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バンクーバーに半年留学する場合、約230万円を目安に準備するとよいでしょう。 学費や滞在費、航空券、生活費など、費用の内訳を把握すると、自身に合う方法で賢く節約できます。 またバンクーバーと日本の物価がどれくらい違うのか、どうすれば賢く費用を抑えられるのかも解説するので、バンクーバーへの留学費用を把握するためにお役立てください。 バンクーバー高校留学の費用相場まとめ バンクーバー高校留学の費用について、期間別で見ていきましょう。 半年の場合 一般的にバンクーバーで半年の留学をする場合、総額で約230万円の予算を見積もっておくと安心です。 半年(6ヶ月)の費用内訳: 項目 費用目安 学費(一般英語コース) 約100万円 滞在費(ホームステイ、食事付き) 約70万円 航空券費用(往復) 約12万円 ビザ関連費用 約3万円 海外保険料 約13万円 その他生活費(交通費・交際費・雑費) 約18万円 合計(半年間) 約216万円 留学する学校や滞在方法などによって費用は異なる点をおさえておきましょう。 1ヶ月の場合 バンクーバーに1ヶ月間語学留学する場合、総額はおよそ50万円前後が相場となります。 1ヶ月の費用内訳: 費用項目 およその金額 授業料(一般英語コース) 約17万円 入学金・教材費など諸費用 約5万円 ホームステイ滞在費(1日2食付) 約12万円 往復航空券(日本⇔バンクーバー) 約12万円 海外旅行保険 約2万円 ビザ関連費用(eTA取得費) 約0.1万円 合計(1ヶ月) 約48.1万円 さらに現地滞在中の昼食代や外食費などの食費、交通費、交際費が別途必要となります。 生活スタイルにもよりますが、これらの項目を合わせて5〜10万円ほど余裕を持って準備しておくと良いでしょう。 3ヶ月の場合 バンクーバーに3ヶ月間語学留学する場合の費用相場は、およそ130万円程度となります。 3ヶ月の費用内訳: 費用項目 金額(目安) 学費(授業料・教材費・入学金等) 約62万円 滞在費(ホームステイ費用) 約44万円 渡航費(航空券・現地交通費) 約12万円 海外旅行保険 約9万円 ビザ関連費(eTA申請料など) 約0.1万円 合計(3ヶ月) 約127.1万円 3ヶ月以内の留学の場合、学生ビザの取得は不要のため、ビザ関連費用はわずかな額に抑えられます。 ただし、航空券代や海外保険は申し込み時期や選択するプランによって変動するため、余裕を持った予算計画を立てましょう。 1年間の場合 バンクーバーへの1年間の留学にかかる費用相場は、おおよそ310万円~480万円です。 1年間の費用内訳: 費用項目 費用目安 学費(語学学校) 約120〜220万円 滞在費(ホームステイまたはシェアハウス) 約100〜140万円 生活費(食費・通信費・交際費など) 約60〜80万円 渡航費(航空券代) 約12万円 ビザ・海外保険費用 約20〜25万円 合計(1年間) 約312~477万円 留学費用に影響しやすい学費や滞在費に注目すると、合計額を抑えやすいです。 バンクーバー留学にかかる費用内訳 バンクーバーの高校留学では、主に以下の費用がかかります。 ・学費 ・滞在費 ・生活費 ・渡航費 ・ビザ関連費 ・海外保険加入費用 次の項目から、上記6つの費用の内訳を見ていきましょう。 (1) 学費(高校の場合) 半年間バンクーバーの高校に留学する際の学費は、公立か私立かで異なります。 公立高校の場合、半年間の学費はおよそ70〜100万円が相場です。 学区や地域によっても多少の差がありますが、以下の表を目安にしてください。 バンクーバーの高校留学 半年の学費目安: 高校の種類 学費(半年間) 公立高校 約70〜100万円 私立高校 約150〜300万円 私立校の場合、半年間の学費は約150〜300万円と公立校より高めです。 提供される教育プログラムや施設の充実度によって異なり、寮付きの私立高校やインターナショナルスクールは高額になりやすいです。 予算や目的に応じてどのタイプの高校が適しているかを検討するとよいでしょう。 (2) 滞在費(ホームステイ・シェアハウス・寮) バンクーバーへ留学する際の滞在費は、宿泊タイプによって異なります。 代表的な滞在方法3つの相場を比較してみましょう。 滞在タイプ 特徴 1ヶ月あたりの目安 ホームステイ 朝夕食付きで安心(食費込み) 10〜15万円 シェアハウス 他の学生と共同生活・自炊が必要 8〜12万円 学生寮 学校に近く設備充実、自炊中心 8〜12万円 ホームステイは現地の家庭で生活するため、食事付きのケースが多いです。 食費込みの場合、食事の準備をする必要がない、生活コスト管理がしやすいなどのメリットがあります。 一方、シェアハウスは自炊が中心のため比較的費用を抑えやすく、留学生同士の交流の機会も多い点が特徴的です。 また学生寮は学校や施設によって設備条件が異なりますが、安心感があり通学に便利と感じやすいでしょう。 (3) 生活費(食費・光熱費・通信費・雑費) バンクーバーで半年間留学する場合、生活費は食費・光熱費・通信費・雑費を合わせて月5万円~13万円程度かかります。 生活費の内訳: 費用項目 備考・ポイント 1ヶ月あたりの目安 食費 自炊中心の場合は4~5万円、外食中心だと月9万円程度が目安 3~9万円 光熱費 シェアハウスやアパートの場合の費用※ホームステイや寮は家賃に含まれるケースあり 5,000~9,000円 通信費 携帯プランは高めなため、無料Wi-Fiや固定回線の活用も要検討 3,000~8,000円 雑費 日用品や医療費、交際費、娯楽費を合わせた目安費用 3万~9万円 上記の金額には滞在費(家賃やホームステイ代)が含まれていないので、ホームステイの費用に食費や光熱費が含まれる場合、上記の目安より生活費は安くなります。 (4) 渡航・交通費(航空券・現地での交通費) バンクーバー留学では渡航費や、現地での交通費がかかります。 渡航・交通費の内訳: 費用項目 費用の目安 備考・ポイント 航空券代(往復) 約120,000円 時期や予約タイミングにより変動あり※早期予約で節約可能 現地交通費(月額) 約10,000~12,000円 バス・スカイトレインの定期券料金を想定※短期滞在の場合は1日パス(約900円)利用もおすすめ 航空券代は渡航シーズンや予約のタイミングによって価格が変動するので、留学の予定が決まったら、早めの予約や航空券比較サイトの活用を検討しましょう。 (5) ビザ関連費用(ビザ申請料・必要書類取得費) カナダでの留学にはビザが必要ですが、ビザにはいくつか種類があります。 留学期間によって必要なものが異なり、それぞれ申請費用がかかります。 ビザの種類別に主な費用目安をまとめました。 ビザ関連費用の内訳: ビザの種類 費用目安 内容 eTA(観光ビザ) 約800円 オンライン申請 学生ビザ(Study Permit) 約150カナダドル(約15,000円) 6ヶ月以上の留学で必要 ワーキングホリデービザ 約341カナダドル(約34,000円) 就労・就学が可能 また学生ビザやワーキングホリデービザの申請時には、健康診断書や残高証明書といった書類の取得費用が別途数千円〜1万円程度かかる場合があります。 (6) 海外保険加入費用 バンクーバー留学にあたり、ほとんどの学校では保険への加入が義務付けられています。 留学期間が6ヶ月以上の場合、ブリティッシュコロンビア州(BC州)の医療保険「MSP」への加入が基本的に必須です。 MSPの保険料は月額75カナダドルで、加入申請から適用開始までに約3ヶ月の待機期間があるので、待機期間中は他の保険への加入を検討しましょう。 バンクーバー留学における主な保険は、以下の通りです。 保険名 補償限度額 主な加入対象 Allianz Global Assistance(ビジター保険) 2.5~50万カナダドル※4種類から選択 学生ビザ・観光ビザ・ワーホリビザ Tugo(留学生保険) 最大200万カナダドル 政府認定校(DLI)への通学者 月額50〜80カナダドル程度が費用の目安相場ですが、補償内容や年齢などにより異なります。 事前に比較検討し、自分に合った保険を選びましょう。 バンクーバーと日本の物価比較(2025年最新情報) バンクーバーと日本の物価を比較すると、バンクーバーの方が全体的に高めです。 特に家賃や外食費が割高ですが、交通費や日用品も日本より高水準です。 ここからは以下の3点から、2025年現在のバンクーバー・日本の価格差を紹介します。 ・食料品・日用品の価格差 ・外食費・娯楽費の相場 ・交通費の違い 日本で暮らしている時と比べ、バンクーバーに留学すると、日々の生活でどれくらいの費用がかかるのかを見ていきましょう。 食料品・日用品の価格差 バンクーバーでは、日本よりも食料品や日用品が高めです。 バンクーバー・日本の価格比較表: 商品名 バンクーバーの価格 日本の価格 牛乳(1L) 約250~300円 約180円 卵(12個入り) 約300~500円 約250円 シャンプー(400ml) 約700~900円 約400~500円 洗濯洗剤(1本) 約700~1,000円 約400~600円 食料品では特に乳製品、肉類、生鮮野菜が日本より割高になりやすいです。日用品では洗剤やシャンプー、歯磨き粉など消耗品が日本より高い傾向にあります。 日本の100円ショップにあるような商品もカナダでは3倍以上の価格になることも珍しくありません。 為替の影響もふまえ、バンクーバーの物価は日本の1.5~2倍ほど高いと考えておくとよいでしょう。 外食費・娯楽費の相場 バンクーバーの外食費は、日本と比べるとやや高めです。 例えば、ランチタイムのカフェやカジュアルなレストランでは、1回あたりおよそ18〜25カナダドル(約1,575〜2,100円)が相場です。 ディナーの場合、中級レストランで一人25〜40カナダドル(約2,625〜4,200円)ほどかかります。 また娯楽費の目安としては、映画館の観賞料金が約13〜15カナダドル(約1,365〜1,575円)、スポーツ観戦(アイスホッケー)のチケットが約50〜100カナダドル(約5,250〜10,500円)です。 バンクーバー・日本の価格比較表: 項目 バンクーバー 日本 カフェのランチ 約1,575〜2,100円 約800〜1,200円 ディナー(中級レストラン) 約2,625〜4,200円 約2,000〜3,000円 映画鑑賞料金 約1,365〜1,575円 約1,800円 またサービスを利用する際は、多くの人が会計の15~20%の金額を渡すことも把握しておきましょう。 チェーン店などでは、レシートに既定のチップレートに基づいた金額が書いてある場合もあります。 交通費の違い バンクーバーと日本(東京)の交通費を比較すると、一般的にバンクーバーの方がやや高く感じることがあります。 例えば、都市部で利用頻度の高い交通機関で比較すると、バンクーバーの公共交通機関(主にバスやスカイトレイン)の1回あたりの乗車料金は、ゾーン制で約3.10~4.45カナダドル(約325~467円)です。 一方、東京で地下鉄やJR線などを利用した場合、初乗り料金は約140~170円と比較的安価です。 定期的に公共交通機関を利用する場合、バンクーバーではマンスリーパスが役立ちます。 項目 バンクーバー 東京 1回乗車料金(最低料金) 約325円 約140円 月間定期券 約102カナダドル(約10,710円) 約8,000~10,000円 このように、バンクーバーでは交通費が少し割高になる傾向があり、留学期間中は交通費を考慮した資金計画が大切です。 バンクーバー留学費用を抑える節約ポイント バンクーバー留学の費用を抑えるためには、次のポイントを意識すると効果的です。 項目 節約方法 学費節約のポイント 早期申込割引、季節限定キャンペーンなどを活用する 渡航費を抑える方法 比較サイトを利用してオフシーズンに利用する 滞在費の節約方法 郊外のシェアハウスや長期契約での割引を活用する 生活費の節約工夫 自炊を中心にして格安スーパーを利用する 留学費用を抑えるために役立つ、上記4つの節約方法を解説していきます。 (1) 学費節約のポイント(割引・キャンペーンなど) バンクーバー留学で学費を節約したいなら、各語学学校が実施するキャンペーンや割引制度を有効活用しましょう。 主な節約ポイント・割引の例: 割引の種類 説明 割引率・内容 備考 早期申込割引 入学予定日の数ヶ月前までに申し込むことで授業料が安くなる可能性あり 授業料の5〜10%割引 出発予定日の約3ヶ月前まで 長期割引 半年以上など長期契約で、授業料を抑えられるケースがある 授業料の約5〜15%割引 半年以上の長期留学対象 グループ割引 友人など複数人で同時に申し込むと、割引が適用されることがある 1人あたり5〜10%割引 2名以上の同時申込 留学プランを立てる際は複数の学校の情報を比較し、割引や特典を賢く活用しましょう。 (2) 渡航費を抑える方法(早期予約・航空券比較サイトの活用) バンクーバーへの渡航費を節約するには、航空券をいかに安く購入できるかが重要なポイントです。 とくに効果的な方法は以下の2つです: 方法 説明 ① 早期予約を行う 渡航日が近づくにつれて高騰しやすくなる。 特に7月から9月はカナダの夏休みシーズンで航空券が高騰する傾向があるため、半年以上前からの予約がおすすめ。 ② 航空券比較サイトの活用 航空券比較サイトを使えば、多数の航空会社の運賃をまとめて比較でき、お得な便を見つけやすい。 バンクーバーへの留学費用を抑えたい場合、以下のサイトをチェックしてみましょう。 サイト名 特徴 スカイスキャナー 多くの航空会社を比較できるうえ、価格通知機能がある エクスペディア 航空券とホテルをセットで予約すると割引あり エアトリ 国内線との乗り継ぎ検索に強いため、地方からの渡航に便利 複数のサイトを利用して、最もお得な航空券を探しましょう。 (3) 滞在費の節約方法(郊外エリア選択・ルームシェアなど) バンクーバー留学での滞在費を節約するコツは、以下の通りです: 節約方法 メリット 郊外エリアを選ぶ ・バンクーバー中心部より家賃が安い ・生活費全般を抑えられる ・公共交通機関が整備されているため通学に不便がない ルームシェア利用 ・一人で借りるより費用を大幅に削減できる ・シェアハウスなら費用を節約しやすい ・(シェアハウスは)自炊により食費を抑えられる(食事付きホームステイとの比較) 特にシェアハウスは低コストなうえ、食事付きのホームステイに比べ、自炊で食費を抑えやすい点もメリットです。 (4) 生活費の節約工夫(格安スーパーの活用・自炊のコツ) バンクーバー留学では日々の生活費を抑える工夫が大切です。 特に食費は自炊が節約のカギとなります。 そこで以下のような、バンクーバーの格安スーパーを利用しましょう。 おすすめ格安スーパー例: 店名 特徴 No Frills 食品や日用品がリーズナブルで、週替わりのセールが豊富 Walmart 食品から日用品、家電まで幅広く安価で手に入る Real Canadian Superstore 学生証対象の割引セールが実施されることがある※詳細は店舗に要確認 まとめ買いやセールの際に購入すると、食費を抑えやすいです。 日本と異なりバンクーバーのお米は割高なので、小麦を使ったパスタやパン、バナナや豚肉など、カナダならではの安価な食材を取り入れるとよいでしょう。 バンクーバーを留学先として選ぶメリット 以下がバンクーバーを留学先にするメリットです。 ・語学学校や教育機関が充実 ・治安や暮らしやすさが魅力的 ・日本人向けサービス・コミュニティの充実 バンクーバー留学のメリットを最大限に活かせるよう、上記3点を確認していきましょう。 語学学校や教育機関が充実 バンクーバーは教育機関が充実している都市であり、特に語学学校は、以下のように多彩なプログラムを提供しています。 ・一般英語コース(レベル別クラス) ・ビジネス英語コース ・IELTS・TOEFLといった試験対策コース ・現地企業でのインターンシップ付きプログラム また語学学校以外にも専門学校や大学など、教育機関の種類が豊富に揃い、自分の目的や予算に応じた選択が可能です。 主な語学学校の例: 学校名 特徴・プログラム 平均月額費用 ILAC 国際色が豊か、英語試験対策が充実 14~16万円 VanWest College インターンシップ付き英語プログラムあり 13~15万円 ILSC 多様な選択授業、スピーキング重視 12~14万円 短期から長期まで多様なニーズに応えられる環境が整っているため、自分に合った学校を選べます。 治安や暮らしやすさが魅力的 バンクーバーはカナダ有数の治安が良く暮らしやすい街として知られています。 イギリスのエコノミスト誌が毎年発表している「世界で最も住みやすい都市ランキング」では、2022年(※1)・2023年(※2)ともに5位に選ばれるほどです。 (※1)参考:Vancouver ranks as the fifth most livable city in the world | UCW (※2)参考:CityNews Vancouver バンクーバーの暮らしやすさの主なポイントは、以下の通りです。 ・犯罪率が低く、治安が安定している ・医療機関や公共交通機関などのインフラが整っている ・冬でも積雪や極端な寒さが少なく、年間を通じて過ごしやすい気候である ・都心部から徒歩圏内にビーチや国立公園などの自然環境がある また、2023年にポストオフィス社が発表した「世界で最も安全に一人旅ができる都市ランキング」でも、バンクーバーは世界4位にランクイン(※)しています。 (※)参考:Safest Holiday Destinations for Solo Travellers | Post Office 順位 都市名 国名 1位 シアトル アメリカ 2位 東京 日本 3位 ポートランド アメリカ 4位 バンクーバー カナダ 5位 コペンハーゲン デンマーク このようにバンクーバーは、暮らしやすさの点から留学先としておすすめです。 日本人向けサービス・コミュニティの充実 バンクーバーは日本人留学生にとって住みやすい都市といえるでしょう。 現地には日本人コミュニティが充実しており、以下のようなサービスも利用できます。 ・日本語対応可能な病院・歯科クリニック ・日本人経営の日系スーパー・レストラン ・日本語対応可能な留学エージェント ・日本人コミュニティ主催のイベント・交流会 上記のような日本人フレンドリーなサービスがあるため、安心してバンクーバーで生活できるでしょう。 また知名度と安心感から、バンクーバーにこれから留学する人や、すでに留学した人も多く、SNS上などでも交流しやすいです。 バンクーバーへの留学費用を準備するためのチェックリスト ここでは、バンクーバーへの留学費用を準備する際に役立つ情報を解説します。 ・費用見積もりの作成手順 ・留学費用を効率よく管理する方法 ・費用準備に関するQ&A集 効率良くバンクーバーへの留学費用を準備するために、お役立てください。 費用見積もりの作成手順 バンクーバー留学の費用見積もりを作る際は、以下の手順で進めましょう。 ① 留学期間と学校の授業料(キャンペーン割引なども含め)を計算する ② 滞在方法(ホームステイ、シェアハウスなど)を決め、その費用を加える ③ 航空券代や現地での交通費など渡航・交通関連費用を算出する ④ 海外保険、ビザ申請料、手続費用を含める ⑤ 食費や光熱費、通信費などの生活費を見積もる 上記の手順で進めると、スムーズに留学費用を見積もりやすいです。 参考として、以下の「費用見積もりを作る際の記入例」もご覧ください。 項目 金額(カナダドル) 学校申込金 $100 授業料(週あたり) $310 × 12週間 授業料割引 -$744 ホームステイ滞在費 $315 × 12週間 ホームステイ手配料 $100 空港出迎え料金 $100 合計金額 $7,056 上記のように項目を整理して書き出すと、総額が明確になり費用管理がしやすくなります。 留学費用を効率よく管理する方法 バンクーバーに着いた後は、予算と実際にかかった費用を管理しましょう。 留学費用を効率よく管理するには、まず費用項目ごとに予算と実績を比較できる一覧表を作る方法がおすすめです。 手書きのノートなどで、以下のような表を書くことでバンクーバーでの留学費用を管理できます。 費用項目 予算 実績 差額 学費 60万円 58万円 +2万円 滞在費 70万円 72万円 -2万円 生活費 50万円 48万円 +2万円 交通費 12万円 11万円 +1万円 各項目の予算をあらかじめ決めておき、毎月の実績を記録すると、費用がどこで超過しているか明確になります。 現金決済から、クレジットカードやデビットカードなどのキャッシュレス決済に切り替える方法も、留学費用の管理に役立ちます。 カードの利用履歴から支出額を確認できるので、無駄遣いに気づきやすいです。 費用準備に関するQ&A集 留学費用の準備についてよくいただく質問を、わかりやすくQ&A形式でまとめました。 Q1:留学費用はどのように見積もればいいですか? A1:まず学校の学費、滞在費、渡航費、生活費、保険代、ビザ費用等の内訳を書き出し、それぞれの相場を確認します。 余裕を持って総額の10~15%程度を予備費として計算に入れましょう。 Q2:費用を管理するコツは? A2:事前に予算を明確にし、スマホアプリやエクセル表で管理すると安心です。 Q3:奨学金などの支援制度はありますか? A3:各種奨学金や教育ローンのほか、語学学校が実施する割引キャンペーンも利用できます。 早めに調べておきましょう。 まとめ バンクーバーに半年間留学する場合の費用は、約230万円が目安といえます。 学校や滞在方法をどう選ぶか、どのように日々を過ごすかで、バンクーバーへの留学費用は変わるので、無理なく快適に過ごすための準備をすることが大切です。 本記事で解説した日本と比較した際のバンクーバーの物価や、留学費用を準備する手順などを参考に、充実した留学生活を送りましょう。
留学先と期間 留学先はカナダのブリティッシュコロンビア州にあるメープルリッジという街で、 約3年間の正規留学を経験しました。 3年間の正規留学を決めたきっかけ 中学3年生の2学期の後半頃までは、海外の高校に進学することは全く考えておらず、日本の高校受験に向けて勉強していました。 しかし、受験勉強のストレスで精神的に落ち込んでしまった時期があり、気分転換にYouTubeを見ていたところ、たまたまカナダで高校留学をしている方の動画に出会い、「こういう選択肢もあるんだ」と知ったのが最初のきっかけです。 当時は、受験勉強から逃れたいという気持ちもあったかもしれません。 ですがそれだけではなく、将来CAになりたいという夢があったこと、そして一番好きな教科が英語だったことから、「ここで留学すれば、本格的な英語力が身につくのではないか」と考えました。この2つの理由から家族に相談し、高校3年間の正規留学を決意するに至りました。 留学前の期待と不安 意外かもしれませんが、異国で一人で生活することへの不安はあまりありませんでした。渡航前は英検準2級に落ちるレベルで、英語が流暢に話せたわけではありませんでしたが、なぜか「きっと大丈夫だろう」という不思議な自信がありました(笑) 不安よりも、海外で新しい友人を作ることへの期待の方が大きく、それが一番の楽しみでした! 渡航前にもっと準備しておけば良かったこと 英語力は、やはり日本にいるうちから可能な限り高めておくべきだったと痛感しました。 現地では、リスニングができなければ先生が何を言っているか理解できないし、スピーキングで素早く文章を組み立てられなければ、自分の意見を伝えることもできません。 特に発音には今でも苦労しているため、スピーキングとリスニングの基礎は、留学前にしっかり固めておけば良かったと心から思います。 留学サポートで役立ったこと 高校3年生の時、日本の大学を受験することを決めた際にサポートが非常に役立ちました。 必要な書類や勉強法について、インターネットで調べることはできても、周囲に同じ境遇の人がいないため、自分の進めている準備が本当に正しいのか、常に不安がつきまといました。 特に、日本語で指示された書類をカナダの学校に英語で依頼するプロセスは複雑で、そんな時に担当の方が親身に相談に乗ってくださったことが、大きな心の支えになりました。 カナダと日本の高校の違い 日本の高校に通った経験がないので想像になりますが、文化祭や体育祭のような、いわゆる「ザ・高校の青春」と呼べるような学校行事は、日本の方が多いように感じます。 カナダの高校では、全校生徒が一丸となって何かを成し遂げる、といったイベントはあまりありませんでした。 その一方で、カナダの高校は個々の生徒に対する柔軟性が非常に高いと感じます。例えば、課題の提出方法について「こういうやり方で提出したい」と提案すれば、先生は快く受け入れてくれます。 日本のように「必ずこのやり方で」という強制がなく、あらゆる面で自由度が高いため、ストレスなく学習に取り組めました。ちなみに、私の通っていた高校は大学のように時間割を自分で組むスタイルで、授業のない時間は自主学習に充てるという、少し特殊な環境だったことも、自由だと感じた一因かもしれません。 高校での部活動について 私の通っていた高校では、部活動やクラブ活動はまったく盛んではありませんでした。 たまに、参加したい人だけが集まって遊ぶような、非公式の「バドミントンクラブ」のようなものはありましたが、本格的な活動はありませんでした。その点も、日本の高校とは大きく違う部分だと思います。 好きだった授業 カナダの授業だからという特別な理由ではありませんが、もともと好きだった数学の授業は、留学中も一番楽しかったです。 現地の先生もとても優しく、楽しく学ぶことができました。 ホストファミリーとの生活について ホストファミリー自身は素敵な方々なのですが、共同生活には想像以上に多くのストレスを感じました。 私は一人っ子で、母と二人暮らしでのびのびと育ったためか、些細なことにも敏感に反応してしまったのだと思います。例えば、他の留学生がバスルームで音楽を大音量で流すことなど、日本では考えられないような出来事に戸惑いました。 ホストマザーからは「もっと寛容になるべき」とアドバイスされ、確かにカナダの人々は、日本では迷惑だと感じられるようなことでも大らかに受け入れる傾向があるように感じます。しかし、その文化の違いに慣れるまでは、自分の価値観との間で妥協点を見つけるのが非常に難しく、大きなストレスとなっていました。 ホストファミリーとの良い思い出 現在のホストファミリーは、どんな時も親身に相談に乗ってくれる本当に温かい方々です。 特にホストマザーは非常にポジティブな方なので、話しているだけでこちらも元気をもらえます。フィリピンにルーツを持つご家庭なので、日本では食べたことのない伝統的なフィリピン料理を振る舞ってくれたり、一緒に遠くまでお出かけに連れて行ってくれたりと、楽しい思い出もたくさんあります。 留学初期のホストファミリーとのコミュニケーション 留学当初は、ホストファミリーが話していることが全く理解できませんでした。最初のホストマザーは少し厳格な方で、生活のルールについて色々と注意されることが多かったのですが、不思議なことに、なぜか怒られている時の英語だけは鮮明に聞き取れてしまいました。 そのため、「怒られている内容しか理解できない」という、精神的にとても辛い状況が続きました。 この状況を乗り越えるため、自分が伝えたいことがある時は、事前に翻訳アプリで文章を作成し、それを暗記してから話すように心がけていました。ただ翻訳を見せるのではなく、必ず自分の口で伝えるということを徹底し、少しずつコミュニケーションを図っていきました。 留学中の困難と、その乗り越え方 留学生活で最も困難だったのは、1年目に経験した強い精神的苦痛でした。 ホストファミリーとの相性の問題に加え、英語が全く話せない状況。さらに「日本人とは関わらない」と自分自身でルールを課していたため、頼れる友人も作れず、完全に孤立してしまいました。学校の授業は分からず、家に帰れば注意される、そんなストレスしかない日々が3ヶ月ほど続き、当時は毎日泣いていました。 2年目になると英語にも慣れましたが、学術的な授業を多く履修したため、膨大な課題に追われる日々でした。3年目には、急遽日本の大学を受験することを決意したため、IELTSのスコア取得や大学のリサーチなど、やらなければならないことが山積みで、情報量の多さに頭が混乱し、大変な時期もありました。 しかし、どんなに困難な状況でも、「机に向かって、一つずつやり続ければ必ず終わる」という経験を繰り返すうちに、精神的に強くなり、乗り越えるための習慣が身につきました。 留学を通して成長した人間性の部分 留学を通して、二つの点で大きく変わったと感じています。一つは、周りに合わせるのではなく、自分の意思を大切にできるようになったことです。そしてもう一つは、「失敗しても大丈夫」と物事を前向きに捉えられるようになったことです。 海外では、物事が計画通りに進まないことが日常茶飯事です。そうした環境に身を置くうちに、「必ずこうあるべきだ」という固定観念に縛られる必要はないのだと学びました。以前よりも、物事に対して柔軟に対応できるようになったことが、一番の成長点だと思います。 カナダ高校留学の一番の魅力 カナダでの留学は、想像以上にストレスが多く、自分自身と向き合う時間が非常に長いです。 孤独や困難に直面した時、「どうすれば乗り越えられるか」を自ら考え、行動に移すというサイクルを何度も繰り返すことになります。その過程で、自立心や問題解決能力が自然と養われることこそ、この留学の一番の魅力であり、価値だと考えています。 どんな人に留学をおすすめしたいか 「なぜ海外で学ぶのか」という目的意識と、その必要性を自分自身でしっかり理解している人に、留学をおすすめします。 もし、親に言われたからといった理由で、自分の中に「行きたい」という強い意志がなければ、必ず訪れる困難を乗り越えることは難しいでしょう。明確な目的がないまま留学してしまうと、ただ遊んで過ごすだけの日々になりかねません。留学先で何を成し遂げたいのかを、出発前によく考えることが非常に重要です。 留学を検討している人へのアドバイス 留学生活は、決して楽しいことばかりではありません。 むしろ私自身は、辛いと感じることの方が多かったです。中には、志半ばで帰国する人もいます。 ですから、「海外は楽しそう」という憧れだけで安易に決断するのではなく、本当に3年間やり遂げられるのかを、自分の心に問いかけてみてください。その上で、「この留学で何を学びたいのか」という目的を改めて明確にすることが、後悔のない留学生活を送るために最も大切なことだと思います。
皆さん、こんにちは高校留学ワールドです! 私はカナダのブリティッシュコロンビア州にある公立高校に正規留学をしており、先日卒業式を迎えました! 高校留学を始めたばかりの頃は、英語力の自信がなく、「自分が海外の高校を卒業できるのかな」と思っていたので、無事に卒業式を迎えた今はとても感慨深いです!今回は、カナダの高校卒業式を私の体験談をもとに、ご紹介します! 高校はまだ終わっていないのに卒業式がある?! 私の通っている高校では、卒業式が5月末の日曜日に行われました。しかし、学校の授業は6月末まで続き、実際に高校生活が終わるのは6月末です。 「学校がまだあるのに卒業式!?」と驚く方も多いと思いますが、カナダの公立高校ではよくあることのようです。私が通っているバーナビーの学区の他の学校でも、同じ時期に卒業式が行われていました。 ちなみに、卒業式の翌日からは普通にいつも通りの学校があります!(笑) 卒業式の会場は、高校ではない!? 私の学校の卒業式は、なんと「SimonFraser University(SFU)」という大学で行われました!高校で行われないというのは、かなり驚きでした! バーナビーの公立高校の多くが、この大学をレンタルして、卒業式を行なっているようです。ホテルの会場を使うところもあるそうで、会場の豪華さや雰囲気も、日本の卒業式をはかなり異なります! そのため、式当日は学校集合ではなく、直接会場に集合でした!大学がとても広く、集合場所に行くまで、迷子になりかけました!笑 また、卒業生1人につき、4枚までの招待チケットが配られますが、受付もなくチェックはされませんでした。(笑)こういうラフなところも「海外らしさ」を感じますよね。 服装はガウン! 当日の服装は、ガウンとモーターボードキャップと言われる正方形の形をした、キャップです! この海外の卒業式の定番の服装に憧れている人も多いのではないでしょうか?私もそのうちの1人でした!私は、留学前からこのガウン姿に憧れていたので、実際に着られてとても嬉しかったです。 ガウンの下には、ドレスやスーツを着ます。女子は、式当日、メイク・ヘア・ネイルなどをバッチリ決めて臨みます!私は全部自分でしましたが、プロのメイクさんにヘアやメイクを頼む人も何人かいました。 卒業式はとても盛大! 卒業式は、とても盛大でにぎやかな雰囲気でした! 生徒たちは、苗字のアルファベット順に座席に並び、一人ずつ名前を呼ばれてステージに上がります。 名前が呼ばれる際には、生徒が事前に考えた一言メッセージ(親や先生、友達への感謝の言葉や、卒業後の目標など)が読み上げられます。私も自分の番がきたとき、とても緊張しましたが、同時に「ここまで来たんだな」という実感が湧きました。また女子の多くは、ヒールを履いていたので、ステージ上で転んでしまわないかという心配もありました!笑 そして、友達や保護者が名前を呼ばれた瞬間に大きな拍手や歓声を送ってくれるのも、カナダの卒業式ならではです!日本のようにしんみりとしな静かな雰囲気ではなく、一人ひとりの門出を祝う、明るく温かい空気が会場に広がっていて、とても印象的でした。 また、成績優秀者や奨学金受賞者はその場で発表されます! 実は私は、1つ上の学年の友達の卒業式を観客として見たことがあったのですが、卒業生全員を全員知っているわけではなかったのもあるかもしれませんが、そのときは式がとても長く感じて、正直ちょっと退屈でした(笑)。 でも、自分が卒業生=主役となると、本当にあっという間に終わってしまったように感じたのが、とても不思議でした! まとめ [卒業式で感じた成長] 卒業式は、3年間の高校留学を振り返る大切な時間になりました。留学を始めたばかりの頃は、文化や英語などの慣れない環境に戸惑い、辛かったこともたくさんありました。しかし、その経験があったからこそ、成長でき、こうして卒業式を迎えられたと思います。 「カナダの高校を卒業した」という事実は、私にとって大きな自信・達成になりました。 残りわずかな高校生活も、悔いのないように楽しみたいと思います!
