TOP > 高校留学World情報通信 > 「旅行」で終わる留学、「資産」になる留学――面接で見透かされる話術の限界
こんにちは。ディーサイド留学情報センター代表の上田です。
前回のコラムでは、キャプテンやバイトリーダーといったエピソードの同質化、そして円安やパスポート離れの今だからこその先行者利益についてお話ししました。
今回は、前回最後に触れた経験をどう伝えるかをさらに深掘りします。最近、中高生でも大学生でも探究という言葉が一種のトレンドになっていますが、ここには大きな落とし穴が潜んでいます。
因みにトップの画像はフィリピンマニラのとあるモールにあった吉野家の画像です、149フィリピンペソ~とあり、今のレートでだいたい400円くらいですかね、税とかも入るともう少しプラスされますかね、なので意外と値段としますよね。昔は東南アジア安いってなってましたが、最近は屋台とか行かない限りどこも日本と同じくらいか、高いケースも出て来てますね。
自ら問いを立てて動く探究型の学びや海外実務体験が注目される中で、海外インターンやフィールドワークを掲げるプログラムが急増しています。パンフレットにある現地の人と会議をする姿などは、一見すると非常に魅力的に映るでしょう。
しかし、経営者として多くの現場を見てきた私からすれば、その多くが用意されたパッケージをなぞるだけの体験で終わっていると感じます。最近のプログラムは参加者の興味を引くために、あれもこれもといろんな体験ができることを売りにしていますが、それをやりすぎると本来の目的から離れ、単に日常生活では味わえない刺激の強い旅行になってしまいます。もちろんそれはそれで楽しいかもしれませんが、社会に出た時に使える武器になるかは微妙なところです。

採用の最前線に立っていると、海外経験を語る学生に数多く出会います。
言葉が通じなかったけど徐々に話しかけて馴染み、最後はコミュニケーションが取れるようになりましたといった話は、努力としては立派ですが、実はそれほど大きなインパクトはありません。
また、旅行でよくある予期せぬトラブルが起きてパニックになったけど、なんとか乗り越えましたというエピソードも、仕事の経験というよりは、単なる場当たり的な対応力がついたに過ぎません。
話術でどれほど取り繕っても、具体性が伴わなければすぐに表面的な体験だと見透かされます。そこで何に直面し、どのような根拠で意思決定し、どうプロセスを管理したのか。こうした実務的な手触りが語れないエピソードは、ビジネスの現場では再現性のない思い出話として処理されてしまいます。これが、せっかくの投資を無駄にする話術の限界なのです。
では、留学を一生モノの資産に変えるためには何が必要か。それは、留学という期間の中に仕事の一連のプロセス(ミニ工程)を組み込むことです。
私たちのジブン流学が提供するボランティア留学は、基本的に1週間(月曜日から金曜日)を1クールとして動きます。最近の流行りのように毎日違うイベントが用意されているわけではありません。例えば建設プロジェクトであれば、今日はここまでやったから明日も続きをやる、といった地道な積み上げがあります。
海外で知らない人とチームを組み、共通の目標をセットし、活動の方針をスタッフと擦り合わせ、日々の進捗を管理する。ボランティア留学の現場では、良い意味で上手く進捗しない、計画通りにできないことが多々あります。しかし、実はそれこそが最高の経験になります。実際の仕事も、たいていは思い通りに進まないものだからです。
このサイクルを回した経験こそが、経営者が欲しがる再現性のある実務能力の証明になります。

幼稚園の建設プロジェクト、地味な作業だが海外からの参加者も一緒に仕事を進めて行く

もちろん、全員が最初からガチな実務経験を求めているわけではないでしょう。まずは海外の空気に触れたいというライトな層もいます。大切なのは、自分の目的に応じてプログラムの質を選択できるかどうかです。
今は海外へ行くこと自体のコストが上がっています。だからこそ、その投資をただの消費にするのか、10年後の自分を支える投資にするのかは、皆さんの経営判断にかかっています。
探究という言葉の響きに満足せず、泥臭いプロセスを経て得た手触りのある武器を掴み取ってください。その一歩が、付け焼き刃の話術を凌駕する、あなただけのキャリアを創り上げます。
因みに乗り越えた経験の話をする方が多いですが、私は逆に失敗談とかの方が興味あります、何故そうなってしまったか、を語れるかがその場合は大事ですね。それが語れるという人は、次に失敗する確率が下がる、つまり次そう言う事に直面した際の対処法が分かっている人物、とも言えるためです。
未来を世界で選び、自分自身の価値をジブン流にデザインしていきましょう。