選びは非常に重要です。   Q. バンクーバーの高校留学にかかる費用はどれくらい? バンクーバー高校留学の費用は、留学期間や学校の種類によって大きく異なります。 一般的な費用の目安は以下の通りです。   バンクーバー高校留学の費用目安: プログラム 費用(概算) 主な内訳 短期(夏季3〜4週間) 60〜80万円 授業料、ホームステイ費、活動費 1年間(公立) 300〜450万円 授業料、ホームステイ費、保険料など 卒業留学(公立3年間) 900〜1,300万円 授業料、ホームステイ費、生活費の3年分 私立高校(1年) 400〜800万円 授業料、滞在費、その他   バンクーバーは他のカナダの都市と比較して物価が高めで、ホームステイ費用は月15万円程度かかります。 また上記費用の他に往復航空券(約25万円)、お小遣い(月3〜5万円)、教材費なども必要です。 公立高校は比較的費用を抑えられますが、私立高校は教育内容が充実している分、費用も高くなる傾向があります。   Q. 留学にかかる生活費はどれくらい? バンクーバー留学中の生活費は、滞在スタイルや生活習慣によって変わりますが、月あたりの平均的な目安は以下の通りです。   項目 月額費用目安 食費 5万円 交通費 8,000円〜15,000円 通信費 3,000円〜8,000円 日用品・雑費 1〜2万円 交際費 1〜2万円 合計 53,000〜105,000円   バンクーバーは北米の中でも物価が高めの都市ですが、工夫次第で生活費を抑えることができます。   生活費の抑え方(例) 格安スーパーのチラシアプリを活用する セール時に買いだめする 学生割引を積極的に利用する 自炊の頻度を増やす   特に食費は自炊するかしないかで大きく差が出ます。 ホームステイの場合は食事付きのプランもあるため、別途食費がかからないケースもあります。 長期留学の場合は、こうした生活費も含めた総額を事前に計算しておくことをおすすめします。   Q. バンクーバー留学する高校生のお小遣いはいくらですか? 生活スタイルなどによって異なりますが、カナダのバンクーバーに留学する高校生のお小遣いは、月平均3万円〜5万円程度です。   お小遣いの使い道(例): 項目 一般的な金額(月額) 交通費 約7,000円(学生用コンパスカード) 食費(外食) 約1万円(外食4回程度) 日用品 約2,000円 娯楽費 約1,500円 その他 約1万円(美容院代、被服費など)   ホームステイ先の食事に問題がなければ食費は抑えられますが、外食が増えると費用がかさみます。 バンクーバーでは安くても1食あたり1,500円程度かかる点にも要注意です。 なおカナダではチップ文化があり、サービス料金の15〜20%程度を支払うことが一般的ですので、お小遣いを計算する際には考慮しておくとよいでしょう。   Q. ホームステイと学生寮どちらが一般的? バンクーバーでの高校留学では、ホームステイが最も一般的な滞在方法です。 その理由として、以下の2点が挙げられます。 学生寮を提供している高校が限られている カナダ文化を直接体験できる環境が得られる   ホームステイでは現地の家庭生活に溶け込むことで、教室では学べない生きた英語や文化習慣を学ぶことができます。 食事は通常2食付き(朝・夕)で、家族との会話を通して自然な英語力が身につきます。   一方、学生寮は以下のような特徴があります。 学生寮のメリット 多国籍の学生と交流しやすい 自立心が育ちやすい プライバシーを確保しやすい   学生寮のデメリット 門限などルールが厳しいことがある 休暇中に寮が使えない可能性あり   どちらを選ぶにしても、自分の性格や目標に合った滞在先を選ぶことが留学成功の鍵となります。   Q. バンクーバー高校留学でよくある失敗と防止策は? バンクーバー高校留学でよくある失敗として最も深刻なのが「英語力不足」です。 高校レベルでは英語力が不十分だと授業についていけないだけでなく、単位を取れず卒業できないかもしれません。   主な失敗・対策: 失敗例 防止策 英語力の不足 留学前に集中的な英語学習を行う。 特にリスニングとスピーキングを重点的に練習しましょう。 現地の教育システム理解不足 カナダの単位制度や評価方法を事前に調査し、必要な科目や単位数を把握しておきましょう。 孤立化 部活動やボランティア活動に積極的に参加し、現地の友人を作る努力をしましょう。 ホームシック 定期的に家族と連絡を取りつつも、現地の生活に溶け込む姿勢を持ちましょう。   特に高校生の場合は、日本とカナダの教育システムの違いを理解し、必要に応じてESL(英語を第二言語とする学習者向けプログラム)などのサポートを活用することが重要です。 またバンクーバーの高校を卒業する際には、所定時間以上のボランティア活動が必要などの条件がある点にも注意しましょう。   Q. バンクーバーの学校の1日のスケジュールは? バンクーバーの高校では、原則として毎日同じ4科目を半年間受講する「セメスター制」と、毎日8科目を1年間受講する「リニア制」に分けられます。 バンクーバーの一般的な高校の時間割は以下をご覧ください。   授業スケジュールの例: 時間 内容 8:30~9:50 1時間目 9:50~9:55 休憩 9:55~11:15 2時間目 11:15~11:55 ランチタイム 11:55~13:15 3時間目 13:15~13:20 休憩 13:20~14:40 4時間目   バンクーバーの授業スケジュールは1コマが80分、休憩が5分で進むなど、日本より授業時間が長く、休憩時間が短い傾向があります。 留学先によって授業スケジュールが異なるため、検討時に確認するとよいでしょう。 なお放課後には、様々なクラブ活動やスポーツチームの活動があり、現地の友人作りや英語力向上にも役立ちますので、積極的に参加することをおすすめします。   Q. 1年留学の場合、取得した単位は日本の高校で反映される? バンクーバーでの1年留学で取得した単位が日本の高校で認められるかどうかは、通っている日本の高校によって異なりますが、多くの高校では事前に申請して認められれば単位互換が可能です。 ただし、以下の点に注意が必要です。   注意点 詳細 留学特別単位での認定されることがある 留学経験そのものが単位として評価されるため、現地の多様な学習や活動の成果が認められやすい。 日本のカリキュラムに厳密に沿わない科目でも単位になり得る。 ただし個別科目の学習内容が日本の高校の単位として具体的に評価されにくく、日本の高校で取得すべき必修科目や大学受験に必要な科目の単位が不足する可能性がある。 科目ごとでなく一定単位数の認定になることがある 留学期間全体を通して、進級や卒業に必要な一定の単位数を比較的容易に確保しやすい。 個々の科目の詳細な内容の違いを気にせず、留学先の教育内容に集中できる。 一方、特定の科目を深く学んだ成果が個別に評価されにくく、日本の高校で求められる特定の必修科目や大学受験に必要な科目の単位が不足する可能性がある点は、留学特別単位の場合と同様に考慮が必要。   通学中の高校によって認定方法が異なるため、1年の留学を考えている場合は以下の認定パターンを把握しておくとよいでしょう。 単位認定の一般的なパターン: 認定パターン 特徴 全単位認定 留学によって取得した全ての単位を認める 部分認定 日本のカリキュラムに近い科目のみ認める 一括認定 個別科目ではなく、留学活動として一定単位を認める   なお単位認定のためには、基本的に成績証明書の提出が必要です。 認定されない場合は留年の可能性もあるため、留学前に高校の担任や進路指導の先生と相談し、単位認定の条件や必要書類を確認しておきましょう。   Q. バンクーバーで高校中退後に日本の高校への復学は可能? バンクーバーの高校を中退して日本の高校へ復学することは可能ですが、日本の高校は学年制を採用しているため、留学期間中の未履修科目が原因で進級・卒業できない可能性がある点には要注意です。 スムーズに復学するためには、留学前に在籍校と復学の条件・必要書類などについて相談しておくことが大切です。 1年以上の留学をすると、復学時に審査が必要になるケースなどがある点も把握しておきましょう。

