TOP > 高校留学World情報通信 > 高校留学でホームステイを選ぶメリット・デメリットは?注意点も解説
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滞在費用を抑える、英語力の上達が早くなる、リアルな生活を体験できるなど、ホームステイのメリットは大きいです。この記事では、高校留学でホームステイする際のメリットやデメリットをはじめ、注意点ならびにホームステイを成功させるためのポイントを詳しく解説します。ホームステイの具体的なイメージが湧くことで特徴をつかみ、より充実した留学を送る手助けになれば幸いです。
ホームステイとは、現地の方の家に泊まる滞在方法のことです。高校で留学を考えた場合、学生寮付きのプランにするか、ホームステイにするかで迷う方が多くいます。
ホームステイでは、ホストファミリーと呼ばれる現地の一般家庭と一緒に生活し、交流することで、現地の生活文化などの異文化を学べます。同時に英語など生きた外国語を学ぶことで、語学力の向上も見込まれます。ホストファミリーは留学生を迎える準備をしているため、わからないことは質問すれば丁寧に教えてくれるので安心です。
一方でホームステイ中は、ホストファミリーのルールに従って生活する必要があります。また、海外の一般家庭では高校生以上ともなると、自分のことを自分ですることが当たり前に求められます。ホストファミリーに気を遣わなくてはならないのでは、といったデメリットをイメージされる方もいます。日本の文化とは違うことも含めて異文化を体験できることが、ホームステイを経験する醍醐味といえるでしょう。
ホストファミリーとなった家族は、留学生の受け入れに関して現地の基準などを満たしています。このため、ホームステイ先では安心して過ごせます。一方で「ファミリー」と聞くと親と子供がいる家庭を想像することも多いですが、ホストファミリーの家庭環境はそれに限りません。母子家庭だったり、一人暮らしの家庭だったり、3世代の大家族だったり、共働きで子供がいなかったりと、ホストファミリーの家庭は多種多様です。
ホームステイ先は現地の仲介業者が紹介してくれるため、希望をすべて聞き入れてもらうことは難しいです。どうしてもかなえたい希望を1つだけ書き、動物のアレルギーがあるためペットのいない家庭といった健康や、安全面に関する希望は考慮されることがあります。一方でホームステイ先の家庭の人種、国籍を指定することは差別にあたるとして禁止されています。
気になる費用ですが、留学先の学校や参加するプログラムによって異なります。続いて説明する金額は、あくまでも目安です。ホームステイのプログラムは、語学学校の参加とセットになっていることが多いです。このため、渡航費も含めた費用の例を次に示します。
1か月のホームステイなら、アメリカは30~70万円、カナダは25~50万円、ニュージーランドは30~50万円、イギリスなら40~70万円です。現地で語学学校に行かない場合は、もう少し費用が抑えられます。
ホームステイの費用だけなら、1か月で8~15万円です。食事が1日2回なのか1回なのか、シングルルームなのかそうでないのかといった条件でも費用は変わってきます。
留学の際の滞在先にホームステイを選ぶと、費用が抑えられるといった点や、日常的に英語を使うことによる英語の上達の速さ、リアルな生活を体験できることでコミュニケーション能力や適応能力が身につくなど、多くのメリットが得られます。ひとつずつ詳しく解説します。
ホームステイは、基本的に食事付きのプランが多いです。Bed and Breakfast(ベッド・アンド・ブレックファースト)など1日1食のプランや、ハーフボードと呼ばれる2食のプラン、お昼にサンドイッチやフルーツなどの簡単なお弁当などを含めた3食付きのフルボードというプランがあります。
食費はホームステイ費用に含まれており、別途費用を請求されません。外食費用がかからないため、滞在費用を抑えることができるのが、ホームステイのメリットの一つです。
ホームステイをすると、ホストファミリーとのコミュニケーションなど、身の回りの会話すべてで英語を使用します。新しい環境の、それも異文化のなかではわからないことが多いため、しっかりとコミュニケーションを行う必要があるでしょう。このため英語で会話をする機会も増えます。ネイティブスピーカーの方と生活をすることで、英語の上達スピードの向上が見込めます。
