TOP > 高校留学World情報通信 > 留学先の決め方を紹介!学校の選び方、失敗しないための注意点も
「留学したいが、どこに決めればいいのか迷っている」、「何を基準に決めればいいかわからない」などとお考えの方もいらっしゃるでしょう。留学後に後悔しない国を選ぶのは、非常に重要です。今回は、失敗しないための留学先の選び方や注意点などを紹介します。
留学先の国を決める際、押さえるべきポイント10個を解説します。
留学費用(留学する準備金、学費、生活費などが含まれる)は、留学先により異なるものです。ただし、留学先を決める上で留学費用は重要な判断材料のひとつのため、どれくらいかかるのかを事前にしっかり調べましょう。
留学費用は留学サイトなどに記載されていますが、「円」ではなく留学先の通貨で書かれた費用を参考にするのがポイントです。日本円で留学費用が記載されている場合、古い情報の可能性も否定できないため、実際の見積もりと異なる恐れがあるので注意してください。
気になる学校のWEBサイトや留学している人のブログをチェックし、確実な留学費用を把握するのが大切です。言葉がわからないときは、翻訳アプリが非常に役立ちます。学費は毎年変更になるケースもあるため、常に新しい情報なのかを確認すると安心です。
長く生活する留学先の国は、自分が過ごしやすいと思う気候を選ぶこともポイントです。たとえば、寒いのが苦手な人は温かい気候の国、暑さが苦手な人は寒い気候の国を選ぶと生活に気候が影響しにくいでしょう。
温暖な国や地域はオーストラリアのケアンズ、アメリカのフロリダ、寒い国はカナダやイギリス北部などです。また、日本と季節が逆であるニュージーランドのオセアニアでは日本が夏ならオセアニアは冬です。
日本より上にある国は寒くて、下にある国だと温暖になることが多いのですが、「暑すぎる国」や「寒すぎる国」を選ぶと、生活するのが大変になる可能性があるためご注意ください。ただし、寒いイメージのあるカナダのバンクーバーは、雪に比べ雨の日が多く、寒さもそこまで厳しくなることは少ないようです。
治安は、留学先を決めるうえで重要になる要素のひとつです。
上記は一例です。地域により治安が異なる場合もあるため、ご自身でもしっかり調べることをおすすめします。自分の国なら、治安の悪い場所は何となくわかっている人が多いでしょう。しかし、初めて行く国なら治安が悪い場所かどうかはわからないため、何かしらのトラブルに遭遇する場合もあります。
留学先で危険な目に合わないためにも、政治的に不安な国や治安が悪くて危険な国は選ばないようにしましょう。
留学先は、都市部か田舎かも失敗しない留学先を選ぶ際のポイントです。留学先に選ぶ人が多いシアトルやニューヨーク、ロサンゼルスなどは都市部にあたり、さまざまなレベルの学校、多種多様な人種、学校終わりに遊ぶ場所も豊富にあります。和食のレストランなどがあれば、留学先でも日本食を味わえます。
一方、田舎にある学校を選んだ場合、豊かな自然の中でその場所でしかできない体験、都市部に比べて現地の人との交流が充実し、現地の言葉に触れる機会も増えます。自然のなかでのびのびと留学を楽しめるメリットがありますが、田舎だと車がないと移動するのが不便というデメリットもあるので注意しましょう。
好きな英語のアクセント、もしくは話したい英語のアクセントで留学先を選ぶのも一つの方法です。英語圏であるカナダやイギリス、オーストラリアは、いわゆるアメリカ英語に比べて訛りがあります。身につく言葉は留学先により変わるため、英語のアクセントや訛りで留学先を選ぶ要素にするのもよい方法といえます。
留学手続きのしやすさも、留学先を決める際に重要です。留学手続きにはビザ取得や学校の入学手続きなどが挙げられ、自分でこれらを行おうと考えている方はとくに重視するのをおすすめします。
留学先の国により、ビザ取得にかかる値段や滞在できる期間、ビザ取得に必要な書類、ビザがおりる時間などは異なります。たとえば、アメリカは週18時間以上の授業を受ける方、カナダは半年、ニュージーランドに3ヵ月滞在する方は学生ビザを準備しないといけません。
また、学校の入学にも条件を満たす必要があります。余裕をもって留学手続きを行い、留学まで時間がないからといって留学したい国を諦めないようにしましょう。
留学先と日本との時差も、留学先を決める際に考えたいポイントです。留学が短期間の場合は、日本にいる家族や友達、恋人とそれほど連絡しないかもしれません。しかし、留学が長くなると日本にいる家族や友達と連絡する機会が増えると予想されます。留学中に日本にいる人との連絡が多くなりそうな人は、時差が少なめな国を選びましょう。