バンクーバー留学の失敗談から学ぶ!渡航前に絶対知っておくべき5つのポイント

「せっかくのバンクーバー留学が失敗に終わってしまった...」   そんな後悔を抱えている方は、実は少なくありません。 カナダの中でも特に人気の高いバンクーバーには、魅力的な環境が整っています。   しかし、その一方で、準備不足や現地での対応を誤ると、思い描いていた留学生活とは程遠い結果になってしまうことがあります。   このような失敗は、決して他人事ではありません。   本記事では、実際の失敗談から見えてくる共通のパターンを分析し、これから留学を検討している方が同じ失敗を繰り返さないための具体的な対策をご紹介します。   バンクーバー留学を充実したものにするために、ぜひ本記事を参考にしてください。 バンクーバー留学にありがちな5つの失敗パターン バンクーバー留学でよくある失敗には以下のようなものが挙げられます。   目的や目標が漠然としている(なんとなく選んだ) 日本人同士でばかり行動し英語力が伸びない 渡航前に英語学習を怠った 金銭管理が甘く、現地で予算が破綻した 孤独感に耐えられず心が折れてしまった   それぞれ紹介していきます。 (1) 目的や目標が漠然としている(なんとなく選んだ) バンクーバーは気候が比較的穏やかで、自然が豊かな環境のため、漠然としたイメージだけで留学先に選ばれることがあります。   しかし、目的が曖昧なまま留学をスタートすると、現地到着後に「何をすれば良いかわからない」という状況に陥りがちです。   特に以下のような問題が生じやすくなります。   自分のやりたいことが見つからず、時間を無駄に過ごしてしまう モチベーションが続かず、中途半端なままで帰国することになる 留学期間終了後のキャリアにつながらない   留学を成功させるために、まず渡航前に目的を明確化しましょう。   漠然とした目的 ⇒ 明確にした目的 英語が話せるようになりたい ⇒ 半年後までに日常会話が話せるようになる 海外生活をしてみたい ⇒ 海外での経験を帰国後の就職活動に活かす   このように具体的な目標を設定することで、留学生活にメリハリが生まれ、有意義な時間を過ごせます。 (2) 日本人同士でばかり行動し英語力が伸びない バンクーバーは日本人留学生が多いため、留学中に日本人同士だけで過ごす学生は珍しくありません。   しかし、日本語環境に偏りすぎると英語力向上の妨げとなってしまいます。   実際、日本人同士でアパートをシェアし、日本語しか使わない生活を送った結果、現地の人と交流せず英語が伸びなかったというケースがあります。   英語力を伸ばすためには以下のポイントが重要です。 日常生活で意識的に英語に触れる時間を作る 現地の学生やコミュニティに積極的に関わる   日本人同士の交流自体が悪いわけではありませんが、英語力を伸ばすという目的を忘れず、バランスのよい交流を心がけることが成功のカギです。 (3) 渡航前に英語学習を怠った バンクーバー留学の失敗パターンとして渡航前の英語学習不足が挙げられます。   資金準備や渡航手続きに時間を取られ、英語の事前学習を後回しにしてしまうケースです。   実際に、留学資金を貯めることに集中しすぎるあまり、英語テストの準備を全くせず不合格に なり、語学学校へ通う必要が生じたケースも見られます。   渡航直前になって慌てて英語サークルに参加したり英会話教室に通っても、基礎的なフレーズすら理解できず挫折することも少なくありません。 (4) 金銭管理が甘く、現地で予算が破綻した バンクーバーはカナダの中でも特に物価が高い都市です。そのため、金銭管理が甘いまま留学すると、すぐに予算が破綻してしまいます。   実際、半年間のバンクーバー滞在で最低でも約100万円ほどの資金準備が必要になりますが、事前の計画が甘いと非常に苦労します。   以下に、現地でかかる主な費用目安を表で紹介します。 項目 費用目安(月額) 家賃(シェアハウス) 6〜8万円 食費 3〜4万円 交通費 約1万円 娯楽費・雑費 2万円〜   さらに、語学学校に通う場合は別途月10万円程度の授業料がかかることもあります。   現地でのアルバイト収入をあてにして渡航したものの、仕事探しが難航し、結局早期帰国するケースも多く見られます。きちんとした資金計画を立てて臨みましょう。 (5) 孤独感に耐えられず心が折れてしまった バンクーバー留学中に孤独感を感じ、挫折してしまうケースは珍しくありません。   現地での人間関係がうまく作れず、気軽に悩みを話せる相手がいないと、心の支えがなくなり次第にネガティブな気持ちが大きくなってしまいます。   孤独感が生まれやすい原因として、以下のような点があります。 日本人との交流を意識的に避けてしまった 語学学校や地域コミュニティのイベントに参加しなかった 内向的な性格を変える具体的な行動を起こせなかった   孤独感を軽減するために有効な具体策を以下の表にまとめました。 孤独感の原因 対策の例 相談相手がいない まずは日本人留学生とも積極的に交流する 交友関係が狭い 学校イベントや地域活動に参加して友人を増やす 内向的な性格 少しずつ人と話す機会を増やし、自信をつける   孤独感を乗り越え、充実した留学生活を送るためにも、事前に対策を意識しておきましょう。 失敗談に学ぶ!バンクーバー留学成功のための5つのポイント それでは、ここまで紹介してきた失敗談を踏まえ成功のためにおさえておきたいポイントを見ていきましょう。   留学の目的や目標を明確に設定する 積極的に現地コミュニティに参加する 日本で最低限の英語力を身につけておく 留学期間に見合った資金計画を立てる 孤独を回避するための人間関係づくりを準備する   それぞれ解説していきます。 (1) 留学の目的や目標を明確に設定する 留学を成功させるためには、まず「目的」と「目標」を明確に区別し、それぞれ設定することが重要です。   「目的」とは、留学を通じて最終的に叶えたい大きな願望や理想の姿のことで、抽象的な表現で問題ありません。   一方、「目標」は目的に到達するための具体的かつ定量的なマイルストーンです。   目的(抽象的) 目標(具体的) 海外で働くために英語力を向上させたい。 TOEICで800点以上を取得する。 異文化理解を深め、視野を広げたい。 現地のコミュニティ活動に月2回参加する。   このように目的と目標を設定すれば、留学中の行動が明確になり、モチベーション維持や自己管理にもつながります。 (2) 積極的に現地コミュニティに参加する バンクーバー留学において現地コミュニティに積極的に参加することは、留学生活を成功させる重要なポイントの一つです。   特に日本人コミュニティが大きいバンクーバーでは、日本人同士の交流のみに頼ってしまいがちです。   精神的な安心感は得られますが、英語力向上や異文化理解には限界があります。   そこで意識的に次のような活動に参加しましょう。 語学学校のクラスメイトとの交流会やイベント参加 地域ボランティア活動への参加 現地の趣味サークルやスポーツクラブ   参加のメリット 得られる効果 英語環境の拡大 英語力向上 交友関係の広がり 孤独感の解消 異文化との触れ合い 視野の広がり   現地の人々や多国籍な留学生との交流を積極的に深めることで、語学力を上達させるだけでなく、充実した留学生活を実現することができます。 (3) 日本で最低限の英語力を身につけておく 留学前に最低限の英語力を日本で習得しておくことは、留学生活の充実度に大きく影響します。   実際、英語力が不足したまま留学すると次のような問題が起こりがちです。 現地の語学学校で初歩レベルのクラスに入り、日本人ばかりの環境になってしまう 外国人との会話に自信がなくなり、積極的にコミュニケーションが取れない 基礎文法や単語の復習に留学期間の大半を費やしてしまう   では、どの程度の英語力を事前に身につけておくと良いのでしょうか。   以下を目安に準備を進めてください。 項目 内容・レベル 文法 中学英語レベル(現在・過去・未来、be動詞と一般動詞の使い分けなど) 単語 日常会話で頻出する基礎単語、約1000~1500語程度 会話 挨拶や基本的な自己紹介、日本文化の簡単な説明   オンライン英会話や基礎文法書、単語アプリなどを利用し、出発前に最低限の準備を整えておきましょう。 (4) 留学期間に見合った資金計画を立てる バンクーバー留学でよくある失敗のひとつが、資金計画の甘さです。   渡航後にお金が足りなくなると、留学生活に支障が出てしまいます。   バンクーバーに半年間留学する場合、総額約200〜230万円の費用が目安です。 具体的な費用内訳は以下の通りです。 費用項目 およその費用(半年間) 学費(一般英語コース) 約101万円 滞在費(ホームステイ・食事付き) 約72万円 航空券費用(往復) 約11.5万円 ビザ関連費用 約2.5万円 海外保険料 約12.5万円 その他生活費(交通費・交際費など) 約18万円 合計 約218万円 あくまで一例ですが、合計で約218万円が目安となります。   現地で不足を感じないように、予備費としてプラス10%程度余裕を持った予算を準備しましょう。   また、郊外エリアでのルームシェアや自炊を取り入れることで費用を抑えることも可能です。 自分の生活スタイルを考慮して、適切な資金計画を立てましょう。   短期でも上記の項目を把握し、予備費も含めて資金に余裕を持たせておくことが重要です。 また、郊外での滞在やシェアハウス、自炊などで節約も可能。 自身の生活スタイルに応じた資金計画を立てておきましょう。 (5) 孤独を回避するための人間関係づくりを準備する バンクーバー留学で孤独感を感じてしまう原因のひとつに、現地で築いた人間関係が変わるタイミングがあります。   語学学校卒業後など、環境が変わると寂しさや不安を感じやすくなります。   孤独を回避するためには、事前に次のような心構えや準備が大切です。 現地で出会った友人との関係を、卒業後も継続できるよう意識しておく 「相手との関係が終わってしまうのではないか」という不安よりも、「相手との関係が続いていく」という信頼感を育てる 孤独感や不安を感じても自分を責めず、冷静に原因を分析する習慣を持つ   現地での人間関係を事前に計画しておくことで、孤独感を軽減し、留学期間を安定した精神状態で過ごすことができます。 留学失敗のリスクを減らすために知っておくべきバンクーバーの特徴 バンクーバーという街の特徴も、事前に知っておくことで留学失敗のリスクを減らすことができます。   日本人のコミュニティが充実している 物価が比較的高い都市である 語学学校が豊富に揃っている 留学生や移民が多く国際的な環境である 雨が多く、冬の天候が不安定である   以上のポイントから解説していきます。 (1) 日本人のコミュニティが充実している バンクーバーは、カナダの中でも日本人コミュニティが特に充実している都市です。   日本食レストランや日本語対応の病院、美容室、スーパーなど、日本語環境が多く整っており、海外生活に不安を感じる方でも安心感を持てるでしょう。   また、学校や語学スクールにも日本人スタッフが常駐しているケースが多く、困ったときには母国語で相談できる環境が整っています。   しかし、日本人同士の交流が多すぎると、英語を使う機会を失いかねません。   適度な距離感を保ちながら、上手に日本人コミュニティを活用することが重要です。 以下に、バンクーバーで充実している日本人コミュニティの特徴をまとめました。 分野 特徴 食生活 日本食レストランや日本食材店が多い 医療・美容 日本語対応可能なクリニックや美容室 教育・学校 日本人スタッフがいる語学学校が多い   日本人コミュニティを目的に合わせて上手に利用することで、留学生活のストレスを軽減できます。 (2) 物価が比較的高い都市である バンクーバーはカナダの中でも特に物価が高い都市として知られています。特に家賃などの住居費は、留学費用を圧迫する要因になります。   例えば、月々の家賃相場を他の都市と比較すると、 都市名 家賃相場(月額) バンクーバー 約22万円 トロント 約20万円 ウィニペグ 約13万円 というように、バンクーバーの住居費は比較的高額です。   また、外食費や交通費も日本より高めで、短期留学でも予算計画が甘いと資金不足に陥る恐れがあります。   そのため、渡航前に正確な生活費のリサーチを行い、余裕を持った予算計画を立てることが重要です。 (3) 語学学校が豊富に揃っている バンクーバーには数多くの語学学校が集まっており、目的やスタイルに合った学校選びが可能です。   主な人気校としては以下の学校があります。 EC Vancouver:試験対策やビジネス英語コースが充実、オンライン学習サポートも充実しています。 Kaplan International:6段階のレベル別クラス、オンライン教材が豊富で国際色豊かです。 ILAC:多国籍な学生が集まる大規模校で、17段階のレベル別授業を用意しています。   また、下表の通り規模や特徴も学校により多様です。 学校名 規模 日本人比率 特徴 Canadian College 小 やや多め アットホーム Tamwood 中 15~25% 個別サポート充実 VanWest 小 15~25% 学生寮完備   豊富な選択肢の中から、自分に合った学校を見つけやすい環境と言えるでしょう。 (4) 留学生や移民が多く国際的な環境である バンクーバーはカナダの中でも特に多様な民族が暮らす国際的な都市です。   2021年の調査によると、バンクーバー市内の人口のおよそ29%がアジア系で占められています。   アジア系のなかでも特に中国、インド、フィリピンからの移民が多く、街中でも各国の飲食店やショップが軒を連ねています。   また留学生の出身国も中国、インド、アメリカ、日本、韓国など多様で、さらに、ブラジルやサウジアラビア、ドイツ、イギリスなど世界各地からの留学生も多く、多文化交流を楽しめる環境です。   日常的に国際感覚を養えるため、よりグローバルな視点で学びたい人には最適な都市と言えるでしょう。 (5) 雨が多く、冬の天候が不安定である バンクーバーは年間を通じて降水量が多く、特に10月~4月の冬季は雨が続き、どんよりとした曇り空の日が多くなります。   冬の主な天候の特徴は以下の通りです。 降水量が多く、雨の日が続く 日照時間が大幅に短縮 曇りや雨による憂鬱な気分になりやすい   一方で、5月以降の夏季になると雨の日は減り、日照時間も長くなって快適に過ごせます。   このように季節ごとの気候差が大きいため、日本と同様の感覚で考えていると、冬場の暗く寒い天候に戸惑い、気分が落ち込みやすくなる可能性があります。   バンクーバーの季節ごとの特徴を表にまとめました。 季節 期間 天候の特徴 冬季 10月~4月 雨が多く曇りがち、日照時間短い 夏季 5月~9月 晴れの日が多く快適   現地での生活に向け、季節ごとの天候の変化を理解し、心理的・体調的な対策を整えていくことが大切です。 留学失敗経験者が語る「後悔しないためにやっておけばよかったこと」 実際の経験者の声も見ていきましょう。   語学学校に通っておくべきだった 現地の情報を事前にもっと詳しく調べればよかった 渡航前に生活費の見積もりを正確にしておくべきだった 趣味や交流活動を事前に計画していればよかった 悩みや孤独感を気軽に相談できる人を作ればよかった (1) 語学学校に通っておくべきだった 「語学学校は費用が高いし、行かなくても大丈夫」と思う人もいるでしょう。   しかし、実際に留学をした人からは、語学学校に行かなかったことを後悔する声が多く聞かれます。   語学学校に通うメリットは次のとおりです。 短期間で英語の基礎力がしっかり身に付く さまざまな国の友人を作りやすい 仕事や住居探しの相談ができる 英文履歴書の添削や面接準備サポートが受けられる   特に、基礎力を身につけていない状態で現地の仕事に就くと、意思疎通が難しく苦労します。最低でも2〜3ヶ月の通学がおすすめです。   通学期間 おすすめ度 理由 1ヶ月未満 △ 英語力の向上を実感しにくい 2〜3ヶ月 ◎ 基礎固めと実践力の向上が可能   留学の限られた時間を有意義にするためにも、語学学校を検討しましょう。 (2) 現地の情報を事前にもっと詳しく調べればよかった バンクーバーの現地情報を十分に調べずに渡航すると、思わぬトラブルや困惑に直面することがあります。   特に以下の点を事前に確認しておくと安心です。 気候や天候(雨の多さ、冬季の日照時間の短さ) 物価水準(外食費や交通費の相場をチェック) 治安の良いエリア・避けるべきエリア 公共交通機関の種類と使い方(バス、スカイトレイン) 現地で役立つコミュニティや交流グループの情報   ちなみにスカイトレインとは、バンクーバーと近郊を運転している自動運転の公共交通機関のこと。   予め情報収集をしておくことで、現地到着後の不安や戸惑いが減り、スムーズな留学生活をスタートできます。 (3) 渡航前に生活費の見積もりを正確にしておくべきだった バンクーバーはカナダの中でも物価が高い都市であり、生活費の見積もりが甘いと留学中に金銭的なトラブルに陥りがちです。   渡航者の体験談には、授業料以外にも、交通費、食費、住居費、交際費が思った以上にかかるといった声が多くあります。   他にも、日本で発生する税金や年金の支払いも考慮が必要な点等、予想外の出費があることも念頭に置いて計画を立てることが重要です。 (4) 趣味や交流活動を事前に計画していればよかった 留学前には、多くの人が語学やお金のことばかり気にしがちですが、実は「現地での楽しみや交流活動」を十分に考えておくことも非常に重要です。   渡航後に金銭的余裕がなくなり、趣味や人との交流にお金を使える状況ではなかったと後悔したという声は多いです。   金銭面だけでなく、どのような趣味が現地で行いやすいのか、どのようなコミュニティが存在するのかを具体的に調べておけば、孤独感を軽減できるはずです。   例えば、バンクーバーでは以下のような交流活動が考えられます。 趣味・交流活動の例 具体例 スポーツ ヨガ教室、サイクリング、ハイキンググループ カルチャー 料理教室、アートワークショップ、音楽イベント ボランティア 地域ボランティア団体、動物保護活動   こうした具体的な活動を事前に調べ、計画しておけば、現地生活をより充実させることができます。 (5) 悩みや孤独感を気軽に相談できる人を作ればよかった 留学生活では、語学や勉強面だけでなく精神面のケアも重要です。   現地での生活に慣れないうちは、孤独感や悩みを一人で抱え込んでしまいがちです。   相談できる存在を渡航前から確保する工夫としては、以下のような方法があります。   渡航前から留学生向けのオンラインコミュニティに参加する バンクーバーで留学経験がある人と事前にSNS上でつながっておく 現地の語学学校のカウンセリングサービスの利用方法を調べておく   心の支えになる人との繋がりは、充実した留学生活を送るために欠かせません。   渡航後に困らないよう、事前準備がポイントです。 まとめ バンクーバー留学は、事前の準備不足や現地での過ごし方によって失敗のリスクが生じます。   しかし、次のポイントを押さえることでリスクを軽減できます。   明確な目標や留学の目的を設定する 日本で基本的な英語を勉強しておく 日本人以外のコミュニティにも積極的に参加する 現地の物価や気候などを事前に調べ、資金や生活の計画を立てる 語学学校を利用し語学力と人脈作りに役立てる   失敗事例を事前に理解し、ポイントを抑えた準備を行った上で、充実したバンクーバー留学を実現しましょう。   さらに、何事にも失敗はつきもので、失敗のない留学はあり得ません。   留学においては特に失敗を前向きに捉える姿勢が重要です。   失敗経験から得られる教訓は、自分自身を成長させ、次のステップへと導いてくれます。 失敗をチャンスと捉え、自分の成長につなげる、という考え方を持つようにしましょう。

【体験談記事】好奇心で日本を飛び出したコウさんの体験!