カナダ・バンクーバーは、世界の住みやすい都市ランキングで5位に選ばれた高校留学に理想的な場所です。 海と山に囲まれた自然豊かな環境で、高校生活を送ることができます。 バンクーバー高校留学の魅力: 特徴 説明 優れた教育システム カナダ国民の95%が公立高校に通うほど教育の質が高く、将来の選択肢も広がります 安心の治安 留学初心者でも安心して生活できる治安の良さが特徴です 多文化共生社会 多様な文化背景を持つ人々が共存する環境で国際感覚を養えます 美しい自然環境 太平洋に面し、山々に囲まれた自然環境で四季を通じて過ごしやすい気候です 進学の選択肢 名門ブリティッシュコロンビア大学をはじめ、カナダの大学への進学も視野に入れられます タイミングの良さ 8月下旬〜9月上旬が学年スタートなので、日本の学年終了後にスムーズに留学できます バンクーバーは日本と比較して物価も比較的リーズナブルで、高校留学先として多くの日本人学生から選ばれています。 バンクーバーでの高校留学はこんな方にオススメ! バンクーバーは多文化共生社会のバンクーバーの中でも特に国際色豊かな都市で、以下のような高校生におすすめの留学先です。 ・英語力に自信がなくてもチャレンジしたい高校生 ・費用を抑えて質の高い教育を受けたい高校生 ・安全な環境で留学生活を送りたい高校生 ・多様な文化に触れたい高校生 バンクーバーの公立高校では、高い英語力や成績を入学条件とせず、充実した留学生サポート体制があります。 ESL(英語第二言語)クラスも整備されているため、英語に不安がある高校生でも安心です。 また、アメリカと比較して留学費用が抑えられるのも魅力の一つです。 アメリカの公立高校に留学する場合、年間400万円~650万円の費用がかかりますが、バンクーバーの公立高校なら年間300万円〜450万円程度で留学が可能です。 美しい自然環境と都市機能が調和したバンクーバーは、治安も良く、のびのびと学べる環境が整っています。 バンクーバー高校留学の特徴 次は以下の5点を通して、バンクーバー高校の特徴や留学の仕組みなどを見てみましょう。 ・バンクーバー留学の教育制度 ・バンクーバー高校留学の仕組み ・バンクーバー高校留学の魅力 ・バンクーバーのスクールライフ ・バンクーバー高校の授業風景 次の項目から、バンクーバー高校への留学を検討する際に役立つ情報をわかりやすく解説していきます。 バンクーバー留学の教育制度 バンクーバーを含むカナダの高校教育は、日本とは異なるシステムで運営されています。 アメリカと同様に必須科目と選択科目から構成され、規定単位を取ると卒業できます。 カナダの高校教育の特徴 ・10年生~12年生(日本の高校1~3年生に相当)で構成 ・必須科目の履修は必要ですが、取得順序は自由 ・ESL(留学生向け英語クラス)と並行して学習可能 ・英語力に応じて徐々に難易度の高い科目に挑戦 留学生は最初、英語力に合わせて簡単な科目とESLクラスから始め、英語力が向上するにつれて一般科目へと移行します。 BC州(バンクーバーがある州)では、必要な単位を早く取得すれば最短2年での卒業も可能です。 また、一部の州では必須科目に「地域でのボランティア活動」なども含まれており、学問だけでなく社会性も重視されています。 バンクーバー高校留学の仕組み バンクーバーでの高校留学は、主に公立高校と私立高校の2つの選択肢があります。 バンクーバー地域では、複数の学区(スクールディストリクト)が存在し、それぞれが留学生を受け入れています。 公立高校の場合 ・各学区の教育委員会が留学生の受け入れを管理 ・バンクーバー市内と近郊に複数の学区があり、選択肢が豊富 ・現地の学生と同じ環境で学べるため、英語力向上に効果的 ・ほとんどの留学生はホームステイに滞在 私立高校の場合 ・より少人数制の環境で学べる学校が多い ・一部の学校では学生寮が利用可能 ・特色あるカリキュラムを提供する学校も ・学費は公立に比べて高額になる傾向 バンクーバーの高校では通常、9月から6月までの学年で、セメスター制(2学期制)を採用している学校が多いです。 留学生は通常、入学前に英語力テストを受け、適切なクラス配置が行われます。 バンクーバー高校留学の魅力 バンクーバーは高校留学先として多くの魅力があります。 まず、世界的に評価される教育水準の高さが特徴です。 カナダの教育システムは世界トップクラスで、特にブリティッシュコロンビア州の公立高校は質の高い教育を提供しています。 バンクーバー高校留学の主な魅力: 特徴 説明 多文化共生環境 450以上の民族背景を持つ人々が暮らす多様性豊かな環境で学べます 治安の良さ 「世界で最も住みやすい都市」ランキング5位に選ばれるほど安全で過ごしやすい 手厚いサポート体制 英語力に関わらず、留学生向けの充実したサポートが受けられます 進学に有利 カナダの高校卒業資格は世界中の大学で高く評価されています 時期的メリット 8月下旬〜9月上旬が学年開始のため、日本の学校終了後、スムーズに進学できます また気候も温暖で、最も寒い時期でも0度を下回ることはまれです。 公共交通機関も発達しており、留学生でも自由に活動できる環境が整っています。 バンクーバーのスクールライフ バンクーバーの高校では、日本とは異なる自由な校風の中で充実した留学生活を送ることができます。 カナダの公立高校には、自分の興味や進路に合わせて科目を選べるシステムがあります。 授業の雰囲気は非常にアクティブで、生徒同士のディスカッションや発表が多く取り入れられています。 特に注目すべき点は以下の通りです。 項目 内容 成績評価 テストの点数、出席率、授業への積極的な参加姿勢、課題の提出状況などが重視される 学習サポート 学習意欲の高い生徒に対する、質問や相談など丁寧なサポートがある 求められる能力 自己管理能力(遅刻・欠席など)が重視される 放課後の活動 多彩な部活動やクラブ活動の充実している 週末の過ごし方 ホストファミリーや友人との交流、市内観光など バンクーバーの高校における成績評価は総合的な要素が重視され、学習意欲の高い生徒に対しては、手厚いサポート体制があります。 しかし同時に、自己管理能力が非常に重要視され、遅刻や欠席には厳しい評価がされ、留学生であっても状況によっては落第や退学処分となる可能性があるため注意が必要です。 放課後の時間はスポーツ、アート、科学など多岐にわたる多彩な部活動やクラブ活動が充実しており、現地の学生と交流を深める多くの機会があります。 週末には、ホストファミリーと過ごしたり、友人と共に市内観光を楽しんだりと、学校生活以外の時間も豊かに過ごすことができ、留学生活全体を充実させたい高校生におすすめです。 バンクーバー高校の授業風景 バンクーバーの高校では日本と異なり、参加型の授業が実施されます。 1クラスの人数は15名程度と少人数制で、生徒一人ひとりに目が届きやすい環境となっています。 授業中は単に教師の話を聞くだけでなく、以下のような活動が頻繁に行われます。 バンクーバー高校における授業方法 ・グループディスカッション ・プレゼンテーション発表 ・ディベート形式での意見交換 ・実験や体験型学習 多国籍な環境では、様々なバックグラウンドを持つ生徒たちが自分の意見を積極的に発言します。 静かに聞いているだけでは評価されないため、疑問があれば質問し、自分の考えを伝えることが重要です。 バンクーバー高校における授業の特徴 ・先生と生徒の距離が近い ・実践的な課題が多い ・自主性を重んじる評価システム ・文化的多様性を尊重する雰囲気 このような環境で学ぶことで、英語力だけでなく、自己表現力やクリティカルシンキングも自然と身につきます。 留学先の高校選びのポイント バンクーバーへの留学を考えている場合、以下の3点を意識すると、自身に合う高校を選びやすくなります。 ・高校正規留学の予算から絞り込む ・奨学金や教育ローンを活用する ・バンクーバー高校留学サポートを活用する 充実した留学生活を送れるよう、上記3つのポイントを確認していきましょう。 高校正規留学の予算から絞り込む バンクーバーへの高校留学を検討する際、まず予算設定が重要です。 カナダの高校留学費用は学校のタイプや地域によって異なります。 バンクーバーエリアの留学費用(年間)の目安 公立高校 300万円~450万円程度 私立高校 400万円~850万円程度 長期的な視点で見ると、卒業後の進学も見据えた予算計画が必要です。 バンクーバーの高校卒業後、カナダの大学に進学する場合の費用も含め、長期的な計画を立てましょう。 奨学金や教育ローンを活用する バンクーバー高校留学の費用負担を軽減するため、奨学金や教育ローンの活用を検討しましょう。 特に日本政策金融公庫の「国の教育ローン」はバンクーバーの公立・私立高校の多くを対象としており、年利2%~3%程度で、最大450万円まで借入可能です。 教育ローンは計画的な返済計画が必要ですが、利子負担が比較的低く、留学費用の大部分をカバーできる点がメリットです。 奨学金は競争率が高くなる傾向がありますが、費用負担を抑えやすいため、早めに情報を集め、複数の選択肢を比較してみましょう。 バンクーバー高校留学サポートを活用する バンクーバーへの高校留学を成功させるコツは、専門的な留学サポートを活用することです。 留学エージェントのサポートを利用することには、以下のメリットがあります。 留学サポートの主なメリット ・現地の教育制度や学校情報に精通したカウンセラーによる適切なアドバイス ・州による制度の違いや学校の特色を踏まえた学校選定 ・入学手続きや必要書類の準備サポート ・ビザ申請のサポート ・現地での生活面のフォロー カナダの公立高校は地域によって特色があり、選択の自由度が高いため、学校のホームページだけでは得られない情報も確認することが大切です。 学期システム、学校のレベル、卒業要件、選択科目の種類など、細かい点も含めてカウンセラーと相談しながら進学先を決めると、希望に合う留学先を見つけやすいです。 バンクーバーの高校留学時に必要な出願書類まとめ バンクーバーの高校に留学申請する際の主な書類は、以下の通りです。 基本的な必要書類 ・願書(教育委員会または学校指定の様式) ・申請費用の支払い証明 ・成績証明書(英文・直近2~3年分) ・パスポートのコピー 学校によって追加で求められる場合がある書類 ・英語力証明(TOEFLやIELTSなどの公式スコア) ・推薦状(校長または担任の先生から) ・自己PRエッセイ ・SSAT(Secondary School Admission Test)の結果 特にブリティッシュコロンビア州の公立校に出願する場合は、直接学校ではなく教育委員会(スクールボード)に出願書類を提出する点に注意が必要です。 書類準備は余裕をもって進め、不明点は早めに確認しておきましょう。 バンクーバーの高校留学手続きの流れ バンクーバーの高校留学は、まず留学先の教育委員会と学校選びから始まります。 希望校が決まった後の手続きは、以下をご覧ください。 留学手続きの基本的な流れ 留学先の教育委員会・学校の決定 入学願書の準備と提出 入学許可書(LOA)の取得 未成年後見人(カストディアン)の手配 学生ビザの申請 ホームステイ先の手配 海外旅行保険の加入 航空券の手配 入学手続きはオンラインシステムを通じて英語で行われますが、留学エージェントを利用すれば日本語でのサポートが受けられます。 必要書類の準備から提出まで丁寧にガイドしてくれるので安心です。 願書提出から約1週間で審査結果が届き、入学が許可されれば学生ビザ申請へと進みます。 この際、未成年の場合はカストディアン(後見人)の手配も必要です。 バンクーバーの公立高校に留学する場合、9月入学に向けては遅くとも前年の10月頃から準備を始めることをおすすめします。 バンクーバーへの高校留学に関するよくある質問 ここでは、バンクーバーでの高校留学にあたり、気になる疑問点に対してQ&A形式でお答えしていきます。 サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? 卒業後の進路は? 後見人とは何ですか? バンクーバーの高校留学にかかる費用はどれくらい? バンクーバー留学にかかる生活費はどれくらい? バンクーバー留学する高校生のお小遣いはいくらですか? バンクーバーの高校留学におすすめの州は? ホームステイと学生寮どちらが一般的? バンクーバー高校留学でよくある失敗と防止策は? バンクーバーの学校の1日のスケジュールは? 1年留学の場合。取得した単位は日本の高校で反映される? バンクーバーで高校中退後に日本の高校への復学は可能? 賢く留学するため、上記のよくある質問をチェックしていきましょう。 Q. サマースクールや1年間だけなど短期留学もできる? はい、バンクーバーでは様々な期間の留学プログラムを選択でき、サマースクールや1年間の短期留学も可能です。 サマースクールの場合: 項目 説明 期間 最短1週間から参加可能 費用 1週間あたり約20~35万円(滞在費込み) 特徴 夏休みを利用した短期集中型プログラム アクティビティ費用 遊園地約6,500円、日帰り旅行約27,000円など別途必要 1年留学の場合: 項目 説明 費用 バンクーバーエリアで300~450万円程度(学費・ホームステイ費含む) ホームステイ費 バンクーバーは月約15万円 入学時期 セメスター制なら9月または2月から選択可能 短期留学はカナダ文化を体験しながら英語力を向上させたい高校生や、長期留学の前に海外生活を体験してみたい高校生におすすめです。 留学期間は柔軟に設定できるため、目的や予算に合わせて選びましょう。 Q. 卒業後の進路は? バンクーバーの高校卒業後は、主に以下の3つの進路を選べます。 進路の選択肢 説明 カナダの大学への進学 バンクーバーにはブリティッシュコロンビア大学(UBC)など世界的に評価の高い大学があります。 高校での成績が良ければ、入学許可を得やすくなります。 カナダの高校卒業資格があれば、他州の大学への進学も可能です。 日本の大学への帰国 日本の大学では、カナダでの留学経験を評価する帰国子女入試制度があり、2年以上の海外在籍期間があるなどの条件を満たせば利用できる大学があります。 英語力を活かせる学部や国際系の学部では有利になりやすいです。 就職やその他の進路 語学力と国際経験を活かして、グローバル企業への就職を目指せます。 また、第三国の大学へ進学する選択肢もあります。 バンクーバーでの高校留学は、将来の選択肢を広げてくれる貴重な経験となるでしょう。 Q. 後見人とは何ですか? カナダでは19歳未満の留学生に「カストーディアン」と呼ばれる後見人が必要です。 カストーディアンは法律で定められた制度で、留学中はこの後見人が親権を持ち、さまざまな責任を担います。 後見人の主な役割: 役割 内容 学校対応 欠席連絡や成績相談など学校とのやり取り 生活サポート ホームステイ先での問題解決や日常の相談 緊急時対応 病気や事故など緊急時の判断と対応 保護者との連絡 日本の保護者との定期的な情報共有 後見人は通常、ホストファミリーや学校関係者が担当しますが、日本語でのコミュニケーションを希望する場合は、現地の日本人スタッフに依頼することも可能です。 手続きとしては、留学生・両親・後見人の三者が公証人の認証を受けた宣誓書を交わします。 安心して留学生活を送るためにも、信頼できる後見人選びは非常に重要です。 Q. バンクーバーの高校留学にかかる費用はどれくらい? バンクーバー高校留学の費用は、留学期間や学校の種類によって大きく異なります。 一般的な費用の目安は以下の通りです。 バンクーバー高校留学の費用目安: プログラム 費用(概算) 主な内訳 短期(夏季3〜4週間) 60〜80万円 授業料、ホームステイ費、活動費 1年間(公立) 300〜450万円 授業料、ホームステイ費、保険料など 卒業留学(公立3年間) 900〜1,300万円 授業料、ホームステイ費、生活費の3年分 私立高校(1年) 400〜800万円 授業料、滞在費、その他 バンクーバーは他のカナダの都市と比較して物価が高めで、ホームステイ費用は月15万円程度かかります。 また上記費用の他に往復航空券(約25万円)、お小遣い(月3〜5万円)、教材費なども必要です。 公立高校は比較的費用を抑えられますが、私立高校は教育内容が充実している分、費用も高くなる傾向があります。 Q. 留学にかかる生活費はどれくらい? バンクーバー留学中の生活費は、滞在スタイルや生活習慣によって変わりますが、月あたりの平均的な目安は以下の通りです。 項目 月額費用目安 食費 5万円 交通費 8,000円〜15,000円 通信費 3,000円〜8,000円 日用品・雑費 1〜2万円 交際費 1〜2万円 合計 53,000〜105,000円 バンクーバーは北米の中でも物価が高めの都市ですが、工夫次第で生活費を抑えることができます。 生活費の抑え方(例) 格安スーパーのチラシアプリを活用する セール時に買いだめする 学生割引を積極的に利用する 自炊の頻度を増やす 特に食費は自炊するかしないかで大きく差が出ます。 ホームステイの場合は食事付きのプランもあるため、別途食費がかからないケースもあります。 長期留学の場合は、こうした生活費も含めた総額を事前に計算しておくことをおすすめします。 Q. バンクーバー留学する高校生のお小遣いはいくらですか? 生活スタイルなどによって異なりますが、カナダのバンクーバーに留学する高校生のお小遣いは、月平均3万円〜5万円程度です。 お小遣いの使い道(例): 項目 一般的な金額(月額) 交通費 約7,000円(学生用コンパスカード) 食費(外食) 約1万円(外食4回程度) 日用品 約2,000円 娯楽費 約1,500円 その他 約1万円(美容院代、被服費など) ホームステイ先の食事に問題がなければ食費は抑えられますが、外食が増えると費用がかさみます。 バンクーバーでは安くても1食あたり1,500円程度かかる点にも要注意です。 なおカナダではチップ文化があり、サービス料金の15〜20%程度を支払うことが一般的ですので、お小遣いを計算する際には考慮しておくとよいでしょう。 Q. ホームステイと学生寮どちらが一般的? バンクーバーでの高校留学では、ホームステイが最も一般的な滞在方法です。 その理由として、以下の2点が挙げられます。 学生寮を提供している高校が限られている カナダ文化を直接体験できる環境が得られる ホームステイでは現地の家庭生活に溶け込むことで、教室では学べない生きた英語や文化習慣を学ぶことができます。 食事は通常2食付き(朝・夕)で、家族との会話を通して自然な英語力が身につきます。 一方、学生寮は以下のような特徴があります。 学生寮のメリット 多国籍の学生と交流しやすい 自立心が育ちやすい プライバシーを確保しやすい 学生寮のデメリット 門限などルールが厳しいことがある 休暇中に寮が使えない可能性あり どちらを選ぶにしても、自分の性格や目標に合った滞在先を選ぶことが留学成功の鍵となります。 Q. バンクーバー高校留学でよくある失敗と防止策は? バンクーバー高校留学でよくある失敗として最も深刻なのが「英語力不足」です。 高校レベルでは英語力が不十分だと授業についていけないだけでなく、単位を取れず卒業できないかもしれません。 主な失敗・対策: 失敗例 防止策 英語力の不足 留学前に集中的な英語学習を行う。 特にリスニングとスピーキングを重点的に練習しましょう。 現地の教育システム理解不足 カナダの単位制度や評価方法を事前に調査し、必要な科目や単位数を把握しておきましょう。 孤立化 部活動やボランティア活動に積極的に参加し、現地の友人を作る努力をしましょう。 ホームシック 定期的に家族と連絡を取りつつも、現地の生活に溶け込む姿勢を持ちましょう。 特に高校生の場合は、日本とカナダの教育システムの違いを理解し、必要に応じてESL(英語を第二言語とする学習者向けプログラム)などのサポートを活用することが重要です。 またバンクーバーの高校を卒業する際には、所定時間以上のボランティア活動が必要などの条件がある点にも注意しましょう。 