時差が大きくて留学先は日中だが、日本は夜中になったら連絡するのが難しくなる可能性もあります。日本との時差はカナダが+1~-1時間、オーストラリアが+ 2〜-1時間、アメリカは-14~-19時間、イギリスは-8時間です。連絡が取れなくて留学中寂しい思いをしないように、時差も留学先を決める際によく考えることが大切です。
留学先の交通機関が、どの程度充実しているのかを調べるのも重要です。留学の費用や治安に比べて交通機関の充実さは見落としがちな要項ですが、自宅から学校まで遠いと電車やバスといった交通機関を利用せざるを得ません。
日本の都市部のように、交通機関が充実した国ばかりではないため注意しましょう。また、定刻通りにバスや電車が来ない可能性もあります。
留学先でトラブルが起きた、日本にいる家族に何かあったときなどに、日本へのアクセスがいい国を留学先にすれば帰国がスムーズです。日本への直行便があるか、空港までどのくらい時間がかかるかなどを調べてから留学先を決めましょう。
留学先の学区の日本人の比率は、地域により多い少ないがあるため事前にリサーチしておくと安心です。日本人が多い場合、日本人同士で固まってコミュニケーションが取りやすくなりますが、日本人がいない地域では少し寂しく感じる方もいます。しかし、日本語を話す人がいないことで、英語を話す機会がより増えて英語の習得が早くなるメリットを得られます。
一緒に学ぶ日本人がいたほうが安心か、しっかり英語を学びたいので日本人がいなくても問題ないかをよく考えて留学先を選びましょう。
留学先の学校の選び方のポイントを解説します。下記のようなポイントを意識しつつ、失敗しない留学先選びをしましょう。
自分に合ったレベルや特性なのかを基準に選ぶのも大切なポイントです。自分とレベルが合わない学校を選択しないように、留学の目的やどのようなスキルを習得できるか、どういった専門性がある学校なのかをリサーチしましょう。
留学のプログラムが充実した学校なら、より効率的に勉強に集中できて留学の目的も達成する可能性が高くなります。留学する学校もさまざまな種類があるため、興味がある学校の特性やレベルで厳選した留学先を選ぶことが重要といえます。
留学の目標を明確にして、その目標が達成できる学校を選びましょう。TOEFLやIELTSといった英語資格がほしい、専門的な英語を身につけて仕事に活かしたいなど、留学の目標は人それぞれ異なります。
TOEFLやIELTSなどの資格がほしい方は、どの程度テスト対策されているのか、その学校の受験者の合格率などを調べましょう。専門的な英語の習得を目指す人は、専門性に特化したカリキュラムが組まれているかを調べてみましょう。
トータルでかかる学費は、学校により異なります。事前にしっかりリサーチをして、留学の予算に合っている学費の学校を選ぶことが大切です。具体的には、都市部であるロンドン、ロサンゼルス、ニューヨーク、シドニー、バンクーバーなど、東京にくらべて物価が高い地域は授業料が高くなる傾向にあります。
一方、学費を抑えたいから田舎にある学校にしようと探しても、都市部にくらべ学校の種類が限られてしまい、自分の希望が叶わない可能性が高くなります。
学費には入学金、授業料、教材費などが含まれています。予算を浮かすためにも抑えたいポイントのひとつですが、安すぎる学校は質が悪い、市や国から認められていない可能性もあります。
留学で得た知識は今後の人生で役立つ可能性は高いと考えられる場合、あまり学費が安すぎる学校はおすすめできません。留学エージェントや学校のホームページで学費の割引キャンペーンが行われる時期を狙い、留学先選びをするのもお得になるかもしれません。
留学先の学校の雰囲気や、校風がいい学校を選ぶのも重要です。学校の雰囲気や校風は勉強の進み具合や、身につき方に大きく影響すると考えられます。
たとえば、勉強に集中したい人は真面目な校風の学校、留学を楽しみながらゆっくり勉強したい人はそれに合う学校を探しましょう。テスト対策が充実した学校は、しっかり勉強したい人が集まり、モチベーションアップにもつながって目標達成まで仲間たちと切磋琢磨できます。
資格をとりたいなど、同じ目標を持つ仲間がいると周りに影響を受けて身につく知識も多くなる可能性が高くなります。学校の雰囲気はホームページやYouTube、通学している人のSNS、留学エージェントに聞いて情報を集めましょう。