留学先と期間 留学先はカナダのアルバータ州のストラスモア高校で、 留学期間は2023年9月から2025年6月までの2年間です。 グレード11からグレード12への編入正規留学でした。   高校留学を決めたきっかけ 高校1年生から2年生になる時期に、周りの友達が行きたい大学を明確に決めている中で、私はそれがありませんでした。   中高一貫校に通っていたので、同じような人との関わりしかなかったという印象もあり、もっと遠くの人と関わってみたら、どんな知識や考え方が得られるんだろうという好奇心が強くなり、留学に興味を持ち始めました。   留学前の気持ち ディーサイドの方にも、留学経験のある知り合いからも「最初は英語がわからないよ」と聞いていたので、不安はとても大きかったです。   でも、カナダに来るとなると、街の景色や天気、環境が全く違う場所なので、そちらへの好奇心の方が大きかったですね。 不安が全くなかったわけではありませんが、あまり感じませんでした。正直、「自分は今からどこに行くんだろう」というくらいのワクワクが強かったと思います!   留学前の英語力 英語を話すスピーキングの機会はなかなかなかったので、たどたどしく、「中学で習うような文法に従ってゆっくり話すことができるぐらいのレベル」だったと思います。   しかし、リスニングは学校で聞く機会が多かったので、流れている英語がある程度聞き取れるレベルでした。話すのは少し難しかったです。英語のテストを解くくらいのレベルで、義務教育で英語を勉強したという感じですね。   留学中の英語力の変化 かなり伸びたと思いますが、一番伸びたのはカナダに着いてすぐの1週間でした!   学校が始まる前の期間で、寝て起きてから寝るまでずっと友達と一緒にいました。 寮には日本人も多かったのですが、私は日本人がいないグループにいたので、その子たちと話していた1週間が一番英語が聞き取れるようになり、話せるようになった期間だと強く感じます。   それ以降ももちろん変わっていきましたが、授業を受けるにつれて全体的にリスニングもライティングもスピーキングも上がっていったという感じです。   留学先の学校生活:授業と校風 好きな授業は英語の授業でした。 日本の英語の授業が文法の練習など読み書きが中心だったのに対し、カナダでは国語のように英語の本を読んで登場人物の気持ちや本のメッセージについて長いエッセイを書いたり、スライドを作って発表したりと、話す機会が多かったです。     校風で一番大きな違いは、クラスが固定されていないことです。 自分が選択した授業によってクラスメイトが毎回変わるので、より多くの人と関わる機会が多くて、大学のようなイメージでした!   あとは、副教科が非常に多かったです。私はグラフィックデザインのクラスでPhotoshopやIllustratorの使い方を学んだり、インダストリアルデザインのクラスで3Dプリンターの使い方を学んだりしました。日本で絶対やらないようなことができて面白かったです。   生徒会活動での成長 部活はしていませんでしたが、生徒会に入っていました。 生徒会の先生が偶然にも私の英語の先生だったんです。私が生徒会に入った当初は、留学生が一人もいなかったのですが、生徒会活動を通してカナダ人の友達がとても増えました。   また、生徒会で様々なことを経験させてもらい、賞状や奨学金をいただいたこともあります。私にとって生徒会の活動は、留学生活の中で一番大きなことだったと思います。   寮生活のエピソード 私は料理が好きなので、香港や韓国の友達とよく料理をしていました。   それぞれが得意料理を一品ずつ作って、みんなでご飯を食べたことはとても印象に残っています。あとは、みんなメイクが好きなので、お互いのメイクをシェアしたり、一緒に勉強したりもしましたね。 他の学生と学校以外でも関わり、普段の生活でもずっと英語の環境で過ごせたので、特に日本人コミュニティから少し離れて別のコミュニティに属していた分、寮生活の恩恵を一番受けられたと思います。   文化の違いと乗り越えた困難 文化の違いというよりは、考え方の違いに触れることが多かったです。 特にアジア系の友人が多かったので、食生活などで大きな違いを感じることは少なかったのですが、祝日に対する考え方や宗教観の違いには驚きました。 私自身、特定の宗教に入っていないので、日本のひな祭りなどでもあまり深い意味を考えたことがなかったのですが、友人が全ての祝日を大切にしているのを見て、そういう考え方もあるんだと印象に残りました。     困難だったのは、寮で仲良くなった友達と一緒にいる時間が多かったため、なかなかカナダ人の友達ができないことでした。 もしかしたら「留学生が集まっている」という偏見を持たれているのかもしれないと感じて、それが一番のコンプレックスでした。 しかし、これは自分が積極的に他の場所に行ってみることで乗り越えられました。例えば、生徒会に参加したり、いくつかのボランティアに参加したり、授業中に積極的に話しかけてみたりしました。そうすることで友達ができ、自分のことも知ってもらうことができたので、それが一番大きかったですね。   留学の魅力と今後の進路 一番の魅力は、いい意味で留学が終わった時には全てが予想外のことになっていることだと思います!   もっと「海外チックな生活をしているのかな」と想像していましたが、いい意味でも悪い意味でも、自分が予想していたものとは外れていました。周りに合わせる必要もなく、割と自分勝手に生きていても何とかなる、というのは予想していなかったことです。   もし留学を検討している方がいたら、「とりあえず挑戦してみる」ことをお勧めします。失敗したとしても2年間しかないので、引きずることもないと思います。 2年経てば時効ではないですが、それで消えるかなという考えがありました。目的や夢が明確に決まっているならそれを追いかけるのも良いですが、夢が決まっていないなら、一度海外を見てから、全てを知ってから夢を決めるのも全く遅くないと思います。     今後の進路は、日本の大学に進学する予定です。日本の大学で勉強しながら、同時通訳の学校にも通いたいと考えています。喋れるけど、もう少し語彙力を伸ばしてきれいな英語を話せるようになってから、まだ将来の夢は決まっていないのですが、自分の能力が活かせる仕事に就きたいと思っています。   まとめ コウさんのカナダ高校留学は、好奇心と「やるだけやってみよう」という挑戦心に溢れた2年間でした。この経験を通じて英語力が飛躍的に向上し、予想外の出会いや学びを通して自分らしく生きる魅力を発見することができたと話してくれました。  - コウさんみたいな体験がしてみたい!  - 留学をして夢を叶えたい! という方はぜひ高校留学ワールドのカウンセリングにご参加くださいませ!

【2025年最新版】カナダの高校留学がオススメできる人とは?お申し込み方やよくある質問もご紹介!

