TOP > 高校留学World情報通信 > 【高校留学】ホームステイでの注意点をご紹介!快適に過ごすためのポイントも
海外留学には、「ホームステイ」を伴うことが多いです。現地の家庭に住むホームステイは留学の醍醐味でもありますが、その反面トラブルが起きやすいことも知っておきましょう。この記事ではホームステイでの注意点、気をつけることを紹介するとともに、円満に過ごすためのポイントを解説します。ホームステイで快適に暮らしたい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
【ポイント5】自分の国や住んでる町の事を話せるようにしておく
そもそもホームステイとは、留学生を受け入れている一般家庭で一緒に生活することを指します。留学中の部屋と食事はホストファミリーが提供してくれ、現地の生活を間近で感じられるため、寮よりもホームステイで留学したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
その一方、ホームステイ先は学校やホームステイ業者が手配することが多く、ホームステイ費用が発生する一種のビジネスモデルとしても確立されていることが特徴です。そんなホームステイの特徴を理解したうえで、次の5つの点に注意して生活をしましょう。
それぞれの注意点について詳しく解説します。
ホームステイ中は、自分もホストファミリーの一員ということを自覚しましょう。同じ屋根の下で暮らすことから、お客様(ゲスト)として過ごすのではなく、家族の一員として振舞うことが求められます。
また、ホストファミリーが留学生を受け入れている理由はさまざまです。ビジネスの一環と考えている家庭もあれば、退職後の社会貢献、自分の子どもへの異文化コミュニケーション教育として留学生を受け入れている方もいます。
そのため、滞在するファミリーによって留学生への扱いも異なります。毎週末どこかへ連れていってくれるファミリーもいれば、週末は教会以外へ外出しないファミリーもいます。あくまでも家族の一員として、ホストファミリーの方針に従うことが重要です。
お客様ではなく家族の一員になることから、ホームステイ先では自分のことは自分でしましょう。自身に与えられた部屋(スペース)の整理整頓はもちろん、掃除や洗濯まで自立することを求められます。
また、よくある誤解の1つが食事についてです。ホストファミリーが朝昼晩の3食を作ってくれることは、ほとんどないと考えておきましょう。夜ごはん程度であれば、ほとんどのホームステイ先で作ってくれます。しかし、朝ごはんや昼ごはんについては自分で用意しなければなりません。自炊経験がない方や料理が苦手な方は、留学前に少し練習しておいたほうがいいでしょう。
なお、凝った料理を作れるようになる必要はありません。現地ではサンドイッチやパスタ、サラダなどを食べることが一般的です。外食メインの生活も不可能ではありませんが、昨今は物価高が続いていますから、できるだけ自炊しましょう。また、夕ごはんはホストファミリーとコミュニケーションできるいい機会です。
日本人はまじめな方が多く、とくにホームステイ中の留学生はホストファミリーのルールを守る意識が強いといわれています。その反面、ホストファミリーに気を遣って自分の考えや意見を言えない方も少なくありません。たとえば、苦手な食材を伝えられず、ホストファミリーが作った料理を食べるのに苦労している方もいます。
海外では「空気を読む」という文化がないため、自分が思っていることは口にしなければ伝わりません。自分の意見を我慢して過ごした結果、ホームステイでのストレスが溜まり、留学生活に支障をきたしてしまう方もいます。日本人は遠慮する傾向が強いですが、留学中は自分の意見をはっきりと伝えましょう。
ただし、あまり直接的な表現は、強い言葉として敬遠されます。先ほどの食事の例で考えると、苦手な食べ物を「I don’t like〜」と伝えることは好ましくありません。(意味は通じます)苦手なものを伝えるときは、「I don’t care for 〜」と伝えてみてください。
また、苦手なものだけではなく、好きな食べ物や美味しかった料理についても伝えることで良好な関係が築かれます。「I love it.」、「Delicious!」などポジティブな感情もはっきり伝えましょう。