Q. バンクーバーの学校の1日のスケジュールは? バンクーバーの高校では、原則として毎日同じ4科目を半年間受講する「セメスター制」と、毎日8科目を1年間受講する「リニア制」に分けられます。 バンクーバーの一般的な高校の時間割は以下をご覧ください。 授業スケジュールの例: 時間 内容 8:30~9:50 1時間目 9:50~9:55 休憩 9:55~11:15 2時間目 11:15~11:55 ランチタイム 11:55~13:15 3時間目 13:15~13:20 休憩 13:20~14:40 4時間目 バンクーバーの授業スケジュールは1コマが80分、休憩が5分で進むなど、日本より授業時間が長く、休憩時間が短い傾向があります。 留学先によって授業スケジュールが異なるため、検討時に確認するとよいでしょう。 なお放課後には、様々なクラブ活動やスポーツチームの活動があり、現地の友人作りや英語力向上にも役立ちますので、積極的に参加することをおすすめします。 Q. 1年留学の場合、取得した単位は日本の高校で反映される? バンクーバーでの1年留学で取得した単位が日本の高校で認められるかどうかは、通っている日本の高校によって異なりますが、多くの高校では事前に申請して認められれば単位互換が可能です。 ただし、以下の点に注意が必要です。 注意点 詳細 留学特別単位での認定されることがある 留学経験そのものが単位として評価されるため、現地の多様な学習や活動の成果が認められやすい。 日本のカリキュラムに厳密に沿わない科目でも単位になり得る。 ただし個別科目の学習内容が日本の高校の単位として具体的に評価されにくく、日本の高校で取得すべき必修科目や大学受験に必要な科目の単位が不足する可能性がある。 科目ごとでなく一定単位数の認定になることがある 留学期間全体を通して、進級や卒業に必要な一定の単位数を比較的容易に確保しやすい。 個々の科目の詳細な内容の違いを気にせず、留学先の教育内容に集中できる。 一方、特定の科目を深く学んだ成果が個別に評価されにくく、日本の高校で求められる特定の必修科目や大学受験に必要な科目の単位が不足する可能性がある点は、留学特別単位の場合と同様に考慮が必要。 通学中の高校によって認定方法が異なるため、1年の留学を考えている場合は以下の認定パターンを把握しておくとよいでしょう。 単位認定の一般的なパターン: 認定パターン 特徴 全単位認定 留学によって取得した全ての単位を認める 部分認定 日本のカリキュラムに近い科目のみ認める 一括認定 個別科目ではなく、留学活動として一定単位を認める なお単位認定のためには、基本的に成績証明書の提出が必要です。 認定されない場合は留年の可能性もあるため、留学前に高校の担任や進路指導の先生と相談し、単位認定の条件や必要書類を確認しておきましょう。 Q. バンクーバーで高校中退後に日本の高校への復学は可能? バンクーバーの高校を中退して日本の高校へ復学することは可能ですが、日本の高校は学年制を採用しているため、留学期間中の未履修科目が原因で進級・卒業できない可能性がある点には要注意です。 スムーズに復学するためには、留学前に在籍校と復学の条件・必要書類などについて相談しておくことが大切です。 1年以上の留学をすると、復学時に審査が必要になるケースなどがある点も把握しておきましょう。
「せっかくのバンクーバー留学が失敗に終わってしまった...」 そんな後悔を抱えている方は、実は少なくありません。 カナダの中でも特に人気の高いバンクーバーには、魅力的な環境が整っています。 しかし、その一方で、準備不足や現地での対応を誤ると、思い描いていた留学生活とは程遠い結果になってしまうことがあります。 このような失敗は、決して他人事ではありません。 本記事では、実際の失敗談から見えてくる共通のパターンを分析し、これから留学を検討している方が同じ失敗を繰り返さないための具体的な対策をご紹介します。 バンクーバー留学を充実したものにするために、ぜひ本記事を参考にしてください。 バンクーバー留学にありがちな5つの失敗パターン バンクーバー留学でよくある失敗には以下のようなものが挙げられます。 目的や目標が漠然としている(なんとなく選んだ) 日本人同士でばかり行動し英語力が伸びない 渡航前に英語学習を怠った 金銭管理が甘く、現地で予算が破綻した 孤独感に耐えられず心が折れてしまった それぞれ紹介していきます。 (1) 目的や目標が漠然としている(なんとなく選んだ) バンクーバーは気候が比較的穏やかで、自然が豊かな環境のため、漠然としたイメージだけで留学先に選ばれることがあります。 しかし、目的が曖昧なまま留学をスタートすると、現地到着後に「何をすれば良いかわからない」という状況に陥りがちです。 特に以下のような問題が生じやすくなります。 自分のやりたいことが見つからず、時間を無駄に過ごしてしまう モチベーションが続かず、中途半端なままで帰国することになる 留学期間終了後のキャリアにつながらない 留学を成功させるために、まず渡航前に目的を明確化しましょう。 漠然とした目的 ⇒ 明確にした目的 英語が話せるようになりたい ⇒ 半年後までに日常会話が話せるようになる 海外生活をしてみたい ⇒ 海外での経験を帰国後の就職活動に活かす このように具体的な目標を設定することで、留学生活にメリハリが生まれ、有意義な時間を過ごせます。 (2) 日本人同士でばかり行動し英語力が伸びない バンクーバーは日本人留学生が多いため、留学中に日本人同士だけで過ごす学生は珍しくありません。 しかし、日本語環境に偏りすぎると英語力向上の妨げとなってしまいます。 実際、日本人同士でアパートをシェアし、日本語しか使わない生活を送った結果、現地の人と交流せず英語が伸びなかったというケースがあります。 英語力を伸ばすためには以下のポイントが重要です。 日常生活で意識的に英語に触れる時間を作る 現地の学生やコミュニティに積極的に関わる 日本人同士の交流自体が悪いわけではありませんが、英語力を伸ばすという目的を忘れず、バランスのよい交流を心がけることが成功のカギです。 (3) 渡航前に英語学習を怠った バンクーバー留学の失敗パターンとして渡航前の英語学習不足が挙げられます。 資金準備や渡航手続きに時間を取られ、英語の事前学習を後回しにしてしまうケースです。 実際に、留学資金を貯めることに集中しすぎるあまり、英語テストの準備を全くせず不合格に なり、語学学校へ通う必要が生じたケースも見られます。 渡航直前になって慌てて英語サークルに参加したり英会話教室に通っても、基礎的なフレーズすら理解できず挫折することも少なくありません。 (4) 金銭管理が甘く、現地で予算が破綻した バンクーバーはカナダの中でも特に物価が高い都市です。そのため、金銭管理が甘いまま留学すると、すぐに予算が破綻してしまいます。 実際、半年間のバンクーバー滞在で最低でも約100万円ほどの資金準備が必要になりますが、事前の計画が甘いと非常に苦労します。 以下に、現地でかかる主な費用目安を表で紹介します。 項目 費用目安(月額) 家賃(シェアハウス) 6〜8万円 食費 3〜4万円 交通費 約1万円 娯楽費・雑費 2万円〜 さらに、語学学校に通う場合は別途月10万円程度の授業料がかかることもあります。 現地でのアルバイト収入をあてにして渡航したものの、仕事探しが難航し、結局早期帰国するケースも多く見られます。きちんとした資金計画を立てて臨みましょう。 (5) 孤独感に耐えられず心が折れてしまった バンクーバー留学中に孤独感を感じ、挫折してしまうケースは珍しくありません。 現地での人間関係がうまく作れず、気軽に悩みを話せる相手がいないと、心の支えがなくなり次第にネガティブな気持ちが大きくなってしまいます。 孤独感が生まれやすい原因として、以下のような点があります。 日本人との交流を意識的に避けてしまった 語学学校や地域コミュニティのイベントに参加しなかった 内向的な性格を変える具体的な行動を起こせなかった 孤独感を軽減するために有効な具体策を以下の表にまとめました。 孤独感の原因 対策の例 相談相手がいない まずは日本人留学生とも積極的に交流する 交友関係が狭い 学校イベントや地域活動に参加して友人を増やす 内向的な性格 少しずつ人と話す機会を増やし、自信をつける 孤独感を乗り越え、充実した留学生活を送るためにも、事前に対策を意識しておきましょう。 失敗談に学ぶ!バンクーバー留学成功のための5つのポイント それでは、ここまで紹介してきた失敗談を踏まえ成功のためにおさえておきたいポイントを見ていきましょう。 留学の目的や目標を明確に設定する 積極的に現地コミュニティに参加する 日本で最低限の英語力を身につけておく 留学期間に見合った資金計画を立てる 孤独を回避するための人間関係づくりを準備する それぞれ解説していきます。 (1) 留学の目的や目標を明確に設定する 留学を成功させるためには、まず「目的」と「目標」を明確に区別し、それぞれ設定することが重要です。 「目的」とは、留学を通じて最終的に叶えたい大きな願望や理想の姿のことで、抽象的な表現で問題ありません。 一方、「目標」は目的に到達するための具体的かつ定量的なマイルストーンです。 目的(抽象的) 目標(具体的) 海外で働くために英語力を向上させたい。 TOEICで800点以上を取得する。 異文化理解を深め、視野を広げたい。 現地のコミュニティ活動に月2回参加する。 このように目的と目標を設定すれば、留学中の行動が明確になり、モチベーション維持や自己管理にもつながります。 (2) 積極的に現地コミュニティに参加する バンクーバー留学において現地コミュニティに積極的に参加することは、留学生活を成功させる重要なポイントの一つです。 特に日本人コミュニティが大きいバンクーバーでは、日本人同士の交流のみに頼ってしまいがちです。 精神的な安心感は得られますが、英語力向上や異文化理解には限界があります。 そこで意識的に次のような活動に参加しましょう。 語学学校のクラスメイトとの交流会やイベント参加 地域ボランティア活動への参加 現地の趣味サークルやスポーツクラブ 参加のメリット 得られる効果 英語環境の拡大 英語力向上 交友関係の広がり 孤独感の解消 異文化との触れ合い 視野の広がり 現地の人々や多国籍な留学生との交流を積極的に深めることで、語学力を上達させるだけでなく、充実した留学生活を実現することができます。 (3) 日本で最低限の英語力を身につけておく 留学前に最低限の英語力を日本で習得しておくことは、留学生活の充実度に大きく影響します。 実際、英語力が不足したまま留学すると次のような問題が起こりがちです。 現地の語学学校で初歩レベルのクラスに入り、日本人ばかりの環境になってしまう 外国人との会話に自信がなくなり、積極的にコミュニケーションが取れない 基礎文法や単語の復習に留学期間の大半を費やしてしまう では、どの程度の英語力を事前に身につけておくと良いのでしょうか。 以下を目安に準備を進めてください。 項目 内容・レベル 文法 中学英語レベル(現在・過去・未来、be動詞と一般動詞の使い分けなど) 単語 日常会話で頻出する基礎単語、約1000~1500語程度 会話 挨拶や基本的な自己紹介、日本文化の簡単な説明 オンライン英会話や基礎文法書、単語アプリなどを利用し、出発前に最低限の準備を整えておきましょう。 (4) 留学期間に見合った資金計画を立てる バンクーバー留学でよくある失敗のひとつが、資金計画の甘さです。 渡航後にお金が足りなくなると、留学生活に支障が出てしまいます。 バンクーバーに半年間留学する場合、総額約200〜230万円の費用が目安です。 具体的な費用内訳は以下の通りです。 費用項目 およその費用(半年間) 学費(一般英語コース) 約101万円 滞在費(ホームステイ・食事付き) 約72万円 航空券費用(往復) 約11.5万円 ビザ関連費用 約2.5万円 海外保険料 約12.5万円 その他生活費(交通費・交際費など) 約18万円 合計 約218万円 あくまで一例ですが、合計で約218万円が目安となります。 現地で不足を感じないように、予備費としてプラス10%程度余裕を持った予算を準備しましょう。 また、郊外エリアでのルームシェアや自炊を取り入れることで費用を抑えることも可能です。 自分の生活スタイルを考慮して、適切な資金計画を立てましょう。 短期でも上記の項目を把握し、予備費も含めて資金に余裕を持たせておくことが重要です。 また、郊外での滞在やシェアハウス、自炊などで節約も可能。 自身の生活スタイルに応じた資金計画を立てておきましょう。 (5) 孤独を回避するための人間関係づくりを準備する バンクーバー留学で孤独感を感じてしまう原因のひとつに、現地で築いた人間関係が変わるタイミングがあります。 語学学校卒業後など、環境が変わると寂しさや不安を感じやすくなります。 孤独を回避するためには、事前に次のような心構えや準備が大切です。 現地で出会った友人との関係を、卒業後も継続できるよう意識しておく 「相手との関係が終わってしまうのではないか」という不安よりも、「相手との関係が続いていく」という信頼感を育てる 孤独感や不安を感じても自分を責めず、冷静に原因を分析する習慣を持つ 現地での人間関係を事前に計画しておくことで、孤独感を軽減し、留学期間を安定した精神状態で過ごすことができます。 留学失敗のリスクを減らすために知っておくべきバンクーバーの特徴 バンクーバーという街の特徴も、事前に知っておくことで留学失敗のリスクを減らすことができます。 日本人のコミュニティが充実している 物価が比較的高い都市である 語学学校が豊富に揃っている 留学生や移民が多く国際的な環境である 雨が多く、冬の天候が不安定である 以上のポイントから解説していきます。 (1) 日本人のコミュニティが充実している バンクーバーは、カナダの中でも日本人コミュニティが特に充実している都市です。 日本食レストランや日本語対応の病院、美容室、スーパーなど、日本語環境が多く整っており、海外生活に不安を感じる方でも安心感を持てるでしょう。 また、学校や語学スクールにも日本人スタッフが常駐しているケースが多く、困ったときには母国語で相談できる環境が整っています。 しかし、日本人同士の交流が多すぎると、英語を使う機会を失いかねません。 適度な距離感を保ちながら、上手に日本人コミュニティを活用することが重要です。 以下に、バンクーバーで充実している日本人コミュニティの特徴をまとめました。 分野 特徴 食生活 日本食レストランや日本食材店が多い 医療・美容 日本語対応可能なクリニックや美容室 教育・学校 日本人スタッフがいる語学学校が多い 日本人コミュニティを目的に合わせて上手に利用することで、留学生活のストレスを軽減できます。 (2) 物価が比較的高い都市である バンクーバーはカナダの中でも特に物価が高い都市として知られています。特に家賃などの住居費は、留学費用を圧迫する要因になります。 例えば、月々の家賃相場を他の都市と比較すると、 都市名 家賃相場(月額) バンクーバー 約22万円 トロント 約20万円 ウィニペグ 約13万円 というように、バンクーバーの住居費は比較的高額です。 また、外食費や交通費も日本より高めで、短期留学でも予算計画が甘いと資金不足に陥る恐れがあります。 そのため、渡航前に正確な生活費のリサーチを行い、余裕を持った予算計画を立てることが重要です。 (3) 語学学校が豊富に揃っている バンクーバーには数多くの語学学校が集まっており、目的やスタイルに合った学校選びが可能です。 主な人気校としては以下の学校があります。 EC Vancouver:試験対策やビジネス英語コースが充実、オンライン学習サポートも充実しています。 Kaplan International:6段階のレベル別クラス、オンライン教材が豊富で国際色豊かです。 ILAC:多国籍な学生が集まる大規模校で、17段階のレベル別授業を用意しています。 また、下表の通り規模や特徴も学校により多様です。 学校名 規模 日本人比率 特徴 Canadian College 小 やや多め アットホーム Tamwood 中 15~25% 個別サポート充実 VanWest 小 15~25% 学生寮完備 豊富な選択肢の中から、自分に合った学校を見つけやすい環境と言えるでしょう。 (4) 留学生や移民が多く国際的な環境である バンクーバーはカナダの中でも特に多様な民族が暮らす国際的な都市です。 2021年の調査によると、バンクーバー市内の人口のおよそ29%がアジア系で占められています。 アジア系のなかでも特に中国、インド、フィリピンからの移民が多く、街中でも各国の飲食店やショップが軒を連ねています。 また留学生の出身国も中国、インド、アメリカ、日本、韓国など多様で、さらに、ブラジルやサウジアラビア、ドイツ、イギリスなど世界各地からの留学生も多く、多文化交流を楽しめる環境です。 日常的に国際感覚を養えるため、よりグローバルな視点で学びたい人には最適な都市と言えるでしょう。 (5) 雨が多く、冬の天候が不安定である バンクーバーは年間を通じて降水量が多く、特に10月~4月の冬季は雨が続き、どんよりとした曇り空の日が多くなります。 冬の主な天候の特徴は以下の通りです。 降水量が多く、雨の日が続く 日照時間が大幅に短縮 曇りや雨による憂鬱な気分になりやすい 一方で、5月以降の夏季になると雨の日は減り、日照時間も長くなって快適に過ごせます。 このように季節ごとの気候差が大きいため、日本と同様の感覚で考えていると、冬場の暗く寒い天候に戸惑い、気分が落ち込みやすくなる可能性があります。 バンクーバーの季節ごとの特徴を表にまとめました。 季節 期間 天候の特徴 冬季 10月~4月 雨が多く曇りがち、日照時間短い 夏季 5月~9月 晴れの日が多く快適 現地での生活に向け、季節ごとの天候の変化を理解し、心理的・体調的な対策を整えていくことが大切です。 留学失敗経験者が語る「後悔しないためにやっておけばよかったこと」 実際の経験者の声も見ていきましょう。 語学学校に通っておくべきだった 現地の情報を事前にもっと詳しく調べればよかった 渡航前に生活費の見積もりを正確にしておくべきだった 趣味や交流活動を事前に計画していればよかった 悩みや孤独感を気軽に相談できる人を作ればよかった (1) 語学学校に通っておくべきだった 「語学学校は費用が高いし、行かなくても大丈夫」と思う人もいるでしょう。 しかし、実際に留学をした人からは、語学学校に行かなかったことを後悔する声が多く聞かれます。 語学学校に通うメリットは次のとおりです。 短期間で英語の基礎力がしっかり身に付く さまざまな国の友人を作りやすい 仕事や住居探しの相談ができる 英文履歴書の添削や面接準備サポートが受けられる 特に、基礎力を身につけていない状態で現地の仕事に就くと、意思疎通が難しく苦労します。最低でも2〜3ヶ月の通学がおすすめです。 通学期間 おすすめ度 理由 1ヶ月未満 △ 英語力の向上を実感しにくい 2〜3ヶ月 ◎ 基礎固めと実践力の向上が可能 留学の限られた時間を有意義にするためにも、語学学校を検討しましょう。 (2) 現地の情報を事前にもっと詳しく調べればよかった バンクーバーの現地情報を十分に調べずに渡航すると、思わぬトラブルや困惑に直面することがあります。 特に以下の点を事前に確認しておくと安心です。 気候や天候(雨の多さ、冬季の日照時間の短さ) 物価水準(外食費や交通費の相場をチェック) 治安の良いエリア・避けるべきエリア 公共交通機関の種類と使い方(バス、スカイトレイン) 現地で役立つコミュニティや交流グループの情報 ちなみにスカイトレインとは、バンクーバーと近郊を運転している自動運転の公共交通機関のこと。 予め情報収集をしておくことで、現地到着後の不安や戸惑いが減り、スムーズな留学生活をスタートできます。 (3) 渡航前に生活費の見積もりを正確にしておくべきだった バンクーバーはカナダの中でも物価が高い都市であり、生活費の見積もりが甘いと留学中に金銭的なトラブルに陥りがちです。 渡航者の体験談には、授業料以外にも、交通費、食費、住居費、交際費が思った以上にかかるといった声が多くあります。 他にも、日本で発生する税金や年金の支払いも考慮が必要な点等、予想外の出費があることも念頭に置いて計画を立てることが重要です。 (4) 趣味や交流活動を事前に計画していればよかった 留学前には、多くの人が語学やお金のことばかり気にしがちですが、実は「現地での楽しみや交流活動」を十分に考えておくことも非常に重要です。 渡航後に金銭的余裕がなくなり、趣味や人との交流にお金を使える状況ではなかったと後悔したという声は多いです。 金銭面だけでなく、どのような趣味が現地で行いやすいのか、どのようなコミュニティが存在するのかを具体的に調べておけば、孤独感を軽減できるはずです。 例えば、バンクーバーでは以下のような交流活動が考えられます。 趣味・交流活動の例 具体例 スポーツ ヨガ教室、サイクリング、ハイキンググループ カルチャー 料理教室、アートワークショップ、音楽イベント ボランティア 地域ボランティア団体、動物保護活動 こうした具体的な活動を事前に調べ、計画しておけば、現地生活をより充実させることができます。 (5) 悩みや孤独感を気軽に相談できる人を作ればよかった 留学生活では、語学や勉強面だけでなく精神面のケアも重要です。 現地での生活に慣れないうちは、孤独感や悩みを一人で抱え込んでしまいがちです。 相談できる存在を渡航前から確保する工夫としては、以下のような方法があります。 渡航前から留学生向けのオンラインコミュニティに参加する バンクーバーで留学経験がある人と事前にSNS上でつながっておく 現地の語学学校のカウンセリングサービスの利用方法を調べておく 心の支えになる人との繋がりは、充実した留学生活を送るために欠かせません。 渡航後に困らないよう、事前準備がポイントです。 まとめ バンクーバー留学は、事前の準備不足や現地での過ごし方によって失敗のリスクが生じます。 しかし、次のポイントを押さえることでリスクを軽減できます。 明確な目標や留学の目的を設定する 日本で基本的な英語を勉強しておく 日本人以外のコミュニティにも積極的に参加する 現地の物価や気候などを事前に調べ、資金や生活の計画を立てる 語学学校を利用し語学力と人脈作りに役立てる 失敗事例を事前に理解し、ポイントを抑えた準備を行った上で、充実したバンクーバー留学を実現しましょう。 さらに、何事にも失敗はつきもので、失敗のない留学はあり得ません。 留学においては特に失敗を前向きに捉える姿勢が重要です。 失敗経験から得られる教訓は、自分自身を成長させ、次のステップへと導いてくれます。 失敗をチャンスと捉え、自分の成長につなげる、という考え方を持つようにしましょう。