カナダでの高校留学はこんな方にオススメ! 日本人留学生にとって、最もポピュラーな留学先 公立高校での卒業留学が可能なカナダでは、入学に際して高いレベルの英語力や高い成績などを求められることがなく、一般的な生徒であれば誰でも入学留学が可能です。生徒の適性や興味、希望に沿って留学先の高校を選ぶことができるため、生徒の好きな環境で留学することができるというメリットもあります。   また、カナダの教育委員会は留学生をサポートする体制が非常にしっかり整っているため、学力や英語力に多少不安のある生徒でも安心して留学をすることができます。「英語力や学力にそこまで自信のない生徒」や「費用を抑えて卒業留学をしたい生徒」、「安全な国でのびのび生活したい生徒」などにはカナダがお勧めの留学先No1と言っていいでしょう。   カナダの高校留学時に必要な出願書類まとめ カナダの高校留学を目指す際には、いくつかの重要な出願書類を準備する必要があります。 主に以下のような書類が求められる場合が多いです。 なお、学校によって求められる書類は異なります。 【主な出願書類】 書類名 内容・注意点 願書(Application Form) 学校や教育委員会指定の様式で必要事項を記入 成績証明書 直近2~3年間の学校成績を英文で用意 パスポート 身分を証明するのに必要 申請費用 所定の申請料を納付 領収証などを添付する場合あり 英語力証明書 TOEFLやIELTSなどの公式スコア提出 推薦状 担任や校長などからの推薦が必要な場合あり エッセイ(自己PR文) 留学への意欲や目標などを自分の言葉でまとめる 以上の書類は、州や学校によって求められる内容が異なる場合があるため、事前に志望校の公式情報をよく確認しておきましょう。 特に英語力証明や推薦状、自己PR文は必要かどうか事前に確認しておくことが大切です。 参考元:https://www.world-avenue.co.jp/country/ca/ca-koukou   カナダの高校留学手続きの流れ カナダの高校留学手続きの流れを見ていきましょう。   カナダの高校留学では、まず留学先となる州、教育委員会、そして学校を決定することから始まります。 希望の留学先が決まったら、いよいよ入学手続きの開始です。 入学手続きは、多くの場合、各学校や教育機関などが提供する専用のオンラインシステムを通じて行われます。 当然全て英語での入力が必要となるためエージェントでは全ての項目を翻訳してご案内いたしますので、日本語でのお手続きが可能となります。 学校による必要書類なども丁寧にご案内し、準備の方法などもご案内いたします。必要書類が全て揃ったら出願が可能となります。 データの入力後、教育委員会へ提出するための書類を準備します。   サポート費用には、入学手続き代行費用、年間サポート費用、学生ビザサポート費用などが含まれます。 項目 費用 入学手続き代行費用 250,000円 年間サポート費用(10ヶ月分) 含む 学生ビザサポート費用 18,000円 税・10% 26,800円 合計 294,800円 上記費用に加えて、入学希望の教育委員会への入学金が別途必要となります。 エージェントは、集まった必要書類と入学金、サポート費用を確認後、教育委員会へ入学願書を提出します。 願書の提出後、通常1週間ほどで審査結果が通知されます。入学が許可されたら、学生ビザの申請手続きへと進みます。 よくある質問 ここでは、カナダでの高校留学にあたり、気になる疑問点に対してQ&A形式でお答えしていきます。   気になる箇所からチェックしてみてくださいね。 Q. サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? Q. 卒業後の進路は? Q. 後見人とは何ですか? Q. カナダの高校留学にかかる費用はどれくらい? Q. カナダ留学にかかる生活費はどれくらい? Q. カナダ留学する高校生のお小遣いはいくらですか? Q. カナダの高校留学におすすめの州は? Q. ホームステイと学生寮どちらが一般的? Q. カナダ高校留学でよくある失敗と防止策は? Q. カナダの学校の1日のスケジュールは? Q. 1年留学の場合。取得した単位は日本の高校で反映される? Q. カナダで高校中退後に日本の高校への復学は可能? Q. サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? はい、できます。 カナダの高校留学では、3年間の卒業留学だけでなく、1年留学やサマースクールのような短期留学プログラムも提供されています。 サマースクールは、夏休み期間中に開催される数週間のプログラムで、語学研修に加えて、文化体験やアクティビティなどが含まれています。 現地の学校に通いながら、海外の生活を体験できる貴重な機会です。 また、1年間の留学は、現地の高校に正規留学するプログラムです。卒業を目指す長期留学だけでなく、1年間限定で海外の高校生活を体験することができます。 その他、学期単位や数ヶ月単位の短期留学プログラムも提供している学校もあります。 留学期間やプログラム内容は学校によって異なるため、詳細については弊社にお問い合わせください。 また、留学期間によっても費用は異なります。 期間 プログラム内容 費用 数週間 サマースクール(語学研修、文化体験、アクティビティ) 数十万円~ 1年間 交換留学、正規留学 数百万円~ その他 学期単位、数ヶ月単位 学校による 短期留学は、長期留学の前に海外生活を体験してみたい方や、夏休みなどのまとまった休暇を利用して海外で学びたい方におすすめです。 Q. 卒業後の進路は? カナダの高校を卒業した後の進路は、大きく分けて3つあります。 一つ目はカナダの大学に進学する、二つ目は日本の大学に進学する、三つ目は就職するという選択肢です。 カナダの大学に進学する場合、現地の高校で優秀な成績を修めることで、入学しやすくなります。 卒業後もカナダに滞在したいと考えている場合に適した選択肢です。   日本の大学に進学する場合は、通常の入学試験を突破する方法の他に、帰国子女枠やAO入試を利用する方法があります。 帰国子女枠やAO入試は通常の入学試験より倍率が低い場合が多く、カナダでの高校生活で得た経験や語学力は、選考において有利に働く可能性があるのです。   就職という選択肢を選ぶ場合、カナダで就労ビザを取得し、そのまま働くことも可能です。 ただし、就労ビザの取得には一定の条件を満たす必要があります。また、日本の企業に就職することもできます。   それぞれメリット・デメリットがあるので、ご自身の希望や適性に合わせて進路を選択することが大切です。 Q. 後見人とは何ですか? 後見人とは、留学中は保護者に代わって、様々なサポートをしてくれる存在です。 カナダへ高校留学する未成年の学生にとって、「後見人」はカナダでの生活を支える重要な存在です。   以下のようなサポートをしてもらえます。 役割 説明 生活サポート 日常生活での困りごとやトラブル発生時の相談役となります。 学校との連携 学校との連絡や面談などを通して、学業のサポートもします。 緊急時の対応 病気や怪我などの緊急時には、保護者に代わって対応します。   後見人は通常、留学先の教育委員会もしくはホームステイ会社が手配します。 留学手続きが完了し、教育委員会に受入が決定すると、後見人に関する書類が届きます。 Q. カナダの高校留学にかかる費用はどれくらい? カナダ高校留学の費用は、留学期間やプログラムの種類によって大きく異なります。 主な留学形態とそれぞれの費用は以下の通りです。 期間 費用 内訳 サマースクール(1週間) 10万円〜30万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、アクティビティ費用など 1年間(公立) 約250万円〜400万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など 1年間(私立) 約350万円〜1000万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など 卒業留学(3年間、公立) 約750万円〜1200万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など。公立高校の場合の目安です。 卒業留学(3年、私立) 約1050万円〜3000万円 授業料、滞在費(ホームステイまたは寮)、保険料、その他生活費など。公立高校の場合の目安です。 上記はあくまでも目安であり、滞在地域や学校の種類(公立・私立)によっても変動します。 例えば、バンクーバーはホームステイ費用が高額になる傾向がある、私立高校は公立高校よりも学費が高額になる傾向があるなど、地域と学校の種類が費用に影響を与えることを抑えておきましょう。   その他に必要な費用として、往復航空券(約22~33万円)、お小遣いなども考慮に入れておく必要があります。 より詳細な費用については、弊社にご相談ください。   また、費用について詳しくは。下記の記事でも解説しています。 カナダの高校留学の費用は?費用を抑えるポイントもご紹介 Q. カナダ留学にかかる生活費はどれくらい? カナダ留学にかかる1か月あたりの平均的な生活費の目安は以下の通りです。 項目 目安(1か月) 食費 2〜4万円 交通費 0.8〜1.5万円 通信費 0.5〜1万円 日用品・雑費 1〜2万円 交際費 1〜2万円 合計 5.3〜10.5万円   また、滞在する都市や生活スタイルによって大きく変わります。一般的に、トロントやバンクーバーなどの大都市では物価が高く、地方都市ではやや低めです。   生活費には、食費や交通費、通信費、日用品費、交際費などが含まれます。 また、学生割引や公共サービス、現地スーパーの利用など、工夫次第で出費をコントロールできる点もおさえておきましょう。 Q. カナダ留学する高校生のお小遣いはいくらですか? カナダに高校留学する場合、毎月どのくらいのお小遣いが必要か気になる方は多いと思います。 バンクーバーに留学する高校生を対象にした調査では、月2万5千円から3万円程度がお小遣いの平均的な金額という結果が示されていました。 実際のお小遣いは、食費や外出の頻度、趣味や交際費などによっても大きく変わります。 ホームステイの食事が合わず外食が多い場合は出費が増える傾向があり、逆に家で食事が満足できればお小遣いは少なく済みます。 Q. カナダの高校留学におすすめの州は? カナダの高校留学では、州によって特色が異なり、自分に合った州を選ぶことが大切です。 以下、おすすめの州を紹介します。 州 特徴 おすすめポイント バンクーバー州 カナダ最大の都市 日本からの直行便もありアクセスも便利 学校数が多く選択肢が多い 生活もしやすい ブリティッシュコロンビア州 比較的温暖な気候 冬でも雪が少なく過ごしやすい 自然豊かでアクティビティも充実 バンクーバーは日本からのアクセスが良い アルバータ州 雄大な自然 世界遺産のカナディアンロッキーを有する 教育水準が高い 日本人留学生が少ない オンタリオ州 カナダ最大の都市トロント 国際色豊かな環境 様々な分野に特化した高校がある 公共交通機関が発達している マニトバ州 自然と都市の調和 比較的物価が安い 英語環境に浸れる 自然に囲まれた生活ができる 表のように、各州によって特色が異なるため、自分の希望や学習スタイルに合った州を選びましょう。 州選びに悩んだ方は、弊社にお気軽にご相談ください。   Q. ホームステイと学生寮どちらが一般的? カナダ高校留学では、ホームステイと学生寮のどちらの滞在方法も選択できますが、ホームステイの方が一般的です。 ホームステイでは、カナダの家庭に滞在することで、現地の文化や生活習慣を体験できるというメリットがあります。 また、英語でのコミュニケーション能力向上にも繋がります。費用面では、学生寮に比べて比較的安価な場合が多いです。しかし、家庭環境によっては生活スタイルの違いに戸惑う可能性も少なからずあります。   学生寮は、学校が所有・提携している寮に滞在する方法です。他の留学生や現地の学生と交流する機会が多く、共同生活を通して自立心を育むことができます。   しかし、学生寮を持っている学校自体が少ないため、ホームステイの方が一般的です。 どちらの滞在方法にもメリット・デメリットがありますので、ご自身の性格や希望に合わせて選択することが大切です。 Q. カナダ高校留学でよくある失敗と防止策は? カナダ高校留学でありがちな失敗とその対策をまとめました。 事前にしっかりと準備しておき、充実した留学生活を送りましょう。 失敗例 対策 英語力のギャップ 事前にリスニングとスピーキングを中心とした実践的な英語学習を行う。現地の英語に触れる機会を増やし、語学サポートなどを積極的に利用する 日本人同士で固まる 現地の学生との交流を深める。クラブ活動やボランティアに参加し、積極的に英語を使う機会を増やす。ホームステイ先での会話も大切にする 学校選びの失敗 カナダの高校の制度やカリキュラムをよく理解した上で、自分の学習スタイルや進路に合った学校を選ぶ。留学エージェントなどに相談するのも良い 生活環境への不適応 現地の文化や習慣を学ぶ。ホームステイ先とコミュニケーションを取り、困ったことがあれば相談する。学校のカウンセリングなども活用する 留学前にしっかりと情報収集を行い、対策を立てておくことで、失敗を未然に防ぎ、より充実した留学生活を送ることにつながります。 Q. カナダの学校の1日のスケジュールは? カナダの高校の1日のスケジュールは、日本とは少し異なります。 一般的なタイムスケジュールは下記の通りですが、学校や学年によっても時間割は異なり、選択科目によっても違いがある点はご留意ください。 時間 内容 8:30-9:25 1時間目 9:30-10:25 2時間目 10:30-11:25 3時間目 11:30-12:25 4時間目 12:25-13:20 ランチタイム 13:25-14:20 5時間目 14:25-15:20 6時間目 また、カナダの高校では、生徒一人ひとりが自分の時間割を作成します。 選択科目や課外活動など、自分の興味関心に基づいて自由にカスタマイズできるため、上記のタイムテーブル通りではない日も多いでしょう。 Q. 1年留学の場合、取得した単位は日本の高校で反映される? 1年間のカナダ高校留学の場合、取得単位が日本の高校で反映されるかどうかは”ケースバイケース”です。 まず第一に、留学先の高校で取得できる単位は、日本の高校のカリキュラムと異なる場合が多く、単純に単位として換算できないケースがあります。 留学先で履修できる科目 日本の高校で対応する科目 哲学 対応科目なし 経済 対応科目なし また、成績評価も日本の高校とは異なる場合があります。例えば、5段階評価ではなく、成績そのものをつけない教育制度の場合、単位をどのように換算するかは高校の判断次第です。 高校によって対応が異なるため、留学前に必ず自分の高校に確認を取りましょう。 単位が反映される場合でも、成績表への記載方法、指定校推薦への影響などを事前に確認しておくことが重要です。 Q. カナダで高校中退後に日本の高校への復学は可能? 結論、カナダの高校を中退し、日本の高校へ復学することは非常に困難です。 日本の高校は学年制であるため、留学期間中に日本の高校で履修するはずだった内容が未履修となり、復学しても単位が不足し卒業要件を満たせない可能性が高いというのが主な要因です。 カナダの高校 日本の高校 単位制 学年制 卒業に必要な単位を取得すれば卒業可能 各学年で必要な科目を履修し、進級・卒業 また、日本の高校に復学できた場合でも、学年が留年となる可能性が高いです。   同学年への復学は、カナダの高校で取得した単位が日本の高校で認められるかどうかによります。 しかし、基本的にはカナダの高校で取得した単位を日本の高校の単位として認定することは難しいため、同学年への復学は難しいでしょう。   中退が選択肢として視野に入る状況となった場合、万が一に備え、日本の高校との連絡を密に取り、復学の可能性や必要な手続きについて事前に確認しておくことが重要です。