楽しい留学生活を送るために、キャンパスライフが充実する学校を選ぶ必要があります。クラブ活動やサークルがあれば、そこから友達の輪が広がり、英語を話す機会も増えることで会話が上達すると考えられます。
また、学校の近くにカフェやジム、図書館などがあるとより楽しいキャンパスライフが送りやすくなるでしょう。
学校の口コミや卒業生の声を調べて、本当に留学したい学校かどうかを明確化します。世界中の学校の口コミを集めたWEBサイト、留学体験談、現地の語学学校のランキングサイトなどから、その学校に通学していた人の口コミを調べられます。
英語がわからない場合は、翻訳アプリを利用してください。また、留学エージェントに卒業生の声や学校の口コミを聞いて新しい情報を得るのもおすすめです。
IBはインターナショナルバカロレア、APはアドバンストプレースメントコースを指します。高校11~12年生のレベルであるIBは、一般の高校にくらべ難しいレベルとなるため、大学入学後に大学レベルの単位がもらえます。APもIBと同様で、APテストに受かると大学レベルの単位がもらえます。
このようにIBやAPコースがある学校を選ぶことで、大学レベルの学力がつき成績の評価もアップする場合があります。ただし、難易度が高い内容のため学力についていけずに、成績を落とす可能性も予想されます。どちらにするかは自分次第といえるでしょう。
留学生のサポート体制がしっかりした学校を選ぶことは、留学する際に非常に重要な要素です。初めて海外に行く人は、とくに何から準備を始めてどうやって情報を仕入れたらよいかが不明な場合もあります。そのようなときに頼りになるのが、留学生のサポート機関です。留学生のサポート機関では、留学に関わる疑問、留学先の国や学校の情報、さらに学校の入学手続き、ビザの申請、航空券やホームステイ先の手配、海外保険加入に至るまでサポートしてもらえます。
また、留学先で快適に過ごせるように生活面やメンタル面でのケアも行ってくれるため、留学に不安を感じる人はサポート体制の充実性を事前にチェックしましょう。
リニア制、セメスター制それぞれに利点はあるため、自分に適した制度がある留学先を選ぶ必要があります。リニア制は1年1学期制、セメスター制は2学期制のことで、カナダのほとんどの学校で導入されています。(トライメスターという3学期制の場合もあり)
リニア制は時間をかけてじっくり勉強したい人に適した制度ですが、1年を通して8教科勉強するため、勉強が大変と感じる方もいます。セメスター制は半年のあいだに1年分を勉強するため、授業の進度が早いという特徴があります。ただし、1学期で単位を落としても2学期で再び履修できるのがリニア制との違いです。
このように、各制度勉強の進み方は異なります。どちらが自分に合うのかを考えて、留学先を選びましょう。
留学先の卒業生は、どのような進路をたどっているのかをリサーチするのもポイントです。留学後、どのような進路を望み、興味がある学校の卒業生に同じ進路の人はいるのかを調べましょう。
留学生が多く卒業している学校は、英語力をつけるためのカリキュラムが整っており、英語のスキルが強化されるため、卒業後は国際的な仕事で活躍したい人に向いています。一方、留学生の進学率が高い学校は、進学するための支援が充実していると考えられます。自分は卒業後、どのような進路につきたいのかを考慮し、留学先を選びましょう。
留学中にトラブルで困ったときに、支援してくれるのがホームステイサポートです。直接ホームステイサポートを行っている学校をはじめ、ほかの機関に委託している学校があります。これといっておすすめはありませんが、留学中にトラブルに見舞われた際に早く問題が解決できるのはホームステイサポートを学校で行っている場合です。興味がある留学先のホームステイサポートについても、しっかりリサーチしておくと安心でしょう。
さまざまな留学先のなかから、失敗しない学校選びをするためにも下調べは非常に大切です。近年は、YouTubeなどの動画配信サービスでも気軽に学校の情報を集められるようになり、あらゆる情報が把握できるようになりました。
しかし、そういった情報中には安易な内容が出回っている場合もあるため、留学してから後悔するのを避けるためにもしっかり下調べを行って正確な情報を集めましょう。
留学先は、正確な情報をリサーチしてから自分に合う学校を選ぶことが肝心です。今回紹介した失敗しないための学校選びの要素も参考に、何を優先するのかを考えて留学先をお選びください。