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1.【高校留学】ポイント 貴重品は必ず機内に持ち込む手荷物に入れる! パスポートやビザはコピーを取って控えを用意しておくと安心 海外ではキャッシュレスが一般的!キャッシュレス対応カードを用意しましょう 海外に持っていく荷物は最低限にして足りないものは現地調達でOK 生活用品は普段使い慣れたものを持っていきましょう 2.まずはスーツケース&機内手持ちバッグを準備しよう! 高校留学にはどれくらい荷物を持っていったらいいのか、どれくらいの大きさのスーツケースに入れたら良いのでしょうか?留学先にいろいろ持ち物を持っていきたいところですが、荷物が多すぎると現地での移動が大変です。留学期間に関わらず、1週間分の荷物を目安に荷物をまとめるのが良いでしょう。 留学先に持っていく荷物は「航空会社に預ける荷物」と「機内に持ち込む手荷物」の2つに分けられます。「航空会社に預ける荷物」とは機内に持ち込めないスーツケースなどの大きな荷物のことです。 「機内に持ち込む手荷物」はリュックなど飛行機の荷物棚や席の下における荷物を指します。手荷物の大きさは各航空会社で規定が決められていて、規定の大きさを超えてしまうと超過料金がかかったり荷物を預けられなかったりするので注意しましょう。 航空会社に預けるスーツケースは3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内のものが理想的です。荷物を入れた状態で重量は20キロ前後に収めるようにしてください。機内に持ち込む手荷物は機内の荷物収納棚もしくは客席の下に収納できる大きさの物で、3辺の合計が115cm以内の物を1個までです。重量は合計で10キロ以下になるようにしましょう。 航空会社に預ける荷物 スーツケース:3辺(縦・横・高さ)の合計が158cm以内。 重量は荷物を含めて20キロ前後 機内に持ち込む手荷物 機内の荷物収納棚もしくは客席の下に収納できる大きさの物。 スーツケース:3辺の合計が115cm以内の物1個/合計重量10キロ以下 3.【高校留学】必要なものリスト【機内手持ちバッグに入れる貴重品】 出国や入国の際に必要なパスポートや書類、お財布、パソコンなどの貴重品は機内手持ちバッグに入れましょう。特に何度も使うパスポートなどはすぐに取り出せる場所に入れておくのがおすすめです。 3-1.パスポート パスポートは出国審査や入国審査の際に何度も使います。すぐに取り出せる場所に入れておくのがおすすめです。パスポートを万が一紛失した時のために、顔写真のページをコピーしてスーツケースの中にも入れておきましょう。 3-2.航空券 航空券は保安検査や出国の際に使います。航空券がEチケットの場合はケータイにデータとして保存し、念のためにコピーして機内手持ちバッグに入れておくと安心です。留学先によっては入国審査に往復の航空券が必要な国もあります。 3-3.ビザ 留学先の国やビザの種類によっては、入国審査の時にビザを求められることがあります。 3-4.入国に必要な書類一式 留学先の国やビザの種類のよって、入国審査の時に残高証明書や航空券などを見せる必要があります。入国に必要な書類は一式にまとめて、すぐに取り出せるようにしておきましょう。入国審査に必要な書類はビザ、入学許可証、パスポートなどです。 3-5.現金 海外ではキャッシュレス化が進んでいるので、たくさん現金を持っていく必要はありません。3〜5万円程度を留学先の通貨に替えて持っていきましょう。 3-6.クレジットカード 海外では現金よりもクレジットカードなどキャッシュレスで支払うのが一般的です。クレジットカードを持っていない方は、渡航前に作っておきましょう。高校生でも海外留学が目的なら、審査なしで家族カードを作ることができます。 3-7.国際キャッシュレスカード 高校生でも持てる国際キャッシュレスカードにはクレジットカードとデビットカード、海外プリペイドカードの3種類があります。クレジットカードを作るのが難しい方は、デビットカードか海外プリペイドカードがおすすめです。 デビットカード デビットカードは預金口座と紐付けて、カードを使用すると同時に預金口座から即座に代金が引き落とされるカードです。デビットカード作成に収入の審査はなく、15歳以上もしくは16歳以上であればデビットカードを持つことができます。 海外プリペイドカード 海外プリペイドカードは事前にカードに日本円をチャージしておけば、キャッシュレスカードとして使うことができます。また海外のATMから現地の通貨で引き落とすことも可能です。ただし海外プリペイドカードへのチャージは本人しかできません。留学中の保護者の方が送金する際に使う場合は、入金委任状を提出する必要があります。 3-8.海外留学保険・保険証書 海外留学保険・保険証書は留学中の保険証代わりとして使うものです。留学先で病院にかかる時に使いますので、紛失しないよう機内手持ちバッグに入れておきましょう。海外留学保険・保険証書は大切な書類ですのでコピーを取って控えをスーツケースにも1部入れておくと安心です。 3-9.筆記用具 飛行機の中で入国審査カードを記入するときに使います。ボールペンを1本手荷物に入れておきましょう。 3-10. 携帯電話(充電機器) 留学エージェントやホストファミリーと連絡が取れるようにしておきます。携帯電話の充電器も忘れずに機内手持ちバッグに入れておきましょう。 3-11.ノートPC(充電器機器等) ノートパソコンを留学先に持っていくなら、必ず機内手持ちバッグに入れて持っていきましょう。間違ってもノートパソコンをスーツケースには入れてはいけません。スーツケースは空港で放り投げられることもあり、ノートパソコンが壊れてしまう可能性があります。 3-12ホストファミリーの連絡先 入国審査の時に滞在先を聞かれることがあります。すぐに答えられるようメモを持っておくか、携帯電話に連絡先を登録しておきましょう。 4.【高校留学】必要なものリスト【スーツケースに入れる生活用品】 留学先で着る洋服や衛生用品などの生活用品は、1週間分を目安に持っていきましょう。 4-1.衣類・下着・靴下・パジャマ 下着や洋服、パジャマなどの衣類は1週間分を目安に持っていきましょう。海外では日本ほど頻繁に洗濯をする習慣がなく、洗濯は1週間に1回程度のご家庭もあります。1週間着回しができる洋服と、1週間分の下着や靴下があれば問題なく過ごせるでしょう。 4-2.靴 靴は歩きやすいものを1〜2足持っていくのがおすすめです。パーティーなどに参加する機会のある方は、フォーマルな靴も1足あると良いでしょう。 4-3.タオル タオルはホストファミリーが用意してくれることもありますが、到着初日は英語で説明されてどこにあるかわからないかもしれません。バスタオルとフェイスタオルを2組ほど持っていくのがおすすめです。 4-4.アメニティグッズ シャンプーやリンス、歯ブラシなどは到着初日から使えるよう、2〜3日分持っていくと安心です。ホストファミリーが用意してくれるかもしれませんが、日本から少量持っていき足りなくなったら現地調達するのが良いでしょう。 4-5.衛生用品 女性の場合は日本から使い慣れている生理用品を1〜2ヶ月分、さまざまなタイプを持っていきましょう。海外でも生理用品を購入することはできますが、日本製よりもサイズが大きかったり形状が違ったりすることもあります。 またコンタクトレンズを使用する方は、日本から多めに持っていくようにしてください。海外でコンタクトレンズを購入するには、医師の英語の処方箋が必要です。 4-6.スキンケア用品 スキンケア用品は留学先の国でも購入できますが肌に合うかわかりません。肌荒れを起こしてしまうかもしれませんので、使い慣れたスキンケア用品を持っていきましょう。 4-7.常備薬・処方薬 留学先の国でも痛み止めや風邪薬は売っていますが、普段飲み慣れている常備薬を持っていくのがおすすめです。持っていく際は未開封の状態で持って行ってください。 処方薬を持っていく場合は、医師に英文の薬剤証明書を書いてもらう必要があります。処方薬を持っていく量が多いと、税関で説明を求められることもあります。 4-8.変換プラグ・変圧器・延長コード 留学先の国によってコンセントプラグの形が違ったり、電圧が違ったりすることがあります。最近の家電製品は海外で使うことを想定して作られており、海外の電圧でも使えることが多いです。変圧器は必ず持っていく必要はありませんが、コンセントプラグは形が違うと電源を繋げられませんので、変換プラグは必ず持っていきましょう。また延長コードがあると同時に電源を使用できるので便利です。 5.【高校留学】必要なものリスト【あると便利なプラスα用品】 必ずしも持っていく必要はありませんが、留学先にあると便利なプラスα用品をご紹介します。 5-1.ドライヤー・ヘアアイロン ホームステイ先や学生寮には備え付けのドライヤーがあると思いますが、風力が弱かったり使いづらかったりするとストレスになるかもしれません。特に女性はお気に入りのドライヤーやヘアアイロンを持っていけば、いつものようにヘアセットができます。 5-2.雨具 海外では日本のようにコンビニで雨具がすぐに買えるとは限りません。折り畳み傘などかさばらない雨具を1つ持っておくと、いざという時に便利です。 5-3.辞書 辞書を引かずとも携帯電話で調べることはできますが、ついついSNSを見て勉強から脱線してしまうこともあるでしょう。海外では日本語の辞書はなかなか手に入りません。 5-4.ピンチハンガー 意外かもしれませんが、洗濯物を干す時に使うピンチハンガーは海外で入手しづらい物です。乾燥機で乾かせない洋服や、部屋でタオルや靴下を干す時に重宝するでしょう。 5-5.ホストファミリーへのお土産 お世話になるホストファミリーにお土産を持っていくと、英語でうまく話せなかったとしてもコミュニケーションのきっかけになります。日本のお菓子などが喜ばれるのでおすすめです。 5-6.ゴミ袋・ビニール袋 ゴミ袋・ビニール袋があればゴミを捨てるときはもちろん、汚れた衣類を入れたり持ち物を仕分けしたりなど何かと便利です。かさばらない程度に数枚バッグの中に入れておきましょう。 6.【高校留学】持っていかなくてもよいものは? 意外と必要無いものや、あえて持っていく必要のない持ち物をご紹介します。 6-1.冬物衣類 冬物の衣類はかさばってしまうため、冬出発以外は持っていく必要はありません。ファストファッションを利用すれば海外で安く購入できますので、冬物衣類は現地調達するのがおすすめです。 6-2.日本食 お味噌汁やご飯など恋しくなると思って持っていっても、意外と海外でも購入することができます。食品は意外とかさばりますので、現地のスーパーなどで購入しましょう。 6-3.ゲーム機 留学先でゲームをしてしまうのは時間のムダですし、勉強の妨げになる可能性があります。留学生同士でゲームをするのも楽しいですが、留学中は留学先でしかできないことに集中しましょう。 6-4.日本でしか使わない貴重品 マイナンバーカードや学生証、保険証などは海外で使うことはできません。あえて持っていって失くしてしまうと大変ですので、日本でしか使わない貴重品は置いていきましょう。 7.【高校留学】まとめ 高校留学に持っていく荷物は、多すぎると現地での移動のときに大変です。留学期間に関わらず1週間分を目安に荷物を準備しましょう。高校留学に必要な準備や手配は1人で行うと意外と大変なものです。高校留学ワールドでは無地に高校留学に出発できるよう、渡航に必要な書類の準備などもサポートいたします。初めての海外で不安な方や、何から準備をしたら良いかわからない方はお気軽にお問い合わせください。
【高校留学】そもそも奨学金とは? 家庭の事情などにより経済的な問題で進学が難しい学生に向けて、進学に必要な学費の付与や貸与を行う制度を「奨学金制度」といいます。 国や自治体、大学、企業、NPOなどの民間団体がさまざまな奨学金制度を設けています。 国内で最も有名な奨学金制度は、国が支援している「独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)」の奨学金です。 【高校留学】奨学金には種類がある 奨学金には、大きく分けて2種類あります。 返済不要の「給付型」と返済が必要な「貸与型」です。 給付型:返済不要 給付型の奨学金は、返済の必要がなく、受け取ったお金を全額もらえる奨学金です。 中には学費だけでなく、留学先での滞在費や生活費などの費用もすべてまかなってくれる奨学金もあります。 返済が不要な給付型の奨学金ですが、受給するためには厳しい条件をクリアする必要があります。 英語などの高い語学能力が必須であり、志望動機書も説得力のあるものを書かなければなりません。 また給付型の奨学金は利用用途が限られている、などの制約もあります。 給付型の奨学金は返済不要というメリットがある一方、受給資格のルールが厳しく、貸与型に比べると採用人数が少ないというデメリットもあります。 貸与型:返済必要 貸与型の奨学金は、返済が必要な奨学金で、留学終了後に奨学金を返済します。 受給した奨学金により、返済期間や期限、利率は異なります。 貸与型の奨学金は、給付型の奨学金に比べると申し込みの条件が低いことが多いです。 また給付型の奨学金と違い、応募期間や利用目的などの制約も少なく、奨学金を獲得しやすい特徴があります。 さらに、貸与型は利子が付く有利子の奨学金もあれば、利子の付かない無利子の奨学金があります。 有利子タイプの奨学金は、借りたお金に利子を足して返済する必要があるため、無利子タイプの奨学金がより好まれる傾向にあります。 しかし、無利子タイプの奨学金は、有利子の奨学金に比べて利用条件などが厳しいことから、多くの方が有利子型の奨学金を利用しています。 貸与型奨学金のメリットは、募集をかけている団体が多く種類が豊富なことです。 利用条件が低くため受給しやすく、在学中は返す必要がないのもメリットです。 一方、貸与型奨学金は就職状況によってはすぐに返済できない可能性があります。 すぐに返済できない場合にどうするかといった不安や、受給には連帯保証人が必要なことも貸与型奨学金のデメリットといえます。 貸与型奨学金を返済できない場合は個人信用情報機関に登録されてしまうため、貸与型の奨学金に応募する際は奨学金の利用方法や、卒業後どのように返済していくかなどを熟考してから応募する必要があります。 返済できる範囲の金額を把握したうえで、借りるのも有効な手立てといえるでしょう。 【高校留学】おすすめの奨学金リスト ここからは、おすすめの奨学金をご紹介します。 高校留学で利用できる奨学金の種類は、私費留学で利用できる「給付型奨学金」、私費留学で利用できる「貸与型奨学金」、交換留学で利用できる「給付型奨学金」、進学留学(大学留学)で利用できる「給付型奨学金」の4つの項目に分けられます。 私費留学で利用できる給付型奨学金 私費留学で利用できる給付型奨学金は、下記の7つです。 ①トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】は、トビタテ!留学JAPANが提供する奨学金プログラムのひとつです。 トビタテ!留学JAPANは文部科学省が主導の大学生と高校生を対象とした留学支援機関で、2013年10月にスタートしました。 トビタテ!留学JAPAN日本代表プログラム【高校生コース】は、高校生を対象に世界に通用するグローバル人材を育てることを目的に、若者の海外留学をサポートするプログラムです。 高校生コースだけでなく大学コースもあり、短期留学、長期留学など、さまざまな留学プランに対応しています。 日本国籍で、日本での永住を許可されている人が対象の奨学金です。 高校生コースでは、日本の高等学校、中等教育学校後期課程、特別支援学校高等部、高等専門学校、専修学校高等課程在籍が応募資格となります。 奨学金申し込み時に成績や語学力は求められませんが、留学の前後に研修があります。 海外留学向け奨学金の中でも認知度が高く、応募者も多い一方、高校生コースは大学コースよりも応募者が少ないため狙い目の奨学金プログラムといえます。 ②UWC日本協会「UWC奨学生」 UWC日本協会とは、公益財団法人で、UWCはUnited World Collegeの略です。 本部は、イギリス・ロンドンにあります。 世界各国から優秀な学生を選抜し、留学などの国際教育を通して世界で活躍する豊かな人材育成を目的とした民間教育機関で、日本にも支部があります。 現在までにイギリス、イタリア、オランダ、ノルウェー、アメリカ、カナダ、シンガポール、香港、インドにUWCの高校が開校しています。 UWC日本協会は、UWCの考え方やプロジェクト賛同して1972年に発足されました。 UWC日本協会では、日本からUWCの高校に派遣される高校生の選抜や、奨学金の支給などを行っています。 奨学金の対象は日本に国籍があり、派遣される時点で満16歳以上になる人です。 そのほかに自身が通っている学校長からの受験の了承、英語検定の成績証明書の写しの提出が必須条件です。 また、ほかの留学選抜への応募歴や応募予定がないこと、日本協会の選抜会に受験歴がないことが条件など、やや厳しい規定が設けられています。 