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高校留学に必要な持ち物は?あると便利な持ち物リストもご紹介...

1.【高校留学】ポイント 貴重品は必ず機内に持ち込む手荷物に入れる! パスポートやビザはコピーを取って控えを用意しておくと安心 海外ではキャッシュレスが一般的!キャッシュレス対応カードを用意しましょう 海外に持っていく荷物は最低限にして足りないものは現地調達でOK 生活用品は普段使い慣れたものを持っていきましょう 2.まずはスーツケース&機内手持ちバッグを準備しよう! 高校留学にはどれくらい荷物を持っていったらいいのか、どれくらいの大きさのスーツケースに入れたら良いのでしょうか?留学先にいろいろ持ち物を持っていきたいところですが、荷物が多すぎると現地での移動が大変です。留学期間に関わらず、1週間分の荷物を目安に荷物をまとめるのが良いでしょう。 留学先に持っていく荷物は「航空会社に預ける荷物」と「機内に持ち込む手荷物」の2つに分けられます。「航空会社に預ける荷物」とは機内に持ち込めないスーツケースなどの大きな荷物のことです。 「機内に持ち込む手荷物」はリュックなど飛行機の荷物棚や席の下における荷物を指します。手荷物の大きさは各航空会社で規定が決められていて、規定の大きさを超えてしまうと超過料金がかかったり荷物を預けられなかったりするので注意しましょう。 航空会社に預けるスーツケースは3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内のものが理想的です。荷物を入れた状態で重量は20キロ前後に収めるようにしてください。機内に持ち込む手荷物は機内の荷物収納棚もしくは客席の下に収納できる大きさの物で、3辺の合計が115cm以内の物を1個までです。重量は合計で10キロ以下になるようにしましょう。 航空会社に預ける荷物 スーツケース:3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内。 重量は荷物を含めて20キロ前後 機内に持ち込む手荷物 機内の荷物収納棚もしくは客席の下に収納できる大きさの物。 スーツケース:3辺の合計が115cm以内の物1個/合計重量10キロ以下   3.【高校留学】必要なものリスト【機内手持ちバッグに入れる貴重品】 出国や入国の際に必要なパスポートや書類、お財布、パソコンなどの貴重品は機内手持ちバッグに入れましょう。特に何度も使うパスポートなどはすぐに取り出せる場所に入れておくのがおすすめです。 3-1.パスポート パスポートは出国審査や入国審査の際に何度も使います。すぐに取り出せる場所に入れておくのがおすすめです。パスポートを万が一紛失した時のために、顔写真のページをコピーしてスーツケースの中にも入れておきましょう。 3-2.航空券 航空券は保安検査や出国の際に使います。航空券がEチケットの場合はケータイにデータとして保存し、念のためにコピーして機内手持ちバッグに入れておくと安心です。留学先によっては入国審査に往復の航空券が必要な国もあります。 3-3.ビザ 留学先の国やビザの種類によっては、入国審査の時にビザを求められることがあります。 3-4.入国に必要な書類一式 留学先の国やビザの種類のよって、入国審査の時に残高証明書や航空券などを見せる必要があります。入国に必要な書類は一式にまとめて、すぐに取り出せるようにしておきましょう。入国審査に必要な書類はビザ、入学許可証、パスポートなどです。 3-5.現金 海外ではキャッシュレス化が進んでいるので、たくさん現金を持っていく必要はありません。3〜5万円程度を留学先の通貨に替えて持っていきましょう。 3-6.クレジットカード 海外では現金よりもクレジットカードなどキャッシュレスで支払うのが一般的です。クレジットカードを持っていない方は、渡航前に作っておきましょう。高校生でも海外留学が目的なら、審査なしで家族カードを作ることができます。 3-7.国際キャッシュレスカード 高校生でも持てる国際キャッシュレスカードにはクレジットカードとデビットカード、海外プリペイドカードの3種類があります。クレジットカードを作るのが難しい方は、デビットカードか海外プリペイドカードがおすすめです。   デビットカード デビットカードは預金口座と紐付けて、カードを使用すると同時に預金口座から即座に代金が引き落とされるカードです。デビットカード作成に収入の審査はなく、15歳以上もしくは16歳以上であればデビットカードを持つことができます。   海外プリペイドカード 海外プリペイドカードは事前にカードに日本円をチャージしておけば、キャッシュレスカードとして使うことができます。また海外のATMから現地の通貨で引き落とすことも可能です。ただし海外プリペイドカードへのチャージは本人しかできません。留学中の保護者の方が送金する際に使う場合は、入金委任状を提出する必要があります。   3-8.海外留学保険・保険証書 海外留学保険・保険証書は留学中の保険証代わりとして使うものです。留学先で病院にかかる時に使いますので、紛失しないよう機内手持ちバッグに入れておきましょう。海外留学保険・保険証書は大切な書類ですのでコピーを取って控えをスーツケースにも1部入れておくと安心です。   3-9.筆記用具 飛行機の中で入国審査カードを記入するときに使います。ボールペンを1本手荷物に入れておきましょう。   3-10. 携帯電話(充電機器) 留学エージェントやホストファミリーと連絡が取れるようにしておきます。携帯電話の充電器も忘れずに機内手持ちバッグに入れておきましょう。   3-11.ノートPC(充電器機器等) ノートパソコンを留学先に持っていくなら、必ず機内手持ちバッグに入れて持っていきましょう。間違ってもノートパソコンをスーツケースには入れてはいけません。スーツケースは空港で放り投げられることもあり、ノートパソコンが壊れてしまう可能性があります。   3-12ホストファミリーの連絡先 入国審査の時に滞在先を聞かれることがあります。すぐに答えられるようメモを持っておくか、携帯電話に連絡先を登録しておきましょう。   4.【高校留学】必要なものリスト【スーツケースに入れる生活用品】 留学先で着る洋服や衛生用品などの生活用品は、1週間分を目安に持っていきましょう。 4-1.衣類・下着・靴下・パジャマ 下着や洋服、パジャマなどの衣類は1週間分を目安に持っていきましょう。海外では日本ほど頻繁に洗濯をする習慣がなく、洗濯は1週間に1回程度のご家庭もあります。1週間着回しができる洋服と、1週間分の下着や靴下があれば問題なく過ごせるでしょう。   4-2.靴 靴は歩きやすいものを1〜2足持っていくのがおすすめです。パーティーなどに参加する機会のある方は、フォーマルな靴も1足あると良いでしょう。   4-3.タオル タオルはホストファミリーが用意してくれることもありますが、到着初日は英語で説明されてどこにあるかわからないかもしれません。バスタオルとフェイスタオルを2組ほど持っていくのがおすすめです。   4-4.アメニティグッズ シャンプーやリンス、歯ブラシなどは到着初日から使えるよう、2〜3日分持っていくと安心です。ホストファミリーが用意してくれるかもしれませんが、日本から少量持っていき足りなくなったら現地調達するのが良いでしょう。   4-5.衛生用品 女性の場合は日本から使い慣れている生理用品を1〜2ヶ月分、さまざまなタイプを持っていきましょう。海外でも生理用品を購入することはできますが、日本製よりもサイズが大きかったり形状が違ったりすることもあります。 またコンタクトレンズを使用する方は、日本から多めに持っていくようにしてください。海外でコンタクトレンズを購入するには、医師の英語の処方箋が必要です。   4-6.スキンケア用品 スキンケア用品は留学先の国でも購入できますが肌に合うかわかりません。肌荒れを起こしてしまうかもしれませんので、使い慣れたスキンケア用品を持っていきましょう。   4-7.常備薬・処方薬 留学先の国でも痛み止めや風邪薬は売っていますが、普段飲み慣れている常備薬を持っていくのがおすすめです。持っていく際は未開封の状態で持って行ってください。 処方薬を持っていく場合は、医師に英文の薬剤証明書を書いてもらう必要があります。処方薬を持っていく量が多いと、税関で説明を求められることもあります。   4-8.変換プラグ・変圧器・延長コード 留学先の国によってコンセントプラグの形が違ったり、電圧が違ったりすることがあります。最近の家電製品は海外で使うことを想定して作られており、海外の電圧でも使えることが多いです。変圧器は必ず持っていく必要はありませんが、コンセントプラグは形が違うと電源を繋げられませんので、変換プラグは必ず持っていきましょう。また延長コードがあると同時に電源を使用できるので便利です。   5.【高校留学】必要なものリスト【あると便利なプラスα用品】 必ずしも持っていく必要はありませんが、留学先にあると便利なプラスα用品をご紹介します。 5-1.ドライヤー・ヘアアイロン ホームステイ先や学生寮には備え付けのドライヤーがあると思いますが、風力が弱かったり使いづらかったりするとストレスになるかもしれません。特に女性はお気に入りのドライヤーやヘアアイロンを持っていけば、いつものようにヘアセットができます。   5-2.雨具 海外では日本のようにコンビニで雨具がすぐに買えるとは限りません。折り畳み傘などかさばらない雨具を1つ持っておくと、いざという時に便利です。   5-3.辞書 辞書を引かずとも携帯電話で調べることはできますが、ついついSNSを見て勉強から脱線してしまうこともあるでしょう。海外では日本語の辞書はなかなか手に入りません。   5-4.ピンチハンガー 意外かもしれませんが、洗濯物を干す時に使うピンチハンガーは海外で入手しづらい物です。乾燥機で乾かせない洋服や、部屋でタオルや靴下を干す時に重宝するでしょう。   5-5.ホストファミリーへのお土産 お世話になるホストファミリーにお土産を持っていくと、英語でうまく話せなかったとしてもコミュニケーションのきっかけになります。日本のお菓子などが喜ばれるのでおすすめです。   5-6.ゴミ袋・ビニール袋 ゴミ袋・ビニール袋があればゴミを捨てるときはもちろん、汚れた衣類を入れたり持ち物を仕分けしたりなど何かと便利です。かさばらない程度に数枚バッグの中に入れておきましょう。   6.【高校留学】持っていかなくてもよいものは? 意外と必要無いものや、あえて持っていく必要のない持ち物をご紹介します。   6-1.冬物衣類 冬物の衣類はかさばってしまうため、冬出発以外は持っていく必要はありません。ファストファッションを利用すれば海外で安く購入できますので、冬物衣類は現地調達するのがおすすめです。   6-2.日本食 お味噌汁やご飯など恋しくなると思って持っていっても、意外と海外でも購入することができます。食品は意外とかさばりますので、現地のスーパーなどで購入しましょう。   6-3.ゲーム機 留学先でゲームをしてしまうのは時間のムダですし、勉強の妨げになる可能性があります。留学生同士でゲームをするのも楽しいですが、留学中は留学先でしかできないことに集中しましょう。 6-4.日本でしか使わない貴重品 マイナンバーカードや学生証、保険証などは海外で使うことはできません。あえて持っていって失くしてしまうと大変ですので、日本でしか使わない貴重品は置いていきましょう。   7.【高校留学】まとめ 高校留学に持っていく荷物は、多すぎると現地での移動のときに大変です。留学期間に関わらず1週間分を目安に荷物を準備しましょう。高校留学に必要な準備や手配は1人で行うと意外と大変なものです。高校留学ワールドでは無地に高校留学に出発できるよう、渡航に必要な書類の準備などもサポートいたします。初めての海外で不安な方や、何から準備をしたら良いかわからない方はお気軽にお問い合わせください。