ホームステイでのコミュニケーション能力とは、人と人とのコミュニケーション能力のことです。海外生活の場では、自分の気持ちをはっきり伝えたり、わからないことがあれば質問をしたり、何かしてほしいことがあれば要求したりする場面が多いです。
異なる文化で、言葉の違う他人と共同生活を行うホームステイは、コミュニケーション能力が大切です。理解し合うために言葉を発して気持ちを伝えたり、質問をしたりすることでこの能力が向上します。また、コミュニケーション能力は、日本に帰ってきてからも役立つスキルとなることが見込まれます。
ホームステイはホストファミリーと共同生活を送るため、その家族のルールや生活習慣にあわせる必要があります。このため、新たな環境での適応能力が自然に身につくことが見込まれます。高校留学など、人生の早い段階で適応能力を身につけることでより高い能力となり、そのあとの長い人生において役立ちます。
海外の一般家庭で生活するホームステイは、その国の習慣や文化などを直接体験できます。海外生活では、日本と違った文化に戸惑うことも多いです。一方ホームステイをすると、今まで住んでいた日本との文化の違いを実際に経験するため、異文化への理解が進みます。異文化の理解が進むと、早く現地での生活に慣れることが見込まれます。
ホストファミリーの家庭は、現地の一般的な家庭です。ホームステイはそのなかに身を置くことで、その国の一般的な生活を行います。映画で見たような大きな家や、食事といった今まで住んできた日本とは異なる住まい、食事そしてリアルな生活環境を体験できます。これはホームステイの醍醐味の一つといえるでしょう。
ホームステイのデメリットについてひとつずつ詳しく解説します。
ホームステイは一般家庭でお世話になるため、ホームステイ先によってはプライベート空間が少ない場合があります。基本的にはプライベートルームという1人部屋ですが、それ以外の場ではホストファミリーの家のルールに従って共同生活をするため、プライベート空間が少ないと感じる方もいます。
多くの留学生を受け入れてきたホストファミリーの家庭は留学生の受け入れに慣れていますが、相性というものも存在します。
たとえば、食事はわいわいとみんなで一緒に食べるホストファミリーのお宅で、たくさんの方とにぎやかに食事をしたい方であれば相性がよいといえます。一方で、食事は静かにしたいというホストファミリーの場合は、コミュニケーションをとりながらにぎやかに食事をしたい方とは相性が合わないといえます。ほかにも連絡の頻度や会話の頻度、これらが合う、合わないといったホストファミリーとの相性があるのがホームステイです。
ホームステイはホストファミリーの家庭で共同生活を行うため、彼らの生活リズムに合わせる必要があり、それが自由ではないと感じる方もいます。他人の家にお世話になるため、どうしても気を遣う必要があるからです。このときちょっとしたことが気になって遠慮したり、我慢したりすると大きなストレスになることも見込まれます。このため、マイペースに生活をしたい方はホームステイだと窮屈に感じることもあります。
とはいえ、共同生活で現地の文化や生活習慣に触れ、英語力が向上できるホームステイは、気を遣う必要もありますがそれ以上にメリットの大きい滞在方法です。
ホームステイ先では帰宅時間の変更や食事の有無、そのほかの予定変更などを毎回連絡する必要があります。変更があるたびに連絡をすることは面倒だと感じることもありますが、ホストファミリーの生活リズムやルールを守って共同生活をして、現地に住む方の生活を体験することがホームステイのメリットでもあるため、基本的なルールは守る必要があります。
ホームステイ先は、学校から遠いケースが多いです。ホームステイ先は郊外にあることが多く、一方で学校は都心部など市内にあるため、その分交通費もかかります。また、日本よりも車社会の国が多い海外では、駅から家までの距離も遠いケースがあります。
このため、海外では電車だけでなくバスも利用することも含めて、1時間程度の通学時間が一般的です。加えて、海外の電車やバスはかなりの頻度で遅延します。ホームステイする際は、このくらいの通学時間とそれに伴う交通費がかかることを見込んでおきましょう。
実際にホームステイした際に失敗しないためには、いくつか注意点があります。ホームステイを成功させるポイントを解説します。
ホームステイでは、ホストファミリーとたくさん話すなどコミュニケーションを多くとることで、よい関係を築くことが可能です。海外生活は異文化との触れ合いのため、わからないことも多くあります。たとえわからないことがあっても、ホストファミリーと積極的に話す姿勢を取っていれば、トラブルが発生した場合でも一緒に解決することが可能です。