ホームステイを希望する理由に、ホストファミリーとたくさんコミュニケーションを取りたいと考える方もいるかもしれません。ホストファミリーと話せば話すほど、英語力が向上することも期待できます。もちろんホストファミリーも積極的なコミュニケーションを歓迎していますが、ホストファミリーのプライバシーも尊重しましょう。自室に籠っているときや、身支度しているときは適度な距離を保つようにしてください。
ホストファミリーの宗教を尊重することも重要です。とくに海外では日本よりも信仰心が強い方が多く、宗教儀式が生活に溶け込んでいることもあります。たとえば、敬虔なキリスト教徒の家庭であれば、食事前にお祈りがあるかもしれません。週末には教会に行く方も多いです。
自分が宗教行事に参加する必要まではありませんが、ホストファミリーの儀式を邪魔しないように気をつけましょう。異文化コミュニケーションの一環として、教会のイベントなどに参加してみてもいいでしょう。
ホームステイ先でトラブルなく円満に過ごすために、次の5つのポイントも意識してみてください。
それぞれのポイントについて解説します。
絶対に必要なものではありませんが、日本からお土産を持っていくとホストファミリーに喜んでもらえます。高価なお土産である必要はなく、日本を感じられる小物などで十分です。たとえば、折り紙を持って行って一緒に体験してもいいでしょうし、日本の食文化として緑茶や調味料を渡しても喜ばれるでしょう。
ホストファミリーとの良好な関係を築くためにも、積極的に会話しましょう。話題がなくて困るという方もいるかもしれませんが、まずは自己紹介や身の回りのことを話してみてください。趣味や日本での生活、家族のことなど、まずは自分を知ってもらいましょう。
たとえば、イギリスに留学する場合は「My hobby is reading. I enjoyed books by George Orwell.(趣味は読書で、ジョージ・オーウェル(イギリスの作家)の本は面白かったです)」など、留学先の国と絡めた話題にすると親近感を持ってもらえるでしょう。
ホームステイでは家族の一員として過ごすため、家事は積極的に手伝いましょう。家政婦のように働く必要はありませんが、食事の用意や後片付けなどを手伝えば喜んでもらえます。留学先の課題などで余裕がないときは、「I’m sorry, but I can’t help with preparing the meal as I have a lot of assignments today.(今日は課題が沢山あるから食事の用意は手伝えません)」などと伝えれば問題ありません。
ホームステイ中は、あまりにも自室に閉じこもらないように注意しましょう。もちろんストレスを抱えすぎないために、プライベートな時間を確保することも重要です。しかし、自室にばかり居るとホストファミリーとコミュニケーションが取れず、感情がすれ違ってしまうかもしれません。忙しい場合でも、食事をともにする時間は確保するとよいでしょう。
日本人の留学生を受け入れるホストファミリーは、日本に興味を持ってくれるはずです。日本について質問されることもあるため、自分の国や住んでいる町の事は英語で紹介できるようにしましょう。難しい英語を使う必要はなく、シンプルな表現で問題ありません。
たとえば、埼玉県出身の場合は「Saitama Prefecture is near Tokyo in Japan. (埼玉県は東京のすぐ近くにあります)」、「Saitama has both city and nature areas.(埼玉には都会的な場所もあれば、自然な場所もあります)」などと紹介してみてもいいでしょう。留学前に、簡単な紹介文を考えてみてください。
最後に、ホームステイ先での暮らし方についてシチュエーション別に紹介します。
ホームステイで留学したい方は、あらかじめこれら7つのポイントについて知っておきましょう。
先述したとおり、海外では朝昼晩の3食しっかりご飯を用意する家庭のほうが珍しいです。とくに朝ごはんは簡単に済ませる家庭が多いため、自分で用意します。準備はもちろん、片付けまで自立できるようにしましょう。
朝ごはんとして一般的なメニューはシリアルやパン、ミルクなどです。夕飯も冷凍食品がメインとなる家庭も少なくありません。日本と比べると簡素な食事が多いですが、それが普通だと思っておきましょう。