高校生が受けるべき英語資格7選!英検・TOEICや勉強方法も...

将来希望する進路やキャリア形成をするために、高校生にとって英語力は欠かせないものです。本記事では、高校生が受けるべき英語資格として選ばれる代表的な7資格を紹介し、それぞれの特徴や勉強方法について紹介します。 高校生におすすめの英語資格7選 英語力を測る資格試験には、日本で開発されたものから海外で有名なものまでさまざまあります。以下では、高校生のうちに取っておきたい英語資格を7つ紹介します。 英検 英検は、公益財団法人日本英語検定協会が運営する「実用英語技能検定」の略で、日本最大級の英語力検定試験として知られています。持っていると受験や就職時に有利になることが多いため、毎年多くの学生や社会人が試験を受けています。 英検のレベルは、7つの級があります。高校生が取っておくべき級は3級からで、2級や準1級レベルまで取れていると受験に有利になります。3級は中学卒業程度、2級は高校卒業程度、準1級は大学中級程度の英語力があることを示します。 試験の実施内容 英検は2024年度第1回検定から3級以上の級において、試験のリニューアルが実施されています。出題形式としては、リーディングの問題数が減った代わりにライティングの問題数が増えたり、3級と準2級試験の試験時間が長くなったりといった点が変更されています。また、検定料も値上がりしているため注意しましょう。 英検の詳細 技能数 4技能 時間 3級:65分 準2級:80分 2級:85分 準1級:90分 1級:100分 回数 年3回 費用 3級:6,900円 準2級:8,500円 2級:9,100円 準1級:10,500円 1級:12,500円 評価 スコアと合否 合格スコア 一次試験/二次試験 3級 :1,103/353 準2級:1,322/406 2級 :1,520/460 準1級:1,792/512 1級 :2,028/602 GTEC GTEC(ジーテック)は、「Global Test of English Communication(英語によるコミュニケーションの世界的なテスト)」の略で、ベネッセコーポレーションが認定する英語検定試験です。 GTECは、受験者のレベルに合わせた3種類のテストがあります。小学生から中学1年生向けのGTEC Junior、中学生や高校生向けの通常のGTEC、大学生や社会人向けのGTECです。このうち大学受験に利用できるのは、中学生や高校生向けのGTECです。 中学生や高校生向けのGTECは、さらに英語の学習状況に合わせて4つのレベルが選べます。階級は簡単なものから順番に、中学1年生から高校1年生までのレベルのCore、中学3年生から高校3年生までのレベルのBasic、高校生レベルのAdvanced、高校2年生と3年生レベルのCBTがあります。大学受験に活用する場合は、AdvancedやCBTを受けるのがおすすめです。 試験の実施内容 GTECの英語力評価は、スコアのみで判断されます。また、スコアはCEFR「Common European Framework of Reference for Languages(ヨーロッパ言語共通参照枠)」と呼ばれる国際的な尺度によって分類されます。 区分は6段階あり、Pre-A1、A1、A2、B1、B2、C1に分けられます。A2とB1は大学進学を目指す受験生程度、B2やC1は海外大学進学を目指す受験生程度の英語力があることを証明します。それぞれの試験には上限スコアが設定されているため、目指すスコアが測れる試験を選んで受けましょう。 GTECの詳細 技能数 4技能 時間 Core:92分 Basic:110分 Advanced:110分 CBT:150分 回数 年2回 費用 Core、Basic、Advanced:団体申し込みのみ CBT:9,900円 評価 スコア CEFRによるスコア区分 Pre-A1 :〜259 A1:260〜 A2:680〜 B1:930〜 B2:1,180〜 C1:1,350〜1,400 TEAP TEAP(ティープ)は、正式名称を「Test of English for Academic Purposes(アカデミックな目的のための英語能力判定試験)」といいます。英検を実施している日本英語検定協会と、上智大学とで共同開発された英語試験です。 TEAPは英検やGTECとは異なり、大学入試のみを想定してテストが開発されています。試験内容も、大学教育や留学に役立つ問題が多く盛り込まれています。 また、一部の大学ではTEAPのスコアを利用した入試方法が認められています。上智大学、早稲田大学、GMARCHなどの受験を考えている方は、TEAPを受けて大学受験時の負担を減らしましょう。 試験の実施内容 TEAPの試験は、2技能と4技能の32パターンに分かれています。2技能の場合はリーディングとリスニング、4技能の場合はこれら2技能に加えてライティングとスピーキングの試験も行われます。 評価はスコアによって判断され、そのスコアは英検CSEスコアによってA2、B1、B2、C1の4段階に分けられます。英検CSEスコアとは、日本英語検定協会と日本生涯学習総合研究所が共同で開発したユニバーサルなスコア尺度、国際標準規格であるCEFRを参考に作られています。 TEAPの詳細 技能数 2技能/4技能の2パターン 時間 2技能120分/4技能200分 リーディング:70分 リスニング:50分 ライティング:70分 スピーキング:10分 回数 年3回 費用 2技能:6,000円 4技能:15,000円 評価 スコア (2技能は200点満点、4技能は400点満点) CSEに基づくスコア区分 A2:135~ B1:225~ B2:309~ C1:375~400 TOEIC TOEIC(トイック)は、非常に有名な英語試験です。世界最大の非営利テスト開発機関であるETSが作成しており、正式名称は「Test of English for International Communication(国際的なコミュニケーションのための英語テスト)」といいます。 TOEICは大学受験用の英語力というよりも、ビジネスや実生活の場での英語力を測る内容になっています。将来の就職や昇給に役立ちますが、大学受験に活用できる学校もあります。 試験の実施内容 TOEICの技能数は、リスニングとリーディングの2技能とスピーキングとライティングの2技能の、合計4技能があります。TOEICを受けるときはまず、リスニングとリーディングを最初に受けるのがおすすめです。 TOEICの詳細 技能数 2技能/2技能の2パターン 時間 L&R120分/S&W80分 リスニング:45分 リーディング:75分 スピーキング:20分 ライティング:60分 回数 ほぼ毎月実施 費用 L&R:7,810円 S&W:10,450円 評価 スコア(990満点) CEFRによるスコア区分 リスニング(リーディング) A1:60~(60~) A2:110~(115~) B1:275~(275~) B2:400~(385~) C1:490~(455~)   スピーキング(ライティング) A1:50~(30~) A2:90~(70~) B1:120~(120~) B2:160~(150~) C1:180~(180~) TOEFL TOEFLは、「第二言語としての英語テスト」を意味する「Test of English as a Foreign Language」の頭文字からつけられた名前です。試験の開発は、TOEICを開発しているETSが同じく行っています。 TOEFLの試験内容は、大学入試を見据えたTEAPや実践的な英語中心のTOEICとは異なり、アメリカへの大学入試が可能な英語力を持っているかを測るために作られています。問題の内容も、アメリカの大学でのやり取りや講義に関するものなどが中心です。アメリカ留学を考えている方におすすめの試験です。 試験の実施内容 一般的なTOEFLの試験は「TOEFL iBT テスト」を指し、コンピューターを使って受験します。評価はスコアで行い、4技能でそれぞれ4段階から5段階に分けられます。 国内の大学を受験するなら、それぞれの技能で中級から中上級を取得し、合計スコアは45点から70点以上を獲得するのが理想です。それ以上の英語力が求められる海外の大学を受験する場合は、それぞれの技能で中上級から上級のレベルに達し、合計スコアは70点から100点以上を獲得する必要があります。 TOEFLの詳細 技能数 4技能 時間 合計120分(時間配分は試験毎に多少前後) リーディング:約35分 リスニング:約36分 スピーキング:約16分 ライティング:約29分 回数 ほぼ毎週実施 費用 245ドル(日本円で約36,000円) 評価 スコア(満点は4技能×30点の120点) スコアレベル リーディング/リスニング 上級 :24~30/22~30 上中級:18~23/17~21 中級 :  4~17/  9~16 初級 :  0~  3/  0~  8   スピーキング/ライティング 上級 :25~30/24~30 上中級:20~24/17~23 中級 :16~19/13~16 初級 :10~15/  7~12 基礎 :  0~  9/  0~  6 IELTS IELTS(アイエルツ)は、アメリカをはじめとする、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、英国などの英語圏の国に留学、就労、移住を希望する人の英語力を測る試験です。正式名称を、「International English Language Testing System(国際英語試験体系)」といいます。 日本人にとってはあまり馴染みがないかもしれませんが、IELTSは世界最大級の受験者数を誇る英語試験です。アメリカでは約80%の大学が、受験資格や選考基準のひとつとしてIELTSを活用しています。 試験の実施内容 IELTSにはアカデミックとジェネラル・トレーニングの2種類の試験があり、留学目的の場合はアカデミックを受験します。採点はバンドスコア形式で行われ、4技能と総合のそれぞれにおいて、1から9段階まで0.5刻みで評価がつけられます。 IELTSを利用して海外の大学の受験資格や留学の権利を得るには、最低でもIELTS5.5以上のスコアを取る必要があります。さらに難関大学の場合は、IELTS7.0が求められることもあります。一方で国内の大学でもIELTSが利用できるところがあり、その場合はIELTS4.0から優遇措置が受けられます。 IELTSの詳細 技能数 4技能 時間 合計165分 リーディング:60分 リスニング:30分 ライティング:60分 スピーキング:約10分 回数 年48回 費用 ペーパー試験とPC試験どちらも27,500円 評価 バンドスコア(満点は9.0) バンドスコアと正答率 ※リーディングとリスニング ※それぞれ40問出題 スコア4:10~ スコア5:15~ スコア6:23~ スコア7:30~ スコア8:35~ スコア9:39~ ケンブリッジ英語検定TS ケンブリッジ英語検定TSとは、イギリスの名門校であるケンブリッジ大学の一部門が実施している英語力検定試験です。実生活のさまざまなコミュニケーション場面において、どの程度英語が使えるかを測定します。他の英語試験とは異なり有効期限がないため、取得すれば一生使える英語資格です。 ケンブリッジ英語検定TSは、英語力の国際基準であるCEFRに基づき3段階8種類の試験があります。大学受験に利用するなら、基礎段階より上のB1 Preliminary以上のレベルの試験を受けましょう。B1 Preliminary以上の試験は、IELTSのスコアとの互換性も認められています。 試験の実施内容 ケンブリッジ英語検定TSは、4技能のスキルが測定されます。それぞれの比重はリーディングが40%から50%、その他の技能がそれぞれ20%前後です。試験結果はスコアとして算出され、グレードAからCの3段階に分けたり、CEFRやIELTSと比較対応したりが可能です。 ケンブリッジ英語検定TSの詳細 技能数 4技能 時間 B1 Preliminary:130分 B2 First:210分 C1 Advanced:235分 C2 Proficiency:235分 回数 B1 Preliminary:年3回 B2 First:年6回 C1 Advanced:年4回 C2 Proficiency:年4回 費用(目安) B1 Preliminary:12,100円 B2 First:20,350円 C1 Advanced:22,550円 C2 Proficiency:25,850円 ※受験料は会場や検定機関によって異なる 評価 スコア CEFRとのスコア対応 B1:140~ B2:160~ C1:180~ C2:200+ 高校生が英語の資格を取得するメリット 高校生のうちに英語資格を取得しておけば、その後のさまざまな場面で有利になります。以下では、高校生が英語の資格を取得するメリットを3つ紹介します。 今後の進路に有利になる 英語資格の合否やスコアによっては、大学入試において加点されたり入試科目を免除してもらえたりします。また、入学後の奨学金給付や学費免除、英語科目の単位認定などの措置も受けられることがあります。 英語力の証明になる 英語資格を持っていれば、客観的な英語力の証明にもなります。勉強して英語資格を取得すれば、学んだことが身につき成長しているという実感が目に見える形で得られます。成功体験は、勉強へのモチベーション向上としても効果的です。 就活・転職時にも役立つ 英語資格の取得は大学入試だけでなく、その後の就職や転職時にも役立ちます。近年では外国との取引や人材の流入に伴い、英語力の高い人材を求める企業が増加しています。英語資格によって英語力の高さを証明できれば、希望に沿ったキャリア形成が可能です。 高校生が英語の資格を取得する際の注意点 英語の資格を取得したからといって、英語技能の習得が100%保証されるわけではありません。ここでは、高校生が英語の資格を取得する際の注意点を解説します。 海外では評価に繋がらない資格もある 英語の資格を取るときは、それが海外でも評価されるか調べてから試験を受けましょう。たとえば日本では有名な英検やTOEICは、実は海外ではあまり知名度がありません。留学や海外就職などを見据えて英語資格を取る場合は、TOEFLやIELTSなどがおすすめです。 資格=英会話ができるようになるわけではない 英語資格を取ったからといって、英語が話せるようになるわけではありません。英語のスピーキング力は話すことでしか鍛えられず、リーディングが中心の英語資格試験の勉強だけでは習得できません。スピーキング力を鍛えたい場合は、それに特化した勉強をしましょう。 【目的別】高校生におすすめの英語資格 英語力を証明できる英語資格はさまざまあり、目的シーンごとに取得すべき資格も異なります。以下では、高校生におすすめの英語資格を目的別に紹介します。 大学入試向き 日本国内の大学入試に向いている英語資格には、英検、GTEC、TEAPなどがあります。とくに大学入試の一般選抜における外部検定の採用率をみると、これら3つの資格がTOP3を占めています。 海外大学への進学向き 海外大学への進学を考えている方は、TOEFL、IELTS、ケンブリッジ英語検定を受験するのがおすすめです。なかでもアメリカやカナダなど北米の大学へ行く場合はTOEFL、ヨーロッパ諸国やオーストラリアやニュージーランドの大学へ行く場合はIELTSやケンブリッジ英語検定を受けましょう。 海外企業就職向き 海外企業への就職を見据えて英語資格を取得しようと考えているなら、IELTSやケンブリッジ英語検定を取得しましょう。とくにケンブリッジ英語検定は、ビジネスシーンで英語力を証明するものとして世界中の企業で活用されています。 日本企業就職向き 日本企業への就職に英語資格を役立てたいなら、英検やTOEICの資格を取得しましょう。英検とTOEICは日本国内での知名度が非常に高く、履歴書に書けば英語力の高さを理解してもらいやすいです。 高校生向け英語資格の勉強方法 英語資格の勉強方法は、資格の種類や問われる技能によって異なります。以下では高校生に向けて、英語資格の勉強方法を解説します。 参考書や問題集を活用する 英語資格の基本的な勉強方法としてはまず、参考書や問題数に沿って学習を進めていくのがおすすめです。自分のレベルに合った参考書を選び、無理のないように英語の学習をしていきましょう。 塾や英会話教室を利用する 参考書などを使った学習だけでは不安な方は、塾や英会話教室に通うのもよい方法です。とくに英語のスピーキング力は、独学で鍛えるのは難しいです。対話形式で実際に英語を話しながら力をつけていきましょう。 オンライン講座を受講する だれかに英語を習いたいけれど忙しくてあまり時間が取れない方は、オンラインで開講している講座を受けてみましょう。オンライン講座なら自宅で受けられるため、移動時間などがかからずに効率よく英語の勉強ができます。 取得するべき資格にあわせた勉強をする 英語資格の勉強をするときは、問われる技能に合わせた勉強をすることも重要です。リーディングやリスニング、ライティング、スピーキングなど、試験によって必要な技能は異なります。テストの傾向をよく調べて、取得する資格に必要な学習をしましょう。 短期留学をする 短期留学の経験も、英語資格の勉強において非常に効果的です。本場で使われているネイティブの英語に触れることで、耳が英語に慣れて話しやすくもなります。 まとめ 高校生が受けるべき英語資格には、英検やTOEICなど国内での認知度が高いものから、IELTSやケンブリッジ英語検定など海外での評価が高いものまであります。英語資格を取る目的を明確にして、自分の将来に役立てられる種類の英語資格を取得しましょう。