奨学生に選ばれた場合、約2年の留学期間の授業料と寮の費用、食費、教科書代などの留学にかかる費用、渡航費用、ビザ費用のすべてをカバーされます。 ③EILサポーター奨学金 「EILサポーター奨学金」は、日本国際生活体験協会(EIL)が提供している奨学金プログラムです。 日本国際生活体験協会は、異文化交流の促進を目的に発足した団体で、世界で初めてホームステイプログラムをはじめた団体です。 EILは1932年にアメリカで発足し、日本のEILができたのは1956年です。 歴史が長く、各国でさまざまな留学プログラムを実施し、留学生のサポートを行っています。 EILの奨学金制度は、ほかの団体の奨学金に比べて非常に充実しているのが特徴です。 EILの交換留学プログラムは、学業でよい成績を修めているほか、人柄のよい生徒を参加対象にしています。 応募条件は成績や人物重視だけでなく、中学校1年から応募時の現在までで1学年の欠席日数が8日以内、遅刻と早退が8回以内というルールがあります。 ④AFS平和の鳩プロジェクト 「AFS平和の鳩プロジェク」は、AFSが提供している奨学金プログラムです。 AFSは公益財団法人で、「留学や異文化交流を通じてあらゆる年代の人が文化や考え方が共生できるように」をモットーに留学や、国際交流キャンプなどの体験を提供している団体です。 AFSでは複数の留学プログラムを実施しており、高校生だけでなく中学生の留学プログラムもサポートしている数少ない団体です。 さらにAFSの留学プログラムに参加する人向けに、AFS独自の奨学金制度を多く取り揃えています。 奨学金制度の対象は、AFSの留学プログラムに参加する人の中で奨学金がなければ留学が難しい人です。 奨学生として採用された際は、AFSの広報活動に積極的に協力することが条件になっています。 ⑤ICCグローバルリーダー高校留学奨学金 「ICCグローバルリーダー高校留学奨学金」は、ICC高校留学が提供している留学奨学金プログラムです。 ICC高校留学は、10代の海外留学をサポートするグローバル教育コンサルタントです。 ICCグローバルリーダー高校留学奨学金は、個々の成長だけでなく、安全な高校留学の実現を最優先に考えている団体です。 そのため無料の個別相談会などを行い、学生の夢や留学をサポートしています。 またカナダ、ニュージーランド、オーストラリアに支社があり、日本人スタッフも在籍しています。 留学中に何か困ったことがあっても身近に相談できる日本人が現地にいるなど、留学中のサポートが充実しています。 さらにICC高校留学は、留学後のフォローも行っているのが特徴です。 奨学金の対象は、派遣が翌年となるため、応募時で中学3年生、または高校1、2年生の在学生(日本の教育機関に在籍している学生)です。 ICC高校留学プログラムに参加する方が対象で、留学は1年が絶対条件となっています。 選考を受けるには、無料個別相談への参加が必須です。 個別相談の後に、学力試験や作文などの無料の適性判断を受けてから留学プログラムに申し込みます。 奨学金の選考は、留学プログラムに申し込んだあとに始まります。 ⑥広島県教育委員会高校生海外留学等助成事業(一般留学) 「広島県教育委員会高校生海外留学等助成事業」は、広島県教育委員会が提供している奨学金プログラムです。 異文化間協働活動を推進している広島県は、これから社会で活躍する若い世代のグローバル教育や実践的なコミュニケーション能力の育成に力を入れ、小学生の段階から異文化間協働活動を実施しています。 その活動のひとつが、奨学金プログラムです。 広島県教育委員会は、奨学金のほかにも留学に役立つプログラムの紹介や、実際に留学した先輩のメッセージ、留学中の悩みなどを載せた冊子の作成、海外姉妹校との交流会なども実施しています。 新型コロナウイルスの影響で渡航ができない時期は、オンラインの交流会も開催していました。 奨学金プログラムでは、留学を目指す高校生を対象に留学に必要な費用の一部を負担しています。 助成金額は最大30万円で、往復の航空券、授業料、ビザの費用などが対象です。 県立高校に在籍していること、3か月以上の留学プログラムに参加する人が対象です。 ほかの奨学金との併給も可能ですが、広島県からの助成金を併せて30万円を超える分については減額されます。 また帰国後は、報告書の提出をはじめ、報告会や留学推進イベントへの積極的な参加が義務づけられています。 ⑦リクルートスカラシップ スポーツ部門 「リクルートスカラシップ スポーツ部門」は、株式会社リクルートが行っている奨学金プログラムです。 1971年の創業10周年の際に、社会貢献を目的としたリーダーシップがあり向学心旺盛な人をサポートするために作られました。 今回紹介するのはスポーツ部門ですが、ほかにも音楽やアート、学術分野でも同様に募集が行われています。 さまざまな部門で、今後世界で活躍しそうな日本の優秀な若者をサポートしています。 リクルートスカラシップ スポーツ部門では、プロ・アマチュアを問わず、スポーツで世界トップを目指し海外の教育機関で学ぶアスリートを対象としています。 海外に拠点をおくため、スポーツの学びにかかる費用や中学・高校からの海外留学を支援しています。 奨学金の支給額は、2種類です。 ひとつは、月額30万円からの海外に拠点を移し、留学する費用のサポートです。 もうひとつは、年間1,000万円上限のアメリカ留学にかかる費用のサポートです。 どちらも支給期間は2年間ですが、再度選考に応募できるため、選考を通過したらさらに2年間の奨学金を受給できます。 応募資格は1998年以降に生まれた人で、自ら応募フォームを提出し、面接で受け答えができる必要があります。 さらに日本国籍があり、海外へ進学予定の方が対象です。 スポーツの実績があることも必須条件であり、奨学金受給者は毎月報告書を提出することが義務づけられています。 私費留学で利用できる貸与型奨学金 私費留学で利用できる貸与型奨学金で主なものは、下記の2つです。 貸与型のため、返却する必要です。 ①日本政策金融公庫(JFC) 日本政策金融公庫は、国民や企業、銀行の資金調達や金融サポートを行い、国民の生活向上を目的としている財務省所管の特殊会社です。 奨学金だけでなく、さまざまな金融サポートや融資を行っています。 日本政策金融公庫は国の教育ローンと称して、海外留学をサポートする貸与型奨学金を行っています。 日本学生支援機構の奨学金と併用でき、3か月の短期留学にも対応しています。最大で450万円を借りられ、金利は年1.95%固定です。 借りた奨学金の用途は自由で、学費、留学中の生活費などに使えます。 年収などが理由で銀行などからお金を借りることが難しい方でも、日本政策金融公庫なら借りられるケースもあります。 オンラインで申請可能なこと、返済期限は最長で18年、金利も固定制で後から返済できることがメリットです。 審査は書類審査のみで、入学資金を借りたい場合は合格を確認できる書類を提出する義務があります。 在学中の学費資金を借りたい場合は、在学を証明できる書類の提出が義務づけられています。 ②日本学生支援機構(JASSO)貸与奨学金 日本学生支援機構は独立行政法人で、文部科学省所管です。 留学だけでなく国内の学校に通う人をサポートする奨学金があります。 日本に在籍している学生だけでなく、海外から日本へ留学する学生のサポートも行っています。 海外留学の奨学金は、給付型、貸与型のどちらもあります。 貸与型の奨学金は長期留学にも短期留学にも対応していて、海外での学位取得、短期留学のサポートを行っています。 高校生が日本学生支援機構の奨学金を利用する場合は、大学に入学したあとに申請できます。 応募条件は、高等学校または専修学校高等課程最終2か年の成績の平均が3.5以上であることなどがあります。 受給額は自身で選べるようになっていて、入学前から申請できます。 受給期間は入学から学位取得までで、利率は奨学金貸与の終了時に決まります。 交換留学で利用できる給付型奨学金 交換留学で利用できる主な給付型奨学金には、下記の2つがあります。 ①海外留学推進協会「アメリカ高校交換留学プログラム」 一般財団法人の海外留学推進協会は、アメリカなど世界各国の海外留学を無料サポートしている団体です。 奨学金サポートだけでなく、留学情報の提供、奨学金情報の提供、留学手続きなどをメインに行っています。 高校や大学留学だけでなく、語学学校などの短期留学もサポートしています。 海外留学推進協会のアメリカ高校交換留学プログラムでは、日本の高校生を対象にアメリカの高校の交換留学を行っています。 アメリカの公立高校に10か月間通えるプログラムで、授業料は海外留学推進協会が負担してくれます。 アメリカへの航空券、ビザ取得費用、生活費などはかかりますが、ボランティアのホストファミリー宅に滞在できるため生活費を抑えられます。 アメリカ高校交換留学プログラムに参加する学生のうち、とくに優秀な学生には25万円が支給されます。 留学生活について毎月レポートの提出すること、帰国後はオリエンテーションへの参加が求められます。 応募条件は、留学出発時に高校や高等専門学校などの教育機関に在籍していることと、過去に米国の学生ビザを取得していないことです。 審査は、中学生からこれまでの成績などをみる書類審査と、英語の能力模擬試験、作文、面接などの適性検査が行われます。 ②オデッセイIT奨学金 オデッセイIT奨学金は、株式会社オデッセイ コミュニケーションズが高校生対象に行っている奨学金プログラムです。 株式会社オデッセイ コミュニケーションズは、コンピューターやインターネットを使いこなせる知識とスキルを証明するIT資格の試験の実施、運営を行う企業です。 オデッセイIT奨学金は、ITスキルと国際コミュニケーション能力を持つ人材育成を目的としています。 ITの知識がある高校生の留学を支援する奨学金制度で、2006年に設立されました。 選抜された学生に留学費用の一部を負担しています。 オデッセイIT奨学金の対象者は、AFSの年間派遣プログラム内定者です。 オデッセイ コミュニケーションズが実施するIT資格、またはマイクロソフト オフィス スペシャリスト、IC3、VBAエキスパート、アドビ認定プロフェッショナルなどのIT分野における国家資格のいずれかを持っている学生が対象です。 奨学金の審査は、AFS選考試験結果と奨学金申請書類などの書類審査で決定します。 書類審査では、保護者の所得や学校の成績もみられます。 奨学金の受給者は、帰国後の近況報告、AFSへ留学レポート提出、イベントで体験談発表など、広報活動への参加協力が求められます。 進学留学(大学留学)に対しての給付型奨学金 進学留学(大学留学)に対しての給付型奨学金には、下記の2つがあります。 ①British Council Japan IELTS Award(IELTS奨学金) British Council Japan IELTS Awardは、公益財団法人日本英語検定協会とブリティッシュ・カウンシルが主催する奨学金制度です。 毎年、年間4名の学生を選出し、大学への進学支援を行っています。 対象者は応募時に日本に在住しているほか、IELTSのスコアがOverall Score6.0以上で、IELTSのスコアを使用して大学留学する人です。 すべての大学が対象ではなく、IELTSの成績を入学条件にしている大学に限られています。 奨学金の審査は、応募用紙やIELTSのスコアレポートなどの必要書類による書類審査と、面接による審査が行われます。 奨学金の受給者は留学中の体験談や写真の提供、IELTSの広報資料への協力が必須条件となっています。 ②福岡県アンビシャス外国留学奨学金 福岡県アンビシャス外国留学奨学金は、福岡県が提供している奨学金です。 福岡県内の高校生を対象としている海外の大学進学を支援する制度です。 条件は高校在学、もしくは卒業していて福岡県に1年以上継続して住んでいることです。 福岡県に住んでいる方は応募できますが、本人ではなく、両親が福岡県に住んでいる場合でも応募が可能です。 受給額と期間は両親の所得によって変動しますが、最大で200万円を最長4年間受給できます。 奨学金の審査には、願書、成績証明書や推薦状などの書類審査に加えて、小論文と面接審査があります。 奨学金の受給者は、楽器終了後のレポート提出、出発前後には福岡県知事や福岡県アンビシャス外国留学奨学金の支援者に挨拶、成果の報告が必要です。 さらに、青少年アンビシャス運動の活動への参加なども求められます。 【高校留学】奨学金の選ぶ際のポイントは? 奨学金を選ぶ際のポイントは、下記の3つです。 応募条件をチェック 奨学金は多数あり、紹介した制度は一部です。 多数ある奨学金ですが、応募条件が同じものはなくさまざまです。 自身が応募資格に当てはまるかは、応募前に確認する必要があります。 奨学金に応募する予定であれば、早くから準備を始めましょう。 応募要項を読むだけでも時間がかかるため、自身が対象かどうかを早めに確認することをおすすめします。 給付型の奨学金は応募条件が厳しく、認知の高い奨学金は倍率が高いです。 しかし、留学する人だけが対象のため、国内の奨学金よりも応募者数は少なく奨学金取得の確率も高いです。 自治体の奨学金も検討する 奨学金プログラムを行っている都道府県の自治体も多くあります。 広島県や福岡県のほかにも、埼玉県や大阪府、神奈川県などでも実施されています。 留学の目的を明確にする 奨学金プログラムには、アメリカの高校に留学する人、海外に拠点を移しスポーツに励む人向けなど、留学先や留学の目的が限定されていることも多いです。 留学先で何をしたいかを、しっかり考える必要があるでしょう。 留学の目的がはっきりすると、ご自身が得られる奨学金の種類も見つけやすくなるのではないでしょうか。 【高校留学】奨学金応募の際の注意点 奨学金の応募の際の注意点は、下記の3つです。 スケジュールの確認をする 奨学金の申し込みのスケジュールは、奨学金によってさまざまです。 必要書類や条件もまったく異なるため、条件やスケジュールは念入りに確認する必要があります。 締め切りに合わせて、資格の勉強や奨学金の手続きなどを計画的に進めていきましょう。 奨学金は、海外留学前に受給できる場合もあれば、海外留学中に毎月受給される場合もあり、受給方法も異なります。 奨学金をいつ、どのように受け取るのかを事前に確認しておきましょう。 給付型の場合は対策が重要 給付型の奨学金の選考は、条件などが厳しいです。 書類審査に加え、作文や面接などの試験もあります。 給付型の奨学金を受給したい方は、早い段階から試験対策と準備を進める必要があります。 給付型の奨学金を受けられない場合は、教育ローンや貸与型の奨学金プログラムを検討するとよいでしょう。 貸与型の場合は返済目途の計画をする 貸与型の奨学金、あるいは教育ローンを利用する場合は返済が必要です。 留学が目的の場合は低金利で奨学金を借りられるケースが多いですが、利子が付くため借りた以上のお金を返済する必要があります。 いつから返済が始まるのか、返済期限がいつまでなのか、事前に確認しましょう。 返済計画を立てて、借りる金額が無理のない範囲かをよく検討してください。 【高校留学】まとめ 高校生の海外留学を支援している奨学金についてご紹介しました。 留学奨学金は返済が必要のないものや、返済が必要なもの、利子がつくもの、長期留学に対応しているもの、短期留学に対応しているものなどさまざまな種類があります。 ご自身の留学の目的や叶えたい夢、留学の期間などにあわせて見合った留学奨学金を選んでみてください。
毎年、多くの受験生が受ける大学入学共通テストは、1月の中旬に全国で一斉に実施されます。共通テストは2021年から始まり、それ以前は大学入試センター試験というテストが行われていました。約30年ものあいだ続いたセンター試験から共通テストに変更され、出題の傾向や配点、問題の内容も時代とともに大きく変化しました。 この記事では、長い歴史のあるセンター試験が廃止され共通テストになった理由と、それにともない大きく変わった箇所を詳しく解説します。 センター試験が廃止された理由は? センター試験は1990年から始まり、長年大学入学者を選抜するテストとして国公立志望者だけでなく多くの学生が受験してきました。しかし、近年の急激な時代の流れや、諸外国の入試システムとの比較などさまざまな理由からセンター試験を見直すべきという声が多く上がりました。 それにより、知識中心のセンター試験からより思考力・発想力が問われる共通テストへと大きく変更されました。 センター試験自体の問題 もともとセンター試験は、塾講師や高校の教員をはじめ、教育関係者からよく考えられた優れた問いが多いとおおむね好評でした。その反面、センター試験の解答方法がマークシート形式のため、それに特化した解答方法を教える教師や、テクニックだけを使って解答する受験生が一定数いたことも否めません。センター試験のためのテクニックだけが広まっていることを危惧していた教育関係者が多かったのも事実です。 また、センター試験の問題は記憶力や知識を問うものは多くあるが、判断力や思考力を測るには不足しているとの意見もありました。本来の学力を正確に測れていない可能性を否定できないため、単に知識や記憶力が問われるだけでなく、思考力・判断力・表現力が必要となる問題が多く出題される「大学共通テスト」を導入することになりました。 社会の変動による問題 現代は急速に国際化・情報化が進み、センター試験が始まった90年代から社会は大きく変化しています。スマートフォンが常識となりAIが普及し、それにより機械による自動化や外国人労働者がメインで働いている状況が現実に増えつつあります。 未来が予測しにくく先の見えない現代社会では、単に知識を増やすだけでなくそれを活かす思考力や判断力、柔軟な対応力や表現力を持った人材が世界を担うと考えられています。大学入試でも知識だけを求めるのではなく、問題を発見し協力して解決する力や思考力・発想力を問う出題が必要であるという意見が多くあります。 そのため、大学を受験する高校生に知識や情報を活かして物事を判断する力や、多様なコミュニケーション力を養えるような授業が受けられるように改革が行われています。大学受験の試験を変えていくことで、高校の授業の仕組みも変える動きが盛んになっています。 時代の流れとともに大学入試のあり方を考え直し、知識重視のセンター試験から思考力・判断力、そして表現力に重きをおく大学共通テストへと変わっていきました。今の変化の早い時代を考えると、ただ単に覚えた知識を消去法で答えるのではなく、どの選択肢が正しいのか、正解はひとつでなく複数あるのではないかなど深く考える力が必要となるのは当然の結果かもしれません。 海外の大学と比較した際の問題 イギリスやアメリカの大学が世界の大学ランキングの上位を占めているのに対し、日本はランキング上位に入る大学が少なく、多くの教育関係者から危惧する声があがっていました。そもそも世界の大学入試では、知識を問うペーパーテストは減少している傾向にあり、日本の入試制度はあきらかに世界の潮流とは逆の方向にあります。 アメリカではSATやACTといったテスト形式を使って入試が行われ、大学に提出する書類も高校の成績だけでなく、履修科目の内容や点数、エッセイなど多岐にわたります。それには、今まで学校内外でどのようなことを学んできたか、その人がどういう人物であるかがわかるようにという学校の考えがあります。 日本の教育関係者の中には、アメリカなど諸外国の入試制度を取り入れるべきなのではという意見が多くあります。海外の大学が求めることは、「あなたが何者か」ということであり、自分がどういう人間であるかを自分の言葉で答える必要があります。 海外大学では学力だけでは測れない経験なども含め、多角的に学生を選抜しているといわれており、学校の成績も日本と比べかなり細分化されているようです。このように、点数だけを競って学力で評価するセンター試験のような形式ではなく、受験生の力を多方面から見る必要があるのではないかという声が多く上がり、改革が行われたと考えられています。 