また、先述したとおり、苦手なものがある場合は遠慮なく伝えても構いません。その代わり、ポジティブな表現も積極的に使いましょう。ホストファミリーによっては、好きだと分かった料理をたくさん出してくれるかもしれません。もし満腹で食べられない場合は、「It’s delicious, but I’m full.(美味しいけど、もうお腹いっぱいです)」と伝えましょう。感謝の印として、ポジティブな表現とセットで伝えることもポイントです。
洗濯については家庭によってルールが異なるため、留学したらすぐに確認することをおすすめします。ホストファミリーの洗濯物と一緒に洗ってもらえることもあれば、自分の洗濯物は自分で洗う家庭もあります。
自分で洗濯する場合は、洗濯機を借りる曜日や時間についてあらかじめ決めておくとトラブルを防げるでしょう。毎日洗濯するのではなく、洗濯物をまとめて週に1回〜2回まわすケースが多いです。洗濯機の使い方が分からなければ、「Could you tell me how to use this washing machine?(洗濯機の使い方を教えてください)」と尋ねてみましょう。「Could you tell me how to use~」という表現を覚えておけば、ほかの家具や家電への質問にも応用できます。
なお、アメリカは洗濯物を外に干す文化がなく、ほとんどの家庭で乾燥機が使われています。日本の乾燥機よりも容量は大きく、洗濯物の量が多くても問題ありません。ただし、パワーも強いため服が傷まないよう注意してください。
バスルームやトイレについても、自分で使うものは自分で用意します。シャンプーやボディソープはもちろん、トイレットペーパーも自分で買いましょう。とくにシャワールームはホストファミリーと共有するエリアのため、使用後は簡単に掃除をしましょう。
また、日本と異なり湯船に浸かる文化はありません。寒いからといってシャワーを長時間浴び続けるとタンクのお湯がなくなってしまうため、シャワーの節約も心がけましょう。洗濯機と同じく、シャワールームを使う時間も決めておくとストレスなく生活できます。
インターネット環境は、ホストファミリー側に提供する義務はありません。そのため滞在先のホストファミリーによっては、自分でインターネット環境を用意しなければなりません。
昨今は留学先の学校や公共施設で、フリーWi-Fiを使えることも多いです。また、プリペイド式のポケットWi-Fiの場合は現地でも購入できるため、家でもWi-Fi環境を用意したい場合は検討してみてください。
ホストファミリー宅の電話を借りる場合は、当然ファミリーのだれかに許可を得てから使いましょう。基本的には、自分のスマートフォンを使うほうがトラブルになりづらいです。もし日本への連絡が必要で、国際電話を使用したい場合はコーリングカード(テレホンカード)を利用し、ホストファミリーに負担がかからないようにしましょう。
ホストファミリーに心配をかけないように、外出するときは行き先と一緒にでかける友達の名前、帰宅予定時間を伝えておきます。とくに海外では、治安が悪いエリアもあります。自分の安全を守るためにも、あらかじめホストファミリーに情報共有するようにしてください。
特別な事情がない限り、夜間の外出は避けたほうが無難です。ホストファミリーとの時間を確保するためにも、夜ごはんまでに帰りましょう。
ホームステイ先に友達を招くことがあるかもしれませんが、あらかじめホストファミリーから許可をもらいましょう。招待した友人のことは、ホストファミリーにも紹介するのがマナーです。また、日本人の友人を招待したとしても、ホームステイ先では英語で会話をします。日本語で話していると、話の内容が分からず不安に感じられてしまうかもしれません。
ホームステイで留学することは一般的ですが、ストレスを感じたりトラブルが発生したりするケースも珍しくありません。トラブルなく円満に過ごすためにも、この記事で紹介した注意点やコツを覚えておきましょう。
高校留学Worldでは出発前のオリエンテーションとして、ホームステイ先へのお土産選びや現地生活についてのアドバイスまで、留学生の海外経験度に応じて個別に対応しています。はじめてホームステイで海外留学する方は、ぜひ高校留学Worldへご相談ください。