センター試験が廃止された理由とは?大きく変わった点を解説...

毎年、多くの受験生が受ける大学入学共通テストは、1月の中旬に全国で一斉に実施されます。共通テストは2021年から始まり、それ以前は大学入試センター試験というテストが行われていました。約30年ものあいだ続いたセンター試験から共通テストに変更され、出題の傾向や配点、問題の内容も時代とともに大きく変化しました。 この記事では、長い歴史のあるセンター試験が廃止され共通テストになった理由と、それにともない大きく変わった箇所を詳しく解説します。 センター試験が廃止された理由は? センター試験は1990年から始まり、長年大学入学者を選抜するテストとして国公立志望者だけでなく多くの学生が受験してきました。しかし、近年の急激な時代の流れや、諸外国の入試システムとの比較などさまざまな理由からセンター試験を見直すべきという声が多く上がりました。 それにより、知識中心のセンター試験からより思考力・発想力が問われる共通テストへと大きく変更されました。 センター試験自体の問題 もともとセンター試験は、塾講師や高校の教員をはじめ、教育関係者からよく考えられた優れた問いが多いとおおむね好評でした。その反面、センター試験の解答方法がマークシート形式のため、それに特化した解答方法を教える教師や、テクニックだけを使って解答する受験生が一定数いたことも否めません。センター試験のためのテクニックだけが広まっていることを危惧していた教育関係者が多かったのも事実です。 また、センター試験の問題は記憶力や知識を問うものは多くあるが、判断力や思考力を測るには不足しているとの意見もありました。本来の学力を正確に測れていない可能性を否定できないため、単に知識や記憶力が問われるだけでなく、思考力・判断力・表現力が必要となる問題が多く出題される「大学共通テスト」を導入することになりました。 社会の変動による問題 現代は急速に国際化・情報化が進み、センター試験が始まった90年代から社会は大きく変化しています。スマートフォンが常識となりAIが普及し、それにより機械による自動化や外国人労働者がメインで働いている状況が現実に増えつつあります。 未来が予測しにくく先の見えない現代社会では、単に知識を増やすだけでなくそれを活かす思考力や判断力、柔軟な対応力や表現力を持った人材が世界を担うと考えられています。大学入試でも知識だけを求めるのではなく、問題を発見し協力して解決する力や思考力・発想力を問う出題が必要であるという意見が多くあります。 そのため、大学を受験する高校生に知識や情報を活かして物事を判断する力や、多様なコミュニケーション力を養えるような授業が受けられるように改革が行われています。大学受験の試験を変えていくことで、高校の授業の仕組みも変える動きが盛んになっています。 時代の流れとともに大学入試のあり方を考え直し、知識重視のセンター試験から思考力・判断力、そして表現力に重きをおく大学共通テストへと変わっていきました。今の変化の早い時代を考えると、ただ単に覚えた知識を消去法で答えるのではなく、どの選択肢が正しいのか、正解はひとつでなく複数あるのではないかなど深く考える力が必要となるのは当然の結果かもしれません。 海外の大学と比較した際の問題 イギリスやアメリカの大学が世界の大学ランキングの上位を占めているのに対し、日本はランキング上位に入る大学が少なく、多くの教育関係者から危惧する声があがっていました。そもそも世界の大学入試では、知識を問うペーパーテストは減少している傾向にあり、日本の入試制度はあきらかに世界の潮流とは逆の方向にあります。 アメリカではSATやACTといったテスト形式を使って入試が行われ、大学に提出する書類も高校の成績だけでなく、履修科目の内容や点数、エッセイなど多岐にわたります。それには、今まで学校内外でどのようなことを学んできたか、その人がどういう人物であるかがわかるようにという学校の考えがあります。 日本の教育関係者の中には、アメリカなど諸外国の入試制度を取り入れるべきなのではという意見が多くあります。海外の大学が求めることは、「あなたが何者か」ということであり、自分がどういう人間であるかを自分の言葉で答える必要があります。 海外大学では学力だけでは測れない経験なども含め、多角的に学生を選抜しているといわれており、学校の成績も日本と比べかなり細分化されているようです。このように、点数だけを競って学力で評価するセンター試験のような形式ではなく、受験生の力を多方面から見る必要があるのではないかという声が多く上がり、改革が行われたと考えられています。 実際に、大学入学共通テストでは多くの大学で事前に提出する書類の中に、主体性・多様性・協働性に関する経験について受験生自ら書く項目が追加されています。センター試験を廃止され大学入学共通テストが導入されたのは、単に知識の暗記量で受験生の学力を見るのではなく、多方面から総合的に判断するためといえます。 センター試験廃止後の『大学入試共通テスト』とは 「大学入試共通テスト」とは、長きに渡って行われてきたセンター試験の廃止後、2021年から実施されている試験です。大学入試改革の一環として、何度も比較検討を重ねプレテストを経て導入されました。 主な狙いは、高校生の基礎的な学力を判定し、さらに思考力・判断力・表現力など多面的に評価することです。国公立を推薦ではなく、一般選抜で受ける受験生は往々にして共通テストを受ける必要があります。 また私立大学を志望する場合、共通テストは関係ないと思われるかもしれませんが、実は私立大学でも共通テストを利用して受験できます。すべての学校に当てはまるわけではありませんが、「共通テスト利用方式」という試験を利用すれば、共通テストの成績で私立大学を受験できます。一般選抜を目指す場合は、志望校が国公立、私立に関わらず共通テスト対策が必要です。 大学入試共通テストの特徴 センター試験から共通テストになったことで大きく変更されたのが、出題傾向と受験生が問われるポイントです。これまでは知識を問われる問題が多く出されていましたが、共通テストでは知識技能に加え、思考力・判断力、理解の質に重きをおく評価に変更されました。 また、共通テストの大きな特徴として、読み解くべき文章のボリュームが増えたことがあげられます。暗記すれば解けるシンプルな出題は減少傾向にあり、しっかりと読み込んで理解してから考察する必要があります。 文章や資料の量も増えたため、解答を出すまでに時間がかかることもあるでしょう。それをふまえ、どの問題から解くべきか、解答していく順序や時間配分まで頭に入れておく必要があります。解答方法がマークシート方式であることはセンター試験から変わっていませんが、これまでのような単なる選択問題であるとは考えないほうがよいでしょう。選択肢の文章も考えて工夫されており、問題文のみならず選択肢の文章も長く、理解力が問われるのが最大の特徴といえます。 英語の配点が大きく変更 出題形式以外に大きく変更されたのが、英語の配点です。センター試験では英語の配点はリーディングが200点、リスニングが50点の合計250点満点でした。しかし、共通テストではリーディング100点、リスニング100点の合計200点満点になりました。これはセンター試験に比べリスニング力が重要視され、より実践的な英語力が求められるようになったといえます。配点比率自体は各大学で独自に設定できるため、必ずしも1:1になるとは限りませんが、リスニングに力を入れているのは明らかです。 リーディングでも試験時間は同じ80分のままです。出題内容の変更に加え分量も大幅に増えたことで、多くの英文を正確に読む力が必要となりました。この変更には、単に単語を覚えるだけでなく、コミュニケーションを想定した明確な目的や状況の設定をきちんと理解できているかを重視する狙いがあります。 科目や解答形式に変更はなし 共通テストは5教科30科目、地歴公民は合わせて1教科で構成されており、センター試験と変わりありません。また、解答方法がマークシート方式であることもセンター試験と同様です。出題範囲は高校1年、2年次の学習内容が多く占めており、この点もセンター試験変わっておらず、解答方式や科目には大きな変更点はありません。 1月中旬の2日間で全国一斉実施される 試験日程は、共通テストになっても変更はありません。毎年1月の13日以降の最初の土曜日・日曜日に全国で一斉に実施されます。一校だけでなく、いくつかの国公立を志望する場合は2日間とも受験する必要があります。 グラフや文章などを読み取る資料の分量が増えた 共通テストでは知識技能に加え、思考力・判断力に重きをおいた出題が多くなりました。つまり、より高度な読解力が求められ、多くの資料やデータから考察する力を問われる問題が増えたといえます。 また、日常生活の中から問題を見つけ出し、自ら解決方法を導き出すといった思考力を必要とする問題も教科や科目問わず数多く出題されています。文章や資料の量が多いため、しっかりと読みこまなれければ理解するのは難しく、解答を出すのに時間を要する可能性があるでしょう。 多角的な能力が求められる 共通テストでは、資料の分量が増え初見の資料や日常生活や社会に関連した題材が多く出題される傾向にあります。多くの資料や題材が使用することで、思考力・判断力・表現力が問われ、知識量だけでなく多面的に受験生を評価するのが狙いです。 そのため、全体として出題のボリュームがアップしており、長文を読み込む力が必要となってきます。知識量よりも、概念を理解する力と限られた時間内に考えをまとめて答えを出す必要があります。 難易度に変わりはない これまでのセンター試験に比べて共通テスト難しい印象を受けるかもしれませんが、実際はどうでしょうか。実は、共通テストで出題される問題の難易度はさほど上がっていません。高校の学習指導要領に沿って出題されるため、そこから多く逸脱した範囲が出題されることはありません。 内容にはボリュームがありますが、基礎知識がある受験生にとっては取り組みやすくできているといわれています。資料も比較的読み取りやすく、選択肢の判断もそれほど複雑ではありません。 とはいえ、共通テストで出される問題は思考力や読解力が求められ、ボリュームに厚みがあることは明らかです。共通テストの出題形式に慣れるためにも、事前の対策は必要です。 センター試験が廃止されてメリットはある? ひとつは、英語の配点が大きく変更されたことによりリスニングの得意な学生、またはリスニング対策をきちんと行ってきた人は得点が伸びやすいことが挙げられます。海外経験のある人、帰国子女にとっては有利になるでしょう。 それ以外にも、出願数に制限を設けておらず、共通テスト利用方式を使える大学、学部であれば複数の出願が可能であること、複数の大学の対策を同時に行える点もメリットといえます。共通テストの対策をしっかりしておけば、それだけ合格できる可能性は高くなります。 また併願も可能なため、高得点を得られれば大学自体のテストを受けずに合格することもあり得ます。単独の場合、2次試験を受ける必要がないため、共通テストに集中して対策できる点もメリットといえるでしょう。 さらに、共通テストは一般的に受験料が安く、多くの場合は地元で受験できるため移動時間や費用が抑えられます。体力の消耗も少なくすむのもテストを受けるうえで大切なポイントです。 英語のリスニング対策をして受験に備えましょう! 共通テストの英語に関してはリスニングの配点が増え、音声を流す回数も1回しか流れない問題があったため、大きく変更がありました。センター試験では、リーディングとリスニングの配点比率が4:1となっており、英語の文章や単語を読む力が重要視されてきました。 一方共通テストでは、センター試験のときよりもリスニングの重要性が高くなり、グローバル社会に対応するべく、より実践的な英語力を見る方向にシフトしたことは明らかです。センター試験で出題されていたアクセント問題や、文法の知識を問う並べ替え問題などは廃止されたため、これまでの英語試験対策とはまったく違うアプローチが必要です。 また、センター試験ではすべての問題で音声を2回流していました。しかし、共通テストでは聞き逃しがあってもカバーできない問題があります。1回のみの読み上げで配点は約60%のため、共通テストの英語で高い点数を目指すのであればリスニング対策が非常に重要です。 しかし、リスニングはただ聴き取れればいいわけでなく、聞いた内容からグラフを読み取るものや文法や構文を使って内容を考えるものも出題されます。選択肢の内容も正しく理解する必要があり、多量の英語を聴き続ける集中力とスピーディに理解する処理する能力が大切なポイントです。 試験前に集中してリスニングの練習をすればいいという付け焼き刃のようなやり方では対応できない可能性があるため、日頃から英語のリスニング対策をしておくことが重要です。 まとめ 共通テストでは大学で学ぶための基礎学力となる知識のほかに、思考力・判断力・表現力・読解力が重要視される傾向にあります。共通テストに向けて、まずはしっかりと基礎固めをしていきましょう。それぞれの教科に対して土台となるような基本知識をつけておかないと、単なる丸暗記では太刀打ちできない可能性があります。 その次に、思考力です。普段から「自分の解答は本当に正しいのか、間違っているとしたらどこが違うのか」、「ひとつの事がらから、どのような結果が導かれるのか」など状況を整理して考えるくせをつけておきましょう。常に物事に関心を持ち、単に答えを覚えるのではなく、「なぜ、そういう答えになったのか」と常に疑問を持つことが重要になってきます。 高校1年生、2年生は、まずは基礎学力をしっかりと固めることが次への思考力へのステップにつながります。受験生に関しては、苦手科目を早めに克服して、共通テストの過去問を参考に実践問題に多く触れることで出題と解答方法に慣れておく必要があります。見慣れない出題があっても、焦らずじっくりと状況を整理し、今まで培ってきた自分の知識と結びつけて解答へ導いていく力が重要です。

高校留学を1年間するメリット・デメリットは?ベストな学年・渡...

高校留学を経験すると英語力が身につき、将来の選択肢が広がる大きなメリットがあります。しかし留学するタイミングが遅くなってしまうと、大学受験の準備期間が短くなるといったデメリットもあるのです。大学進学のことも考えて留学する学年や渡航月は慎重に決めていきましょう。   1.【高校留学】ポイント 高校留学を経験すると将来の選択肢が広がる 海外の異文化に触れて自己成長できる 渡航時期によっては大学受験の準備期間が短くなるデメリットがある 1年間高校留学に行くベストタイミングは高校1年生〜高校2年生の前期まで 留学先の国によって渡航する時期は異なる   2.【高校留学】1 年間留学とは? 1年間留学とは国際交流を目的にした、1年間限定の留学のことです。1年間高校留学は「交換留学」と「私費留学」の2種類あり、交換留学は留学先の国と「文化や知識」を交換することが主な目的です。ただし交換留学は誰でも参加できるわけではなく、選考を通過しなければ参加できません。   「私費留学」は海外で学びたい目的を達成するための留学です。音楽や芸術を学びたいなど、自分のやりたいことのために留学します。私費留学は交換留学と違い、希望すれば誰でも留学することが可能です。   3.【高校留学】1年間留学のメリット 1年間高校留学に行くメリットをご紹介します。   3-1.将来の選択肢が広がる 高校留学をきっかけに海外の大学に進学したり、将来は英語を使って日本以外で就職をしたりすることもあるかもしれません。英語力が身につくことで、将来の選択肢は大きく広がるでしょう。   3-2.英語力が身につく 頭のやわらかい高校生の時期は、英語を学ぶベストタイミングです。留学先では基本的に英語で会話をしなければならないので、1年間の高校留学でも英語力を飛躍的に伸ばすことができるでしょう。   3-3.自立心が育つ 1年間の高校留学では親元を離れてホストファミリーの家、または学校の寮で生活することになります。どちらであっても留学先では自分のことは自分でしなければならないので、自然と自立心が育っていきます。   3-4.多様な文化を感じられる 留学先では現地の生徒以外にも、さまざまな国から来ている留学生に出会います。考え方や生活習慣の違いにびっくりすることもあると思いますが、多様な文化に触れられるとても良い経験になるでしょう。   4.【高校留学】1年間留学のデメリット 1年間の高校留学には少なからずデメリットもありますが、努力次第でデメリットはカバーすることができます。 4-1.大学受験までの期間が短い 高校留学に行くタイミングにもよりますが1年間高校留学に行くと、大学受験までの準備期間が短くなります。海外と日本では勉強の進み方やスピードが違うため、大学受験の勉強について行くのが大変に感じるかもしれません。   4-2.国語力の低下 留学中は国語の授業から離れてしまうので、古文や漢文など国語力が低下する恐れがあります。大学受験に国語が必要になる場合は、留学先で少しでも国語の教科書を開くのがおすすめです。   5.【高校留学】1年間高校留学をする場合のベストな学年は? 1年間の高校留をするなら高校1年生で行くのがベストタイミングです。大学受験のことを考えると、遅くとも2年生の前期までには留学に行けるとよいでしょう。 また1年間高校留学に行っている期間が「休学扱い」になるか「留学扱い」になるかで、留学するベストな学年は変わります。休学扱いになるか留学扱いになるかは自分で決めることはできず、学校長の判断次第になります。どちらの扱いになるのか留学前に必ず先生に確認しましょう。 【休学扱い】 休学扱いになる場合、帰国後は一つ下の学年に入ることになります。学年はずれてしまいますが、日本の高校の勉強をしっかり受けられるので大学受験にマイナスにならないのがメリットです。高校1年生〜2年生の時期に行けるのが望ましいでしょう。   【留学学扱い】 留学扱いになる場合は海外の学校で取得した単位を認めてもらえると、帰国後は本来の学年に進級することができます。学年がズレてしまう心配はありませんが、大学受験までの期間が短くなるのがデメリットになるでしょう。遅くとも高校1年生の後期までに留学に行かないと、大学受験に不利になってしまう可能性があります。   6.【高校留学】1年間留学にベストな渡航月 留学するタイミングは基本的に留学先の学期制にあわせることになります。留学先として人気のある国のベストな渡航月をみていきましょう。 6-1.アメリカ・イギリス・カナダ アメリカ・イギリス・カナダの高校は9月から新学期が始まり、翌年6月に学期が修了します。教育の制度上、他の月からの選択肢は無く変更することはできません。8月の夏休みの期間に渡航して留学の準備を進めるのがおすすめです。   6-2.オーストラリア・ニュージーランド オーストラリアとニュージーランドでは2月入学か4月入学を選択できます。学期は2月入学なら12月修了、4月入学なら3月修了です。 日本の学期制に合わせるなら4月入学、留学先の学期制に合わせるなら2月入学になります。どちらも渡航は冬休み、春休みの期間がおすすめです。   6-3.フィリピン フィリピンでは1年を通してどのタイミングからでも留学をスタートできます。部活の大会や学校行事などがあれば、その後からでも入学が可能です。ただしフィリピンの語学学校では1週間からの短期留学も人気で、7月〜9月の夏休み期間は混雑が予想されます。閑散期を狙うなら4月中旬〜5月下旬、10月〜12月からの留学スタートがおすすめです。   7.【高校留学】1年間留学にかかる費用 1年間高校留学にかかる費用をご紹介します。留学先の学校やプログラムによって費用は異なりますので、目安としてお考えください。   アメリカ イギリス オーストラリア カナダ ニュージーランド フィリピン 1年間留学費用 約190万円〜 約300万円〜 約178万円〜 約230万円〜 約200万円〜300万円 約125万円〜250万円     1年間の高校留学には上記の費用以外にも留学準備として、パスポート申請代・ビザ取得費用・予防接種費用・留学先の学校でかかる費用、留学先の生活でかかる費用などが必要になります。留学先によってはこの他にも保険料や外国人登録料がかかる場合もありますので、多めに見積っておくと安心です。   ・パスポート申請代 1年間の高校留学であれば、5年間有効旅券(11,000円)で十分でしょう。   ・ビザ取得費用 留学先の国で決められている学生ビザ(就労ビザ)が必要です。申請・取得にかかる費用は国によって異なります。(アメリカ約19,200円、イギリス約30,000円、オーストラリア約56,000円、カナダ約13,700円、ニュージーランド約6,600円、フィリピン約30,000円)   ・予防接種費用 留学先の国によっては、入国前に指定の予防接種を受ける必要があります。(麻しん風しん混合ワクチン、ポリオワクチンなど)   ・留学先の学校でかかる費用 留学先の学校でクラブ活動に参加したり、課外活動に参加したりする場合は別途費用がかかります。また留学先がオーストラリア、ニュージーランドの場合は制服代として約3万円〜5万円が必要です。   ・留学先の生活でかかる費用 留学先でのおこづかいやスマホ代、医療費なども必要になります。1ヶ月15,000円〜20,000円を目安に準備するといいでしょう。   8.【高校留学】まとめ 高校留学を1年間経験するだけでも英語力は格段にアップし、受験に有利になったり将来の選択肢が広がったりとメリットはたくさんあります。ただし留学に行くタイミングによっては、大学受験の準備期間が短くなってしまい逆にデメリットになることもあるのです。1年間高校留学をするなら、遅くとも高校2年生の前期までに出発するのが理想といえます。

留学経験はどう活かす?就活時のアピール方法・活かせる業界も紹...