ホームステイを始めた当初は、英語がうまく伝わらないことも多いですが、諦めたり自室に閉じこもったりせず、ホストファミリーとコミュニケーションを取る姿勢を見せることで好印象も与えられ、その結果英語力も向上します。
ホームステイ先は信頼がある家庭です。一方で万が一貴重品が紛失するような事態が起きた際、ホームステイ先とのトラブルにならないためにも、貴重品は自分で管理を行います。お互いのためにも貴重品は鍵のかかるスーツケースに入れるといった対応をしましょう。
ホームステイの注意点として、ホストファミリーとすぐに打ち解けられない場合があります。そのようなケースではホームステイ先はこういうものだ、と先入観を持っているケースが多いです。ホスト「ファミリー」と聞いて、小さい子供のいる家庭だと思ったり、ホームステイで留学生を受け入れている経験があるのだから、ホストファミリーのほうから話しかけてくれるはず、と思ったりする方もいます。先入観が大きくなると、イメージと違う、と落胆するのです。
一方、ホストファミリーも人ですので、家族の形や留学生への接し方にはさまざまな形があります。フレンドリーに話しかけてくれる方、そうでない方などいますが、こうあるべきだといった思い込みはなくし、自ら積極的に話すことで徐々に打ち解けることが可能です。ホストファミリー側でも、積極的に話しかけてこない方や部屋に引きこもりがちの方であれば、あまり話しかけてこないでほしいのかと考え、遠慮することもあるからです。
積極的にコミュニケーションを取っているのに会話がない、事前に知らされていなかった細かいルールが多い、食事の回数が決まっていた回数と違うなど、どうしても我慢できないことがありホストファミリーとあわない場合は、ホームステイ先の変更が可能な場合もあります。まずは、ホームステイ先を紹介した学校やエージェントに申し出ます。
申し出を受けた時点で新たなホームステイ先を探すため、すぐに滞在先を変更できるわけではありません。また、学校やエージェントにもよりますが、多くの場合で2週間前までに申し出るといった規定が多いです。同じような問題が起きないようにホストファミリーを探す必要があるほか、時期によっては空きが少ないといった理由があるからです。
ホストファミリーは留学生を受け入れてきた経験のある家庭であるため、簡単なルールを守ることでホームステイをより楽しめるようにサポートしてくれます。簡単なルールとは、ホームステイ中の留学生はゲストではなく家族として振る舞うということです。
ホストファミリーの一員として家庭内のルールをしっかり守り、自分勝手な行動をせず、手伝いなどを率先してする姿勢を見せましょう。家庭内のルールの例としては、シャワーの時間を守るといったことです。海外では、タンクにお湯を溜めて使用するシステムが多いため、一人でシャワーを多用するとほかのホストファミリーの方がお湯を使えなくなります。このため、シャワー時間は10分程度にするなど気をつけて使いましょう。
ほかにも友達を招くときは、許可を取ってからといったルールもあります。事前に許可を取り、当日はしっかりホストファミリーに友達を紹介します。食事の時間はさける、泊めることはしないというルールも守りましょう。また、友達との会話は母国語ではなく、英語で行いましょう。
さらに外出時の連絡は行き先や帰宅時間をきちんと伝える、といったルールもあります。連絡なしで遅くなると、ホストファミリーが心配して大事になることもあるからです。決められた夕食の時間までには帰りましょう。
また、日本では母親がしてくれる部屋の掃除や洗濯ですが、海外では自分で行うといったことがあげられます。これらの基本的なルールを守ることで、ホームステイがより楽しめるでしょう。
ホームステイにはプライベート空間がない、ホストファミリーとあわない場合があるなどのデメリットがあるとイメージされる方もいます。一方で、今回紹介した注意点に気をつければトラブルになることは少なく、それ以上にメリットが多く、快適に過ごせる滞在方法がホームステイです。
英語力、コミュニケーション能力や適応能力を向上させることで、人間性を成長できるホームステイを高校生などの早いうちから経験することをおすすめします。
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