実際に、大学入学共通テストでは多くの大学で事前に提出する書類の中に、主体性・多様性・協働性に関する経験について受験生自ら書く項目が追加されています。センター試験を廃止され大学入学共通テストが導入されたのは、単に知識の暗記量で受験生の学力を見るのではなく、多方面から総合的に判断するためといえます。 センター試験廃止後の『大学入試共通テスト』とは 「大学入試共通テスト」とは、長きに渡って行われてきたセンター試験の廃止後、2021年から実施されている試験です。大学入試改革の一環として、何度も比較検討を重ねプレテストを経て導入されました。 主な狙いは、高校生の基礎的な学力を判定し、さらに思考力・判断力・表現力など多面的に評価することです。国公立を推薦ではなく、一般選抜で受ける受験生は往々にして共通テストを受ける必要があります。 また私立大学を志望する場合、共通テストは関係ないと思われるかもしれませんが、実は私立大学でも共通テストを利用して受験できます。すべての学校に当てはまるわけではありませんが、「共通テスト利用方式」という試験を利用すれば、共通テストの成績で私立大学を受験できます。一般選抜を目指す場合は、志望校が国公立、私立に関わらず共通テスト対策が必要です。 大学入試共通テストの特徴 センター試験から共通テストになったことで大きく変更されたのが、出題傾向と受験生が問われるポイントです。これまでは知識を問われる問題が多く出されていましたが、共通テストでは知識技能に加え、思考力・判断力、理解の質に重きをおく評価に変更されました。 また、共通テストの大きな特徴として、読み解くべき文章のボリュームが増えたことがあげられます。暗記すれば解けるシンプルな出題は減少傾向にあり、しっかりと読み込んで理解してから考察する必要があります。 文章や資料の量も増えたため、解答を出すまでに時間がかかることもあるでしょう。それをふまえ、どの問題から解くべきか、解答していく順序や時間配分まで頭に入れておく必要があります。解答方法がマークシート方式であることはセンター試験から変わっていませんが、これまでのような単なる選択問題であるとは考えないほうがよいでしょう。選択肢の文章も考えて工夫されており、問題文のみならず選択肢の文章も長く、理解力が問われるのが最大の特徴といえます。 英語の配点が大きく変更 出題形式以外に大きく変更されたのが、英語の配点です。センター試験では英語の配点はリーディングが200点、リスニングが50点の合計250点満点でした。しかし、共通テストではリーディング100点、リスニング100点の合計200点満点になりました。これはセンター試験に比べリスニング力が重要視され、より実践的な英語力が求められるようになったといえます。配点比率自体は各大学で独自に設定できるため、必ずしも1:1になるとは限りませんが、リスニングに力を入れているのは明らかです。 リーディングでも試験時間は同じ80分のままです。出題内容の変更に加え分量も大幅に増えたことで、多くの英文を正確に読む力が必要となりました。この変更には、単に単語を覚えるだけでなく、コミュニケーションを想定した明確な目的や状況の設定をきちんと理解できているかを重視する狙いがあります。 科目や解答形式に変更はなし 共通テストは5教科30科目、地歴公民は合わせて1教科で構成されており、センター試験と変わりありません。また、解答方法がマークシート方式であることもセンター試験と同様です。出題範囲は高校1年、2年次の学習内容が多く占めており、この点もセンター試験変わっておらず、解答方式や科目には大きな変更点はありません。 1月中旬の2日間で全国一斉実施される 試験日程は、共通テストになっても変更はありません。毎年1月の13日以降の最初の土曜日・日曜日に全国で一斉に実施されます。一校だけでなく、いくつかの国公立を志望する場合は2日間とも受験する必要があります。 グラフや文章などを読み取る資料の分量が増えた 共通テストでは知識技能に加え、思考力・判断力に重きをおいた出題が多くなりました。つまり、より高度な読解力が求められ、多くの資料やデータから考察する力を問われる問題が増えたといえます。 また、日常生活の中から問題を見つけ出し、自ら解決方法を導き出すといった思考力を必要とする問題も教科や科目問わず数多く出題されています。文章や資料の量が多いため、しっかりと読みこまなれければ理解するのは難しく、解答を出すのに時間を要する可能性があるでしょう。 多角的な能力が求められる 共通テストでは、資料の分量が増え初見の資料や日常生活や社会に関連した題材が多く出題される傾向にあります。多くの資料や題材が使用することで、思考力・判断力・表現力が問われ、知識量だけでなく多面的に受験生を評価するのが狙いです。 そのため、全体として出題のボリュームがアップしており、長文を読み込む力が必要となってきます。知識量よりも、概念を理解する力と限られた時間内に考えをまとめて答えを出す必要があります。 難易度に変わりはない これまでのセンター試験に比べて共通テスト難しい印象を受けるかもしれませんが、実際はどうでしょうか。実は、共通テストで出題される問題の難易度はさほど上がっていません。高校の学習指導要領に沿って出題されるため、そこから多く逸脱した範囲が出題されることはありません。 内容にはボリュームがありますが、基礎知識がある受験生にとっては取り組みやすくできているといわれています。資料も比較的読み取りやすく、選択肢の判断もそれほど複雑ではありません。 とはいえ、共通テストで出される問題は思考力や読解力が求められ、ボリュームに厚みがあることは明らかです。共通テストの出題形式に慣れるためにも、事前の対策は必要です。 センター試験が廃止されてメリットはある? ひとつは、英語の配点が大きく変更されたことによりリスニングの得意な学生、またはリスニング対策をきちんと行ってきた人は得点が伸びやすいことが挙げられます。海外経験のある人、帰国子女にとっては有利になるでしょう。 それ以外にも、出願数に制限を設けておらず、共通テスト利用方式を使える大学、学部であれば複数の出願が可能であること、複数の大学の対策を同時に行える点もメリットといえます。共通テストの対策をしっかりしておけば、それだけ合格できる可能性は高くなります。 また併願も可能なため、高得点を得られれば大学自体のテストを受けずに合格することもあり得ます。単独の場合、2次試験を受ける必要がないため、共通テストに集中して対策できる点もメリットといえるでしょう。 さらに、共通テストは一般的に受験料が安く、多くの場合は地元で受験できるため移動時間や費用が抑えられます。体力の消耗も少なくすむのもテストを受けるうえで大切なポイントです。 英語のリスニング対策をして受験に備えましょう! 共通テストの英語に関してはリスニングの配点が増え、音声を流す回数も1回しか流れない問題があったため、大きく変更がありました。センター試験では、リーディングとリスニングの配点比率が4:1となっており、英語の文章や単語を読む力が重要視されてきました。 一方共通テストでは、センター試験のときよりもリスニングの重要性が高くなり、グローバル社会に対応するべく、より実践的な英語力を見る方向にシフトしたことは明らかです。センター試験で出題されていたアクセント問題や、文法の知識を問う並べ替え問題などは廃止されたため、これまでの英語試験対策とはまったく違うアプローチが必要です。 また、センター試験ではすべての問題で音声を2回流していました。しかし、共通テストでは聞き逃しがあってもカバーできない問題があります。1回のみの読み上げで配点は約60%のため、共通テストの英語で高い点数を目指すのであればリスニング対策が非常に重要です。 しかし、リスニングはただ聴き取れればいいわけでなく、聞いた内容からグラフを読み取るものや文法や構文を使って内容を考えるものも出題されます。選択肢の内容も正しく理解する必要があり、多量の英語を聴き続ける集中力とスピーディに理解する処理する能力が大切なポイントです。 試験前に集中してリスニングの練習をすればいいという付け焼き刃のようなやり方では対応できない可能性があるため、日頃から英語のリスニング対策をしておくことが重要です。 まとめ 共通テストでは大学で学ぶための基礎学力となる知識のほかに、思考力・判断力・表現力・読解力が重要視される傾向にあります。共通テストに向けて、まずはしっかりと基礎固めをしていきましょう。それぞれの教科に対して土台となるような基本知識をつけておかないと、単なる丸暗記では太刀打ちできない可能性があります。 その次に、思考力です。普段から「自分の解答は本当に正しいのか、間違っているとしたらどこが違うのか」、「ひとつの事がらから、どのような結果が導かれるのか」など状況を整理して考えるくせをつけておきましょう。常に物事に関心を持ち、単に答えを覚えるのではなく、「なぜ、そういう答えになったのか」と常に疑問を持つことが重要になってきます。 高校1年生、2年生は、まずは基礎学力をしっかりと固めることが次への思考力へのステップにつながります。受験生に関しては、苦手科目を早めに克服して、共通テストの過去問を参考に実践問題に多く触れることで出題と解答方法に慣れておく必要があります。見慣れない出題があっても、焦らずじっくりと状況を整理し、今まで培ってきた自分の知識と結びつけて解答へ導いていく力が重要です。
海外留学には、「ホームステイ」を伴うことが多いです。現地の家庭に住むホームステイは留学の醍醐味でもありますが、その反面トラブルが起きやすいことも知っておきましょう。この記事ではホームステイでの注意点、気をつけることを紹介するとともに、円満に過ごすためのポイントを解説します。ホームステイで快適に暮らしたい方は、ぜひ参考にしてください。 ホームステイで注意するべき5つのこと そもそもホームステイとは、留学生を受け入れている一般家庭で一緒に生活することを指します。留学中の部屋と食事はホストファミリーが提供してくれ、現地の生活を間近で感じられるため、寮よりもホームステイで留学したいと考えている方も多いのではないでしょうか。 その一方、ホームステイ先は学校やホームステイ業者が手配することが多く、ホームステイ費用が発生する一種のビジネスモデルとしても確立されていることが特徴です。そんなホームステイの特徴を理解したうえで、次の5つの点に注意して生活をしましょう。 ファミリーの一員ということを自覚する 自分のことは自分でする 自分の意見ははっきり伝える プライバシーの尊重をする 宗教を尊重する それぞれの注意点について詳しく解説します。 【その1】ファミリーの一員ということを自覚する ホームステイ中は、自分もホストファミリーの一員ということを自覚しましょう。同じ屋根の下で暮らすことから、お客様(ゲスト)として過ごすのではなく、家族の一員として振舞うことが求められます。 また、ホストファミリーが留学生を受け入れている理由はさまざまです。ビジネスの一環と考えている家庭もあれば、退職後の社会貢献、自分の子どもへの異文化コミュニケーション教育として留学生を受け入れている方もいます。 そのため、滞在するファミリーによって留学生への扱いも異なります。毎週末どこかへ連れていってくれるファミリーもいれば、週末は教会以外へ外出しないファミリーもいます。あくまでも家族の一員として、ホストファミリーの方針に従うことが重要です。 【その2】自分のことは自分でする お客様ではなく家族の一員になることから、ホームステイ先では自分のことは自分でしましょう。自身に与えられた部屋(スペース)の整理整頓はもちろん、掃除や洗濯まで自立することを求められます。 また、よくある誤解の1つが食事についてです。ホストファミリーが朝昼晩の3食を作ってくれることは、ほとんどないと考えておきましょう。夜ごはん程度であれば、ほとんどのホームステイ先で作ってくれます。しかし、朝ごはんや昼ごはんについては自分で用意しなければなりません。自炊経験がない方や料理が苦手な方は、留学前に少し練習しておいたほうがいいでしょう。 なお、凝った料理を作れるようになる必要はありません。現地ではサンドイッチやパスタ、サラダなどを食べることが一般的です。外食メインの生活も不可能ではありませんが、昨今は物価高が続いていますから、できるだけ自炊しましょう。また、夕ごはんはホストファミリーとコミュニケーションできるいい機会です。 【その3】自分の意見ははっきり伝える 日本人はまじめな方が多く、とくにホームステイ中の留学生はホストファミリーのルールを守る意識が強いといわれています。その反面、ホストファミリーに気を遣って自分の考えや意見を言えない方も少なくありません。たとえば、苦手な食材を伝えられず、ホストファミリーが作った料理を食べるのに苦労している方もいます。 海外では「空気を読む」という文化がないため、自分が思っていることは口にしなければ伝わりません。自分の意見を我慢して過ごした結果、ホームステイでのストレスが溜まり、留学生活に支障をきたしてしまう方もいます。日本人は遠慮する傾向が強いですが、留学中は自分の意見をはっきりと伝えましょう。 ただし、あまり直接的な表現は、強い言葉として敬遠されます。先ほどの食事の例で考えると、苦手な食べ物を「I don’t like〜」と伝えることは好ましくありません。(意味は通じます)苦手なものを伝えるときは、「I don’t care for 〜」と伝えてみてください。 また、苦手なものだけではなく、好きな食べ物や美味しかった料理についても伝えることで良好な関係が築かれます。「I love it.」、「Delicious!」などポジティブな感情もはっきり伝えましょう。 【その4】プライバシーの尊重をする ホームステイを希望する理由に、ホストファミリーとたくさんコミュニケーションを取りたいと考える方もいるかもしれません。ホストファミリーと話せば話すほど、英語力が向上することも期待できます。もちろんホストファミリーも積極的なコミュニケーションを歓迎していますが、ホストファミリーのプライバシーも尊重しましょう。自室に籠っているときや、身支度しているときは適度な距離を保つようにしてください。 【その5】宗教を尊重する ホストファミリーの宗教を尊重することも重要です。とくに海外では日本よりも信仰心が強い方が多く、宗教儀式が生活に溶け込んでいることもあります。たとえば、敬虔なキリスト教徒の家庭であれば、食事前にお祈りがあるかもしれません。週末には教会に行く方も多いです。 自分が宗教行事に参加する必要まではありませんが、ホストファミリーの儀式を邪魔しないように気をつけましょう。異文化コミュニケーションの一環として、教会のイベントなどに参加してみてもいいでしょう。 ホームステイ先で円満に過ごすためのポイント5つ ホームステイ先でトラブルなく円満に過ごすために、次の5つのポイントも意識してみてください。 日本からお土産を持っていく ホストファミリーとの会話は積極的に 家事は積極的に手伝う 自室に閉じこもらないように注意する 自分の国や住んでいる町の事を話せるようにしておく それぞれのポイントについて解説します。 【ポイント1】日本からお土産を持っていく 絶対に必要なものではありませんが、日本からお土産を持っていくとホストファミリーに喜んでもらえます。高価なお土産である必要はなく、日本を感じられる小物などで十分です。たとえば、折り紙を持って行って一緒に体験してもいいでしょうし、日本の食文化として緑茶や調味料を渡しても喜ばれるでしょう。 【ポイント2】ホストファミリーとの会話は積極的に ホストファミリーとの良好な関係を築くためにも、積極的に会話しましょう。話題がなくて困るという方もいるかもしれませんが、まずは自己紹介や身の回りのことを話してみてください。趣味や日本での生活、家族のことなど、まずは自分を知ってもらいましょう。 たとえば、イギリスに留学する場合は「My hobby is reading. I enjoyed books by George Orwell.(趣味は読書で、ジョージ・オーウェル(イギリスの作家)の本は面白かったです)」など、留学先の国と絡めた話題にすると親近感を持ってもらえるでしょう。 【ポイント3】家事は積極的に手伝う ホームステイでは家族の一員として過ごすため、家事は積極的に手伝いましょう。家政婦のように働く必要はありませんが、食事の用意や後片付けなどを手伝えば喜んでもらえます。留学先の課題などで余裕がないときは、「I'm sorry, but I can't help with preparing the meal as I have a lot of assignments today.(今日は課題が沢山あるから食事の用意は手伝えません)」などと伝えれば問題ありません。 【ポイント4】自室に閉じこもらないように注意する ホームステイ中は、あまりにも自室に閉じこもらないように注意しましょう。もちろんストレスを抱えすぎないために、プライベートな時間を確保することも重要です。しかし、自室にばかり居るとホストファミリーとコミュニケーションが取れず、感情がすれ違ってしまうかもしれません。忙しい場合でも、食事をともにする時間は確保するとよいでしょう。 【ポイント5】自分の国や住んでいる町の事を話せるようにしておく 日本人の留学生を受け入れるホストファミリーは、日本に興味を持ってくれるはずです。日本について質問されることもあるため、自分の国や住んでいる町の事は英語で紹介できるようにしましょう。難しい英語を使う必要はなく、シンプルな表現で問題ありません。 たとえば、埼玉県出身の場合は「Saitama Prefecture is near Tokyo in Japan. (埼玉県は東京のすぐ近くにあります)」、「Saitama has both city and nature areas.(埼玉には都会的な場所もあれば、自然な場所もあります)」などと紹介してみてもいいでしょう。留学前に、簡単な紹介文を考えてみてください。 ホームステイ先での暮らし方について 最後に、ホームステイ先での暮らし方についてシチュエーション別に紹介します。 食事に関するポイント 洗濯に関するポイント バス・トイレに関するポイント インターネットに関するポイント 電話に関するポイント 外出時の連絡に関するポイント 友人を招くときのポイント ホームステイで留学したい方は、あらかじめこれら7つのポイントについて知っておきましょう。 食事に関するポイント 先述したとおり、海外では朝昼晩の3食しっかりご飯を用意する家庭のほうが珍しいです。とくに朝ごはんは簡単に済ませる家庭が多いため、自分で用意します。準備はもちろん、片付けまで自立できるようにしましょう。 朝ごはんとして一般的なメニューはシリアルやパン、ミルクなどです。夕飯も冷凍食品がメインとなる家庭も少なくありません。日本と比べると簡素な食事が多いですが、それが普通だと思っておきましょう。 また、先述したとおり、苦手なものがある場合は遠慮なく伝えても構いません。その代わり、ポジティブな表現も積極的に使いましょう。ホストファミリーによっては、好きだと分かった料理をたくさん出してくれるかもしれません。もし満腹で食べられない場合は、「It’s delicious, but I’m full.(美味しいけど、もうお腹いっぱいです)」と伝えましょう。感謝の印として、ポジティブな表現とセットで伝えることもポイントです。 洗濯に関するポイント 洗濯については家庭によってルールが異なるため、留学したらすぐに確認することをおすすめします。ホストファミリーの洗濯物と一緒に洗ってもらえることもあれば、自分の洗濯物は自分で洗う家庭もあります。 自分で洗濯する場合は、洗濯機を借りる曜日や時間についてあらかじめ決めておくとトラブルを防げるでしょう。毎日洗濯するのではなく、洗濯物をまとめて週に1回〜2回まわすケースが多いです。洗濯機の使い方が分からなければ、「Could you tell me how to use this washing ...