英語力を伸ばすためや異文化への理解を深めるために、留学したいと考えている方も多いのではないでしょうか。留学することで間違いなく成長できますし、自信を持つきっかけにもなるでしょう。しかし留学したとしても、進学時や就活時に留学経験をうまくアピールできないかもしれないと悩んでいる方もいるかもしれません。 これから高校受験を控える学生であっても、長期的なキャリアプランを持っていることは重要です。この記事では就活で留学経験を活かす方法やアピールポイント、留学経験を活かしやすい企業について紹介します。具体的なアピール文章も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 留学の経験を進路にどう活かせばいい? 「留学した経験を進路やキャリアにどのように活かせば良いのか」と悩むこともあるでしょう。何となく「留学経験があります」とアピールしても、採用担当者や面接官から「留学経験をどのように活かせますか」と改まって聞かれると、返答に困ってしまうかもしれません。 まずは、留学経験の活かし方を考えるために、留学をすることで得られるスキルやメリットを洗い出しましょう。 留学経験で得られるものとは 留学経験で得られるものを考えると、「英語力」を思い浮かべるかもしれません。しかし、英語力はもちろんのこと、そのほかのスキルも向上できるのが留学です。ここで紹介するスキルは高校や大学生活はもちろん、社会に出てからも求められるスキルです。それぞれのスキルの活用方法を紹介します。 自主性を育める 海外留学によって、自主性が育まれるケースは珍しくありません。まず、自らの意思で留学を決意する過程でも自主性が成長します。さらに、異なる文化や環境で生活することで自己管理スキルや、自立心が養われることもポイントです。 海外では自分の意見を持ち、それを表現する機会が多く与えられることから、日本で生活するより自主性が育まれやすいことも覚えておきましょう。 柔軟な思考力や適応力が習得できる 異なる文化で生活することは、柔軟な思考力や適応力の習得にもつながります。留学中は新しい環境や未知の状況に適応する必要があるため、日本で暮らすよりも応用力を鍛えやすいともいえるでしょう。 さまざまな国の文化・習慣に触れられる 留学先では、さまざまな国の文化や習慣に触れられます。単に留学先の文化だけでなく、留学生同士の交流から他国の文化にも触れる機会を得られることもポイントです。言葉の壁や文化的な違いを乗り越える力は、進学や就活でもアピールしやすいでしょう。 多様な価値観を学べる 異なる背景を持つ人々との交流を通じ多様な価値観を学ぶことで、グローバル社会に求められる広い視野を身につけられることもポイントです。また、さまざまな価値観に触れることで、自分の人生観や世界観も広げられるでしょう。多様な価値観に裏付けされたイノベーティブな思考により、日本の常識に囚われない発想ができることもアピールポイントになります。 コミュニケーションスキルが向上する 異なる言語や文化背景を持つ人々と生活することで、必然的にコミュニケーションスキルが向上することも留学ならではのメリットです。言語能力はもちろんですが、非言語的な表現や共感力も高められるでしょう。リーダーシップを発揮することはもちろん、多様な人が存在するコミュニティ内でフォロワーシップを発揮できることもアピールしやすいポイントです。 逆境に強くなれる 留学では楽しいことだけではなく、外国ならではの困難な状況に直面することもあるかもしれません。そのような逆境を乗り越える力を身につけられることも、留学で得られるスキルの1つです。ストレス耐性を重視する企業も多いため、留学を乗り越えたという事実そのものがアピールポイントになるでしょう。 留学経験者が活かせる3つの強み 留学経験で得られるものも加味すると、留学経験者が進学や就活でとくに活かしやすい強みは3つです。ここで紹介する強みをキャリアプランに活かしたい方は、積極的に留学することをおすすめします。 その1:英語力 英語圏へ留学した場合は、授業や日常生活は基本的にすべて英語で対応しなくてはなりません。友人とのコミュニケーションでは英語のヒアリング力やスピーキング力を高められますし、授業では資料を読むリーディング、レポートを書くライティングが必要になるなど、英語の基本スキルである「聞く・話す・読む・書く」のすべての力を底上げできることがポイントです。 このように留学中は英語漬けになるため、日本で勉強する学生や社会人よりも圧倒的に高い英語スキルを身につけられます。英語力を高めることを最優先の目的として留学してもいいでしょう。 なお、留学先として一般的な英語圏の国はアメリカやカナダ、オーストラリア、ニュージーランド、イギリス、アイルランドです。留学先に悩んでいる方は、この6か国を候補に検討してみてください。 その2:国際感覚 留学では、多様なバックグラウンドを持つ人々と交流する機会を持てます。そのため、国際感覚を養いやすく、これはグローバルにビジネスを展開する企業にとってアピールしやすい強みです。 たとえば、世界の国々はそれぞれ価値観が異なり、ルールやマナーも違います。そのため訪日外国人をもてなす際に、ふとしたことで不快にさせてしまうかもしれません。そのような事態を防ぐためにも、訪日外国人をお客様とする企業にとって国際感覚を身につけた人材は喉から手が出るほど欲しい人材なのです。 昨今ではインバウンド対策として、各国から訪れる旅行客に対応するスタッフを求める企業も少なくありません。そのため、都会のみならず地方で就活する際も、留学経験で養った国際感覚が強みとなります。 その3:バイタリティ バイタリティ(活力や積極性)が優れている点も、留学経験者が活かしやすい強みです。そもそも留学するだけで、一般的な学生と比べるとバイタリティが豊富であるといえるでしょう。しかも留学先の国では、日本よりも積極的に自分の意見を主張することが求められます。このような背景から、留学経験を根拠としてバイタリティの豊富さを強みとする方も少なくありません。 留学経験を活かせる企業・キャリア ここまで紹介した留学によって得られる経験や強みをふまえ、留学経験を活かせる企業やキャリアを紹介します。それぞれの職種でどのように留学経験が活かせるか紹介するため、ぜひ参考にしてください。 外資系企業 英語でのコミュニケーション能力や逆境へ立ち向かう精神力を活かせる職場としては、外資系企業が挙げられます。外資系企業ではクライアントやパートナー企業との交渉や関係構築で異文化コミュニケーション能力が求められますし、日本企業にはない価値観に適応しなくてはなりません。 また、外資系企業は日本企業よりも成果に厳しく、困難な状況でも売上や利益を追及されることも多いです。しかしその分、日本企業より報酬条件が良いことも外資系企業ならではの特徴といえます。 このように高い報酬が見込める反面、国際的なコミュニケーションやストイックな姿勢が求められる外資系企業は、留学経験を活かしつつ成功を収めたい方には最適な職場だといえるでしょう。 スタートアップ・ベンチャー企業 留学中に培ったバイタリティと柔軟な思考は、変化の激しいスタートアップ・ベンチャー企業との相性がよいでしょう。スタートアップ・ベンチャー企業では常識に囚われず、新しい環境や文化に適応する力が求められます。また、グローバル市場への拡大を目指す際は国際的な知見も欠かせません。 外資系企業のように既に成功した会社で働くのではなく、小さな会社を自分の力で大きくできることもスタートアップ・ベンチャー企業で働く醍醐味です。留学するときのように、未知の環境で自分の力を試したいと考えている方にも向いています。 日系グローバル企業 日系グローバル企業も、留学経験を活かしてキャリアを築ける選択肢です。海外市場への展開や国際的なプロジェクト管理では、留学で培った異文化への理解が欠かせません。また、日本本社と現地法人をつなぐ英語力やコミュニケーション能力も求められます。 だれもが知る有名な日本企業に入社しつつ、留学した経験を活かしたい場合は、ぜひ日系グローバル企業で活躍してみてください。自動車産業や半導体産業など、日本の技術で世界と戦うこともやりがいがあるでしょう。 翻訳・通訳 英語力はもちろん、日本と海外の文化の違いへの知識を活かしたい場合は、翻訳・通訳もおすすめです。とくに日本と海外それぞれの文化的ニュアンスを理解していることは、優秀な翻訳・通訳には欠かせません。 たとえば、「People will talk.」という慣用句がありますが、これを日本語にすると「人の口に戸は立てられない(人のうわさや批判は防げない)」という諺です。助動詞「will」には習性を表す意味もあるため、直訳すると「人は話してしまうものだ。」となります。しかし、そこから「人は黙っていられない」という意味を捉え、日本語ならではの諺に変換しているのです。 このように日本と英語圏の文化をつなぐ表現は、翻訳・通訳ならではの醍醐味といえるでしょう。大きな組織でマネジメントするよりも、自分の実力や技術をメインにキャリアを築いていきたいと考えている方は、ぜひ翻訳・通訳の仕事を選んでみてください。 留学経験を就活に活かすためのアピール方法 最後に、留学経験を就活に活かすためのアピール方法をケース別に紹介します。それぞれ例文も紹介するので、ぜひ参考にしてください。 なぜ留学したのかを明確にアピールする まずは、「なぜ留学したのか」を明確にアピールしましょう。自分の行動にしっかりと理由付けすることで、ロジカルな思考があることも伝えられます。また、自分のキャリアビジョンや価値観を伝えてもいいでしょう。このとき「親や先生に勧められた」、「友だちが留学していた」などの受け身の理由ではなく、あくまで主体的な行動であったことを伝えた方が好印象です。 【例文】 中学生の頃に読んだ小説の主人公がグローバルに活躍する姿に憧れており、私も国際的なビジネスに貢献したいと考え高校留学を決意しました。異文化を理解し、多様な価値観を取り入れることで、将来は国際ビジネスの現場で架け橋となることを目指しています。 留学経験による自身の成長をアピールする 留学中に身につけたスキルや経験を具体的に示し、個人的な成長もアピールしましょう。この成長したスキルをどのように活用しているかも紹介できるとベストです。なお、留学経験による成長というと、英語力をアピールすることが多いかもしれません。 しかし、留学によって英語力が向上することは当たり前といえば当たり前です。留学した経験によって、人間としてどのように成長したかをアピールしてもいいでしょう。 【例文】 留学中、私は自分の意見を伝える大切さを知りました。海外で暮らしていると自分の気持ちを察してくれる人はいないため、伝えるべきことは怖気づかずに伝えるようにしています。しかしその反面、さまざまな背景を持つ人々とのコミュニケーションを通じて、異なる主張同士をまとめて皆が納得する解決策を提示する大切さも学びました。 このような留学で培った経験を活かし、今ではサークルのリーダーとしてチームメイトそれぞれの意見を取りまとめています。 逆境や困難時の乗り越えた経験をアピールする たとえ留学中にトラブルがあったとしても、その逆境や困難を乗り越えた経験をアピールできます。失敗したことよりも、その失敗をどのように克服したかを重視する学校や企業も多いです。論理的に失敗原因や課題を究明し、その結果としてどのような教訓を得たのかもアピールしてみてください。 【例文】 留学中に言語の壁や文化的な違いに直面しました。最初は意思疎通がうまくいかず、スムーズにコミュニケーションできない場面も多かったです。しかしそのような壁を乗り越えるために、積極的に現地のコミュニティに参加しコミュニケーションスキルを磨くことに注力しました。この経験から、困難な状況であっても解決するためには自分から積極的に行動することが大切だと実感しています。 留学中もっとも努力したことをアピールする 留学中もっとも努力したことは、とくにアピールするべき要素です。なにをもっとも努力したかによって、人間性を表すことにもつながります。このとき、留学した理由との関連を意識することで、意思を貫徹する能力があることもアピールできるでしょう。 【例文】 国際ビジネスの現場で活躍する能力を身につけるために留学したので、とくに力を入れていたのは言語習得に関わる行動です。毎日の語学学習はもちろん、現地のボランティア活動にも参加し、実践的な言語スキルを高めました。最終的にはボランティア活動の中心メンバーにもなり、英語での組織運営能力を身につけることもできました。 まとめ 留学すると英語力はもちろん、自主性や柔軟な思考力、異文化コミュニケーションスキル、逆境にもめげない心など、さまざまな力を身につけられます。これらの能力は間違いなく就活にも役立ちますが、真に役立てるためには適切にアピールすることも必要です。 外資系やスタートアップ・ベンチャー企業、日系グローバル企業などいずれへ就活するにしても、自分の力で物事を切り開く力は重視されます。主体的に留学を志し、留学先で身につけたスキルや価値観を積極的にアピールしてみてください。 高校留学Worldでは1999年から、高校生の留学支援を行っています。正規留学はもちろん、ボーディング留学や短期留学、交換留学にも対応していることが特徴です。アメリカやイギリスなど6つの英語圏から留学先を選べるため、留学先に悩んでいる方もお気軽にご相談ください。一人ひとりに合った留学プランを提供します。

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