1.【高校留学】ポイント イギリスの公立校に通えるのは、親がイギリスに納税をしている子どもに限られています。そのため、イギリス留学では公立校には通えないため、私立の寮制の学校へ留学するのが一般的です。 またイギリスの大学に進学したい場合は、日本の高校を卒業しただけでは要件を満たせず、大学入学前に準備過程を受講する必要があります。イギリスに高校留学をして、現地の高校の卒業資格を取得していれば、準備過程を受講しなくてもイギリスの大学に進学可能です。 2.【高校留学】イギリスの高校留学の特徴とは? イギリス教育制度は、ほかの国と大きく異なり「卒業」の概念がありません。5歳の9月か~6歳の8月をYear 1と数えて、高校の卒業年である17歳、18歳の年はYear 13とのように数えます。 義務教育は16歳までです。16歳になったら、イギリスの全国統一テストを受験します。テストの結果をもとに、進学や就職するかを判断します。大学に進学する人は、18歳になったら全国統一テストと大学進学試験を受けます。全国統一テストでは、志望大学での専攻に必要な科目を受験します。 3.【高校留学】イギリスの高校留学の種類について イギリスの高校留学の種類は、下記の3つです。 短期留学(サマースクール) 正規留学(卒業留学) 交換留学 3-1.短期留学(サマースクール) 夏休みなどの長期休みを利用し、1週間から1か月ほどの留学をするのが「短期留学」です。小学生から参加できるプログラムもあります。寮制の学校で英語の勉強や活動をとおして、異文化交流を行います。イギリスの学生だけでなく、世界中から参加者が集うため、さまざまな国の人と交流を図れます。 3-2.正規留学(卒業留学) 現地の学校を卒業する、もしくは単位の取得を目的とする留学方法を「正規留学」といいます。ほかの国では、私立校か公立校かを選べる場合が多いですが、イギリスの場合は親がイギリスの市民権を持っている、または親がイギリスに納税していることが公立校に入学するための条件のため、ほとんどの留学生が私立校に入学します。 3-3.交換留学 イギリスの留学にも「交換留学」が存在します。交換留学は国のプログラムで、高校生のときに1年だけ海外に留学できる制度です。滞在先は現地の家庭にホームステイをします。現地の高校に通ってホームステイすることで、さまざまな国の人と関わり、異文化交流を深めます。 4.【高校留学】イギリスの高校留学の費用の目安 下記は、イギリスの高校留学の費用の目安です。イギリスを含むヨーロッパは、物価や家賃が高いため高校留学の費用は高めになる傾向があります。 1か月 40~70万円 3か月 150~200万円 6か月 200~400万円 1年 300~600万円 4-1.短期留学(サマースクール) 短期留学の費用目安は、10万円~70万円ほどです。1週間の短い期間であれば、10万円ほどで済むこともあります。1か月の留学の場合は、70万円近くかかるでしょう。費用の内訳は学費、渡航費、住居滞在費、生活費などです。短期間のプログラムでは、学費や生活費もそれほど高くはありません。渡航費は、LCCや航空会社のセールなどを上手に活用することで費用を抑えられます。 4-2.正規留学(卒業留学) 正規留学の費用目安は、年間で300万円~600万円ほどです。費用の内訳は、学費、渡航費、生活費、ガーディアン費(身元保証人費)などです。私立校の学費は高くなりやすいですが、寮に滞在するための費用が学費に含まれているため、別途滞在費はかかりません。 4-3.交換留学 交換留学の費用相場は、100万円~150万円ほどです。交換留学は公立校に通うため、比較的費用は安く抑えられます。また滞在先はホームステイの家庭のため、生活費なども抑えられるでしょう。 4-4.滞在費 イギリスに滞在するためにかかる費用は、7万円~15万円が目安です。イギリスの首都は、家賃が高いです。とくにロンドンは、世界的にも家賃が高いことで知られています。滞在費を抑えたいのなら地方に留学する、またはルームシェアをする、ボランティアでホームステイを受け入れている家庭に滞在するのがよいでしょう。 4-5.生活費 イギリスでかかる生活費は、4万円~8万円が目安です。食費も首都と地方とでは、首都のほうが高くなります。ランチは1食1,000円以上する場合も多いため、外食ばかりしていると生活費が高くなります。 イギリス留学は、ほかの国よりも生活費が高くなりやすいことから、日常的に自炊を心がけることをおすすめします。スーパーなど、安く食料品を買えるところも多いです。 4-6.その他お小遣い 交際費などのお小遣いは、1か月3万円~5万円ほどが目安です。観光や近くのヨーロッパ周辺の国を旅行するなら、もう少し見積もっておくとよいでしょう。 4-7.渡航費 イギリスの渡航費は、往復で約10万円~20万円かかります。渡航時期によって航空券の価格が大きく異なります。直行便を利用するか、経由便を利用するか、到着する場所などによっても金額に差が生じます。航空券を購入する際は、さまざまな条件で検索して予算に合ったものを選びましょう。 4-8.保険代 イギリス留学の保険代は、1か月で約1万円~3万円です。年間では、12万円~20万円ほどです。イギリスの留学保険は、滞在期間が半年を超えた場合は加入する保険が変わります。半年以上イギリスに滞在する場合は、「NHS」という健康保険への加入が必須です。学生なら年間約2万円、学生以外は年間で約3万円の保険料を、ビザを申請する際に支払います。 半年より滞在期間が短い場合は、NHSの加入は義務ではないため、個人で海外保険に加入することも可能です。NHSは健康保険ですが、歯科治療はカバーされないほか、事故や盗難も保険の適応外となります。もしものときのために、滞在期間の長さに関わらず、海外保険に加入することをおすすめします。 5. 【高校留学】イギリスの高校留学の公立校・私立校の費用の違いは? イギリスの公立校と私立校にわけて、費用を詳しく解説していきます。 5-1.公立校の費用 イギリスの公立校は私立校に比べて学費が安く、1年間で100万円~150万円ほどで留学できます。公立校に留学は基本的にはできませんが、公立カレッジの付属の公立高校なら留学が可能です。より安い費用で留学したいなら、交換留学制度を利用する、または公立校を選ぶのがよいでしょう。 5-2.私立校の費用 私立校は、年間で300万年~600万円ほどかかります。費用の内訳は、学費や滞在費、生活費のほかに、ガーディアンという身元保証人を付けるのに年間で30万円~50万円ほどかかります。全寮制の私立高校に通う場合は、ガーディアンを付ける必要があります。ガーディアンは身元保証人で、イギリス生活のサポートや緊急時の連絡対応が主な役割です。 5-3.公立カレッジとは? 公立カレッジは、日本でいう専門学校のことです。留学生を対象とした英語のクラスや、大学進学クラスなどがあります。公立はありますが、留学生でも公立カレッジの附属高校に入学できます。イギリスの義務教育は16歳までです。公立カレッジの附属高校に留学できる年齢は、16歳以上と決められています。私立校への留学は費用が高いと感じる方は、公立カレッジの附属高校への留学を検討してみてはいかがでしょうか。 6.【高校留学】イギリスの高校留学に奨学金は使える? イギリスの高校留学に、奨学金は使えます。イギリス留学は、ほかの国へ留学するよりも費用がかかるため、国や企業、団体が提供している奨学金が多くあります。奨学金の種類や条件などがさまざま存在するため、ご自身に目的や条件に合う奨学金を探してみてください。 返済しない返却しないタイプものは優秀な成績を求められたり、条件に見合う必要があったりして応募者多数の中から選ばれる必要があります。奨学金を得る難易度は高く、必ず得られるかはわかりません。留学ローンや貸与型の奨学金なら、ハードルが低く受けやすいです。英語力や成績も給付型の奨学金よりも厳しくないため、給付型の奨学金が得られなかった際は、貸与型の奨学金を検討してみてください。 7.【高校留学】イギリスの高校留学の費用を抑えるには? イギリスは他の国よりも留学費用が高いといわれています。費用を抑えるためにはどうすればよいのでしょうか。ここからはイギリス高校留学の費用を抑える方法をご紹介します。 7-1.キャンペーンの利用 授業料を抑えるにはキャンペーンを利用するのが1番です。高校や大学ではキャンペーンで学費が割り引かれることはありませんが、語学学校だとキャンペーンを行っていることが多いです。たとえば何週間分授業が無料になる、1週間の授業時間が増えるなど申込時にさまざまな特典があります。キャンペーンがあると同じ金額で、少し得して授業を受けられます。キャンペーンは申し込み期限があるため、少し早めに申し込みをしておくとよいでしょう。 7-2.渡航時期を見直す イギリスへの往復チケットは、高いときで20万円ほどします。飛行機のチケットを安く抑えたい場合は、オフシーズンに渡航することをおすすめします。イギリスは春から秋にかけてシーズンのため、春から秋は避けましょう。とくにゴールデンウィークや7~8月にかけては最も航空券が高い時期です。1~2月の冬はオフシーズンのため、往復10万円ほどでチケットを買えるケースもあります。イギリス留学を考える際は渡航時期を考えてから計画を立てると、価格を抑えられます。 7-3.都市部を避ける どこの国でも同じですが、都市部は家賃や物価が高いです。とくにイギリスは家賃や物価が高いといわれています。家賃は都市部のロンドンで1人暮らしをすると15万円ほどします。また昼食を簡単なもので済ませても1,000円以上と、非常に物価は高いです。しかしながら郊外だと家賃は安く抑えられます。地域にもよりますが半額くらいに家賃を抑えられるでしょう。 8.【高校留学】イギリスの高校留学に必要なビザの内容と申請料 ビザ名 滞在可能期間 申請料 Standard Visitor visa 6か月未満 97ポンド(約1.5万円) Tier 4 student visa コースによって変動 348ポンド(約5.5万円) 8-1.Standard Visitor visa 16歳以上でイギリスに6か月未満で、語学勉強目的で滞在する場合に申請するビザを「Standard Visitor visa」といいます。Standard Visitor visaは学生ビザではなく、観光ビザにあたります。6か月未満なら、この観光ビザで留学できます。学生ビザを取得してもよいですが、取得費用はこちらの方が安いため、Standard Visitor visa を取得することをおすすめします。滞在期間が6か月以上の場合は、学生ビザの申請が必要です。 8-2.Tier 4 (Child) student visa Tier 4 student visaは一般的な学生ビザです。滞在期間は1年の留学なら、コースが始まる1か月前に入国でき、コースが終了4か月後までいられます。最大で1年5か月滞在が可能です。半年から1年の留学ならコースが始まる1か月前から滞在でき、終了後は2か月までいられます。 Tier 4 student visaでは、英語能力と留学の費用が支払えるかの資金証明が必要になります。資金の額はロンドンとそれ以外で異なります。ロンドンでは月1,265ポンドが必要です。また語学学校ではできませんが、Higher Education Instituteへ留学する場合、時間の制約はあるものの就労が認められているため、アルバイトが可能です。 9.【高校留学】イギリスの高校留学に必要な英語力はどのくらい? イギリスの高校留学に必要な英語力はどのくらいでしょうか。結論からいうと、英語力がなくても留学できます。しかしながら、周りに日本人がいない場合、問題やトラブルが起こった際に困る可能性があります。ある程度の英語力をつけて、問題が起こった際に自身で説明できるようにしておくとよいでしょう。 ロンドンや都市部には日本人がいても、費用を抑えるために地方に留学したら日本人がほとんどいなかったなんてこともあります。そのため、ある程度の英語力は身につけてから留学するのがおすすめです。ここからは短期留学と長期留学にわけてご紹介します。 9-1.短期留学 短期留学でサマースクールに通う場合は、英語力が問われることがないため、英語力がなくて留学できます。しかしながら短期間で英語を伸ばすのは難しいため、ある程度の英語力は身に付けてから留学すると、ご自身の英語能力を最大限に伸ばせるのではないでしょうか。最低でも中学英語や文法は復習しなおしてから留学するとよいでしょう。 9-2.長期留学 長期留学はさまざまな場面で英語能力が求められるため、英語能力がないと留学は難しいでしょう。短期留学のように英語力がなくても問題ないわけではありません。たとえば交換留学だと、応募者数が多いために選考になると成績やテストの点なども見られます。もちろん英語能力も判断基準のひとつです。 また、学生ビザを申請するのにも英語能力が求められます。主に大学留学の場合ですが、英語のテストスコアの提出が必要で、高校でも学校によっては英語能力が重視されます。 10.【高校留学】まとめ イギリスの高校留学についてポイントや種類、費用の目安などをご紹介しました。費用が高くなりがちなイギリス留学ですが、ポイントを参考に安く留学してみてください。